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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  女ガンマン・皆殺しのメロディ
この時代のハリウッドのセックスシンボル、ラクエル・ウェルチが主演のイギリス製西部劇という一風変わった作品。 序盤、裸にポンチョ1枚まとうだけのラクエルの姿がお美しいですがその後、服を手に入れて以降の露出はほぼ無しです。 でも、ジーンズを縮ませるためにジーンズ着用のままバスに浸かるくだりはお気に入りシーンの1つです。 登場人物の過去やそれぞれが抱える事情といったドラマの要素は潔くカットして ストーリーの方は実にわかりやすい、典型的復讐ものの西部劇となっています。 紅一点の主演ラクエル・ウェルチ以外に曲者が脇を固めたキャストがいい。 「刑事コロンボ」の名犯人役の1人であるロバート・カルプがなかなかのカッコよさです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-28 17:08:28)
2.  大いなる決闘 《ネタバレ》 
既に引退した元保安官にチャールトン・ヘストン、 彼に逮捕されたことを逆恨みし、脱獄し復讐に乗り出す悪役にジェームズ・コバーン。 手の内を知り尽くした2人が互いの手を読み合う中盤までの静かな展開はなかなか面白い。 愛娘が誘拐されることにより、ヘストンにも強烈な復讐心が芽生えるといった流れも、 終盤の〝大いなる決闘〝に期待感が高まるのですが、娘がレイプされるあたりから尻すぼみになってしまいます。 こういう姑息な手を使わせずに、憎みあう2人の男同士の大いなる決闘が見たい訳ですが、その結末はあっけない。 敵を倒したものの重傷を負い、「助けてくれ」と娘に助けられ手当てされているラストもカッコよくない。 やはり西部劇のラストはカッコよく決めて欲しいですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-22 22:13:17)
3.  黄金の指
邦題の通り、“黄金の指”を持つ、4人組のスリのチームのリーダー、ジェームズ・コバーン。 高そうなスーツをスマートに着こなすジェームズ・コバーンがクールでシブい。 でも、どこかユーモアを感じさせるこの人ならではの魅力が出まくっています。 そして金を持っていそうな人間を百発百中で見極める熟練の目を持つウォルター・ピジョン。 もっと昔の時代の人のイメージがある人ですが、ベテランスリ師を余裕しゃくしゃくの味で演じる。 ドジもやらかすまだまだ未熟なマイケル・サラザンに、こういう映画のお約束、紅一点にトリッシュ・ヴァン・ディーバー。 熟練の技を持つ2人に未熟な2人。この4人がいいバランスで、コバーンと他の3人にはならずに4人組のキャラをうまく立てていきます。 いざ仕事に取り掛かるまでが結構長くてスロースタートの作品ではありますが、結末がいかしている。最後はやはりコバーンがカッコいい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-06 21:13:08)
4.  狼の挽歌 《ネタバレ》 
迫力満点のカーアクションから作品がスタートしますが、その後はひたすら寡黙なブロンソンが渋い。 フランスでもイタリアでも、ヨーロッパ映画のブロンソンは本当にシブくてカッコいい。 テリー・サバラスとの競演もたまらない。 ブロンソン映画の共演者と言えばこの人、ジル・アイアランドが美しい。 寡黙な殺しのプロフェッショナル、そんなブロンソンの持つイメージの1つが固まりつつあった頃。 展望エレベーターのラストの静かなる決着が哀しい余韻を残します。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-08 20:12:26)
5.  オー!ゴッド 《ネタバレ》 
ジョン・デンバーが演技しているところを初めて見ました。 歌詞も風貌も、その素朴さに何とも言えない魅力があったジョン・デンバーが本作の主役にピタリとはまっている。まさに適役。 それ以上に素晴しいのが、もう1人の主役である、神様を演じたジョージ・バーンズ。 野球帽に眼鏡。地味なジャンパーを羽織った、アメリカのどこにでもいそうなじいさんといった風貌ですが、 ちょっととぼけた感じが実にいい味わいがあります。 しかしその登場はまさに神出鬼没。ある時はラジオからの声、ある時は突然風呂場に現れ、ある時はベルボーイ、ある時はタクシードライバー。 “神の使者”であるジョン・デンバーに教えを説き、それに耳を傾ける使者。 この2人のキャスティングが絶妙で笑いドコロも十分のハートフル・コメディの秀作です。 神の教えは何も特別なことを言っている訳ではありません。 本作が製作された70年代にも、今僕たちが生きる現代にも通じる、 日頃忘れがちですが人として大切な、普遍的なことを言っているにすぎません。 しかしその神の教えの1つ1つがじんわりと心に響きます。 ラストシーンで語りかけるジョージ・バーンズの表情。そのバーンズの表情はもう神にしか見えなかった。 そして最後の神の教えを聞くジョン・デンバーの表情も実にいい。ラストの2人の姿も感動的でした。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-03 13:23:59)
6.  オルカ 《ネタバレ》 
先に製作された「ジョーズ」を感じる部分は確かにあります。 オルカと対決するあの船も、ロバート・ショウ演じるクイントの船とよく似ている気がする。 しかし本作と「ジョーズ」と決定的に違う所は、無表情、無感情に人を襲うジョーズとは異なり、 本作ではオルカの表情や感情をとらえているところだと思います。 度々アップでとらえられる目が恐ろしくもあり哀しくもあります。 その勝敗は早い段階で想像はつきますが、ラストのシャチ対人間の一騎打ちは見応え充分。 モリコーネの愁いを帯びた音楽やこれも愁いを帯びたシャチの鳴き声も実に効果的に挿入されています。 海洋パニックものとして、映画の面白さは「ジョーズ」に軍配が上がるかもしれません。 「ジョーズ」と比較されることは十分承知の上での本作だと思いますが、 本作はシャチをただの悪としなかったところが良かったのではないかと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-07-10 22:07:18)(良:3票)
7.  おかしなおかしな大追跡 《ネタバレ》 
これは面白かった!同じ色と型のかばんを持った4人の男女と、そのかばんを付け狙う怪しい輩が入り乱れる前半から中盤。ホテルの1715号室前後の部屋をコソコソと行ったり来たり。ついでにかばんも行ったり来たり。もはやどれが誰のかばんか分らなくなってしまう。  ここまではそれほど動きは無いんですが、行ったり来たりするかばんと、人間関係の見せ方がとても面白いです。  動きの少なかった作品が後半は一変!作品はホテルを出て、サンフランシスコの街を舞台に大カーチェイスを繰り広げます。自転車を使ったり、街の人々をうまく巻き込みながら、スリリングな中に笑いドコロも十分。  ライアン・オニールの代表作の1つである「ある愛の詩」。その2年後の本作。あの名台詞をこんな映画でこういう使い方しちゃうんですね。でも、こういう茶目っ気は大好きです。そして本作で特筆すべきはバーブラですよ。ちゃんと歌も歌ってくれるし、彼女を見て「可愛い」と思ったのは初めてかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-28 23:41:08)
8.  黄金の7人・1+6/エロチカ大作戦
久しぶりに邦題に見事にしてやられました…。お気に入りの「黄金の七人」シリーズと思って見始めたのですが、どうも様子が違う…。もう一度タイトルを確認したら「黄金の七人」が「黄金の7人」になっているではありませんか!僕もまだまだ映画に関しては修行が足りません…。  勿論「七人」シリーズとは何のつながりも無く、シチリアからやって来た絶倫男が街のマダム達を相手に繰り広げるチン騒動を見せ続けられる作品です。お世辞にも品のいい映画とは言えませんが、イタリアらしい大らかさのある艶笑喜劇です。  監督は「七人」シリーズと同じ方なんですね。こんな映画に撮影や音楽にも大物が顔を揃えているあたりにもイタリアらしい大らかさを感じます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-13 22:07:26)
9.  おかしなレディ・キラー
それぞれの事情で人生に切羽詰っている2人の男と、そんな2人に振り回される1人の女の可笑しな人間模様。  結果オーライだったものの、2人の男がやろうとしていることは結構タチが悪いのですが、ドジで頭が悪く失敗するのがミエミエなので何か憎めない。それに合わせるかのように作品のムードも至ってお気楽なユルユルのコメディ。  ビシッとキメたウォーレン・ベイティと、これ以上無いダサさのジャック・ニコルソンの掛け合いも、2人に振り回されるストッカード・チャニングの弾けぶりもなかなか楽しい。  ストッカードが気持ち良く2人を懲らしめてくれるようなオチが欲しかったですが、ラストが決まらなかったのがちょっと惜しいところです。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-24 21:27:57)
10.  狼は天使の匂い
色々と謎に思える部分も多いストーリーですが、アジトの中での人間関係の見せ方が意外に面白く、一風変わった人間模様を見せる。地味な作品ですが、主演トランティニャンと、晩年のロバート・ライアンのシブい魅力が印象に残るフレンチ・ノワールです。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-07 22:07:30)
11.  男はつらいよ 寅次郎恋歌
森川信さんがおいちゃんを演じた最後の作品です。3人のおいちゃんそれぞれに味わいがあるのですが、森川信さんと渥美清さんが作り出す間は絶品でした。  特に喧嘩のシーンで「やい!寅!」と寅さんと同じ土俵でがっぷり四つに組んで喧嘩を繰り広げる。初代おいちゃんならではの味わいでした。また、寅さんに皮肉を言われ、「くぅ~~~!」と悔しさをあらわにする森川信さんの芝居も大好きでした。  以降日本中で再会を繰り返す旅の一座と一座の花形大空さゆりちゃん、諏訪先生と諏訪家の人々(ここも兄弟が揃えば揉め事になるなあ・・・)といったお馴染みの顔触れが揃っているのも嬉しい作品です。  諏訪先生がとらやを訪ねる。諏訪先生が孫を抱きかかえる。(志村喬さんの満男への「ばぁ~」が良かったなあ・・・。)さくらが歌う「母さんの歌」。(見るのが辛いほど素晴らしいシーンです)博の母への思い。最後に諏訪先生がさくらに託した息子博への思い。そしてマドンナと一人息子。いつにも増して「親と子」を感じる作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2011-11-18 20:32:28)(良:3票)
12.  狼よさらば
本作がブロンソンの出演作の最高傑作とは思わないけど、昔はよくTVでやっていたこともあり、目の前に現われるワルどもを次々と撃ち殺すポール・カージーの姿は、ブロンソンと言われれば思い出す姿の1つです。続編も何作も作られており、やはり彼のハマリ役であると言えるでしょう。話としては非常に重いし、NYに帰ってきてからは夜の街をうろつき、ワルどもを処刑していくだけなのですが、面白い作品となっています。やはりブロンソンのシブい威圧感のある、その存在感があればこその作品。ただ、ブロンソンが普通の会社員のオジサンには全く見えませんが・・・。 
[DVD(吹替)] 6点(2011-06-03 22:37:50)
13.  男はつらいよ 私の寅さん 《ネタバレ》 
「ハイビスカスの花」でも皆で水元公園に行こうという時に寅さんが帰ってくるという話がありましたが、本作も皆で九州旅行に行く前日に寅さんが帰ってくる。いずれも寅さんは皆を素直に送り出してやる事ができない。そして本作は旅先からの電話にもわざと心配かけたり悪態をついたり、寅さんの情けない一面をこれでもかと見せる。しかし、皆が旅から帰ってきた後がいいんです。ご飯と風呂の用意をして待ち、無愛想に皆を迎える寅さんの様子がいい。そして最後は旅の土産話に花が咲き、笑い声の中とらやの夜は更けていく。後半はデベソと旧交を温める話を経て寅さんの恋のお話になります。寅さんとマドンナの心の触れ合いは十分描かれているのですが、何故だろう?あまり印象に残らない作品。岸恵子の持つ雰囲気が寅さんの世界に合っていなかったのかな・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2010-12-12 21:51:49)
14.  男はつらいよ 寅次郎春の夢 《ネタバレ》 
冒頭でまずはブドウ騒動で笑わせてくれた後、英語塾から満男が帰ってくるのですが、英語が全く分からない寅さんの「おじさんのことは英語で何と言うんだ?」に満男が「タイガー!」と寅と虎をかける。寅さんはそれを「おじさんの事は英語でタイガーって言うのか」真に受けるという訳ですが・・・。ここはおかしいぞ!寅さんは虎=タイガーだと知っているはずですよ!寅さんは第4作で名古屋の競馬場で車寅次郎という自分の名前と同じだという理由でワゴンタイガーという人気薄の馬に大金を突っ込んでいましたよ!・・・と話がそれましたが、その後とらやには寅さんと同じような鞄1つで現れたアメリカ版寅さんとでも言うべきマイコさんが下宿するのですが、これが仕事にも恋にも不器用な男。恋愛の方は寅さんの恋が全く目立たず、むしろマイコさんの恋と、さくらが主役となっている作品。日米の愛情表現の違いと最後にはマイコさんのよき理解者となった寅さんが絡むのですが、そこにとらやの人々のあたたかさも上手く絡んでいつもとは一味違う味わいがある作品でした。
[DVD(邦画)] 6点(2010-11-27 23:10:38)(笑:1票) (良:1票)
15.  男はつらいよ 翔んでる寅次郎
シリーズの中期以降に度々見られた、寅さんと若い二人の恋が描かれた作品としては好きな作品です。最後は仲人まで引き受けますが、途中は寅さん自身もしっかり恋をしている。同じ若い二人の恋がメインの作品でも、ここは重要なポイントな訳で。序盤とラストの湯原昌幸演じる旅館の若旦那とのコントに、おばちゃんが上流階級言葉を度々噛む所、「田園地帯のお嬢さん」とか「寅様」とか、細かい笑いドコロもいい感じでした。また、若い二人の恋のシーンで流れるル~ララ~♪という優しい音楽も良かったです。 
[ビデオ(邦画)] 6点(2010-11-07 15:50:15)(良:1票)
16.  男はつらいよ フーテンの寅 《ネタバレ》 
第1作から順番に見て初めてこの第3作を見る場合にはそれ程違和感は無いかもしれませんが、全作品を見た後に見直すと冒頭から色々と違和感を覚える作品。 皆さんが既に触れられている通り、寅さんが帰郷した最初のとらやの食卓にさくらがいない。(ただし、理想の女性像について「俺なんか贅沢は言えねえよ」と言いながら贅沢にも程があるほどの理想を語る寅さん節とそれを聞くおいちゃん、おばちゃん、博の表情が最高ですよ!)そして以降もさくらの登場場面が極端に少ない作品。 いつも寅さんを叱るのはさくらの役割なのですが、今回は博がその役に回っています。やっぱり寅さんが帰ってくるとらやには全員揃ってないと寂しいですね。 その後とらやのシーンはラストの大晦日の夜まで無く、マドンナのとらや訪問も無し。そのラストのとらやのシーンで”嫁と娘”に向かってTVを通じて語りかける寅さんと、それを見つめるとらやの面々の表情が悲しい。序盤は寅さんのお見合いが絡む話だっただけに余計に悲しさを感じさせます。 寅さんのキャラクターもかなり威勢のいい一面が強調されており、色々な面でシリーズ中、独特の雰囲気と特徴がある作品です。ちなみにこの第3作と次の第4作は監督が山田洋次さんではない作品です。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2010-10-11 21:12:04)(良:1票)
17.  男はつらいよ 寅次郎子守唄 《ネタバレ》 
前半は寅さんが連れて帰ってきた赤ん坊の騒動で笑わせてくれます。しかし子どもが欲しくても子宝に恵まれなかったおばちゃんがわが子のように赤ん坊を可愛がる姿と、自分の子どもをいとも簡単に置いて姿をくらました挙句、気が変わって軽い気持ちで迎えに来る若い親との対比が少し悲しくもあります。  後半は寅さんがしっかり恋愛モードに突入してくれます。ここでいい味を出すのが江戸川合唱団のリーダー、大川弥太郎。中期以降の作品では寅さんは完全に若い二人の恋の指南役に回ることも多くなります。本作でもその傾向はあるものの、寅さん自身も大川と同じ相手にしっかり恋をしており、大川は寅さんのれっきとした恋のライバルでもあるんですね。これは第14作。まだまだ寅さんは若いなあと感じ、嬉しくなるのです。  そしてその恋の相手は十朱幸代演じる看護婦さん。寅さんのマドンナは悩みを抱えていたりどこか影のある女性像が多い中、そんな影を感じさせない十朱さんが演じる庶民的で明るく元気一杯のマドンナ像と寅さん、とらやの人々との絡みは陽気で明るく、シリーズの中のお気に入りの一作です。
[DVD(邦画)] 8点(2010-07-30 22:10:13)(良:2票)
18.  男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
シリーズを通してマドンナの多くが人生の分岐点(その多くは結婚だったりする)に迷い、最後は寅さんがそっと背中を押してくれる・・・というスト-リーが多く、本作も最後はマドンナが結婚を決意するのですが本作のマドンナの木の実ナナさん、あまりにも情熱的でパワフルな紅奈々子のキャラクターが寅さんのマドンナ像としてはちょっと熱すぎだったかな、という気がしました。しかし、引退を決めた最後の公演で彼女が歌う姿はとても良かったですね。そして最後の舞台を見にいくことが出来ないと言いながら実はそっと一番後ろで気付かれずに彼女が歌う姿を見つめて立ち去る寅さんが男前でしたね。冒頭に熊本の山村で留吉に語った男の美学そのままの姿でした。
[DVD(邦画)] 6点(2010-07-11 16:41:44)
19.  男はつらいよ 寅次郎純情詩集 《ネタバレ》 
本作は「人はなぜ死ぬのか」という重いテーマがメインとなっているという点では異色の作品。前半、寅さんがご贔屓の一座の公演の中で、「車センセ!」の台詞でお馴染み、一座の花形大空小百合の「人はなぜ死ぬのでしょうね」という台詞があった。そして後半、複雑な事情を抱えた柳生家のお嬢様を演じた本作のマドンナ、京マチ子も同じ台詞を呟く。  マドンナを迎えてのあたたかいとらやの団欒はどの作品でも僕の大好きなシーンなのですが、本作のそのとらやの団欒のシーンは素晴らしかったと思います。柳生家のお嬢様の仕事は何がいいか平和に語り合う。しかし全ての事情を知っている檀ふみ演じる娘とさくらだけは悲しげな表情を浮かべる。楽しくてあたたかくも、少し悲しさのある本作のとらやの団欒でした。それに続くクリスマスムードの柴又で「花屋がいい」と寅さんが語るさくらとの別れのシーンも悲しいけれど良かった。  マドンナが死んでしまう・・・。作品のテーマ上仕方が無いのかもしれませんが、それ以外はとても好きな作品です。マドンナと寅さんの心のふれ合いの深さが感じられる作品でした。
[DVD(邦画)] 8点(2010-06-03 20:17:11)(良:1票)
20.  男はつらいよ 寅次郎頑張れ!
寅さんは特に中期以降の作品では数々の若いカップルの恋愛を成就をさせてきました。本作は寅さんが本格的に若い二人のコーチ役に回り若い二人の恋がメインになった、その第一弾となる作品ではないでしょうか。(第3作「フーテンの寅」や第10作「夢枕」でもその傾向はありましたが)その反面マドンナの存在感と寅さんの恋が最も印象に残らない作品の一つとなってしまいました。マドンナ役の藤村志保が演じた人物像、数少ない寅さんとのツーショットのシーンは悪くなかっただけに惜しい作品ではあります。寅さんとワット君、その隣のくわえ煙草の杉山とく子さんとのパチンコ屋のシーンや、ふるさと亭でワット君の恋を寅さんが察知したシーンなど寅さんの恋や、とらやでのシーン以外の所が妙に印象に残る作品でもありました。本作のタイトルは「寅次郎頑張れ!」ですが、平戸の神父さんも頑張れ!
[ビデオ(邦画)] 6点(2010-03-09 20:20:51)
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