41. マネー・ショート 華麗なる大逆転
《ネタバレ》 ~億ドルの損得に悲喜交々するモラルのモの字も無い世界が描かれた実話。孤高のマイケルが巨利は得たが顧客との信頼関係は得られずファンドを閉じたエピソードのみ心に残る。華麗なる大逆転という邦題は不適切。爽快感はどこにも無い。 [DVD(字幕)] 7点(2017-01-14 22:24:51)(良:1票) |
42. マルタのやさしい刺繍
《ネタバレ》 喪失感から抜け出す手立てであるランジェリーショップ開店。イコール淫乱と見なす村人や息子の悪意にもめげず、同年代の友人達の支援を受けて成功させる物語。マルタのみならず、友人もその家族模様を通して人の役に立つために自分に出来るかもしれないことに勇気を出してトライする姿が丹念に描かれている。リジーの死からいつお迎えが来るかわからない年齢であり、その時まで生きがいを持てて過ごせる事の幸せを思った。描かれる息子達のはなたれ小僧ぶりが単純すぎたのが物足りない。 [DVD(字幕)] 7点(2016-12-21 16:21:46) |
43. 街のあかり
《ネタバレ》 カップでナイフを砥ぐコイスティネンに、返り討ちにあって海にボロ雑巾のように浮かんでいる、或いは刺し殺して自首する、ラストが思い浮かんだのですが。打ちのめされて「ここでは死ねない」と呟いた負け組であっても負け犬ではない姿に、同様に踏みにじられて自壊しそうな私がどれだけ力づけられたかことか。女性が何の魅力もないのは彼にとっては一途に思う大切な存在だったという点で良かったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2016-02-14 16:20:22) |
44. マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
政治家としての功罪は通り一遍の知識しか持ち合わせておらず、本作から新たな発見はありませんでした。一方で「鉄の女」たり得たのはご主人の存在あればこそという事を初めて知りました。喪失感にさいなまれる彼女は観ていて辛かった。メリル・ストリープの役者魂は流石であります。 [DVD(字幕)] 7点(2013-10-10 00:08:17) |
45. マスク(1994)
初めて観ました。マスクのスタンリーのハチャメチャさは、CGを駆使したとてつもないものですが、素顔のスタンリーの対比という点で決して度は過ぎておらず、正義のヒーローでもないので笑わされ通しでした。こういうキャラの受け手が重要で、相棒に犬のマイロをもってきたのは旨いというか反則です。大爆笑させられました。このコンビには及びませんが、とぼけた味の警部と部下の正味の人間キャラにも笑わされました。お話はスタンリーのティナへの想いから悪党たちの対決へという展開になりますが、ボスキャラが小悪党の割にワル知恵もなくセコさもなく変身しても対比の妙が無くといった具合で、受け手として弱かった所が残念でした。ラストはハッピーだけど面白くないという予想された結末に落ち着くのは止む無しかと思った途端のオチには満足できました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-12-12 23:43:55) |
46. マイケル・コリンズ
大国のむき出しのエゴが憎悪とテロを呼び、テロが暴力と憎悪を呼ぶ連鎖はどちらかが一人残らず全滅するか、双方に共存してゆく道を目指す指導者が現われない限り終わりが来ないと思う。リーアム・ニーソンが出演していた『ミッション』に「力が正しいのなら、この世に愛は必要なくなる」という台詞があったが、絵空事の考えなのだろうか。 7点(2004-03-07 23:38:05) |
47. マジック・クリスタル
何故にKGBなのか最後までわかりませんでしたが、ET風(観てませんが)なファンタジーを織り込んだカンフーアクションものとして楽しめました。何となく上品でありながらキレッキレアクションを見せるカロフが目を惹きました。彼以上に印象深いのがパンであり、お笑い部分が作品に溶け込んでいて飽きずに観れました。 宇宙人の造形がね、予算と時間が尽きたのか、痛すぎです。-1点 [DVD(字幕)] 6点(2024-04-15 00:54:04) |
48. マリアンヌ
《ネタバレ》 スパイ同士が結婚して子供を授かる。三人仲良く幸せに暮らしましたとさ、にはならない因果応報な結末。落とし前を付けるマリアンヌの前ではマックスの小者感が際立つ。マリオン・コティヤールの好演が印象深い作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-07-17 11:09:37) |
49. マレフィセント
《ネタバレ》 眠れる森の美女とは似て非なる筋立て。ディズニーがよく承知したとびっくりした、男に裏切られ復讐心にたぎるマレフィセントを何時も以上に真っ赤で美しい唇のアンジーが貫禄タップリに好演。オーロラの母親の失意を思うと消沈で、そこを描かないのは異議あるところです。 [DVD(字幕)] 6点(2022-06-07 15:30:05) |
50. マルタの鷹(1931)
観ているうちに1941年ハンフリー・ボガート版が思い出されました。そうそう、こんな展開だった、ペラペラ喋ってたっけ・・。本作のリカルド・コルテスはニタニタ・・もとい、ニコニコ笑う陽気なサム・スペードでした。決めるところはまぁまぁ決めてくれましたが、探偵の矜持を魅せてはもらえなく、相手役のビーブ・ダニエルズ(トップ・クレジットになっていた)のヴァンプぶりも今一つで、結末の盛り上がりに欠けたところが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2022-05-06 01:29:55) |
51. マリグナント 狂暴な悪夢
2日間に亘っての鑑賞となりました。 1日目、話の先行きが見えなくて、演出も「出るぞ、出るぞ・・ハイ出た~」の単調さで丑三つ時も相まって「何じゃこりゃ・・・もう、ダメ、寝る」 3点 2日目、ガブリエルの正体が分かった時点から結末までの一気呵成の展開がお見事。遅まきながら脚本の上質さが分かり、大立ち回り大殺戮シーンもグロより美しさを感じるもので、昼食を摂りながらでしたが普通に喉を通るものでした。監督始めスタッフの方々の仕事ぶりに拍手。 9点 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-28 13:42:27) |
52. マリオネット・ゲーム
《ネタバレ》 その憎悪はどこから来るのか、外道っぷりに息を呑むピアース・ブロスナン、私のヘンなお目当てであるスコッチをきこしめす姿があったのは(このシーンでですか?)嬉しいところ。彼の憎悪を一身に受けるジェラルド・バトラー、情けないまでにいたぶられ続けても、どこか肝の据わった迫力があるのは持ち味なのか。初っぱなから二人の因縁が明かされるのを待ち続けました。中盤過ぎた頃だったかなぁ。何かイヤな予感がしてきたのが正解となりました。(激泣)こんな脚本どこからもクレームが出なかったのだろうか。 大山鳴動して鼠一匹というか ♩♪真っ逆さまに落ちてデザイアー♪♩というか 雪崩式パイルドライバーを食らったというか もう、ダメ。 [DVD(字幕)] 6点(2020-05-06 13:41:33) |
53. マルタの鷹(1941)
原作未読、初見。念願の鑑賞でオープニングの依頼人女性にパンパンに膨らんだ期待が徐々に抜けて行き最後はペシャンコに。メアリー・アスターの没個性に尽きるかと。推理皆無で喋り倒す探偵ボギーに興醒め(特に度々見せる薄ら笑いに辟易)最後の最後に開陳してくれた探偵の矜持(よく言った!!!)に+3点と落語の落ちの如き〆の台詞に+1点。最後まで観た甲斐はあった作品。 [DVD(字幕)] 6点(2019-07-23 16:54:22) |
54. マッケンナの黄金
地球の原風景のような峡谷に目を奪われます。『インディ・ジョーンズ』と『黄金』を合わせたような物語。テンポが悪くイライラするところもありましたが、グレゴリー・ペックとオマー・シャリフの絡みを楽しく観ることが出来ました。本作のエドワード・G・ロビンソンはキャリアの終焉が近い事を感じさせられる物悲しいものがあり見たくなかった姿です。 [DVD(字幕)] 6点(2018-05-30 16:10:40) |
55. マネーモンスター
大がかりで華やかさに溢れた演出でもってテンポよく進んでゆく起承転結を楽しめました。「汗水垂らしてコツコツと働く」は死語なのだろうかと考えさせられました。 [DVD(字幕)] 6点(2016-11-14 00:04:21) |
56. 摩天楼を夢みて
「ガラスの動物園」の4人には及ばないが、ジャック・レモンをはじめ登場人物は印象深かった。ただアル・パチーノ(好きな俳優なんだけど)は何故ローマ役なのだろう。ヤクルトが九回10-0で勝っている試合に高津投手が登板したようなものに思えた。 6点(2003-12-16 23:13:01) |
57. マルコヴィッチの穴
「たとえば どうにかして 君の中 ああ 入っていって その瞳から僕をのぞいたら・・・・」稲葉さんは本作をご覧になったのだろうか? レストランシーンに爆笑。出演を引き受けたジョン・マルコヴィッチはアッパレというか唖然とするというか。怪作ながら飽きること無く一気見できました。 [DVD(字幕)] 5点(2023-12-12 23:47:42) |
58. マーニー
ヒッチコック、ショーン・コネリーの組み合わせに惹かれての鑑賞。 興味深かったマーニーのトラウマが分かった時点で、それと手癖の悪さが結びつかず、そんな性悪に惚れるマークの心境が理解出来ず。巨匠らしからぬ盛り上がりに欠ける作品で、ショーン・コネリーも見せ場無く期待は空振りに。 ワンシーンに登場した男性が目元がブルース・ダーン似だと思ったら当人だったという。こういう嬉しい発見に+2点。 [DVD(字幕)] 5点(2023-08-22 23:36:47) |
59. マレフィセント2
いい仕事していると感心した映像の美しさに話がついていけてないようで。語られているところの共存が奥行きがないもので退屈でした。上品さと邪悪さがいい塩梅だった王妃がアンジーを食ってしまう存在感。ミシェル・ファイファーだったとは10000へぇ。どうりで綺麗なはずです。3はあるのでしょうか? もう打ち止めで良いと思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2022-06-29 16:09:32) |
60. マイヤーリング<TVM>
アナトール・リトヴァク監督による1936年版をリメイクしたTV映画。シャルル・ボワイエ、ダニエル・ダリューの濃い風貌でのコッテリ演技に対してメル・ファーラー、オードリー・ヘプバーンは至極薄味で怒りに囚われる事は無いものの、盛り上がりません。 [DVD(字幕)] 5点(2022-03-19 20:03:44) |