41. プリティ・リーグ
この映画の主題歌が大好き。マドンナの「マイ・プレイグラウンド」。当時ラジオで聞いて、その切なさに惚れた歌。今でも歌える。 5点(2004-05-20 20:59:06) |
42. ブッチャー・ボーイ
《ネタバレ》 1人の少年が狂っていく様を目撃してしまう作品。社会的閉塞感が精神的閉塞感を育み、その行き詰った精神が、絶え間なく襲う不安要素の重ね合わせで、どんどんどんどん歪曲していく。そして行き着く先に待つあの惨状。悲惨で、陰惨で、凄惨。しかし、なぜかどこか奇妙に滑稽で、軽い。衝撃的で救いなど全くないのに、不思議に心はそれほど重くない。監督の手腕だろうか。この作品はベルリンで監督賞を獲っているそうで。カンヌとかベルリンとかってどうも病んだ映画がお好きなようですね。ええ、私もです。 8点(2004-05-20 20:51:15) |
43. プロフェシー
実際に起きた不可思議な事件、という題材には興味をそそられたのに、思いっきり期待はずれだった。つまらない。ホラーでもサスペンスでもミステリーでも人間ドラマでもない、ノンジャンルの変な映画になってしまっている。題材は面白いと思っただけに、残念。 3点(2004-05-20 20:21:18) |
44. フロム・ヘル
《ネタバレ》 数世紀前のロンドンの陰鬱な雰囲気はよく出ているし、作品として特に文句を付けるところもない出来だと思う。ちょっとしこりの残るラストもアレはアレで良しと思えます。ただ私は勝手に「切り裂きジャック医師説」を信じているので、この作品の「陰謀説」的な切り口には入って行けなかった。かなり個人的で勝手な理由です。 4点(2004-05-20 20:20:16) |
45. ブロウ
珍しいことに、個人的に全くこれっぽっちも共感する部分がなかった作品だった。私の人生と全く被る部分がないということもあるのだけれど、単純に多分、この映画と私の相性があまり合わなかったのだろうと思う。それでもやっぱりジョニー・デップは素敵だったし、レイ・リオッタも地味に良かった。彼らに4点献上しよう。 4点(2004-05-20 19:55:36) |
46. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
キューバ音楽によほどの興味がない限り、この作品を観続けるのはちょっと苦しいような気がする。確かにキューバの素晴らしい音楽や文化、それらを築いて来た第一人者たちのバックグラウンドが垣間見える、という意味では素晴らしいのだけれど、どうもこれは映画とは思えない。「ドキュメント/キューバ賛歌~ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブに密着~」という感じ。 4点(2004-05-20 19:53:59) |
47. フェイク
本編に特に関係ないけれど、日系人レストランで主人公が暴れるシーンで完全に醒めてしまった。あのくだりは日本人を馬鹿にしているので凄く嫌だった。ハリウッド映画はあんな風に、当たり前のように東洋人を馬鹿にしている描写が多過ぎです。 4点(2004-05-20 19:51:38) |
48. ブレイブ
《ネタバレ》 深遠なテーマを提起したかったのだろうけれど、残念ながら空回りしてました。てゆうか主人公に殺された奴が、死んでいるはずなのに思いっきり呼吸をしている(笑)。いや、酷過ぎるだろ、その演技!ちょっと息を止める位ちゃんとやれよ!太り過ぎだから息を止めるのが辛かった?駄目だね、駄目駄目ちゃんだね!そこでもう、これは嘘っこだな、と完全に醒めた。…気を配ろうよ、そこんとこ。ジョニデはこの作品を私財を投げ打ってまで作ったんだからさ…。でもやっぱり結果的に借金だけ残っちゃったね…。そして借金を返す為に「ノイズ」なんて作品に出演する羽目になる、と。 4点(2004-05-20 00:12:52) |
49. フェイス/オフ
「表皮だけ取っ替えてどうにかなる問題じゃないだろ、骨格と体型が全然違うじゃねえかよ、だいたい普通は拒絶反応だって当然のように出るだろうよ、ぴんぴんしてあんな大仰なアクションできねーよーぅ」なんてことを言わずに割り切ってこの映画を純粋にエンターテイメントとして鑑賞するだけの度量が私にはありません(笑)。割り切れる方は賢く映画を楽しんでいると思います。私はそういう所融通が利かないもんで、随分損していると自分でも思います。 4点(2004-05-19 23:59:38) |
50. フリントストーン/モダン石器時代
小道具が素晴らしい。良いアイデアを考えたり、デザインをするのは大変だろうけれど、楽しんでやっていたのだろうと思う。内容は例えるなら、遊園地やテーマパークのアトラクションの映画化、という感じ。ちょっと子供っぽ過ぎるかな。小さい子にはいいと思う。でもハル・ベリーとエリザベス・テイラーをここまで安っぽく見せるのは凄いね! 4点(2004-05-19 23:51:16) |
51. BLOOD THE LAST VAMPIRE
アニメはあまり観ないのに、これは大好きなタイプの絵なので見入ってしまった。声優がまた上手い、一体誰だ、と思っていたら工藤夕貴で驚いた。この映画は確かに、あの寺田克也の極濃の絵を動かしたというのだけでも凄い。それだけでも充分です。凄くスタイリッシュな画面作りには圧倒される。画集「寺田克也全部」がまた重版になったということで、入手します。小夜、かっこいいね。ああいう険のある顔立ち、大好きなんです。彼女を元ネタにしたGOGO夕張も大好きよ。 8点(2004-05-19 23:47:38) |
52. フロム・ダスク・ティル・ドーン
《ネタバレ》 クライム・ロード・ムービーだと疑いもせず観た。余計な情報を何一つ頭に入れずに観て、本っ当に良かったと思う。あんな異質な映画体験をしたのはこの映画だけだ。本当にびっくりした。「はいよ、監督交代!イエイッ」というような、通常なら有り得ないレベルの前半と後半の格差(笑)。そして後半の出鱈目っぷりと、あのテンションを保ち続けたまま最後まで突っ走るスタミナ。素晴らしい。タラの野郎、好き放題で滅茶苦茶な脚本書きやがって…。このあたりでもうすでに、vol.1と2で全く違った様相を見せる「キル・ビル」に通ずるものが垣間見える。そういう意味でこの映画はキル・ビルvol.0、もしくはエピソード0なのかも知れない。この映画は好きだし、貴重な映画体験をさせてくれたということで10点あげてしまいたくなるけれど、基本的にこの映画はタランティーノの完全な趣味映画なので、心を鬼にして点を減らします。それにしても、「ドリームキャッチャー」や「ジーパーズ・クリーパーズ」も、この系統なのだろうか…。でも、あっちは情報を仕入れてから観たから衝撃は感じなかったのだよな…残念だった。 8点(2004-05-19 23:43:36) |
53. 不思議惑星キン・ザ・ザ
「資本主義者か?」得体の知れない者に対して吐かれる台詞。そこで、ああ、そうか、これは旧ソ連製作の作品だったんだ、ということを思い出す。脱力系の音楽に乗せて終始進行する、脱力系SFストーリー。しかしいつしかこのゆるぅ~い物語の中に巧みに詰め込まれた比喩隠喩に気付き始める。コミカルなのに強烈にシニカル。長閑さの中にも絶対的に存在する強烈な毒。ひょっとしたらこれはとても深遠な作品なのかも知れない、そう思ってしまった時点でもう負けだ。この奇妙で珍妙で辛辣で深遠な世界にハマってしまう。感覚を麻痺させる卑怯なハイセンス。ちなみにDVDの選択画面を放置していたら、延々と続く「クー」画面が始まる。これは実に気に入っている。 9点(2004-05-19 23:27:19)(良:2票) |
54. フィフス・エレメント
《ネタバレ》 すごい制作費をかけて作ったちょっと個性派なB級風味SF。キッチュでポップな未来世界の造形は結構好き。シャネルのメイクゴーグルとか、ああいう遊び心のある小物使いがイイ。20歳位のミラ・ジョボビッチも初々しくて可愛い。ラスト、ほんとに文字通り愛が世界を救いおった。笑いが止まらなかった。ごめん、好きです、この映画。 8点(2004-05-18 22:09:29) |
55. プロスペローの本
《ネタバレ》 まず映像美だけで8点献上。シェイクスピアの「テンペスト」をグリーナウェイ流に味付けした圧巻の映像絵巻。そのグロテスクな描写、そのイマジネーションの奔流には圧倒された。しかしストーリーは非常に難解で、はっきり言って訳が分からない。意味が分からない。何だコリャヒャ~。おお、おいらはとんでもない映画に手を出しちまったぞぅあ、と頭を抱えた。1回寝た。2回寝た。結局観終わるのに3日かかった。分かったようなレビューなんて書けない。いや、ほんと1mmも意味が分かりませんってばよ。それでもこのグロテスクで完全に1つのテーマの下に閉じている世界観にはプチ惚れした。特にエンドロールが一切なく、本当に1つの「劇」のようにぱっきりと終わったのには感動した。それで1点追加。ところで、「ザ・セル」ってこの映像世界をパクっ…参考にしているような気がするのだけれど、どうでしょうか。でもあっちがCGで表現したものをこっちはアナログでやってますからね、その点はやっぱ凄いですよ。一見の価値ありです。でも勧めません、こんな訳分からん気取った芸術映画(どっちだよ)。 9点(2004-05-18 21:33:38) |
56. ブロークダウン・パレス
アホなヤンキー娘の自業自得ストーリーであることは確かだけれど、これは誰の身にも起こり得ることだと思う。どこの国でも似たような事例は幾らでもあるし、現在進行形でまたどこかで新たに起こっているのも確か。海外に行ったら気を付け過ぎる位に気を付けるべし。そういう教訓映画として観たらよろしいのではないかと。まあ、作り手がタイ(てゆうか東洋全般)を馬鹿にしているのは確かでしょうけど。そう言えばクレア・デーンズは主演作のプロモでフィリピンを訪れた時、「マニラはゴキブリの匂いがする」とか言っちゃって大騒ぎになって、フィリピンで超絶バッシングされてたこともありましたね。 6点(2004-05-17 23:29:57) |
57. プライベート・ベンジャミン
《ネタバレ》 ゴールディ・ホーン、恐ろしく可愛い。35歳であんなに若く可愛いなんて反則ですよ。世間知らずで無垢なお嬢様が自立した大人の女になって行くその姿はかっこいい。ストーリーや展開は突っ込み所も多いけれど単純に楽しめる。ラスト、ずんずんと歩いて行く彼女の凛とした後ろ姿は清々しいし、爽快。自立する女ものとしては「キューティ・ブロンド」より好きかな。 7点(2004-05-17 23:28:39) |
58. ブリジット・ジョーンズの日記
私は結構好きだったのだけれど、友人はこの映画を観て物凄く落ち込んでいた。もう笑える位落ち込んでいた。てゆうか笑った。奴は「バッファロー'66」を観ても異常な位に落ち込んでいた。「死にたくなった」とか言っていた。それを聞いても笑った。なんちゅうか近親憎悪かな…。うん、私もかなり痛い人間なんで気持ちは分かります。 7点(2004-05-17 22:23:51) |
59. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 B級ホラーは敵やら黒幕やらトリック明かしやらが出て来た頃から急速に失速することが多いけれど《ex)ジーパーズ・クリーパーズ》、これはそういう“恐怖の対象”なるものを最後まで“目に見えず手ごたえのない得体の知れない何か”だと割り切ったまま突っ走ったのが良かった。つまりは“運命”だってことかな。作品の雰囲気としては、「悲惨なコント」もしくは「油断したら死んじゃうアトラクション」という感じ。良いですね。 6点(2004-05-17 22:14:43)(良:1票) |
60. ファンタジア2000
ディズニーは、普段は、良く言えば“大衆的で分かりやすい”、悪く言えば“下世話な”映画ばかり作っているのに、「たまにはこういう変化球も投げれるんだぞ」と、こういった非常に難解で芸術志向の映画を作る。個人的にそれが嫌なのです。この映画は、難解で解釈も出来ず、ただ困惑する。オリジナルは未見だし、評価がとても高い作品だということも分かっているので、勇気がいる発言だけれど、私はこの映画は、嫌いです。 2点(2004-05-16 12:56:32) |