1. マルホランド・ドライブ
虚像と実像二つの世界が表になり裏になる。鏡を覗き込みどちらが現実なのか自問自答するような感覚、果たして目に映るものが現実なのか、それとも耳に聞こえるものが現実なのか。そして虚像と実像はメビウスの輪のように周り続ける。 10点(2003-05-08 00:30:08) |
2. 間違えられた男
《ネタバレ》 背筋が寒くなるような怖さを感じる一作、チョッとした人違い、すぐに家に戻るつもりが拘置所へ、冤罪事件を扱った映画の中ではNo.1じゃないでしょうか。真犯人が捕まりやがて彼が戻った場所は、妻も家庭も変わり果て、失った時間も取り戻す事は出来ない。映画が終わってもここから彼らが空白の時間を埋めるために費やす労力は途轍もない。そして冤罪事件で一番恐ろしいのは無責任な市民1人1人であることを痛感する。 [DVD(字幕)] 9点(2006-02-02 22:41:03) |
3. マルコヴィッチの穴
設定を聞いた段階で映画を見る前からハマル予感。あっと言う間に引き込まれ一気にラストまで。私的には文句の付けようもないが、好き嫌いではなく、合うか合わないかの映画かな。 9点(2003-10-27 17:49:38) |
4. マルサの女
伊丹監督一の大ヒット映画でしょうか、その後の「~女」シリーズの元となる映画。依然勤めてた会社がマルサ入った時は緊張したね。朝9:00きっかりに(お役人だから)「国税です。みなさんそのまま動かないでッ」ってな感じでした。それまで犯罪者を追う=刑事という認識を変え、様々な脱税テクニックには感心させられました。 9点(2003-09-15 00:31:41) |
5. マシニスト
クリスチャン・ベイルのあの肉体が何よりの説得力なんでしょうね。ほぼ同時に見た「シークレット・ウィンドウ」に比べ吸引力は圧倒的に勝ってました。「インソムニア」と「メメント」を足して割ったようなモノですが2作品の出来が悪すぎるので、これくらいの作品に仕上げて欲しかった私としては十分納得できた映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-19 21:40:13) |
6. マルサの女2
1作目よりスケールアップし、政治・宗教・ヤクザという最もタブーな部分の巨大な悪に挑んでいった。ある意味この映画が監督の命を短くしたともいえる。当時は税収が多かった時代だが、近頃は県税ですら見解の相違で見逃してくれなくなってる、世知辛い世の中になったものです。 8点(2003-09-15 00:45:07) |
7. マスク(1994)
何度みても楽しめる、頭カラッポにして笑いたい時には一番良い。ジムキャリーはすごいです。 8点(2003-07-22 13:59:17) |
8. 麻雀放浪記
戦後の上野界隈で出目徳、ドサ健、女衒など生き生きしてます。もともと戦争で何もかも無くした彼らは金、女、命、賭けられるもの全てを麻雀に賭けて生きる。こんなに生々しく荒々しい野生の博打打ちって今はいないだろう。 8点(2003-05-29 00:15:42) |
9. マンダレイ
《ネタバレ》 白人で美人で鼻に付くほどの甘い理想主義者、二コールがハマリ過ぎていただけにパワーダウンした感は否めない。先人の知恵を無視し、自らの理想に邁進し、時には使いたくない権力をも行使したのにもかかわらず、やがて現実は破綻していく。コントロールしていたはずの”バカな黒人たち”に騙され、駒として利用される。そんな”バカな白人美人”が似合うのはやっぱり二コールだ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-29 23:25:57) |
10. 曼陀羅(1971)
原始共産主義的ユートピア思想を能書きタップリに聞かせてくれる。だんだんどうでもいいよと言う気になってしまうが、ウルトラセブンをタップリ見て育ってるんで許せてしまう。映像的にもセブンで見たような映像満載で嬉しくなってしまう。 7点(2005-02-08 23:41:45) |
11. 股旅
このなんとも暗く辛気臭い雰囲気、妙なリアリティの追求が言われるとおり70年代なのかなあ。子供の頃憧れた木枯らし紋次郎のようなカッコいい股旅物とはまるで違い、仁義一つ満足に切れないくせに渡世の義理にこだわる、そんな信太が好きです。小倉一郎がこんなにカッコよく見えたのは初めてだ。「たそがれ勢兵衛」よりずっとおもしろい。 7点(2004-05-22 19:09:08) |
12. マンハッタン
ウディアレンの映画に出てくるいつも通りのインテリニューヨーカー達は大嫌いな私ですが、とりあえずこの映画は映像がすごくキレイで洗練されており、かっこいいです。でもって何かと意味のない事や物に、一々理由付けし気取ったバカな大人であるアレン自身をズドンと落とすこの映画は好きです。 7点(2004-03-30 17:42:37)(良:1票) |
13. マッチスティック・メン
初めからコメディという意識で見ていたので、ニコラスケイジの大袈裟な演技も笑って見られた。それぞれの関係やドクターのプラセボ投与までは読んでいたんだけどなあ。潔癖症がタバコをあんな風にバカスカ灰を撒き散らして吸うのはおかしかったもんね。でもハートウォーミングなコメディなんだから許しましょう。トコトン騙されたおかげで100万ドル以上の幸せを手に入れるなんていいじゃないですか。あとリドリースコットぽくないカラートーンでそれ以上にポップでオシャレな音楽がとても気に入りました。 7点(2004-03-11 22:35:24) |
14. マッド・ドッグス
早撃ちシーンはなかなか緊張感があって痺れます。ビリーアイドルやポールアンカまで出てますし、豪華なキャストを惜しげもなく殺してくれます。しかし一番の見所は替え歌「マイウェイ」でしょうね。 7点(2004-02-13 22:58:04) |
15. マンハッタン殺人ミステリー
カメラ回りっぱなしで2人が喋りっぱなしで演技しっぱなしがスゴイ、阿吽の呼吸で演技を感じさせない。ただ2時間ドラマの主婦探偵並みのお節介に首突っ込みはウザさを感じさせる。てっきりホントは殺人なんてないというオチがあるのかと思っていた。 7点(2003-12-25 22:56:22) |
16. マーヴェリック
全体に流れる雰囲気や軽快なリズムが心地よいです。ジョディフォスターがまるで不二子ちゃんのようでとってもかわいいです。メルビブソンは嫌いですがこの映画だけはよいです。 7点(2003-07-22 13:40:58) |
17. マイケル・コリンズ
イラク戦争終結宣言をブッシュは北アイルランドで行った。今のIRAとココに出て来るIRAと直接は関係ないと言うが、北アイルランド問題は今でも残っており、恫喝するブッシュ。テロリストも新たな時代への変化を求められる時代だ。 7点(2003-05-29 00:21:13) |
18. 真夜中の虹
不幸のわらしべ長者とでも言いたくなるほどこの男ドンドン堕ちていきます。落ちた先の刑務所の方が衣食住に仕事の心配もなく幸せなのではないだろうか。でも彼はまだまだ堕ちてゆきます。そんな先にやっと虹がかかるのだが虹の先には未来があるのだろうか。 6点(2004-05-26 19:27:25) |
19. 卍(1983)
私の中での卍はこの映画です。樋口可南子があんなことして高瀬春奈があんなことしてます。あんな世界にちょっぴり溺れてみたかったりします。 6点(2004-01-18 11:53:44) |
20. まあだだよ
巨匠の最後は自らの理想の死に様を観客に晒すことだったんでしょうか。ただ「まあだ会」メンバーに看取られるように、観客に看取られたいというのも黒澤らしさかもしれない。 6点(2003-11-09 01:28:42) |