1. BLAME!
モノとしてはハードSFなんだが、押井作品のような観る者を選ぶヒネた作りではないことに好感が持てる。むしろ難解にも思える原作を上手く整理し、アレンジして分かり易くまとめてあるし、独特な世界観も作中で何度か説明してくれるので期待以上に面白く観ることが出来た。 お話としては、『ゴーメンガースト』的なその規模や作りさえ分からない巨大都市を舞台に、『マッドマックス2』的攻防戦が展開される感じ。ふらっと現れ、最後は自分の目的のために去っていく霧亥や、最後のづるの孫のナレーションも『マッドマックス2』を彷彿させる。 また、CGに寄り過ぎず、かと言ってべったりとアニメ絵でもない画は、キレイだしすごく見易くてこれも好印象。 [DVD(邦画)] 7点(2021-05-25 16:21:27) |
2. プロメテウス
正直、リドリー・スコットのセンスはもう古いんだな、と感じた。 まずは展開が遅い。今どきの映画のスピードじゃない。 そしてやってることは『エイリアン(1)』の全くの焼き直しで、目新しさの欠片も無い。しかも、キャメロンの『2』をかなり意識してるのか、中途半端に派手なんだが、それでもキャメロンほどのサーヴィス精神も無い。 さらにヒロインに華が無い。『エイリアン』のシガニー・ウィーバーも決して美人じゃないが、彼女には知性が感じられるし(まあ、実際に才女だしお嬢様だしね)堂々とした押し出しと言うか華があった。今回のノオミ・ラパスは、ヒロインには弱すぎる。存在感も美しさもシャリーズ・セロンの足元にも及んでいない。 無い無い尽くし、無い尽くし♪ www 挙句に、宇宙船の乗組員の行動原理が全く理解できない。船のクルー以外は一応みんな研究者なハズなんだが、どいつもこいつも勝手なばかりで知性の欠片も感じられない。未知の惑星に探索に出るのに集団行動がとれないようなバカを連れていくんじゃないっ! そんな連中がドタバタやってるだけだから、当然誰にも感情移入できない。 ストーリーも薄っぺらい。出てくる奴らがみんな、事件のために事件を起こしていくご都合主義。話の当初にあった人類の起源云々なんてテーマは、霧か霞のように立ち消えて何処へやら。人類に知恵をもたらした「プロメテウス」をタイトルに頂きながら、そんなテーマは微塵も感じられない。申し訳程度にラストで、ただ一人生き残ったヒロインが、思い出したように“人類の創造主”である白塗りのボディビルダー達の星へ向かうワケだが、それはもう観客には関係無い話になっちゃってる。 これじゃあ、同じ『エイリアン』ビギニングというテーマでもう一本『エイリアン・コヴェナント』が作られてもしょうがないわ。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2018-03-29 13:11:23)(良:2票) |
3. ファイナル・デッドブリッジ
《ネタバレ》 毎回気合の入った殺戮描写で、ホラーファンはもちろんホラー制作者にも注目されているというこのシリーズですが、さすがに5本目を数えるとそろそろ飽きてきたかな……、と思いきや。w お話自体はもう有って無いようなモノで、シリーズすべて大同小異。あとは、どうやって死んでいくのか、そのシーンの凄惨さのみに期待が掛かるわけです。まあ、悪趣味の極みと申しますか、下衆なホラーの王道を先陣切って突っ走る「ファイ・デス」シリーズ。 ですが、今回はそんな中にも「ほうほう、そう来たか」と思わせる仕掛けを工夫してくれてます。途中までは過去のシリーズ作まで含めた伏線を、(この手の映画にしては丁寧に)きっちりと消化していく。そして終盤、一気に「えっ、前日譚だったの?!」と。w そこに繋げるかぁ、と。w 誰にでもは薦めませんが、このシリーズを観てきて「流石にもうイイや」と思ってる方には、最後だと思って観てみて、とお薦めします。w [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-22 17:38:41) |
4. フロム・ヘル
《ネタバレ》 かなり期待してたんだけどなぁ……。切り裂きジャックという、言ってみれば使い古されたネタを(13年前の作品とは言え)今更映画化するからには、何かそれなりの仕掛けがあるのだろう、と。 コミックの原作(未読ですが)があるからしょうがないのかもしれないが、あまりに工夫の無いお話にはガックリ。王室関係者説にフリーメーソンを絡めてみました程度ではねぇ。これならいっそ『タイム・アフター・タイム』くらいぶっ飛んだ話の方が、純粋に映画として楽しめる。 しかも、陰鬱な雰囲気もちょっと度が過ぎるし、話の展開が遅すぎて退屈すら感じる。全体的に緩急が無いと言うかメリハリが無いと言うか。 いやホント、期待して観たから尚更厳しい感想になってしまうのだろうが、かなりガッカリな作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-02-15 22:14:46)(良:1票) |
5. PUSH 光と闇の能力者
ダコタ・ファニングが安達祐実にしか見えねぇ~。www ま、それはともかく。ここでの評価を先に見ていたせいか、思ったより結構面白く観られた。この手の映画は、超能力合戦なんていうそもそもの設定からして無理があるわけで、そこに細かい文句を言っても始まらない。勢いで観て、勢いで騙されときましょう、くらいのつもりで観るのがイイと思ってますんで。 で、映像にしろ編集にしろ、何とかスタイリッシュに観せようとする気持ちは感じられる。まあ、あまり功を奏しているとは思えないけれど、気持ちは、ね。 何でもできるスーパースターが居るワケじゃなく、能力者一人一人の役割分担が決まっているため、パーティを組んでチーム戦だ! ってところもゲームっぽくて面白い。 細かいことを言い出したら、ストーリー上の粗なんて山ほどある(例えば、どなたかも書いておられるが、何十人、何百人に試してキラ一人にしか成功しなかったワクチンがそんなに大切か? それって失敗作なんじゃないの? とか)のだが、そこは先にも言った通りこの手の映画でそんな粗を突くのは野暮ってモノ。ただ、レビュワーの皆さん仰るように、敵味方含めて人物のキャラが描けていないため、誰にも感情移入できないのが痛い。最低限、観客がしっかりと視点を据えられる程度のキャラ設定は欲しい。それがあるだけで見終わった印象はまったく変わるハズだから。 ところでこの映画、『PUSH』ってタイトルな割には主人公が使うのはただのPKなんだよね。なんで『PUSH』なんだろ? それと、コレって全編香港ロケの意味あるのかな?w [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-04 11:47:48) |
6. ブラザーズ・グリム
正直言って期待外れ。ギリアムらしい風刺が所々あるものの、ストーリーも映像も退屈だった。 グリム兄弟のそれぞれのキャラもイマイチ弱いし、ヒロインのレナ・ヘディは『300』のスパルタ王妃といい、TVシリーズ『ターミネーター』のサラ・コナーといい、男勝りな気の強い役が多くて、今回もその路線で意外性ゼロ。見終わって印象に残るのはモニカ・ベルッチの美しさだけとは何と悲しい……。w いやいや、それより何より、まずはご都合主義とすら言えない穴だらけのお話は、ホンの時点で何とかならなかったのか? 特に前半のつまらなさは観ていて苦痛でさえある。まあ、後半になっても特別面白いワケではないが……。『いんちきオカルトハンターとして詐欺商売を働いてたグリム兄弟が遭遇するマジもんのオカルト事件』観たいな話なんだが、せっかく中世ファンタジー、御伽噺、魔法の森、剣と魔法といった魅力的な材料を与えられながら、ほとんど活かせていない。これだったら、ありがちだが、グリム童話を元に、真実のグリム童話……風な話にした方が良かったんじゃないか? とにかく、ギリアムだからと「ホラ吹き男爵」をモチーフにした『バロン』を期待するとガッカリする。むしろギリアムの回りクドさといった悪い面が全面に出てしまった作品。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-07-14 20:36:51) |
7. フィールド・オブ・ドリームス
ある意味、アメリカ人のためのアメリカ人らしいファンタジー映画。でも、野球に興味の無い自分でも楽しく観られたということは、基にあるテーマがイイからなんだろう。映画としても、テンポもいいし、笑いもあり、カタルシスもあり、それなりの感動もあり、で手堅くまとまっている。まあ、ビックリするほど奥さんの理解がありすぎるのが、都合良過ぎではありますが。w [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-16 20:27:26) |
8. ブルークリスマス
《ネタバレ》 岡本喜八らしい反体制、反ファシズムなんだが、どこかしら詰めが甘いというか、温いというか……。いやいや。それ以前に、この脚本、何か間違ってるよなぁ。 話の前半3分の2は、仲代達矢演ずるTVディレクターが政府の陰謀を探る話なんだが、当のディレクターが何かしらの見当や推理を持って動いているワケでは無いので、ただ行き当たりばったりに動いては、つかんだ事実に流されているだけ。しかも、この仲代の調査の件がもたもたと冗長に過ぎる。 そして残り3分の1、上映も1時間半を過ぎてから、ようやく勝野洋と竹下景子の話になる。このバランスの悪さ……。しかも、話の背景の説明に時間を割き過ぎてるから、人物描写が全くできておらず、登場人物がペラッペラに薄い。この映画の主人公は誰よ? 勝野&竹下ではないのか? 観る者は誰に感情移入すれば良いんだ? ラストも酷い。勝野は、然したる葛藤に悩むことなく竹下を射殺してしまう。女を殺した後、叫びながら本隊に向かって行って自分も殺されるんだが、描き方が下手過ぎるだろ! 殺す前にもっと苦悩しろよ。結婚しようとまで思った女だろ! 挙句になんと、あろうことか仲代の話と勝野&竹下の話は交わらない! 約1時間半を費やした仲代の物語は、ただ2人を取り巻く状況を説明するための話でしかないのだ。この映画は何を見せたかったんだ??? 何でもカンでもドタバタと馬鹿エンターテインメント化してしまうハリウッド流も軽薄でつまらないが、回りくどくヘンに重たければ何かを言ったような気になってるコノ手の日本流も相当ウザい。 映画ってのはバランスだねぇ、やっぱり。 竹下景子の美しさに免じて3点。倉本の脚本は0点だ! [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-02-28 00:03:20) |
9. ファイティング・キッズ/友情への10カウント
80年代後半に山ほど作られた、“ちょっと気になる転校生の活躍を描くスポコン映画”の最後っ屁のような作品。 まあ、この作品が全く話題にすらされなかったのは分かるね。この手の映画に不可欠な爽やかさが全く、本っ当に全く無い。w 舞台が賭けボクシングなどというドロドロした世界だから話も暗いし。主人公は端っからそれなりに強くて懸命なトレーニングなんてシーンは無い。だから観客は一緒に苦労(心情的に)してきて無いから感情移入もし難くて、クライマックスで苦境に陥っても「頑張れ!」と心底から応援できない。 例えばジャッキー・チェンの映画は、弱い男が苛められて、必死でトレーニングして強くなるから、最後の決戦で観客も親身に応援できる。そこまでの苦労を知ってるから。ところがこの映画はただ淡々と戦いを見せられてるだけ。その戦いも、ただ凄惨なだけで見ていてうんざり。だから最後に勝ってもカタルシスが無い。 まあ、91年の作品だから、後発として他の作品と一味違えたかったのだろうが、全てが裏目に出ちまった残念な映画。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2009-10-03 19:51:28) |
10. フレフレ少女
ガッキーが可愛い。それ以外に語るべきことは何も無い。スカスカの脚本。無駄の多い演出。ガッキーの可愛いさ以外に褒めるべき所が見つからない。 同じようなテーマの『スウィングガールズ』などの矢口史靖作品では、学校や部活を離れての彼、彼女らの生活が描かれていて、それなりに人物像に厚みを持たせているのに対し、この作品ではそれが一切無い。ただ応援団員としての部活生活のみ。人物としてペラッペラ。w 展開も強引だし、ヒロインの失恋も薄っぺらい。OB連中もクセのある個性派を揃えたわりには大した特徴も無く無駄遣い。こんな脚本なら1日あれば書けるんじゃない?w この程度の脚本でクランクインに踏み切った神経が分からん。恐らくは、作り手も「ガッキー見せときゃいいんだろ?!」的な、彼女の魅力に負んぶに抱っこの確信犯なのだろう。あまりに低い志に、違う意味で涙が止まらん……。 挙句に、「やったー、甲子園初出場!」ってなコトになっても、甲子園での話は一切合切すっ飛ばして、次のシークエンスはもう卒業の日。映画としちゃあ最低のゴミ。ただ、ガッキーは可愛い。w [地上波(邦画)] 2点(2009-09-11 21:02:16)(良:1票) |
11. フロム・ダスク・ティル・ドーン3
何と言うか、まあ……。『悪魔の辞典』で有名な作家A.ピアスがメキシコで行方を絶った裏には、実はこんな話が……。という、実話を題材にとって膨らませた辺りがこの話の肝であり面白味なんだが、如何んせん話が遅い。 頑張って『1』に近づけようとした気持ちは分かるが、今更そこまで勿体付けてどーする? っつーくらい展開が遅くて退屈で観てられない。『1』は、最初だから許されたのよ、あの意表を突くバカ展開が。でも『3』ともなると吸血鬼映画だってコトは既に判ってるワケで、だったらさっさと本題に入れよ、と。 最後のエンドロール後のシークエンスもねぇ……。なんだか、小説『ぼっけぇきょうてぇ』の二口女オチを思い出した。それを評して荒俣宏氏は「悪女の深情け」と。w 言い得て妙ですな。www [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-08-14 18:50:05) |
12. フロム・ダスク・ティル・ドーン2
ロバート・パトリックにミラーのティアドロップ型サングラスを掛けさせるお遊びや、カメラアングルや影の使い方などのカメラワークに、なんとか観客を楽しませようという工夫は見られるんだけど、お話とスケールは『1』に遠く及ばない。まあ、前作の舞台となった飲み屋が序盤にちょろっと出てきて『1』との繋がりだけは付けてあるし、ドタバタホラーとしては及第点の出来ではあると思うが、『1』のはっちゃけぶりがあるから、どうしても見劣りしちゃうよねぇ。 ただ、ヴァンパイアに関しては、最近の「真の信仰が無ければ十字架など……」ってな理屈を捏ねる吸血鬼に比べると、非常に解かりやすくて好感(?)が持てるね。w [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-08-06 23:40:07) |
13. プレステージ(2006)
《ネタバレ》 はっきり言ってつまらない。現実味の無いバカバカしいトリックと後味の悪い結末。プリーストの原作だけに後味の悪さは覚悟していたが、ニコラ・テスラに瞬間移動、ダブルの瞬間製造と来たら流石にアホらしくなって興味も半減。2時間以上も掛けて観せるような話でもないだろうに……。原作は持っているだけで積読状態なのだが、この映画を観て一気に読む気が失せた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-04-19 15:59:53) |
14. ブロウ
特に何と言う感想も持てない「だから何?」といった映画だった。この映画を観て学んだことは3点。1.毒を喰らわば皿まで。悪いことするんならトコトンまでやらなきゃね、ってことと、2.裏切り者許すべからず。一度裏切ったヤツは2度3度と裏切ります。きっちり殺してしまいましょう。そんなヤツを許したり、まして再度信用するなんて以ての外です。3.ろくでなしにはろくでなしの女しか付かない。ペネロペ・クルスがろくでなしのバカ女を怪演してます。w 『ゴッド・ファーザー』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』などと観比べると、大物にのし上がっていく悪者と、そうでない悪者の差が判りますな。w たっぷりと悪事を働いたあとは、派手に見事に散ってこそ伝説の大悪党として名前が残るのです。www 余生を刑務所で暮らしながら娘の面会に儚い期待をかけてるなんて小者、小者。そんな小者の情けなさをデップが好演してるのが唯一の観所かな。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-31 12:58:28) |
15. 武士の一分
前半長ぇ~っ! 何とバランスの悪い配分だろう。話の本題に入るのは3分の2を過ぎた頃だろうか? さすがに無駄が多すぎるだろ。まあ、映画の出来としては『たそがれ清兵衛』と『隠し剣 鬼の爪』の間と言ったところか。でも、この「間」と言うのは、映画としての出来ではなく、お話の出来と言う意味で。作品としては『隠し剣~』とどっこいかな。何と言っても木村拓哉に威厳が無い。一剣術流派の免許皆伝を受け、命を賭して武士の一分を守ろうとする“侍”には、とてもじゃないが見えない。例えば『HERO』なら、如何に検事に見えなくても作品自体がコメディーだから構わないが、この映画で一端の侍に見えないのは致命的。また、演出もこれは「淡々」ではない。「のっぺり」だ。ただ話を説明しているだけで、観る者の喜怒哀楽に訴えるものが何も無い。観客はただの傍観者としてスクリーンのこちら側に置き去りにされたままなのだ。さらに視力を失くしてからの剣術稽古の描写もおざなり。一言二言助言をもらったあの程度で目の見えない物が真陰流の免許皆伝者に勝てるのか? いや、もちろんそこにテーマがあるわけじゃないのは分かってる。でも、一騎打ちのシーンはクライマックスの見せ場ではないのか? そういった部分に多少なりともリアリティが無ければ、その他の部分も単なるご都合主義に見えてしまう。ましてその後の展開は、恥ずかしいほどベタな話なのだから。 [地上波(邦画)] 4点(2007-12-31 06:13:03) |
16. ブリット
なんか、みんな高評価だねぇ。確かに、最近の刑事アクションに無い硬派な雰囲気はイイんだけど……。如何せん話が面白くない。テンポも悪い。そして長い(と言うか114分が長く感じられる)。編集で上手くまとめて、あと15分短くすれば印象はグッと良くなると思うんだけどなぁ。ラストの宙ぶらりんさも自分的にはイマイチ。ま、フリスコの街を駆け抜けるムスタングと、ジャクリーン・ビセットの美しさに4点ってとこかな。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-12-27 01:08:10) |
17. フェア・ゲーム(1995)
スタローンの『コブラ』もそうなんだが、コレも『逃げるアヒル』を原作としていながら、「狙われた女を守る」というシチュエーションだけもらった全く別のお話になってしまっている。当時人気絶頂だったシンディ・クロフォードをヒロインに据えて、もうちょっと何とか成りそうなモンなんだけど……。今回の失敗の一番の原因は、脚本の拙さだな。ヒーローが鈍臭すぎる! 次々に事態を悪化させてるのは、全て頭の巡りが悪く、気が利かない主人公のせいなんだから。しかも、敵の目的や行動が理解し辛い。だから、何か分らんが逃げて、撃ち合って、爆発してるだけの映画になっちゃってるんだな。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-12-16 22:44:15) |
18. ブラッド・シンプル ザ・スリラー
《ネタバレ》 ココでの高評価にかなり期待して観たんだが……。サスペンスであり、スリラーであり、そこはかとなくユーモラスなスラップスティックであり、といろんな要素をさりげなく詰め込んだ辺りは、たしかに見応えあるんだけど……。どうも、ムリヤリ話をややこしくするためのワザとらしい展開、登場人物のセリフや会話、などなどが気になるなぁ。ラストも、浮気妻だけが無事に生き延びるってのが俺の倫理的に気に食わん。w 最後は探偵も女も死んでくれれば良かったのに。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-11-25 17:35:11) |
19. ブラッド・ワーク
《ネタバレ》 丁寧に作られた探偵モノ。イーストウッドの作品は安心してみていられるし、やっぱり面白いね。コツコツと足で捜査する一匹狼ってのは、イーストウッドの嵌まり役だと思う。ただ一点、子供が気付いた「1が無い」から犯人に行き着くまでが、ちょっと遅いかな。あそこでテンポが鈍るのが残念。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-20 19:04:56) |
20. ブラボー火星人2000
とくにメッセージも無く教訓めいたモノも無い、ボケーっとお気楽~に観られる映画。むしろ大掛かりなコントと言ってもいいかも。w しかし、どなたかも書いてらっしゃるが、本当にアメリカ人ってこの手のバカ映画が好きだよな。www 映画としちゃあ大して語る所も無い作品なんだけど、ただ1つあの「#1色男(たぶんナンバー1色男と読むんだろうなw)」と書かれたあのTシャツ、欲しい! メッチャクチャ欲しいぞーっ!!www ところで、この作品にはダリル・ハンナが出演してるわけですが、彼女を観るといつも思うことがある。ダリル・ハンナって、ハリウッドじゃどういう位置にいる女優さんなんだろ? 作品は年に1~2本ずつコンスタントにあって、出れば主役か準主役級、そうでない時でも結構重要な印象に残る役が多い。だけど決して大作には呼ばれないんだな、これが。いまだにベストは『スプラッシュ』なんて言われるのがちょっと可哀相だったりして……。ま、私的には『ロクサーヌ』も捨て難いんだけど。w まあ彼女がどういう位置にいてもべつに構わないんですが、美人なだけに勿体無い……。w [地上波(吹替)] 5点(2007-11-03 02:02:22) |