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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  武士の家計簿
実在した武士のドラマとしては、後の世にその名を残す侍が主要登場人物にいない、 下級藩士とその家族を主人公とした時代劇。 それゆえ、幕末という激動の時代を舞台としながらも淡々と時が過ぎていく。 特に終盤は2時間越えの作品にしてはかなり足早に時が過ぎていきますが、 それでも中盤までは当時の名もなき下級藩士の生活が垣間見える、 1人の下級藩士とその家族のホームドラマとしてみれば味わいのある作品となっています。 特に猪山家を支えた女性を松坂慶子と仲間由紀恵がいい。 ドラマの中の猪山家だけでなく、本作もまたこの2人の好演に支えられた作品であったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-05-16 17:20:26)
2.  ブラック・ウォーター
オーストラリア産のワニ映画です。 90分程度の作品にしては、どうしよう?とマングローブの樹上でとどまっている前半が長く感じるし、 ワニの登場シーンも意外と少ないのですが、いかにもという低予算の香りが漂う作品なので仕方が無いのかもしれません。 行けそうで行けないボートとの微妙な距離感が良く、木々が絡み合う薄暗いマングローブ林で、 いつワニが姿を現すか分からない恐怖感はよく持続していたと思います。 ワニがヌ~っと水面から静かに顔を出し、目の前にいる人間と目が合うような状況があり得るのか分かりませんけどね。 全体的に見ればなかなか健闘している作品じゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-02 20:48:51)
3.  フルスロットル(2014)
オリジナルは未見ですが、ストーリー自体は大したことはない、 しかし邦題通りオープニングからラストまで格闘にカーチェイスに フルスロットルで走り続ける。終盤の展開の適当さも含め、いかにもベッソンらしい作品です。 90分程度の尺で相変わらず作品のテンポはいいのであっという間のエンディングです。 本作はポール・ウォーカーの遺作でもあります。もちろんウォーカーが主演ですが、 冒頭のアパートからの逃走アクションに代表されるパルクール・アクションが見所となっており、 アクションに関してはダヴィッド・ベルにおいしいところを持っていかれてしまった感じです。 まあ、この時点で本作がウォーカーの遺作になってしまうとは誰も思いもしないですからね・・・。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-07-17 20:33:03)
4.  フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて
実際にあった庶民の人生や生活の中にあるちょっといい話を映画化。 イギリス映画の得意とするところですが、 本作にもそんなイギリス映画の良さが詰まっています。いい映画でした。 港で漁師たちが昔から歌い継がれている海や漁の歌を町の人に披露している。 それを聞く、ロンドンから小さな漁師町に休暇で訪れていた音楽業界に身を置く主人公の男。 その歌にすっかり魅了されてしまう。彼らの素晴らしい歌を多くの人に聞いてもらいたい。 無骨な漁師のおっさん10人からなるコーラスグループや漁師町の人々と、 彼らのデビューに向けて奔走する主人公の男の交流を描く人情喜劇の佳作です。 1700年代からの先祖代々の言い伝えを守り、言い伝えを歌い続け、誇りをもって仕事に励んできた彼ら。 「海の労働歌は1750年のロックだ!」 いかにして人々の心に響く歌を世に送り出すかと奔走する主人公の男と、 いかにしてカネになる音楽を世に送り出すかにしか興味が無いようなロンドンの業界人の対比。 そこに込められた皮肉も効いています。 主人公の男は漁師たちに対し、「もし売れれば、もう朝早くから魚を獲ってしんどい仕事をすることなんてないぞ」 なんてことは決して言わない。そこにはイギリス映画らしい労働者階級の人々へのリスペクトが感じられます。  そして本作はもう1つのことに言及しています。それはイギリスの庶民の生活に根付く伝統的なパブ文化。 港町、そして彼らが訪れたロンドンのパブにいる皆で合唱するシーンが実にいい。 人々が愛してやまないパブも、コロナ禍でイギリスでは今もロックダウンが続く中、苦境にあることだろう。 2019年の作品なのでコロナが世界を覆う直前の作品になると思いますが、 パブに集う人々のいきいきとした表情を見ていると、少しでも早いコロナの終息を願わずにいられませんでした。
[DVD(字幕)] 8点(2021-02-25 18:16:06)(良:1票)
5.  不死身の保安官
ラオール・ウォルシュ晩年の作品。超お気楽コメディ・ウエスタンです。 ひょんなことから荒くれ者が揃う西部開拓の地に、ロンドンから銃の行商にやって来たド天然英国紳士。 ひょんなことからそんな英国紳士が凄腕ガンマンと勘違いされ、保安官に任命されてしまう。 ひょんなことから白人と対立する先住民から信頼を勝ち得えてしまう。 ひょんなことからジェーン・マンスフィールド演じる街で一番のゴージャス美女までゲットしてしまう。 襲いかかってくる先住民や西部の無法者に対し、臆することもなく正論で危機を突破していく。 全く場違いですが、なんだかんだでその場を収めていく英国紳士をケネス・モアがコミカルに好演。 ちょっと他に無い空気が漂う異色の西部劇ですが、これがなかなかの面白さです。 確かに、“不死身の保安官”です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 22:17:22)(良:2票)
6.  Fukushima 50
何年位前だったか。NHKで放送された当時の再現ドラマを見たことがありました。 吉田所長役は亡くなられた大杉漣さんだった。 両作品ともに切迫した状況の福島第一原発内部で様々な専門用語や数値が飛び交う。 それらに説明の字幕があったNHKのドラマの方が、事実を捉えるという意味では分かりやすかったと言える。 一方本作は最悪の場合東日本壊滅という危機に命懸けで立ち向かった人々の人間ドラマにある程度絞った構成になっており、 改めて彼らの命がけの戦いに感謝の気持ちでいっぱいになった。それだけでも見て良かったと思える映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2021-01-07 21:11:33)(良:1票)
7.  フレンチ・コネクション
無骨なタフガイ、ハックマン。本作で演じたポパイでアカデミー賞を手にし、 そんなハックマンのイメージを決定づけた作品です。 そして本作に「ポセイドン・アドベンチャー」に「スケアクロウ」といった 名作に立て続けに出演した70年代前半が彼の最もいい時期だったと思います。 全体的には実話モノということもあり地味に撮られた作品ですが、 中盤のNYの雑踏の中の尾行や、地下鉄の駅での黒幕との攻防、 そして本作で最も有名であろう、上を走る電車とその高架下を走る車。 この高低差のあるアクションなど、NYの街並みを活かした見せ場がビシビシと決まっている。 地味ということでは、ほとんど女が登場しない。ハックマンをずっと現場に放り込んだままで、 ポパイやルソーがタフな1日を終えて自宅に帰り、 女房か恋人かと飯を食い、子どもと戯れるような束の間の安らぎのひと時も全く無い。 この時代の犯罪映画でよく感じられる、どこか空気の悪さを感じさせるような街の描写や 常に日没間際のような澱んだ作品の色合いや世界観もまたたまらない作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-14 17:50:31)
8.  ブラック・レイン
松田優作の本格的ハリウッドデビュー作にして遺作になった作品。 病気さえなければ・・・。この後にもハリウッドからオファーが来て、 今までに無い、誰にも表現できなかった日本人像を見せてくれたんだろうなと思う。 彼の台詞はどれくらいあったか。しかしその存在感は凄かった。 日本側の豪華キャストの素晴らしい仕事もあって、 洋画によく見られるおかしなニッポンを感じることはほとんど無かったけど、 ケイト・キャプショーだけは激しく浮いていた。 日本の大阪を舞台にしたアメリカ映画。どこかにアメリカ映画の空気も出したかったのかな。 日本のヤクザの抗争は時間不足でしょうか。中途半端になってしまった感がありますが、 パチパチパンチの島木譲二さんがいい味出していましたね。なかなか迫力のあるコワモテぶりでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-06 21:07:24)
9.  フリーソロ
難攻不落の山と、それに挑む人間。これも僕の好きなジャンルの映画。 そのスリルという点ではトップクラスの作品にして、色んな意味で異色作でもある。 本作はフリークライマーのアレックス・オノルドが命綱などを一切使わず、 自分の体ひとつでヨセミテ国立公園にある断崖絶壁の岩山に挑むドキュメンタリーですが、 実際の挑戦に至るまでの命綱を使ったリハーサルをたっぷりと見せる。 しかし、これが実際に挑戦となる終盤に効いてくる。 失敗が続く。命綱が無ければ、彼は命を落としている。 過去にチャレンジに失敗し命を落としていったフリークライミングのレジェンド達の紹介まで挿入される。 見る者はいかにこれが危険なチャレンジであるかを思い知らされます。 こういう映画の一番の見せ所は、「一体どうやって撮影したんだろう?」 見る者にそう思わせる迫力ある映像。 本作にはカメラマンや撮影クルーが出演者として登場する。 実際にどう撮影しているかを見せるシーンまである。 最後のフリーソロで、彼の挑戦を直視できない撮影クルー。その心情も痛いほどに伝わる。 更に、撮影クルーのみならず、彼の恋人や母親が登場するというのも異色です。 彼の命がけの挑戦を捉えるドキュメンタリーとしても、一人の人間を捉えるドキュメンタリーとしても素晴らしい作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-21 20:15:24)
10.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
バンドが演奏している映像を見るのが大好きな僕にとっては、いい時間だった。 好きな音楽のジャンルは圧倒的にロックなんですが、 映像の中にいるミュージシャンがカッコよくて、音楽が素晴らしければ、ジャンルなんて関係無い。 本作にはキューバの新進気鋭の若手ミュージシャンなんて1人も登場しない。 キューバの老ミュージシャンが演奏し、音楽を語り、人生を語り、キューバを語る。 それがまた、彼らが奏でる音楽同様、何とも言えない味わい、深みを感じさせる。 ヴェンダースとライ・クーダーと言われて真っ先に思い出すのは「パリ、テキサス」ですが、 この2人のいち音楽ファンとしての、キューバ音楽の歴史を繋いできた老ミュージシャンへのリスペクトと、 キューバ音楽への熱き思いが溢れ出ているような作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-15 20:17:21)
11.  ブレーキ・ダウン
それほど期待して見始めた訳ではなかったけど、 短めの尺よし、テンポよしでぐいぐい引き込まれる面白さがある作品でした。 見渡す限り砂漠の真ん中のハイウェイでクルマどうしのトラブル。 スピルバーグの出世作「激突!」を思わせる作品の始まり。 しかし、ある事情で妻が蒸発。辻褄が合わない出会った人間の証言。 テンポよく展開を変えながら不条理サスペンスとしてよく出来た作品となっているし、 前半は妻の蒸発をめぐるミステリ・サスペンス、後半はアクション映画としての見せ場も十分です。 トレーラーと犯人は崖下へ。命拾いして放心状態のラストもまた、「激突!」のラストを思い出します。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-05-15 19:43:08)
12.  ブリット
サンフランシスコの坂道を駆け巡るカーアクションが話題になった作品。 イーストウッドも「ダーティハリー」シリーズの中でもやったし、 後の作品にも影響を与えたと思われるこのカーアクションは60年代という時代を考えると見応え十分。 しかしそれだけではなく、ある事件の証人の保護をめぐり、 マックイーン演じる刑事が政界や警察上層部からの横やりにも負けずに奮闘する ハードボイルド・サスペンスとしてもまた、見応え十分の作品になっています。 やはりマックイーンには何かとたたかう、こういう寡黙な男の役がよく似合います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-29 15:10:02)
13.  ファイティング・ダディ 怒りの除雪車 《ネタバレ》 
本作と同じ監督のセルフリメイクであるアメリカ映画「スノー・ロワイヤル」を先に見ました。 当然ではあるのですが、ストーリーは同じです。印象的な十字架の使い方とか細かい部分も同じです。 「スノー・ロワイヤル」でファイティングダディを演じたのは最強オヤジ、リーアム・ニーソン。 同じような年恰好で、これほどに強いオヤジ役が北欧にいるのか?と思っていたら、 そうだ、北欧にはステラン・スカルスガルドがいたじゃないか。 顔のいかつさもガタイも、全くひけを取らないファイティングダディぶりです。 リーアムは模範市民で雪国の除雪作業員のおじさんには全く見えなかったけど、 ステランの方が田舎町の労働者のおじさんに見えるいい意味での普通っぽさがあるのも良かった。 途中から参戦するギャングのボス役にドイツの名優、ブルーノ・ガンツの登場にはビックリでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-01 22:37:39)
14.  ブリッツ
ジェイソン・ステイサム主演のハミダシ刑事モノ。 こういう映画はB級で構わないのでハミダシ刑事を演じるステイサムの無双ぶりが見られればある意味満足なのですが、 本作に関してはそういう映画でもない。ステイサムのアクションもあまり無く、かなり地味な作りになっています。 B級にしたくない、シリアスな刑事モノにしたいという意図も感じるのですが、それがいい方向に出ませんでした。 ステイサムに対し犯人側がショボく、彼と相棒が犯人に拉致されたり等、命の危機にさらされるような場面もほとんど無い。 こういう世界観の映画らしい脇を固める登場人物は悪くなかったのですが、サスペンスとしても薄味に終わってしまいましたね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-04-22 21:16:44)
15.  二人でお茶を
1950年製作。ドリス・デイが一気にスターの階段を駆け上がっていった頃。 それだけに、彼女の魅力を存分に堪能できる作品となっています。 ドリス・デイという人は勿論きれいなんですが女優としては一味違った魅力がある人です。 気取ったところが無いというか、親しみやすさや健康的な明るさがある。 本作も彼女の笑顔がいっぱいの作品です。 ミュージカルの舞台の興行がベースになっているストーリーなので、 彼女の素晴らしい歌やタップダンスもたっぷりと挿入されています。 ドリスだけでなく、ミュージカルパートの多くで彼女のパートナーとなる男優が見応えのあるダンスを披露します。 ミュージカルとしてはこの2人以外のキャストは地味なのですが、 コメディとしてはベテラン勢がしっかり脇を固めて、この頃の映画らしい楽しさも十分の作品になっています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-26 20:41:11)
16.  普通じゃない
邦題は「普通じゃない」ですが、ダニー・ボイルのハリウッド初進出作品は案外普通のドタバタラブコメでした。 中盤まで犯罪逃避行を繰り広げるユアンとキャメロン、1970年頃なら思いっきりニューシネマ的な展開でしたが まだまだ若手の頃のユアンとキャメロン、十分に持ち味を発揮です。 しかし保作のキャメロンは終始クールな表情。もう少しいつもの笑顔を見せてほしかったですけどね。 この2人も良かったんですが、デルロイ・リンドーとホリー・ハンターのコンビがこの作品をより楽しいものにしていました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-02-16 18:19:01)
17.  プライベート・ベンジャミン
ゴールディ演じる大富豪の箱入り娘ジュディの結婚式で始まり、ラストもまた彼女の結婚式で終わる作品ですが、 ラストの結婚式では、オープニングからは想像もつかない成長して強くなった彼女の姿がありました。 これも女性映画の流れをくむ作品だと思いますが、泣いたり笑ったりしながらも逆境にめげずに生きていく。 ゴールディの持つ個性、魅力にピッタリの作品です。 オープニングのウェディングドレス姿も、軍服姿の彼女も、ゴールディは変わらずキュートです。 彼女の父親を演じるサム・ワナメイカーが古い世代を象徴するような男を好演。 パワフル・コメディエンヌ、ゴールディの魅力が全開であり、本作の映画としての見どころも 泣いたり笑ったりしながらも頑張って一人前の軍人になっていく軍隊時代です。 軍隊の養成学校モノに欠かせないキャラで登場のアイリーン・ブレナンもいい味を出しています。 作品の土台にあるのは軍隊がどんな所かも全く知らない世間知らずのお嬢様が成長していくという物語なので ゴールディを見ているだけで楽しい軍隊時代も彼女の成長の一過程というのは仕方がないのかもしれませんが、 後半は別の映画のようになってしまってトーンダウンしてしまうのがちょっと残念。 それでも、力強く歩いていく彼女の姿で終わるラストはこの頃の女性の自立を描いた映画のラストらしい清々しさがありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-09 22:11:46)(良:1票)
18.  ファースト・マン
「セッション」「ラ・ラ・ランド」とミュージカル、音楽系の素晴らしい作品を連発してきたチャゼル監督。 その最新作は人類史に残る英雄を1人の人間として描いた良作でした。 本作の主人公であるニール・アームストロング。 人類史上初めて月面に降り立った英雄という評価が1人歩きしているようでもありますが、 そんな彼も仕事を離れると妻や子どもがいる、いち家庭人。その喜びや悲しみ、 国家を挙げてのプロジェクトの主人公である彼にかかる非常な重圧。その人間ドラマに想像以上に軸足が置かれた作品。 彼と家族の関係や、妻や子ども達が彼を宇宙に送り出す際にかかるストレスなど・・・。 家族のパートの際に多用される不安定にぶれる映像。見やすくはないですがその意図は分かるような気がする。 しかし時間と残り燃料との闘いでもあった終盤の月面着陸と神々しい月面シーンは見応え十分。音楽も実に効果的に作用しています。  作中にも描かれたように批判も巻き起こった、当時のアメリカが宇宙開発に注ぎ込んだ莫大な予算。 時は冷戦真っ只中。米ソが先を急ぐように加熱する宇宙開発競争の陰で命を落とした仲間たち。大変な思いをさせた家族。 様々な犠牲の末に偉業を成し遂げた彼に笑顔はなく、無事帰還して歓喜の輪に包まれたり、成功を称える記者会見の場でもなく 台詞も無い妻と2人きりのひっそりとしたラストもまた本作を象徴していたと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2019-02-08 17:28:45)
19.  ブロンド少女は過激に美しく
すぐ向かいに住む美しいブロンドの女。毎日決まったように窓から顔を見せる。 髪や団扇が邪魔をしてその表情の全てがなかなか見えない。声も聞かせてくれない。 どういう性格で、毎日何をして過ごしているのかまるで分からない。 ミステリアス。すぐに恋してしまうかは別にして、興味を持たない男などいないだろう。 男は窓から姿を見せるだけのこの段階で既に完全にこのブロンドの女に恋をしてしまう。 この序盤のブロンドの女の見せ方や、脚の動かし方1つでその時の女の心理を表現する巧みさ。 マノエル・ド・オリヴェイラ、本作の監督がこの時すでに100歳を超えていることに驚かされます。 1時間程度の作品ですが、そんなに短い作品だとは思えませんでした。勿論それは退屈で長く感じたということではありません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-30 00:20:50)
20.  フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~
1994年に起きたアルジェリアからパリに向かう予定だったエールフランス機のイスラム武装組織によるハイジャック事件を再現した作品。 モノクロに近いところまで抑えられた色調が何とも言えない陰鬱な空気を醸し出す。 飛行機は離陸せず特殊部隊が突入する終盤まで、基本的にはずっと膠着状態が続くのですが、 機内の狭い空間で至近距離でとらえていく乗客とテロリストの動きとその表情が機内の緊迫した状況を今に伝える。 そしてこれも接近戦でとらえられていく終盤の特殊部隊とテロリストの銃撃戦はなかなかの迫力。 このハイジャックの最終目的はエッフェル塔への激突であったという。9.11を思い出さずにいられません。 地味な作風の作品ではありますがなかなかの力作です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-11-25 22:23:02)
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