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1.  トンマッコルへようこそ
昔から“裸のつき合い”とはよく言ったもので、例えば、語らう事、眠る事、食べる事(ついでに排泄する事)と言った人間本来の在るべき姿を曝け出す事で、人の心は通じ合うとされるものである。いがみ合う兵士たちが心を通わせていく、ひとつの切欠となる象徴として、イノシシを捕獲するシーンが印象的に描かれる。反目しながらも、皆で初めて力を合わせて勝利したという達成感。(この事が終盤に繋がっていくのだが・・。)宮崎アニメを彷彿させる作者の思い入れとリスペクトを感じさせる、本作の最大のポイントとなるシーンである。本来、生きていく事の目的や手段、方向性が違うという事に加え、争い事よりもイノシシに畑を荒される事のほうが重大事な村民にとって、敵対意識丸出しの兵士たちはまるで異星人のように映る。この浮世離れした平和な村には動物の肉を食べる習慣が無いのに対し、その肉を食べる事で兵士たちが雪解けムードになるとは、何とも皮肉な話だ。そもそも、トンマッコルとは一体何なのか?どこか懐かしく人を惹きつけて已まない。何処にでも在りそうで、何処にも存在しない。それはまさに「奇跡の地」と呼ぶに相応しい。“まだ見ぬ汚れを知らない無垢なるもの”の象徴がトンマッコルならば、兵士たちはさしずめ“神の啓示を授かった使者たち”と言えないだろうか。負け戦と知りつつ、彼等を突き動かすもの。それは義務感、使命感、村人たちへの恩義。 そのどれでもなく、またどれでもある。悲惨さや悲壮感から突き抜けた彼等の覚悟を決めた表情の清々しさ爽やかさが、そのまま作品の読後感となって、我々の心に染み入る。落下していく爆弾すら美しく撮られているが、落下しているのではなく彼等が昇天しているように見えたのは私だけだろうか。やがて魂の静まる地へ戻ってきた彼等の見る夢は、果たして何だったのだろうか。戦禍の犠牲となった幾多の魂が蝶となって、そんな彼等を歓迎しているように思える。 至福にも似たこの不思議な味わいと余韻は、他に類を見ない。リアリティ溢れる確かな演出力で、そういったプロセスを描出すればこそファンタジックなシーンも生きてくるわけで、本作は決して優しく美しいだけの夢物語ではないのである。
[映画館(字幕)] 9点(2006-12-03 00:02:01)(良:1票)
2.  トニー滝谷
次々と繰り出される横移動のカメラによる平面的な映像は、どこか都会的でアンニュイな雰囲気を漂わせている。今の場面と次の場面との繋ぎの役割を果たしているのは柱や壁。それらの影から登場人物たちをそっと覗き見しているような感覚は、昨今のドマラ性のあるCMを観ているようで、CM界出身という市川準のセンスを存分に感じさせる映像表現である。すべてを忘れ捨て去ったときに初めて生涯で最も大切なものに気づくというテーマの本作は、しかしながらストーリーを語っていく作品ではなく、あくまでも映像で綴っていくタイプの作品だと言える。だからだろうか、研ぎ澄まされたセリフのひとつひとつには深い思いが込められ、少ないセリフだからこそ余計胸に突き刺さるのである。登場人物は基本的にイッセー尾形と宮沢りえの二人だけ。長年一人芝居でキャリアを積んできたイッセーの才能は、ここに於いて遺憾なく発揮され、彼にしか出せない味を体現してくれた。また「父と暮らせば」などで二人芝居づいている宮沢りえは、二役をさり気なくしかし絶妙に演じ分け、一段と演技力が増したように思う。演技力があればこその起用であろうし、二人とも見事それに応えている。
[映画館(字幕)] 8点(2005-06-27 18:35:01)
3.  東京原発
「東京都内に原子力発電所を誘致する」という都知事の発案を受けて、都庁幹部たちが推進派と反対派とに分かれて大騒動を繰り広げるパニック・コメディ。日本映画としては実に大胆かつ珍しいテーマの作品で、良く練られた脚本としっかりとした構成で、まずは上々の出来だと言える。専門家からエネルギー問題を教えられ、知ったかぶりをしていた幹部たちの狼狽ぶりや、コンピューター・マニアの少年からもその間抜けぶりをからかわれるなど、ここに登場してくる人間たちは徹底して戯画化された描かれ方をしているが、その右往左往ぶりが本作の最も面白い部分でもある。脚本も担当している監督の山川元は集団劇がお好きなようだが、前作の「卓球温泉」からさらに腕に磨きがかかったようで、登場人物のキャラをさらりと手際よく紹介していく冒頭から、リズミカルなテンポと流れるようなストーリー・テリングで最後まで飽きさせない。エネルギー問題に波紋を投げかけひと芝居を打つ、確信犯的な都知事を颯爽と演じる役所広司は、さすがにこの人ならではの迫力があり、まさに適役である。また、本作は原発やエネルギーなどのお勉強には最適のテキストブックとも言えるのではないだろうか。
8点(2004-09-07 23:54:47)(良:1票)
4.  ドッペルゲンガー
剥き出しの欲望とその大胆な行動力。曖昧さというものが無い分身たち。社会の様々なしがらみの中でもがき苦しみひたすら正常さを保とうとする我々だが、果たして自分らしさとは、そして自分らしく生きる事が出来たなら・・といった事は万人の久しき願望である。人間の二面性というものを、ドッペルゲンガーという具象化された分身を登場させる事によって、作品は寓意に満ちたものとなっている。何かと深読みしたくなるようなテーマ性を感じるが、黒沢清流ナンセンス・コメディといった趣の作品だ。しかし見所はたっぷりで、何と言ってもまったく違う性格を匠に演じ分ける役所広司の上手さ。この人が演じる狂気には他の誰とも違う凄味があり、迫力をも感じさせるのはさすがだ。同一画面に登場させる特殊技術のみ頼ることなく、分割画面を多用するなどのアイデアで、単調になりがちな画面にひとつのリズムを生み出している。その撮影技術の見事さ。そして薄暗がりの部屋の片隅にぼんやりと立っているだけで、得体の知れない恐怖感を味あわせてくれる、お馴染みの黒沢流ホラー演出は今回も健在で、まさに恐怖の極致といえる。永作博美や柄本明といった登場人物たちの前半部分と後半とでは、性格やその行動力が微妙に違うと感じたのは私だけだろうか。“彼らもひょっとしてドッペルゲンガーか?”“だとしたら本人たちは・・・?”“本音剥き出しの分身たちばかりの世界になったら。”・・・などと考えたら際限がないが、しかしそんな事は所詮どうでもいい事であって、要は確りとしたアイデンティティーを維持していく事の大切さと難しさを、試作ロボットが叫んでいるようだ。
8点(2003-11-13 18:17:39)(良:1票)
5.  トゥームレイダー2
P・ブロスナン=ボンドの「007」シリーズにしても本作にしても、最近のアクション映画の大半がアクロバッティックで見かけだけは派手だが、胸のすくような活躍というよりも、まるでサーカスまがいの曲芸でも観ているかのようだ。要はアクションに移る時の“タメ”がなく、全てが“段取りアクション”になっていて、ただ映像が流れているだけだから、そこに興奮もなければカタルシスも生まれない。つまり“見せ場”が“見所”になっていないので、ほとんど印象には残らないということ。そして世界中を舞台にしているシリーズの割には、作品的な大きさや広がりといったスケール感がまったく感じられないし、A・ジョリーに至っては女サイボーグじゃないかと思われるぐらい表情の変化に乏しく、とりたてて魅力は感じない。(パート1で父親に相対したときの人間味のある表情は印象的だったが・・・。)
6点(2003-10-30 23:36:16)(良:1票)
6.  閉ざされた森 《ネタバレ》 
次々と事実が変化していくことにより、再現シーンも同様に変化していく。(「HIRO」のように最近の一種の流行りか?)いったい何が、そしてどこまでが真実なのか最後の最後まで解からない仕掛けになっている本作、“結局全部ウソでした~!”って結末には正直シラけてしまう。酒やご馳走が並べられた途端、お開きになった宴会みたいで、C・ニールセンより、必死になってストーリーを追い、煩雑な人物名をも整理していた我々観客こそイイ面の皮だ。ビールを飲みたくなるのはこちらの方で、消化不良を起こしてしまう程の後味の悪さ。本国では“リピーター続出”などと冗談のように書かれていたが、リピートするほど面白い話では決してありません。
4点(2003-10-16 00:11:43)
7.  トレジャー・プラネット
フルCGによる立体アニメが幅を利かせている昨今、本家ディズニーの最新作は、まさにその伝統からくる自信を誇示した冒険活劇の王道をいく一級品だ。登場する様々なキャラクターたちの魅力も然ることながら、スペクタクルな視覚効果とイマジネーション、そしてスピード感溢れる見せ場の連続など、海賊船などの乗物のデザインにレトロな部分を残しながらも、全体的な創りは今風の味付けが施してあるのは、やはり時代の要求ということだろうか。ただ、今回舞台を海ではなく宇宙にしているのだが、その空間的な広がりをも含めて、宇宙をまったく感じないのは何故だろうか。
8点(2003-08-28 00:27:37)
8.  ドリームキャッチャー
同じS・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」の4人の少年たちに特殊な予知能力を持たせて、20年後に地球を侵略するエイリアンと対峙させたら・・・という一つのアイデアから誕生したのが本作の大雑把なストーリー・ライン。確かに序盤からのミステリアスな展開には、久々にワクワク・ドキドキ・・・なのだが、話が進むにつれて強引で回りくどい設定ばかりが目に付いて、結末は意外にショボくて極めてありきたりだ。山小屋での恐怖感溢れる密室サスペンスから、一気に「インディペンデンス・デイ」の巨大UFOの攻撃を彷彿とさせる侵略SFへとトーンが変わり、かなり生々しいエイリアンの描写など、それなりに見せ場も用意されてはいるが、肝心の主人公たちの特殊な能力が、ストーリーそのものにどれほど生かされているのかと言った、多くの疑問も感じた作品でもある。
6点(2003-05-05 23:53:24)
9.  トランスポーター
ハード・アクションとしては確かに良く出来た作品だが、何かとひっかかる部分もある。何故、主人公は車のトランクの中に警官を閉じ込めたのか。結果的に彼らを爆死させてしまった訳だが、映画はその部分にあまり深く触れようとはしない。その後、弔い合戦であるかのようにアジトへ殴り込みをかけるのも、犠牲者に対して自責の念に苛まれてというよりも、自分の命を狙われた腹癒せにしかみえてこない。地元の刑事に執拗に職務質問されるという序段の細やかな描写があるが、運び屋という特徴あるテーマが生かされていたのはこの辺りまでで、以降、話が大袈裟になってきたこともあって、なにやら荒唐無稽な通俗スパイ・アクション映画のようになってしまったのが残念だ。
7点(2003-04-23 11:14:39)
10.  トリプルX
新しいタイプのアクション映画ということだが、その出来はかなり荒っぽい。アクションと言うよりも、むしろアクロバットと言ってもいいようなスポーツ感覚の作品だとも言える。そのスタントたるやなかなかのもので、雪山での雪崩チェイスなどは、近年の数々のスペクタクル・シーンの中でも、とりわけ驚嘆に値するほどの迫力ある映像となっている。しかし、スケールを感じるのはこのシーンぐらいで、「007」を意識している割にはいかにもB級的な安っぽさが目立つ。全体的には水準以上の作品と言っていいが、V・ディーゼルにはカースタントだけではなく、やはり肉体を生かしたアクションを望みたいものだ。
7点(2002-11-23 17:12:10)(良:1票)
11.  ドニー・ダーコ
不思議な感覚の作品だ。それは、まるで自分自身が体験しているかのようでもある。一種のタイムスリップものか、或いは「シックスセンス」の流れをくむものか。観る人によって様々な解釈の出来る作品といってよいだろう。ただ、ひとつ言えるとすれば、誰しもが幼い頃に抱いた、“この世は自分を中心に動いている!”“この世は自分の為だけに存在する”といった感覚だろうか。それは“自分が死ねば同時にこの世も終わる”という意味でもある。ある事故がきっかけで、銀色のウサギの仮面を被った不気味な人物(あたかもあの世からの使者のような存在)から世界の終わりを告げられたドニー・ダーコの、夢とも現実ともつかない不思議な体験は、彼の願望そのものなのだろう。個人的な解釈だが、人間が死ぬ時に見る一瞬の夢というものを作者は描きたかったのではないだろうか。「ドニー・ダーコ?そう言えば、そんな子いたね。よく知らないけど・・・。」と言った意味のセリフを吐くのは、彼が憧れた近所の女の子。人死しても尚この世は依然として存在しているという現実を強烈に印象づけられるた幕切れだ。主人公の“その瞬間”がひたひたと迫りくるような帯状の雲の流れが奇妙にリアルで、VFX効果もいたって斬新だ。
8点(2002-10-15 00:17:24)(良:3票)
12.  DRIVE
1時間ぐらいで終わりそうな話の内容を、無理矢理引っぱっているような印象を受ける作品だ。(そのひとつひとつのシーンのなんと長いことか。)しかも“ドライブ”というタイトルからはまったくかけ離れた展開をみせる。せっかくのキャラを集めたのに、偶然とは言え自らの進むべき道を次々と発見し、早々とフェイドアウトしてしまうのは余りにも勿体無いし、これでは堤真一と関わり合う必要性がないし、同乗する意味も薄れてしまう。さらに、仲間を裏切って金を持ち逃げした筧利夫に、彼らが最後まで会うことがないという設定にも不満が残る。結論を言えば、面白くもあり、面白くもなし。SABU監督作品は初見だが、場面場面で勝負する人のようで、このようなツッコミなど意に介していないのだろうけど・・・。
6点(2002-10-12 16:47:58)
13.  トンネル(2001)
物語は東西のベルリンの壁ができる直前から始まり、やがてその壁を挟んでの脱出する側と阻止する側の攻防を克明に追っていく。残された家族を救出するためにトンネルを掘るという、共通の目的を持った人々の様々な思いが交差し、その人間模様が過不足なく描かれていく。その小気味よさ。そして多くの犠牲と障害に遭いながら、それでも生きていく希望を子供に託すラストは感動的ですらある。現代史の一断面を真正面から捉え、長尺で重苦しい内容でありながらも、ハリウッド製とはひと味違う、力の入った娯楽作に仕上げたローランド・ズゾ・リヒター監督の手腕は、高く評価されていい。
8点(2002-10-12 14:52:45)
14.  トータル・フィアーズ
いかにも大作っぽくて、緊迫感溢れるストーリーでありながら、画面からそれがさほど感じられないのは、やはり作り手側の“核”に対する認識の甘さと、フィル・アルデン・ロビンソン監督の演出の緩さによるものに他ならない。いくら広島・長崎に投下されたものより小さいとはいえ、車やヘリが砂嵐に遭った程度の描写では「恐怖」を感じようがないではないか。やはり核の破壊力とその後の凄惨な状況というものをしっかり描くべきで、被害者意識丸出しの「パール・ハーバー」では見事にそれをやってのけていたではないか。ひとつの都市が破壊されていても、そんな事がまるで無かったかのように、いとも簡単に仲直りの共同声明が発表され、それを恋人と遠くから眺めるB・アフレックのニヤけた顔・・・という、この何とも締まらない作品を象徴するかのようなエンディングではある。
6点(2002-09-23 23:26:44)
15.  とらばいゆ
瀬戸朝香扮する麻美は気が強くて身勝手で、いくら仕事のためとは言え、周囲の意見にまったく聞く耳を持たない女流棋士。不調続きでランク落ちの危機に瀕し、優しく気遣う夫との関係もギクシャク状態。妙に優しくされる事がかえって彼女のイライラを募らせ、何かにつけ八つ当たりして、ほとんど意地を張っているとしか思えない気分を、瀬戸が巧みに演じる。それにしても彼女の妹ともども、自分の都合だけで生きているような女たちに対して、夫や恋人(元彼も含めて)といった、ここに登場する男たちのなんと優しいことか。夫の本当の優しさに気づき、やがて自我に目覚める主人公という定石通りに話は進むが、ひとつ間違えると嫌味で不愉快な作品になるところを、大谷健太郎監督の明るくテンポの良い演出と、出演者それぞれの好演で補っている。
7点(2002-08-26 00:36:31)
16.  突入せよ!「あさま山荘」事件
長野県警と警視庁本部との衝突・軋轢・面子争いといった内部対立や、言葉の解釈の行き違いなどで起きる混乱ぶりといった、不慣れな事への懸命さの空回りといった、当時、恐らく実際にそうであっただろう事を、原田真人監督によって迫真力をもって克明に描ききった力作となっている。今、こういった群像劇を撮らせたら、おそらく彼の右に出る者はいないだろう。それほど極限状況下に置かれた男たちの、まさにその瞬間に生きているという生々しさは、まさに実録だからこそのリアリティを感じる。
7点(2002-06-21 00:42:12)
17.  友へ チング
人間生きていく上で、それぞれの人生を歩みつつも、決して後戻りできない辛さ・無念さは誰しもが感じる事。この作品の男たちの生きざまは、生まれ育った幼い頃からすでに将来が暗示されているかのようで、まさしく人生とはそういうもの・・・と考えさせられるが、自身に照らし合わせた場合「謝る必要など無い!俺たちは友達(旧友)なんだから。」と言い合える友人が果たしているだろうか。少なくともその部分において、彼らは幸せだったのではないだろうか。韓国映画はそれほど沢山観ているわけではないが、このまま日本映画だと言ってもほとんど違和感がないほど、日本人には一番ピッタリくる作品だと思う。
8点(2002-04-22 11:09:42)
18.  トレーニング デイ
いつもは善良な黒人の代表的な役柄を、自信満々・余裕綽々に演じているD・ワシントンに、昨今、鼻についていたところへ今回のこの役。そろそろ同じパターンの役柄からの脱皮というところだろうか。しかしやはり心底悪人になりきれない、いつもの彼がちらちら顔を出すという課題は残ったようだ。そういう意味では善良な役を演じていても、ひとつ違えば狂気の顔を覗かせるR・デ・ニーロとは対照的だ。作品としては裏社会の現実を嫌というほど突きつけられ、胸くそ悪くなるが、それだけ映画の出来が良いという証明かも知れない。最近ご無沙汰のT・ベレンジャーがチラッと出ていたのが嬉しかった。
8点(2001-12-07 23:29:41)
19.  ドラキュリア
ドラキュラをテーマにした作品は数多く作られているが、本作は現代に甦った吸血鬼との壮絶バトルを、まさに最新SFXと今風の味付けで描いた作品。これはアクション映画なんだと割り切って観ればそれなりに良く出来てはいるが、それならなにもドラキュラでなくてもいいんじゃないかなと思ったりもする。かつてのF・F・コッポラ版ほど凝らなくてもいいけれど、やはりドラキュラ映画の神秘性やロマンの香りといったものをもう少し意識して作って欲しかった。
6点(2001-10-20 23:03:06)
20.  どら平太
日本映画久々の痛快娯楽時代劇。市川監督らしい豪快さの中にもユーモア溢れる独特の映像センスは、今回も健在だ。ただ、時代劇の王道を行くキャラクターのどら平太があまりにも強すぎて、様々な登場人物の中でもとりわけ菅原文太演ずる首領が、敵役としては物足りなくて何とも呆気ないのが唯一不満だ。
8点(2001-10-19 23:26:33)
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