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レインさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 885
性別 女性

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21.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
たかがファッション、されどファッション。 またまたアン・ハサウェイが大変身! これと「プリティ・プリンセス」で00年代のジュリア・ロバーツ的だった彼女は華麗に変身するがんばりヒロインとして十分に機能しているけれど、BFや友人はいないと不自然だから入れてるような感じでそれほど重要とも思えず、原作者が自分をモデルにした女の子の業界体験記のようでもあり、見ていて面白いのはメリル・ストリープ、スタンリー・トゥッチ、エミリー・ブラントらが演じる業界人たち。 トゥッチが「バーレスク」でも似た役がきたのは新旧の女を描く同じタイプの映画だからだろうし、引き立て役のブラントはヒロインより印象に残り、助演ながら彼女のキャリアの中で一番光ってるかも。 トンプソンは鼻持ちならない役かもしれないけど、俳優さんのせいか嫌味は少なし。 オニ編集長ミランダを超ワンマンな人物と認識しつつ観客が嫌うことができないのは、ストリープが男性をイメージして演じた役が、仕事には真剣で女の嫌らしさも少ないからか。 口より目がモノをいうミランダのセルリアンに関する弁舌は、「何もわからないアナタに軽口たたいてもらいたくないのよね」が言外にありそうで、でもそこまでは口にしない。 この瞬間はアンディを憎んでたと思うけど、根に持つような人じゃないのが男っぽい。 人に好かれようとしていない彼女が、唯一愛されたい人からは拒絶される皮肉な面も。 終盤の「失望」はそれまでの失望とは意味がちがって、I MISS HER ということ、最後の笑みがいい余韻を残してくれる。 ニューヨーカーやヴァニティ・フェアの記者志望で、(ヴォーグを模した)ランウェイを経て、NYミラー(英デイリー・ミラーのような新聞社?)に新たな場を見いだすアンディの衣装も3パターンに分かれ、最後の服は地味だけどシックで、ブーツのピンヒールがミランダから学んだプロ意識が彼女の中に残っているのを象徴しているよう。 マドンナの「ヴォーグ」は流行って意味なので使われてもおかしくはないけれど、くすぐりも入っていそう、光輝くパリの夜景にはU2の「目もくらむ光の街」、こちらもぴったり♪
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-02 07:00:01)(良:4票)
22.  U2/フロム・ザ・スカイ・ダウン
「U2/魂の叫び」は「ヨシュア・トゥリー」(87)の映画だったけれども、これは次の「アクトン・ベイビー」(91)に関する映画。 2011年のグラストベリー・フェスティバル会場から始まり、20年の時を遡る。 「ヨシュア」の巨大な成功を受けての次作の製作は楽ではなかったはずで、イーノとラノワの指揮の下ベルリンの空の下で試行錯誤を続けるメンバーたちの曲作りの過程、当時を振り返るメンバーの語り。 「WAR」以降彼らのジャケット写真を撮り続けるアントン・コービンも姿を見せ、「魂の叫び」撮影時のフッテージや懐かしくも奇抜なZOO TVツアーの映像も挿まれる。 タイトルはボノによる「空から降ってくる言葉」、メロディという言葉を編んで生計を立てるコンポーザーの人生の不思議を謳うものか。(監督デイヴィス・グッゲンハイムは「ゲット・ラウド」(08)でもエッジの言葉からタイトルをつけていた) 90年代のエレクトリック三部作の最初にして最も良質な作品である「アクトン・ベイビー」(続く「ZOOROPA」と「POP」は自己満足的でやや精彩を欠く)の舞台裏レポートとしての魅力をそなえ、彼らの女装やアニメなどの「余興」はあるものの、総体的に質素でファン向きであり、それだけにエンド・クレジットでの再度グラストンベリーでの「リアル・シング」がレイアウトも含めて一段と鮮烈には映るのだけれども。 これほどの成功を収めながらU2がロックバンドとして異質な感じがするのは、ダーティなイメージとは無縁だからだろうと思う。 「アクトン」に始まり2000年の「オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド」で原点回帰するまでの享楽的なイメージもステージという舞台で演じられる演目にすぎず、彼らの誠実さには変わりがないことを大衆は知っていて親近感を持たれ続けるのではないだろうか。 (U2へのエントリーは"18 SINGLES"がいいかも!)
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-10 06:59:59)
23.  フランケンシュタイン(1931) 《ネタバレ》 
シェリーの「フランケンシュタイン」やべリャーエフの「ドウエル教授の首」には、人体を思うままに再利用したい人間の願望が潜む。 ノーマルな脳の代わりにアブノーマルな脳を移植された人造人間はそれを具象化したもの。 ボリス・カーロフがメイクアップした姿は本人とは似ても似つかず、以後のイメージを決定づける。 エリセの「ミツバチのささやき」はこの作品のもっとも詩的な部分が使われ、 燃える風車小屋でも生き延びた彼の真の苦しみは、求められない自分を知る「フランケンシュタインの花嫁」(35)に持ち越される。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-09 07:00:09)
24.  ブロンコ・ビリー
GOOD!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-04 08:47:35)
25.  フライトプラン 《ネタバレ》 
「パニック・ルーム」より評価低いけれど、このジョディはあれより高いハードルを跳ぶ。 あちらはそばに守るべき娘も外に元夫もいるのだから心の持ちようが全然違うし、平常心を失って壊れてもしかたない状況。 だから迷惑かけまくってもOKなのではなくて観客からも一度ヒロインへの信頼を失わせ、ピーター・サースガードはグレーゾーンにいて、ショーン・ビーン機長は均衡を保つバランサー。 ミステリーの謎解きはそれほど重要ではない気がするし、動きのある後半も悪くない。 最後に少し乗客へのフォローでもあればね。 日本人は「人様のご迷惑」をスリコミされてるから余計気にさわるのだと思います。 航空機モノは好きなので点数甘め。 セラピスト(グレタ・スカッキ)のきまり悪そうな表情が○。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-08 07:00:03)
26.  ブリムストン&トリークル
スティングの2本の主演映画(一般映画)のうちの1本。 モントリオール映画祭グランプリでも日本で劇場公開されなかったのは、英国らしいブラックな内容が日本のポリスファンにはそぐわないと判断されたせいかもしれない。 スティング演じるマーティンはいわば詐欺師であり、寝たきりの娘を抱えるベイツ(デンホルム・エリオット)の家に言葉巧みに入り込み看病に疲れた妻に取り入り、赤子同然の娘を玩具としていいように弄ぶ怪しき人物である。 アメリカのサスペンスものと違うのはベイツも娘の病に関わる後ろ暗い部分を持ち、悪党であるはずのマーティンが幸運をもたらすグロテスクな諧謔か。 一見善でも善ならず悪が善を生み出すという着想は欧州的屈折といえようか。 スティングは当初デヴィッド・ボウイも候補とされていた台詞の多い役をこなしているが、演技力より存在感が勝っている印象。 映画に興味があっても輸入盤のサントラを聴くしかなく後年ヴィデオで一度観た事があるだけだったが、映画の内容もさることながら重要なのは、音楽と歌曲の大半をポリスとスティングのソロ名義で担当していることだ。(スティングが今でも取り上げる「君に夢中/I burn for you」初出) 裏ポリスアルバムといってもいいダークかつ意味深な内容で、「ゴースト・イン・ザ・マシーン」と「シンクロニシティ」の間という成熟期に作られた余裕のある音が、一風変わったロンドンの一家の物語を静かに盛り上げる。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 00:45:00)(良:1票)
27.  ブラザーズ・グリム
毒気強いグリム童話よりアンデルセンの方が好みだけれど、「誰でも見られるギリアム作品」として貴重でしょ、あまりグリムにこだわらずに見たほうがよろし。 「映像派のコミカルな怪奇ファンタジー」なのはバートンの「スリーピー・ホロウ」にも似て。 それ自体が生命を持っていそうな深い森、エクリプス(月食)の月は赤く染まりて。 兄マット・デイモンはヘアメイクと衣装でイケメンに見え、彼の手の上でカエルたんがドテッとひっくりカエル場面は一番のお気に入り。 ヒース・レジャーのイジケ弟もかわいく、ピーター・ストーメアのワルになりきれない小悪党カヴァルディはアホでも憎めない人、ジョナサン・プライスはイヤ~な将軍に。 モニカ・ベルッチの女王様は絵になってますが、アンジェリカが好き。(ブルッキー似?) 最後は仲良く××をわけあってハッピーな2人でした☆
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-08 00:05:26)
28.  フェリックスとローラ
パトリス・ルコントの中ではマイナーな作品。 最初にいきなりアレがあるから観客は結末を予想してずっと不安を抱えてる。 なのに最後はあっけ、なぁんだ、そういうこと。 アレはフェリックスの○○? でも同じダマされるのなら「情婦」より自分はこういう方がいい。 もともとシャルロットはそんなに好きではなくてこの「謎の女」の正体も呆れるけど、彼女を思うフィリップ・トレトン(「灯台守の恋」)の一途さに引きこまれ、ローラのためではなく、変な女に入れあげてしまったお人よしなフェリックスのために安堵するFIN。 彼らが働く移動遊園地や従業員たち、オートバイもサーカスと同じ旅回りの風情。
[DVD(字幕)] 7点(2010-11-07 01:00:01)
29.  プロヴァンスの贈りもの
「グラディエーター」コンビの南仏詩。 一番美しく見える日や時刻に撮ったとおぼしき、光をふんだんにとり入れた陰影と奥行き、空気まで感じられる内なるプロヴァンス。 アルバート・フィニーとフレディ・ハイモアによる回想シーン(ルナールの「にんじん」の名づけ親との休日を思わせます)がよくて、想い出写真、葉巻やインクの匂いが遠い夏の日を呼びおこす。 嗅覚は視覚よりも鋭敏に記憶を喚起するもの。 懐かしい世界が気ままな敏腕トレーダー、マックス(マクシミリアンだけど、マキシマスもマックスですね)のラッセル・クロウにも変化をおよぼし、ファニー(マリオン・コティヤール)にデートの誘いを断られた時はプレイボーイらしくなくナイーブ。 友人チャーリーのトム・ホランダー(小柄に見えないように撮ってあげてるのが優しい感じ)も彼の味をだして、最後は観客にかわってユルみきったマックスにツッコミしてくれ、女性たちもみんなチャーミング。 ベージュ色のプロヴァンスとブルー系のロンドン・シティの対比も鮮やかで、自身も南仏にぶどう園を所有し、旧友ピーター・メイルに原作(メイルが映画化を意識して入れたと思われる犯罪がらみのスリリングな要素がなくなっているのは、雰囲気優先ということかな。 チャーリーとマックスの従姉妹クリスティとの関係も、本の俗っぽさとはちがうものになってます)書いてもらったリドリー・スコットの、この土地への愛情が感じられる作品。 編集が早いのが少しもったいない気がするけれど、見るほどに味がでてくるよう。 プールでテニスボールを目に当てるマックスは、BRのロイ・バティのセルフカヴァーかと。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-07 23:59:34)
30.  フリック・ストーリー 《ネタバレ》 
カタギの仕事についてるアラン・ドロンは少なく、しかも刑事。 緑色のコートをまとうロジェ・ボルニッシュは刑事にしては穏やかな人、兄をゲシュタポの拷問で失ったため部下が容疑者を痛めつけるのを許さぬ寛容さをもつ。 だが連続強盗犯エミール・ビュイッソン(ジャン=ルイ・トランティニャン)逮捕には静かなる闘志を燃やす。 起伏の少ない作りだが、犯人逮捕の遅延に業を煮やし部下を焚きつける部長がアクサン。 無闇に人を殺しまくるビュイッソンにはとても同情できないけれども、彼にも音楽を愛する心があってそれが命取りとなるのが僅かばかり人間味を感じさせる。 取り押さえられた時、反射的にカトリーヌ(クローディーヌ・オージェ)を見やるビュイッソン。 「お前もか」という眼差しが痛い。 凶悪殺人犯の警戒心を解く役を自ら買って出るほど度胸のあるボルニッシュ夫人は眉一つ動かさないが、内心まではわからない。 弱みにつけこみ騙したとの良心の咎を微塵も感じなかったならば、彼女もまた冷血ではあるまいか。 逮捕後1年余に及ぶ聴取でも犯人を人間らしく扱う刑事に捕らえられたビュイッソンは幸運な男かもしれない。 パジャマにスリッパのドロン、美しきオージェ、そしてピアノに耳を傾けるトランティニャン。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-05 00:00:02)(良:1票)
31.  プライベート・ベンジャミン
典型的ユダヤ系富豪子女ジュディがひょんなことからアーミーへ。甘やかされたポメラニアンみたいだった彼女が生まれてはじめて「ミジメ」「クヤシイ」気分をあじわって、めざましく成長。大きな目のお嬢様ソルジャー、ゴールディ・ホーンがキュートで、彼女をシゴきまくる仇役アイリーン・ブレナンがいい味。(個性的なルックスも希少価値)軍隊が修練の場でもそれに重きをおいていないのもいいところ。軽めですがラストもすっきりさわやか。エグゼクティブ・プロデューサーもつとめた彼女の代表作じゃないでしょうか。
[映画館(字幕)] 7点(2010-01-08 07:00:39)
32.  ブレイブハート
映画人として大きな仕事を残したいというメル・ギブソンの情熱と執念が感じられ、ウォレスになぞらえて自分の理想とする英雄像を描きたかったように思えます。これは男の人は燃えるでしょうね。歴史の教科書ではないので脚色されていますが、よしあしは難しいところです。ソフィー・マルソーのイザベラは史実的にも内容的にも「両刃の剣」ですが、作品の華。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-27 01:33:40)
33.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
ノスタルジーにひたってドキドキしながら見てました。ガンロックことシングのメイクがよくできていて涙出そう!(とってもキュ~トです♪姿の変わったガンロックが「俺はこんな姿になっちまった、みんなさよなら!」と走り去るのをゴームズの腕がのびて抱きとめるアニメの感動的(?)なシーンを思い出しました)ヒューマン・トーチの字幕はファイヤー・ボーイにしてほしいなぁ。スーは服ごと消えると芸がなくてダメってこと?(アニメのように線描になるんじゃないのでちょっとわかりにくいですが)ゴームズことリードもちゃんと白髪一筋。(体が伸びる時におぞい効果音ないとちょっとマヌケ?)「宇宙嵐製造装置」も「ザ・フライ」のポッドみたいなB級安直アイテムでよろしいかと。悲壮なX-MENシリーズとは対極的に明るい超能力モノもたまには見てみたいのです。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-01 22:35:02)
34.  フェノミナ
アルマーニをさらりと着こなし、インセクトと心を通わせる少女。世界が汚濁に満ちれば満ちるほど彼女の聖なるオーラは増すばかり。「虫が君にモーションをかけてるよ」「会ったばかりで?」こんなおすましの切り返しも、彼女にだけは許される特権。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-03-25 18:37:46)
35.  プライドと偏見 《ネタバレ》 
05年の映画は、人気の高いBBCの「高慢と偏見」(95)とは違うものを作ろうとしているのが感じられる。 滑稽味もほどほどに、英国の歴史あるハウスや風光明媚な景色をふんだんにとりいれ、シーンによっては舞台もかえて映画らしい仕上がり。 キーラ・ナイトレイはリジーには現代的で美しすぎるように思え、ジェーンのロザムンド・パイクも「リバティーン」のエリザベスに比べればかわいらしい役ではあるが、マシュー・マクファディンは個性の強いファースのダーシーとは違う、哀しげで繊細なダーシー像を作り上げていると思う。 ベネット夫妻には親の涙を見せる場面を作り、名残惜しげにロンボーンを去るビングリーを入れるなど原作やドラマにはない要素も加え、ドラマの方がすべて上というわけではない。 ダーシーの最初のプロポーズは屋内ではムードがでないので雨の屋外にしたのだろうし、最後のプロポーズは霧の朝、とロマンティックな雰囲気を重視したアレンジ。 セリフの少ないダーシーの心境の変化には、観客の想像力も必要とされるかもしれない。
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-02 19:55:09)
36.  フランティック
フォード×ポランスキー異種交配。パリの地で忽然と消えた妻の姿をフランティック(半狂乱)に捜し求める米国人医師。彼に恋する協力者のフランス娘がディスコで踊る無言の求愛ダンスが切なく、エンニオ・モリコーネの悲痛な調べがこの不穏な空気に揺らめく白い炎のような作品を引き立てる。
[地上波(吹替)] 7点(2005-11-16 21:52:35)
37.  プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 《ネタバレ》 
ディズニーらしい健全な王道映画、ペルシャが舞台の映画ってあまりなさそうだし。 剣にしこまれた魔法の砂の力でチョコッとだけ時間がもどるのが特色、その映像も面白いです。 孤児だけれど王の息子として育てられたダスタン(ジェイク・ギレンホール)は、アクションもがんばってて。 タミーナ姫のジェマ・アータートンはあまり得意じゃないんだな。 叔父ニザムのベン・キングズレーは「サンダーバード」と同じような衣装なので、すぐ××とわかってしまいます。 兄上の新王もワルかと思ったら、そうでもないのがディズニー。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-04-06 07:00:01)
38.  ブラック・スワン
なんとなく「バレエ漫画」を思わせる世界。 「SWAN/白鳥」にもヒロインが黒鳥を会得するのに苦しむエピソードがあったけれど、テイストとしては有吉京子より山岸涼子。 母子ホラーとして「キャリー」、ダンサー映画として「ショーガール」も思い浮かび、「ショーガール」の方が潔く思えるのは「妄想」という逃げ道を作ってないから。 夢か現(うつつ)か、の面白さなのはわかるし、エンタメとしてつまらなくはないのですけどね。 実年令より10才くらい下の女の子に扮し、極限状態に陥る「汚れ役」に挑んだナタリーより超然としたミラ・クニスの方が魅力的だったし、芸術の聖と俗の部分を描ききったというにはちょっと。 「ピアノ・レッスン」がピアノのイメージを下げたように、クラシックバレエのイメージを下げてしまった感があるのもどうかな。 クライマックスの視覚効果は黒鳥にも見えるけれど黒鴉にも見える(「ブラック・クロウ」の方がふさわしい?)B級っぽさで、ジェニファー・コネリーのバレエスリラー「エトワール」(88)が(凡作でも)見たくなる。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-06-05 07:00:04)
39.  プリティ・プリンセス
ディズニーの実写プリンセスは「魔法にかけられて」の前にコレがあったね。 ゲイリー・マーシャルは目鼻立ちの大きな女の子を華麗に変身させるのがお得意、10代のアン・ハサウェイは変身前・後でちがう可愛さ。 ふつうの娘がお姫様になるにあたってゲジまゆをブチブチ抜かれるのは少女マンガにもあり、スッキリまゆ毛は美人の基本。 ミアが芸術家のママと住むおうちがポップで、デカ猫ルイがアクセント☆ ディズニー作品は「メリ・ポピ」以来というジュリー・アンドリュースの気品あるグランマが映画の格を上げて、最後の舞踏会ではミアより優美なデコルテが素敵です。 男性陣があまりパッとしない中で「プリティ・ウーマン」の支配人へクター・エリゾントが存在感ありましたが、お話は軽めなので90分くらいでいいかも。 ディズニーは少女たちにプリンセス幻想を与え続ける存在。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-01 07:00:00)
40.  ブーリン家の姉妹
大河ドラマの総集編のようにスピーディでコンパクト、アメリカ映画の俳優メインで誰でもとっつきやすそう。 台詞には背景や説明をしのばせてあり明快、大部分創作でもブーリン一族の栄枯盛衰やローマカトリック教会からイングランド国教会が分離した経緯がわかるような作りで、品はよくないけれど愚かなものを愚かに描くのは結構なことだと思います。 大法官トマス・クロムウェルの扱いは小さく「わが命つきるとも」のトマス・モアも出てこず、ひたすらイギリス国王と一族周辺に絞った愛憎劇。 日本も「源氏物語」にあるように、だいじに育てた娘を宮中へあげ王(帝)の寵愛を得て首尾よく王子(東宮)を上げられれば一族繁栄、の図式は洋の東西を問わぬよう。 ナタリーとスカーレットは演技と眉メイクでそれぞれのキャラクターを作りあげ、アンとメアリーの姉妹であるがゆえの確執と絆をそれなりに表現していましたが、柔和なエリック・バナは多情なヘンリー8世にはあまりお似合いではないようで。 華麗な衣装は特にアンがフランスから帰国しての「勝負服」、エメラルド色に輝くドレスが鮮やか。(当時の染色技術ではこんな色はだせなかったと思うけれど) 意外なキャスティングは王妃キャサリン役のアナ・トレント、「ミツバチのささやき」の。 彼女を見るのは「血と砂」(89)以来なのですぐにはわからなかったのですが、不遇な立場でも自分を崩さず凛としたたたずまいで、映画に品を添えていました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-05 07:00:01)(良:1票)
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