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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  ホテル・ムンバイ
2008年にインドのムンバイで起こったテロ事件を映画化。 絶望のホテル内で離ればなれになってしまった家族と赤ちゃん、 そして勇気あるホテルの従業員たちのドラマと、テロリスト側の動きが交錯する。 ここまで張りつめた緊張感が全く途切れることの無い映画を久々に見た気がした。 その一方で見るのを止めたくなるようなシーンが一体何度あったことだろう。 実際に起こったテロ事件の映画化なので、序盤から登場する主要登場人物でさえ、 「全員殺してしまえ」の命令1つであっけなく殺されていく。 そんな中にも事件鎮圧後のいくつかの再会と最後のホテル再建の映像、 そして「今もいる従業員の多くがホテル・ムンバイの戦士である」に胸が熱くなった。 二度と見たくはならないだろう。しかし凄い映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-04-10 20:00:10)(良:2票)
2.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
はっきり言って、Queenのファン限定の映画かもしれませんが、彼らの音楽を愛する者として大満足の作品でした。 一番レビューの方と同じく、オープニングの本作オリジナルの"20th century FOX"からテンションがアガること確実です。 フレディと、3人。この構図は予想通りだったのですが、テイラー、メイ、ディーコンの3人の個性もバランス良く、とてもよく出ていたと思う。 表情、ステージ上での所作、楽器を構える姿、演奏する姿等、よくここまでQueenを研究したと思う。 4人とも、特に後期は本当によく似ていたし、見事に皆がメンバーそれぞれになりきっていました。 ラストのLIVE AID以外は、じっくりQUEENの音楽を聞かせるとい趣向ではないですが、そのLIVE AIDのステージを再現したラストは圧巻。 LIVE AID直前のバンドは解散寸前の状態にあったというのはよく知られた話ですが、そのいきさつも描かれています。 しかしLIVE AID直前にフレディからメンバーに語られた衝撃の告白。その内容は言うまでもないですが・・・。 そして様々な思いでウェンブリーのステージで躍動するフレディの姿を見つめる人々の思いも重なり、感動的なものとなっています。 4人の動きだけでなくクルーの動きに至るまでかなり忠実に再現されており、 ウェンブリーを埋め尽くしたファンと一体になった当日のステージの再現は見事でした。 控室でいよいよ自分たちの出番が次にやってきた。ステージから聞こえてくるのはダイアー・ストレイツの〝Sultans of Swing″。 こんな細かいこだわりに思わずニヤリとさせられました。 ステージで躍動するフレディを見つめるメンバーの表情もまた印象的。 家に帰ってから、LIVE AIDのDVDを見てみた。なるほどと思える雰囲気があった。何度も見たDVDですが、目に涙があふれたのは初めてだった。
[映画館(字幕)] 9点(2018-11-09 17:47:31)(良:1票)
3.  ポセイドン・アドベンチャー(1972)
高層ビル火災の物語と並ぶ35年以上前に作られたパニック映画の傑作です。この船に乗り合わせた人間味あふれる牧師、アクの強い刑事と元娼婦のその妻。そして子供たちや老夫婦や名も無き人々の見事な人間ドラマです。ビルからあっという間に転落していくのと違って死に行く人たちの最後の表情と言葉、行動が胸を打ちます。そして迫り来る水から必死に逃れようと脱出を試みる人々を過剰な演出や音楽や特撮だけでなく、生命の危機に立たされた極限状態の「人間」というものを登場人物を絞って見事に描ききった脚本が素晴らしい。特に終盤、牧師が神に向かって思いをぶつける台詞と彼のとった行動には感動しました。主役のジーン・ハックマン演じる神父やアーネスト・ボーグナイン演じる刑事は勿論の事、この二人と比較すると大人しく地味ながらもレッド・バトンズ演じる男の終始冷静な精神的な強さも印象に残りました。互いを思いやり助け合う精神や、生き残る人も死に行く人も人間の強さや勇敢さを一貫して描いた素晴らしい人間ドラマです。
[DVD(字幕)] 9点(2010-04-19 21:15:41)
4.  僕のワンダフル・ライフ
スウェーデン時代に発表した出世作に、リチャード・ギア主演の作品に、やっぱりこの人は犬が好きなんだなあ。 人間は脇役。徹底的に犬目線の映画。それだけに作品の目線も地面に近い。 犬の輪廻転生の中で、様々な飼い主が登場しましたが、犬の「犬生」は飼い主によって大きく変わる。 しかし、家族の一員として大切に飼っていれば、時には飼い主の人生も犬によって大きく変わる、ということか。 本作も変わることのないハルストレムらしい優しさのある作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-09-30 18:06:27)
5.  暴力脱獄
1967年。ベトナム戦争が泥沼化していくアメリカ。自由で、世界をけん引してきたはずのアメリカは一体どうしてしまったのか。 一気にアメリカに内在していた負の部分が噴出し始めるこの頃に映画の世界ではニューシネマが台頭してきます。 誰からも愛される完全無欠のヒーローはそこにはなく、多くの反体制的なアンチヒーロー像が出現しました。 本作でポール・ニューマンが演じるルークもまさにそれに当てはまります。軍隊では軍曹にまで昇進したのに、二等兵で除隊。 恐らくは上官に逆らってばかりいる、軍隊では歓迎されない人間だったのだろう。 作業中にわざとらしく登場し、作業中の囚人たちの前で洗車する挑発的な女に囚人たちが興奮する様や、 ゆで卵50個一気食いイベントなど、母の死までは刑務所ものにしてはコミカルな空気も漂う。 それだけに囚人たちのヒーローになっていくルークが脱獄を繰り返し、痛めつけられ一旦は弱さをさらけ出す終盤の姿は痛々しくもある。 作品の舞台は刑務所ではありますが権力に屈せず、今自分がいる場所に自由が無ければ自らの力で道を切り開こうと更にもがき続ける。 だからこそ、そんなルークの姿は人々の心を強く掴んだのでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-12-10 20:35:25)
6.  ボギー!俺も男だ 《ネタバレ》 
ウディ・アレン流「カサブランカ」のパロディであり、オマージュ。しかしよく出来ています。 アレン演じる冴えない映画評論家のアラン。色々あって友人の妻リンダ(ダイアン・キートン)を愛してしまう。 「カサブランカ」である以上、最後はアランはリンダを見送ることになるんだろうな・・・。とは思っていましたが 霧の中の空港でリンダを見送る「カサブランカ」そのまんまのラストがいい。 最後の最後でボギーになりきり、キリッと締まった表情を見せるアレンがちょっとだけカッコいい。 リンダはモノにできなかったけど、心酔するボギーになりきれてちょっとだけ満足している自分がいる。 アランと同じく映画好きにとってはこんな気持ちもちょっとだけ分かる気もする。 その後、心の友?のトレンチコート姿のボギーが現れ、 「君の瞳に乾杯」と”as time goes by”で霧の中に消え行きエンディング。粋ですね。 その後公私共にパートナーになり、アレン映画の顔となっていくダイアン・キートンですが、 もう既にアレンと息ピッタリのとても楽しい掛け合いを見せてくれる。とにかく彼女が可愛い作品です。 そしてアレンにアドバイスを送り続けるボギー。作品を楽しくする、これも実にアレン映画らしい登場人物。 アレンは脚本・主演で監督は何故かハーバート・ロスですが、 挿入されるギャグも冴えていて脚本家アレン、俳優アレンの映画の楽しさを堪能できる初期の一作です。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-06 18:19:19)
7.  僕らのミライへ逆回転 《ネタバレ》 
リメイクを作成するまでに至る序盤の展開は結構無茶苦茶だし、 あのリメイク作品が1時間待ちの行列になるほど大評判になるのか? 「何だ!?このふざけたビデオは!」と苦情が全く無い?といったツッコミ所は結構あったりします。 でも“映画愛の映画”に弱い僕としてはこの映画、やっぱり好きですねえ…。 次々と作品名が登場する段階になると映画史に残る大作も出てきますが、 初めて製作するリメイクが「ゴーストバスターズ」。 2作目は「ラッシュアワー2」という気軽に見れて笑える映画から登場する流れもいいじゃないですか。 みんな、もっと気軽に映画見ようよ。映画館に行こうよ。そんな単純なメッセージが聞こえてきそうです。 映画のテンションはいつもの典型的ジャック・ブラック映画です。 時代の流れと共に街も変わっていき、愛した建物も取り壊される危機に直面する。 一時代を築いたVHSの時代が終わりを告げようとしている。 何かを守るために、誰かのために必死にがんばる。 少々ダサくもあるんですが、そんな男をコミカルに演じさせると他の誰にも無い、この人ならではの味があります。 そしてラストは感動させてもらえるとは思わなかった。 みんなで同じ映画を見る、その表情が実にいい。 気が付けば、周りには人が一杯。同じ空間で同じ映画を見て一緒に笑ったり感動したり。 映画館で映画を見ることの素晴らしさを感じずにいられない、映画愛にあふれたラストシーンでした。
[DVD(字幕)] 8点(2014-08-08 22:11:09)
8.  星の旅人たち 《ネタバレ》 
監督はエミリオ・エステヴェス。監督しての前作「ボビー」もいい映画でしたが、本作も素晴らしい映画でした。  本作では自らも出演し主演に父を起用。フランス映画「サンジャックへの道」と同じく、主人公が今は亡き家族の遺志に導かれるように巡礼の旅に出る、ひたすら徒歩で行くロードムービー。  そりが合わず疎遠になっていた息子の死をきっかけに、父が息子の遺灰と遺品のバックパックを背中に、息子が果たせなかった巡礼の旅に出る。その父を演じるマーティン・シーンの寡黙だが味わいのある演技が胸を打ちます。  ダイエットが目的のオランダ人の男、禁煙が目標のカナダ人の女、売れない作家のアイルランド人の男。何となく共に旅をすることになる彼らとマーティン演じるアメリカ人トムとのギクシャクした、それでいてコメディタッチでのんびりと可笑しな旅の風景が実にいい。  大きな山場も無く、旅の仲間と溶け込もうとしないトムと彼らが次第に心を通わす過程もあっさりとしているけど、旅の風景をとらえる台詞の無いシーンで挿入される曲の歌詞が彼らの心の声を表しているかのようです。  淡々と抑揚も少なく2時間を超える作品ですが、全く飽きがこない。それどころかいつまでも彼らの旅を見ていたい、いや、彼らと共に旅をしているような気分にさせられる心地良さがある。旅の目的地である聖地サンティアゴの寺院の厳かな雰囲気も素晴らしかった。そんな雰囲気を見事に創り上げた、自らが脚本も手がけた監督エミリオの力量を感じる作品です。
[映画館(字幕)] 8点(2013-03-21 18:32:57)(良:1票)
9.  ホリデイ 《ネタバレ》 
程よいベタさと温かみがある。時にはダサくもあるけど、それでいて洒落ている。ナンシー・マイヤーズらしい作品。イギリスパートもLAパートも好きです。  イギリスはサリー州の田舎の一軒家に突然夜中にジュード・ロウが訪ねてきちゃうのも映画らしくていいじゃないですか。キャメロンは相変わらず見ているだけで飽きないコミカルな可愛らしさがある。そこにジュードの子ども達が登場しますが、この辺もナンシー・マイヤーズらしいあたたかさを感じます。  LAは脚本家アーサーとの出会いの挿入もいいし、ジャック・ブラックも持ち味がよく出ていました。LAで出会った元脚本家と映画音楽を手掛ける男。それぞれが語る脚本と映画音楽談義も、チラッとダスティン・ホフマンが登場するユーモアも、ナンシー・マイヤーズの映画愛をあざとくなりすぎず、少~しずつ披露してくれているようでとても楽しかったです。特に終盤の元脚本家アーサーを囲む会は、ナンシーのハリウッドの歴史と先人達への敬意が感じられるようでした。  本作の2つのラブコメの4人が顔を揃えるラストも、クリスマス映画らしい幸せに満ちていました。こういう映画は細かい事は気にせず登場人物が幸せになる様子を気分よく楽しめるのがいいですね。
[DVD(吹替)] 8点(2012-07-01 15:21:59)(良:3票)
10.  微笑みに出逢う街角
ソフィア・ローレンの100本目の出演作と言う事で話題になった作品。監督はエドアルド・ポンティ。名前からも分かりますが、イタリア映画界の超大物カルロ・ポンティとソフィア夫妻の息子さんです。100本目に息子の初監督作を選んだソフィアにとっても、監督デビュー作で母の区切りの作品を監督した息子にとっても記念の作品。それだけに年は取りましたがソフィアがとても綺麗な作品です。  同じ町で暮らしているが全く重なり合う事の無い3人の女性それぞれが抱える心の闇と、それでも立ち上がり新たな人生のスタートをきるまでを3人のストーリーを平行して淡々と見せていきますが、散漫にならず3つのストーリーを巧く切り替えながら3人の心の声が確かに伝わってくる作品でした。その中でもやはりソフィアの存在感が際立っています。  ソフィアの夫役など3人の周りにいる男たちにも名優を揃え、その中にはドパルデューまでが登場するのですが、せっかくドパルデューまでキャスティングした割には扱い方がちょっと勿体無かったか。ただ、重さのある作品の中で彼の登場シーンにはほっとさせられました。  ラストはようやく顔を揃えた3人が笑い合う。3人の問題はまだ全く解決していませんが、人生の新たな一歩を踏み出した3人の笑い声に希望が感じられるラストでした。この息子さん、この後も映画を撮っているんでしょうか?もしあれば他の作品もぜひ見てみたいと思える作品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-24 15:47:13)
11.  菩提樹 《ネタバレ》 
「サウンド・オブ・ミュージック」の約10年前にドイツで製作されたトラップファミリーの物語のオリジナルです。マリアの回顧録に基づき事実にかなり忠実に作られているそうです。  少々お行儀は悪いですが明るく元気一杯な修道女マリア、子供たちを笛で管理する厳格なトラップ大佐、その後の展開も細部は異なりますが大筋は「サウンド~」も同じです。  このオリジナルを映画の枠を超えて今なお世界中で愛される歌にのせ、美しく壮大なロケーションを舞台にしたミュージカルに仕立てた「サウンド~」はやはり映画史に残る不朽の名作なんだなと思いました。  一方本作は100分足らずの間に「サウンド~」が描かなかったその先(アメリカ入国)までを描いているのでかなり急ぎ足になっている感があります。しかしその分マリアが屋敷にやってきて以降はほとんどが屋敷の中で話が展開され、小ぢんまりとはしていますが家族の絆、夫婦の絆の描写に重点が置かれたトラップファミリーの心温まる物語となっています。  歌の方も当然「ドレミのうた」も「エーデルワイス」も無いですが、本作で歌われる民謡や聖歌がこの作品の雰囲気にとても良く合っています。特にアメリカ入国の際に家族が歌う場面、歌が人の心を動かしていくその様は実に感動的でした。そしてアメリカ入国以降の話は「続・菩提樹」へと引き継がれます。 
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-23 17:12:56)
12.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 
ヒッチお得意の巻き込まれ型サスペンスですが、途中までは巻き込まれる背景や事件の説明が無いので途中まで観る者も映画の中のケイリー・グラントと一緒に巻き込まれさせてくれます。美女が登場するヒッチ映画の定番、キスシーンのハッピーエンドは容易に推測できる作品でもありますが、崖から引き上げられてキスシーンと思う所をヒッチ一流のユーモアのセンスあふれる予想を超えたラストはお見事。  本作で後味の悪い結末を望む人は少ないと思うし、それを承知の上で二転三転するストーリーとテンポの良さでそのラストに至るまでのプロセスをしっかり楽しませてくれる、ヒッチコックの映画作りの上手さは流石だと思わされる一作。  更に本作は今までに観たヒッチさんのカメオ出演の最高傑作です。バスに乗り遅れるヒッチさんがお茶目でした。この「ヒッチさんを探せ!」は観る者のお楽しみの一つにまでなっていく。それを承知でカメオ出演を続けてくれた彼のサービス精神にも脱帽です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-03-26 20:23:06)
13.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
僕は典型的なおバカコメディが好きだ。それを期待して本作を観ようと思った。現にDVDのパッケージからも十分すぎるほどおバカコメディのオーラが出ているではないか。しかし、その期待は裏切られた。いい方に。勿論コメディとしても十分楽しませてもらった。序盤は、のどかな田舎町でのニコラスのあまりにも場違いなスーパーポリスぶりが可笑しい。作品全体を見ても、一つ一つの細かいシーンを見てもメリハリがあり実に丁寧に綿密に作りこまれています。そんなのどかな村に大事件が発生。作品は一転してミステリー・サスペンスの様相を呈してくる。さらに終盤のハチャメチャな展開とスーパーポリスメンぶりが痛快だ。そんな村の様子は「こんな状況ありえないだろ!」という状態になるのですが、そんなツッコミを入れる気も起こらないほどのパワーと痛快さに満ちている。この怒涛の流れの中、所々に見せてくれるアホらしさも楽しい。このスーパーポリスとコンビを組む典型的ダメポリスの間に共感が芽生え、実にいい相棒になり、友情に発展していく過程の見せ方も素晴らしく、まさにホットなスーパーポリスの熱い正義感と人間味にあふれ、これは1つの作品で2度、3度おいしい映画。オススメです!
[DVD(字幕)] 8点(2009-07-30 22:28:34)
14.  法王の銀行家 《ネタバレ》 
実際に起こったあるイタリアの銀行頭取と彼の死をめぐる国際的な金融スキャンダルの解明に挑んだミステリーです。バチカンの知られざる暗部にメスを入れようとした問題作と言ってもいいでしょう。バチカンの宗教界、イタリア、そして世界の政治、金融界が絡んだ大変見ごたえのある作品でした。オメロ・アントヌッティ、ジャンカルロ・ジャンニーニ、ルトガー・ハウアーらの重厚な演技も見ごたえたっぷり。私も全く無名なのがとても惜しい作品だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-16 23:57:14)
15.  誇り高き男 《ネタバレ》 
どちらかというと悪役が印象的なロバート・ライアンが主役の保安官もの。 やっぱりいい役者だなあと改めて思わされる1本です。 敵役の酒場の支配人だけでなく、面倒を見ることになる新人保安官の若者、どちらとも過去に因縁がある。 酒場の支配人とは分かりやすい、西部劇らしい善悪の関係があるけど、 新人保安官の若者との今の信頼関係と過去の因縁、複雑な関係がいい緊張感をはらんでいる。 その緊張感が高まる町外れの荒野での銃の練習と、その時の教えを忠実に守った悪役との最後の決着シーンが見事。 節目で流れる口笛のテーマ曲が耳に心地いい。 決着がつき、その口笛のテーマ曲が流れる中、町を後にするライアンの遠ざかる後ろ姿で終わるのかな?と想像していたのですが、 この若者は立派にこの町の治安を守っていくだろうことを確信させる、新人保安官が歩を進めるラストシーンがまた良かった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-02-16 18:03:22)(良:1票)
16.  僕たちのラストステージ
ローレル&ハーディ。彼らのことは名前を聞いたことがある程度の知識しかなかった。 数多くの映画が製作され、戦前には世界的な人気を誇ったという。 本作はその絶頂期から時は流れて戦後、すっかり落ち目になって金銭的にも苦労したコンビ晩年のドラマです。 そのコンビ愛、芸人魂を演じたジョン・C・ライリーとスティーヴ・クーガン。お見事という他にありません。 エンドロールで当時の2人の映像が流れますが、2人とも本当によく似ていたし、 この映画のために組んだコンビだとは思えない息もぴったりの芸を披露する。 特にライリーは彼だと言われても本当にそうなのか?と思わせる変身ぶりです。 実在の人物を描いた人情喜劇として非常に手堅い作りとなっていますが、 ローレル&ハーディを見事に再現した2人が文字通りのラストステージに至るまで、しっかり楽しませてくれる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-10 20:13:49)
17.  ホテル・ニューハンプシャー
ジョン・アーヴィングの小説は読んだことが無いけど、彼の原作の映画はこれまでに多分3本見ています。 本作と、「ガープの世界」と「サイダーハウス・ルール」。 作品ごとに異なりますが、複雑な出生や生い立ち、青春時代と性と、家族や育ての親などが絡み合うドラマとなります。 僕が知っているアーヴィングのこの3本の世界観にはそれぞれ、好きになれない要素も含まれているけど、 人生、いいことばかりじゃない。それでも人間は生きていかなければならない。 重くならずに、いいことも悪いことも受け止めて登場人物が生きていく日々を淡々と綴っていく。 こういうことがアーヴィング原作の映画の良さなんじゃないかなと思っています。 それにしても、子役時代からこの頃までのジョディ・フォスターの存在感は尋常じゃないですね。 本作の少し前のレーガン大統領狙撃事件で思わぬ形でジョディの名前が出てきてしまい、 本作の前の数年間は休養を余儀なくされたようですが、今にして思うと本当に惜しい数年間でしたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-08 17:16:22)
18.  炎の戦線エル・アラメイン 《ネタバレ》 
北アフリカ戦線を戦うイタリアのとある小さな部隊の苦闘とその人間模様。 見渡す限り戦争と砂漠以外何もない。見ているだけで喉が渇いてくるような作品です。 敵と対峙する戦争映画としてはかなり地味な部類に入る作品ですが、 見捨てられ置き去りにされたような、負け戦の最前線の兵士の苦しみを徹底して見せ続けます。 あえて派手さをおさえ、兵士たちの苦闘を常に至近距離で見せることで彼らの苦しみがリアルに伝わってきます。 バイクで去っていく主人公の若い兵士と、もう動けずにそこに残るしかない上官。 二度と再会することはできないであろう、砂漠の真ん中の別れのラストがひたすら悲しい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-17 13:13:15)
19.  ポリス/サヴァイヴィング・ザ・ポリス 《ネタバレ》 
2007年にスチュワート・コープランドが「インサイド・アウト」を発表したのに続き、 2012年に発表された、アンディ・サマーズによるポリス回顧録である本作。 自身の生い立ち、音楽のルーツ、アニマルズをはじめとするポリス以前の話、ポリス結成秘話、そしてポリスでの日々。 ドキュメンタリーとしてオーソドックスな作りとなっていますが、 2007年に始まった再結成ワールドツアーの模様に、そのバックステージの様子も頻繁に挿入されます。 僕は2008年の冬、東京ドームでこの再結成ツアーに参加させてもらいましたが、その時の感動が蘇ってきました。 日本でファンと一緒にカラオケで”Every Breath You Take”を歌ってファンと交流する意外な一面も披露しています。 バンドのフロントマンであるスティングに対する複雑な思いも語られています。 「俺たちは大成功を収めた。しかし、そのもろい民主国家は独裁政権へと変わっていった。」 空前の大ヒットとなった”Synchronicity”。その全盛期にあっけなく解散したポリス。 解散へと至るメンバー間の複雑な関係、その心中が垣間見える一言も。 はっきり言ってポリスのファンのためだけの作品ですが、 こうなるとまだ未見のコープランドのポリス回顧録「インサイド・アウト」も見たくなってくる。 2007年、コープランド。2012年、サマーズ。そろそろスティングさんもいかがですか・・・?
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-06-05 18:39:31)
20.  暴走特急 シベリアン・エクスプレス 《ネタバレ》 
邦題に偽りありというか、どこかで見たような感じのB級臭漂うタイトルが付けられていますが、なかなか迫力があり、見応えのあるサスペンスでした。  シベリア特急に乗りこんだ善良なアメリカ人夫婦。楽しい旅行になるはずが…。乗りこんでいきなり車掌にロシア語でキレまくられるところから、異国にポツンと紛れ込んでしまったようなアウェー感があり、どこまでも続く雪景色と少し暗めで寒々しさを感じる映像も得体の知れない不安感を掻き立てます。  このような夫婦が旅先で事件や陰謀に巻き込まれるというサスペンスの場合、夫婦が善良であるほどいいと思う。本作のご主人の全く危機感の無い能天気なキャラはそういう面では良かったと思います。残念だったのは、奥さんに大きな罪を犯させてしまったこと。その為に、最後は一応丸く納まっても釈然としないものが残ってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-02-01 00:57:04)
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