21. パピヨン(1973)
S.マックイーン主演で脱獄物と言えば、名作『大脱走』なのですが、ヒーロー然としていたそちらとは異なり、今作ではカッコよさとは別方向の強いインパクトがあります。怠惰な日々を過ごすのは罪という内なる声に呼応するように、端から見たら相当な無茶を犯しつつ自由を求めます。逃亡が思わぬ形で終了して打ちひしがれても、白髪のおじいさんになっても、遠くへは行けないけど一定区域内での自由なら許すよと誘惑されても、無限の自由にチャレンジし続けます。目の前の利益を捨てて大きな博打に打って出られる人間に凡人は憧れてしまうのです。 [DVD(吹替)] 8点(2017-09-16 18:56:38) |
22. 幕末太陽傳
品川宿で何が起こっているのか、誰かが何をしようとしているのか、最初から最後までさっぱりわかりませんでした。ここまで興味をそそらない作品も珍しい。 [DVD(邦画)] 2点(2017-02-08 21:02:37) |
23. パルプ・フィクション
タイトル通りの下らない話ですね。やたらと射殺シーンがあることしか記憶に残りません。絶賛する人がいるのも分かりますが、自分は合わない方です。 [DVD(吹替)] 4点(2016-06-18 09:55:07) |
24. ハンガー・ゲーム
《ネタバレ》 原作未読。アメリカでヒットしたという事が信じられない酷い出来です。原作から設定が変更されて残念だったバトルロワイアルが大傑作に見えるほど。原作者はバトルロワイアルを知らないそうですが、実際そうだと思います。あれを見聞きしていたら、こうも緊張感のない駄作にはならないはずです。期待値は7点だったので失望が大きかった。以下に不満な点を。●プレイヤーの養成シーンがたっぷり取られています。それはいいんですが、おかげでゲーム開始時点で65分経過。全部で140分しかないのに大丈夫か?と思ったらやっぱり影響が。いきなり半数が死亡。個性の描写ががほぼ皆無なので悲しくもなんともありません(個人に思い入れするほど面白くなるのに)。以降も手に汗握る戦闘シーンも駆け引きのシーンもほとんど存在しません。●この緊張感のなさはなんでしょうか。1人しか残れない殺し合いのはずが平気で徒党を組んだり、主人公もライバルたちもゆるゆる。後ろから撃たれるとか考えないのか?●このゲームは賭けの対象のはずなのに主催者側の介入が酷い。普通に危険な火の玉攻撃でプレイヤーが死んだら、張っている人々は納得するんですか?●主人公が弓矢使いなのは、刃物を使用させて残酷に見えるのを防ぐため?そのために生死を争っているという感覚が薄くなりました。●ルールがコロコロ変わるのには心底呆れました。映画の根本であるゲームの決め事を簡単に変えられるなら作品としてつまらなくて当然です。こういう作品の場合、主催者側には冷徹でいてほしいのです。主人公に対して優しいルール改変なんて初めて見ました(苦笑)●3部作なんですか…。そうと知っていたら鑑賞しませんでした。 [DVD(邦画)] 0点(2014-09-28 13:19:22)(良:1票) |
25. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
《ネタバレ》 オチが見どころとだけ聞き、なるべく頭空っぽにして鑑賞。二重人格の真相はほほうと感心しましたが、シックスセンスやシャイニング見ていたら十分な気もします。あちらのほうが演出のレベルが高いですから(最近こういうのが多いですね・・・)。真相が分かってからの展開がもっさりしているのでマイナス1点です。 [DVD(吹替)] 4点(2014-08-09 11:13:00) |
26. パラノーマル・アクティビティ
続編が作られるほどの評判ということで、期待してようやく鑑賞。結果は期待外れ。恐怖感・緊張感で同タイプのブレア・ウィッチ・プロジェクトの足元にも及ばない。理由としては、展開の地味さ・単調さと不自然な主人公たちの行動(撮影を止めないとか、家から逃げないとか)もあるけれど、結局はあからさまに二番煎じのフィクションだからだろう。二作目以降は観る価値がないと思います。 [DVD(吹替)] 2点(2013-09-23 18:33:57) |
27. 犯人に告ぐ
《ネタバレ》 ●劇場型犯罪を扱っている時点で興味がわきます。マスコミってホント劇薬だな。●老刑事津田さんの存在にほっとします。この人だけは巻島を裏切らないという安心感があります。●逆に植草の卑怯者ぶりは笑えるほど。●犯人の生活圏域が偶然判明しますが、現実にもこういうことありそうって感じで許せます。●「今夜は震えて眠れ」カッコいい!●巻島~後ろ後ろ!危ないよ、刺されるって!後ろを見ろよもう!ああやっぱり刺されちゃった!馬鹿~!と嘆いた人は多いはずです。 [DVD(邦画)] 6点(2013-06-26 12:31:12)(良:1票) |
28. パコと魔法の絵本
全編にわたり本当~に無駄~に騒がしい。ちょっと落ち着けと言いたくなった。中島監督の個性ではあるが、今回は許容範囲を超えている。CGは多用しすぎ・場面転換せっかち過ぎだし、登場人物も地顔が分からないほどのメイクのうえ、台詞が多いわりに意味のあることを大して話さない。ストーリーはといえば薄っぺらの一言。下妻物語も嫌われ松子も大好きだが、これは二度と観る気にならない。疲れた。 [DVD(邦画)] 3点(2010-10-26 21:30:06)(良:2票) |
29. バトル・ロワイアル
大人と子供の相克がテーマのはずだったのに、ラストは「走れ!」だもん。「え?」ですよ。原作が好きなもので改変されたのは不満だけど、テーマを一貫させての締めならまだ納得できました。生徒同士の戦いに関しては、短い時間ながら頑張って作ったと思いました。 [映画館(邦画)] 8点(2010-09-14 23:57:49) |
30. バットマン ビギンズ
傑作として噂の高いダークナイトを観るために、これまで敬遠していたビギンズをまず見ました。ティム・バートン版がどうにも好みに合わなかったので期待はしていなかったのですが、良い意味で裏切られました。バットマンの衣装やら動きやらセリフやら、いちいちツボでカッコいいです。こりゃダークナイトが楽しみ。唯一残念なのはゴッサムシティーがどういう都市なのか分からなかったところ(原作を未見なので)。ローマやらコンスタンティノープルになぞらえられるほど、世界の中心みたいな位置づけなんでしょうか? [DVD(吹替)] 8点(2008-12-18 12:25:40) |
31. バッテリー
・バッテリーの信頼をテーマに描く青春映画ってことで展開はありきたり。・しかし俳優たちの丁寧な演技で見ごたえはある。主人公には孤高のエースの雰囲気がある。・方言に何となく癒された。・何より主だった選手たちのフォームがちゃんと野球らしいのが良かった。最近人気になった某野球ドラマはあれだったから。 [地上波(邦画)] 6点(2008-08-28 12:19:26)(良:1票) |
32. パッチギ!
《ネタバレ》 喧嘩三昧な展開のわりに死者があそこでしか出ないのは不自然とは思います。しかしテンポは良く非常に見易い作品です。この頃の差別は大変なものだったと聞きますが、ここではあくまで明るく楽しい在日…という印象です。 [DVD(邦画)] 7点(2008-08-25 21:34:46) |
33. 八甲田山
位置関係が分かりにくいためか、北大路側の孤独感・絶望感が感じにくかった。「天は我を・・・」の有名なセリフの後も長かったですね。それにしても豪華な俳優陣だ! [DVD(邦画)] 7点(2008-08-15 09:13:26) |
34. バック・トゥ・ザ・フューチャー
娯楽映画の究極ですね。ここまで人を楽しませるために計算しつくされたものを知りません。 [DVD(吹替)] 10点(2008-01-29 13:20:08) |
35. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
映像は、ここ数年のCG技術の発達で抜群に綺麗です。しかし話の方はと言うと、自分が原作を読んでないこともあって、場面が次々と移るなあ。ここは原作から端折ってるんだろうなあと気になるほど理解が困難でした。なぜブラックが味方になるのか良く分からなかったし。クライマックスも、クライマックスだったの?という拍子抜け。ハリーに都合のいいことばかり起こる物語の作りも鼻についてきたので、次回作は観ないかも。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-18 03:04:48)(良:1票) |
36. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
展開(特に後半)が何かとご都合主義的で軽い。インディ・ジョーンズだってそうだけど、こっちがはるかに鼻につく。大ボスの神官が必ずしも悪人でないところも、爽快感が少ない原因かな。 4点(2004-10-27 01:19:22) |
37. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
確かに、1作目を観ていないと訳が分からない作品ではありますが、続編であることをここまで完璧に生かしきったストーリー展開は他にないと思います。今回起こる事件も全てタイムマシンあってのものですし。1作目と有機的に繋げるためにスタッフが研究しつくした結果なんだろうと感心しきり。ラストのデロリアンとドクが雷の直撃を受けて消滅するシーンは、ど、どうなるの?と衝撃的でした。そして一点だけ残念だったのは、クリスピン・グローバーの降板。いいキャラクターだったのに。彼がもし出演していたら、ジョージがビフに射殺される恐ろしいシーンが観られたかもしれない。 10点(2004-08-28 16:05:00) |
38. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
映画史上かつてなかった冒険を生んだ張本人・ドクが今回の主役。前2作が比較的ドタバタしていたのに対し、西部開拓時代でドクの初恋を中心とした人間ドラマがじっくりと展開されます。派手さは足りないし、機関車を使ったアクションも失敗するはずがないという、緊張感にかける部分があるのは否めないですが、大作シリーズの大団円としてはこれでいいのではないでしょうか。未来は決まっていない。未来は自分で作るもの。素晴らしいメッセージです。 8点(2004-08-24 14:13:23) |
39. パラサイト
《ネタバレ》 注目の若手俳優が多く出演しているらしいですが、それをほとんど知らない自分には、どこかでみたような単純すぎるホラーでしかありませんでした。親玉を倒したらそれまでの犠牲者がみんな元に戻るというあんまりなラストは、チープなB級ホラーを追求した結果なんでしょうか。暇つぶしには適した一本ですね。 4点(2004-06-08 22:44:14) |
40. バトルランナー
原作小説と展開が全く違うことに関して、とやかく言うつもりはないんですが、本当に2時間観て終わったらすぐ忘れるような大味な映画であることは確実。シュワはいつものような無敵男でないし、ハンター側も頭が悪いので怖く見えない。そして最大の問題はラストシーン。観客を煽っていた司会者をやっつけてシュワが一転ヒーローになるんですけど、本当にそれでいいのかと。観客にとっては狩られる側が逆転勝ちしたというハプニングが痛快なだけであり、殺人ゲームを娯楽として楽しんでいた心根はなんら変わらない。今は称えられてる主人公も飽きられたら、あっさり悪者に戻されるんじゃないですかと。 4点(2004-05-12 23:08:06) |