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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  特攻大作戦 《ネタバレ》 
アクの強い俳優を大勢集める必要があった作品ですけど、 よくぞここまで濃い面子を揃えたものです。 その濃い面子を束ねる指揮官リー・マーヴィン。さすがの面構えと存在感です。 ほとんど女が登場しない、徹底的に男臭いアルドリッチらしい映画です。 ですが戦争とはかくも悲惨なものなのだということなのかもしれないけど、 敵国ドイツとはいえ、多くの一般人を巻き込む作戦の顛末だけが微妙。 それにしてもブロンソンさん、本作といい「大脱走」といい敵中突破の生還率が高い人です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-18 12:41:31)
2.  閉ざされた森
誰が本当のことを言っていて、誰が嘘をついているのか。 本当は誰と誰がつながっていて、誰と誰が敵対関係にあるのか。 そして信じられるのは誰なのか・・・? 繰り返される関係者への尋問と証言、その証言の再現シーン。 最後に大どんでん返し付きの正統派ミステリーにしたかったのだと思うけど、 とにかく話を二転三転させることに忙しい作品になってしまいましたね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-11-11 13:10:22)
3.  どん底作家の人生に幸あれ! 《ネタバレ》 
前作では、スターリンの死後の権力闘争を、 なかなかぶっ飛んだコメディにしてしまったイアヌッチ監督。 そして本作では文豪ディケンズの自伝的小説を基にしたコメディとなっています。 ディケンズの原作を読んだことはありませんが、 原作にはない空気がかなり盛り込まれているんじゃないかと思います。 特に、バラエティに富んだ様々な人種の登場人物。 19世紀の文学の世界観を、社会が多様化する21世紀の現代に持ってきてもこんなに面白い。 イアヌッチの、文豪ディケンズへのリスペクトのカタチでもあったのでしょうか。 主人公の人生も、多くの魅力いっぱいの登場人物の人生も、まさに波乱万丈。 しかし悲観的ではない。誰もめげない、陽気な人生賛歌。 主人公を演じた、本作の世界観を象徴するかのようなデヴ・パテルがあまりにも素晴らしかった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-09-11 16:25:27)
4.  トム・ホーン
稀代のアクションスター、スティーヴ・マックイーンの最晩年の作品。 演じる役はかつて西部でその名を馳せた伝説の賞金稼ぎの男、トム・ホーン。 もう1人、牛泥棒対策に彼を雇う牧場主。演じるのはリチャード・ファーンズワース。 彼もまた、かつては西部劇を中心にスタントとして活躍した。 序盤、そんな2人が馬にまたがり雄大な西部を行く。2人の佇まいと作品の風景が実にいいのですが、 マックイーンの映画としてはあまり見返したくない作品です。 公開当時にマックイーンの事情も、結末も知らずに見たならば別の感想になったかもしれませんが、 トム・ホーンの人生最期のドラマに、残された時間が僅かであったマックイーンの人生が重なり、 遺作である「ハンター」と共に見ているのが辛い作品でもあります。 マックイーンは1980年に50歳でこの世を去りましたが、もしこんな病魔に侵されなかったら、 80年代、90年代以降と、その後どんな俳優人生を歩んだのだろう? 体が動かなかくなるギリギリまでアクションスターであり続けたのかな。 彼の映画を見ると、時々そんなことを考えたりします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-13 13:08:04)
5.  東京裁判
知らなかったことがいっぱいあったし、日本人の1人として、勉強になりました。 最初は2回に分けて見ようかと思っていましたが、4時間半、一気に見てしまった。 時系列に沿って当時の映像と解説で、あの戦争の節目節目に何があったのかを明らかにし、 その上で、それぞれの節目の裁く側と裁かれる側の法廷での発言を明らかにしていく。 4時間半を一気に見せる構成、編集の巧みさにも唸らされます。 東京裁判とは何だったのか。本作を見ればよく分かります。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2021-11-05 17:39:40)
6.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦
「プラトーン」に「地獄の黙示録」に「ランボー」も。 ベトナム戦争映画へのオマージュ、パロディを盛り込みつつ、独特のノリでハリウッドを茶化してみせる。 ベン・スティラーのセンスと力技に笑わせてもらいながらも、 こんな映画にカメオ出演まで含めたこの豪華な顔ぶれ。スティラーさん、なかなか広い人脈もお持ちのようです。 特に言われても本当にそうなのか?と思えるほど意表を突かれたトム・クルーズとダウニーJrには参りました。 スティラーが彼らに、「こんな風貌でこんな役をやってほしいんだ。」 「面白そうじゃないか!いっそのことハゲのヅラ被らせてくれよ」なんてやり取りがあったのかは知りませんが、 みんなノリノリで楽しそうに遊んでいる。アメリカン・コメディにしか出せないような空気がたまりません。 他にも、えっ!?パチーノ?と思ったら、パチーノではなくチーノだった。とか。 そんな中にニック・ノルティのような人をちゃんと入れているところも面白い。 「レインマン」のダスティン・ホフマン、「フォレスト・ガンプ」のトム・ハンクスがオスカーを獲れて、 「アイ・アム・サム」のショーン・ペンはなぜ獲れなかったのか。勉強にも?なったのかな。 細かいネタやギャグにどこまでついていけていたのかは分かりませんが、それでも十分楽しませてもらいました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-07 17:22:16)
7.  トランス・ワールド 《ネタバレ》 
遭難して山小屋にたどり着いた見ず知らずの3人の男女。 最初は彼らに良からぬことが起こるスリラー系の作品かと思ったがさにあらず。 ウィスコンシン、サウスダコタ、ニューハンプシャー・・・。訳が分からない。 謎はさらに続く。1962年、1984年、2011年。この場所に何の意味があるのか。 そこに現れる4人目の登場人物。それらをこうつなぎ合わせてくるとは思わなかった。 後半になってこの場所と時間と3人の関係性が明らかになってから、 序盤からのことを思い出すと、訳が分からなかったはずのことが腑に落ちてくる。 とことん抑えた作品の色調も、独特の緊張感を持続し続ける作品のテンションもいい。 今、最善を尽くせば未来は変えられる、か。 カネをかけなくても面白い映画は撮れるという見本のような作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-16 20:10:31)(良:1票)
8.  トレジャー・ハンターズ
「俺たちはもう30歳だ。バカやるには最後のチャンスだぞ!」 30歳、3人の男のスタンド・バイ・ミー。楽しい映画でした。 少年時代、森の中に秘密基地でいつもつるんでいた4人組。 その内の1人が若くして亡くなり、その葬儀で久々に再会した3人が宝探しの冒険の旅に出る。 こうした基本設定からも「スタンド・バイ・ミー」を思い出すものがあります。 山の中で地図も携帯も無くし、食料も何も無く、完全に遭難者状態の3人組。 その上、本当にヤバい無法者に執拗に付け狙われ身に危険が迫っている。 それでも、何の悲壮感も無く作品には常にあっけらかんとした空気が流れており、 アメリカン・コメディならではの明るさがある作品です。 カルチャー・クラブの〝do you really want to hurt me"の使い方や、 無法者2人組の2頭の番犬に付けられた名前がレーナードとスキナードとか、 年代などはバラバラですが、挿入される音楽小ネタも楽しかったりします。 作品のテンポも良し、冒頭から結末までひたすら無邪気な3人組の冒険が楽しい作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-05 20:00:43)
9.  逃走車
登場人物が極端に少なく、ポール・ウォーカー演じる主人公の男が運転するクルマから出ることはほとんど無い。 さらにこのクルマに搭載されたカメラのみで撮影というアイデアで勝負という作品。 敵の動きをカメラがとらえる機会も当然限られてしまい、これだけ状況が限定されてしまうと飽きがきてしまう。 限定された状況の中、いかにカーアクションで魅せるかという作品でもあると思うのですが、 邦題の通りずっとクルマで逃げている割にはカーアクションが少なく、物足りない。 今回の事件とは無関係な男が主人公の巻き込まれサスペンスでもあります。 こういう場合、主人公は犯罪とは無縁の普通の善人でいいと思うのですが、この男がムショ帰りという設定も微妙。 80分が非常に長く感じる作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-01-07 22:37:50)
10.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE
笑いドコロも十分あるし、いい意味で大味でコメディタッチの前半は結構面白いです。 しかし脱獄以降はこのテンションが下がり、普通のアクション映画になってしまいましたね。 前半のハイテンションのまま最後まで突っ走ってもらいたかった。 ニーソン演じるAチームを率いる大佐の序盤の台詞。「今の俺は若い頃の10倍は強いぜ。」 近年のニーソン主演の圧倒的強さを誇る作品群をみていると納得!の一言でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-28 20:07:10)(良:1票)
11.  トレイン・ミッション
コレット=セラとリーアム・ニーソンのコンビもすっかり板についてきました。 大勢の乗客がいる中で事件に巻き込まれ、正体不明の敵から絶えずメッセージが届き、誰も頼れない状況で事件を解決しなければならない。 飛行機から列車に舞台は変わりましたが、このコンビの「フライト・ゲーム」と基本的な設定は似た作品。 どちらも最後まで見る者に的を絞らせない、よく出来た作品ですが展開のノンストップ感など、本作の方がより面白かったです。 年齢を重ねるごとに渋みを増すニーソンですが元警官、元CIAエージェントといった過去を持つ男の役が多くなってきました。 本作では、元警官で、今はリストラにあった保険会社の営業マンという男を演じていますが 相変わらずメチャクチャ強いので、こういった過去を持つ男という設定も当然になってくるのかもしれません。 それにしても、あの面構えとドスのきいた声で威圧され、保険の必要性を説かれたら思わず契約してしまいそうで怖いです。
[DVD(字幕)] 8点(2018-10-14 14:10:01)
12.  隣のリッチマン 《ネタバレ》 
ベン・スティラーとジャック・ブラックがコンビを組んだ典型的アメリカン・コメディ。 アメリカン・コメディ好きにはたまらない組み合わせ。 こういう顔ぶれのアメリカン・コメディのノリが好きな方にはそこそこ楽しめる作品です。 隣に住む大親友で同じ会社に勤めているけど、自分は管理職、相棒はヒラ社員。 ちょっと自分の方が優位に立っていたはずが、その相棒が大ヒット商品を発明し大富豪になったものだからさあ、大変。 中盤までは基本的には親友の成功を素直に喜べず、嫉妬にかられたベン・スティラーの動きを楽しむ作品です。 こういうトホホなおっさん役はお手の物のスティラー。さすがの安定感ですが、 一方で大成功したJBの役がいい奴すぎて、いつもの彼の濃い存在感が影をひそめてしまってるのが勿体ない。 理由なんて何でもいいので、1度や2度はJBにも無茶をさせたりドタバタさせる時間を作ってあげてほしかったですね。 共同経営者となり、スティラーの嫉妬も収まってしまう後半はトーンダウンしてしまいますが、 大した禍根も残さず2人仲良くハッピーエンド。 はなはだ都合が良すぎますが、こういうアメリカンコメディにあまりかたいことを言っても仕方が無いし、 めでたしめでたしということで良かったんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-10-13 22:10:50)
13.  泥棒貴族 《ネタバレ》 
騙し騙され騙したつもりが・・・。二転三転するするストーリー。 シャーリー・マクレーンとマイケル・ケインという名優のW主演、 そして監督に脚本、撮影などにもビッグネームが揃いながら、何でだろう?知名度が低い作品です。 冒頭から30分程度か。あれよあれよという間に完全犯罪が成功! え?もう終わり?と思いきや、「・・・・・という計画だ。」 まずは計画と、計画通りことが進んだ完璧なケースを先に見せるというのが面白いし、これが最後の最後まで効いています。 当然計画通りにいかない。悪戦苦闘もしますが、そんな理想と現実のギャップも可笑しく、 シャーリー演じる女の予想と全く違うキャラも面白い。意外に大胆でふてぶてしさと可愛らしさを見事に両立させてみせる。 予想に反してなかなかガードが固い大富豪を演じるハーバート・ロムの存在がまたいい。 そして冒頭の計画映像通りいけば成功だと見る者を思いこませておいて実は!というオチも素晴らしい、 なかなか小粋な犯罪サスペンスコメディ。そしてロマンス。
[DVD(字幕)] 8点(2018-09-15 12:06:54)(良:2票)
14.  20センチュリー・ウーマン 《ネタバレ》 
もっと軽いタッチのコメディを見るつもりでの鑑賞でしたが、 いい意味で期待していたものとは違った苦みのあるコメディでした。 1970年代も終わろうとしている頃のアメリカ。異なる時代の価値観を持つ15歳の思春期の少年とシングルマザー。 母とはまた違う世代の価値観を持った、少年にとっては2人の年上の女に、1人の男。 ベトナム戦争の戦後であり、そうした時代背景が生み出したヒッピームーヴメント。そしてパンクロックやフェミニズム。 当時のそんな世相、文化、価値観を折り込みながら、ごく狭い範囲で共に暮らす価値観も世代も異なる登場人物それぞれの成長のお話。 マイク・ミルズの自伝的要素が含まれるという15歳の少年を主人公とした青春映画を軸としながら、 親子間、世代間、男女間の価値観の違いから生じる衝突に、それを乗り越え互いを思う気持ちを描き出す脚本の良さと共に 誰も声を荒げることも、大きく泣き崩れることも無い。ミルズの抑えた演出、主要キャストそれぞれの抑えた演技も光る作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2018-08-06 22:16:17)
15.  隣のヒットマン 《ネタバレ》 
まともな登場人物が1人もいない。 唯一まともなはずの主人公の歯科医の男も気が付けばあちらの世界にどっぷり。 そうなるに至る過程も実に面白いです。 ある程度登場人物を絞り、男も女も、皆のキャラが見事に立っています。 全員が何らかの形で愛し愛され、殺し殺されの関係でつながり不要な登場人物がいない。 結構ぐちゃぐちゃで殺伐としたそれぞれの関係ではあるのですが、それをあまり感じさせず 挿入されるべたなギャグも効果的で、少々ブラックで笑えるドタバタコメディでありラブコメになっています。 序盤はドツボにはまっていく主人公の男ですが災い転じて福となす、 最後はブルースさんと揃ってうまくハッピーエンドとなりました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-26 16:50:41)
16.  泥棒野郎
ウディ・アレンの初監督作とされている作品です。 (実はその前に"What's Up, Tiger Lily?"という極めて微妙な作品がありますが・・・) 多くの作品で取り入れ、彼が好むパターンの1つであるナレーションに物語を進行させる手法に、 代表作「カメレオンマン」でお馴染み、古ぼけた昔の写真や映像の挿入と もっともらしい証言者を用意してのドキュメンタリータッチのホラ話に、 自身の出自や劣等感をギャグにしてしまうセンスに、撮り方にはまだ粗削りな部分は感じますが、 もうすでに典型的アレン映画となっていることに驚きます。 ジョーク作家、スタンダップコメディアン時代に書き溜めたのであろう小噺のようなギャグが全編に散りばめられています。 アレンにしては体を張ったベタなギャグもあり、「笑える」という点においては彼の数多い監督作の中でもかなり上位にくる作品です。 アレン好きの方で、まだ未見の方には是非ともおススメしたい初期の代表作と言ってもいい作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2017-11-22 20:17:32)
17.  ドライヴ(2011)
表情ひとつ変えず夜の街にクルマのハンドルをきるクールな主人公。その冒頭は ウォルター・ヒル&ライアン・オニールの「ザ・ドライバー」を思わせる。 原作もそうなのか、恐らくは「ザ・ドライバー」に着想を得た冒頭なのかと思いますが、 まだ幼い1人息子と暮らす隣人の女が現れて以降は予想のつかない展開が待っていました。 人妻だと分かると決して一線は越えない奥ゆかしさ。幼い1人息子からも懐かれる。 裏稼業の時に見せるクールな表情の時とは全く異なり、この母子と過ごす時の人の好さを感じさせるゴズリングの表情も印象的。 よって中盤以降のバイオレンス描写とのバランスはあまり良くなかったとは思うのですが、 それにしても本作のゴズリング、かなりのカッコよさ。そしてキャリー・マリガンが好きになった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-29 20:17:27)(良:1票)
18.  トゥルー・クライム(1999)
やはりイーストウッドには、こんなひと癖もふた癖もあるヒーロー像がよく似合う。本作では、信心深い冤罪の死刑囚と面会した際でさえ、 「俺はどうせ世間ではつまはじき者だ。神など知ったこっちゃない。あの世の正義などクソ食らえだ。」と言い放つ。 平気でこんな台詞を吐く正義の人を演じると誰もイーストウッドには太刀打ちできません。 勤める新聞社でも禁止になっている、社会悪の象徴のようなタバコをくゆらす様がまた絵になる。 死刑執行まであと数時間。普通なら不可能と思われるドラマですがイーストウッドがやると、それだけで何か説得力のようなものがある。 不慮の事故で急死した後輩に代わり、死刑囚の面会の仕事を引き継いだ時には執行まであと数時間。 面会時、与えられた時間は15分。冤罪の死刑囚との分刻みの真剣勝負。 最後は、刑の執行が始まり秒刻みの争いとなってくる。次第に残された時間との闘いが緊迫度を増してくるドラマの展開も見事。 冤罪と死刑、人種問題、司法やジャーナリズムの在り方を問う重さのあるテーマを扱いながらも、 娘とのやり取りや職場での軽いやりとりが効いていてイーストウッドの社会派サスペンスとしてはそれ程重さを感じさせない。 そこには何も台詞は要らない。クリスマスの夜、目が合う2人の表情で終わるラストもまた良かった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-06-10 23:12:41)
19.  トレヴィの泉で二度目の恋を 《ネタバレ》 
映画が始まり、最初に聞こえてきた声「マルチェロ!」。そしてTVに流れているモノクロの映画。それは「甘い生活」。  シャーリー・マクレーン演じる虚言癖がありちょっとブッ飛んだところもある、それでいてチャーミングなばあさん。 年は取っても彼女のパワフルなコメディエンヌぶりには全く衰えなしです。 そしてクリストファー・プラマー演じる偏屈だけど、それでいて品を感じさせるじいさんの2人の恋。 想像していた以上に2人が笑わせてくれる。しかしそれでいて品を感じさせ見る者をホロリともさせてくれる。 2人の味わい深い共演が素晴らしい。 近年でもRアッテンボローの「あの日の指輪を待つきみへ」で2人は共演しており、息もピッタリな所を見せてくれます。 終盤に2人はローマに旅立つ。そしてあのトレヴィの泉へ・・・。 あの名シーンのマストロヤンニとアニタ・エクバーグに、プラマーとマクレーンの姿が重なり合う。 2人の世界がモノクロに変わる。何とも素敵な、「甘い生活」に捧げられたオマージュ。 その後すぐに突然訪れるラスト。多くを語らないのもまた良かった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-15 21:29:25)
20.  トプカピ
西洋と東洋の文化が重なり合う魅惑の街イスタンブールを作品の舞台に、 女泥棒とその愉快な仲間達の活躍?を描くサスペンス・コメディ。 上映時間は120分。中盤はちょっと長く感じる時間帯もあるのですが、 コメディとしても、サスペンスとしてもしっかり見どころのある作品です。 名探偵ポアロでお馴染みの名優ユスティノフのユルユルのオロオロぶりがあまりにも素晴らしいです。 本作でユスティノフは2度目のアカデミー助演男優賞受賞ですが、主演といってもいいくらいの存在感です。 強奪ものとしても終盤のトプカピ宮殿での作戦決行は手に汗を握る緊張感があります。  CSでの鑑賞でしたが、本作に続けての放送は「黄金の七人」でした。 同じ時代の同じ路線の作品ですが、この頃のこういう無邪気なサスペンス・コメディは イマドキの映画とは一味違う、何とも言えないいい味がありますね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-02 17:38:33)
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