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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1465
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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1.  マックィーンの絶対の危機(ピンチ)
この手の50年代の手造り問屋制家内工業感満載のB級SF映画大好きです!『蠅男の恐怖』とか『ボディスナッチャー/恐怖の街』『惑星アドベンチャー』とか。その諸作と比べても、これは明らかに低予算でお手軽にこしらえた一篇。マックィーンが出てなかったらおそらく日本公開はされてなかったと思われるレベル。突然空から降ってきた、謎の人喰いスライム?アメ―バ?(どっちでも良いけど)に、街中総出でわちゃわちゃ右往左往する登場人物の中、彼だけは既にスターのオーラを放っていたのは流石。
[DVD(字幕)] 6点(2024-01-09 08:30:07)
2.  マルタの鷹(1941) 《ネタバレ》 
苦手ジャンルを克服してみようシリーズ第一弾。小説にしろ映画にしろ、自分は昔っから「ハードボイルド」っていうジャンルが大の苦手です。あ、懐かし土曜ドラマ「Gメン75」は大好きでしたが。この歳になって、食わず嫌いはいかんと思い、最近何作か名作といわれる作品を鑑賞しましたが。。。。やっぱりダメでした。監督が職人ヒューストンであろうが、ボガートがいくらハマリ役であろうが、やはりダメなものはダメ。どうして本筋を真っ直ぐに追わず、隙あらば横道に逸れていく展開になるだろう・・・?不思議。ハードボイルド映画っていうジャンルは、そもそも本筋ストーリーを追わないのが王道なんでしょうか。私は台詞を聞きながらついていくのが精一杯でした。綺麗な女優さんでも出してくれればまだしも、この女優さんじゃてんで共感も湧かないし同情も出来ません。ミスキャストも甚だしい。
[DVD(字幕)] 5点(2022-07-05 22:11:47)
3.  麻雀放浪記
麻雀を知らなくても楽しめるけど、知っていれば、よりもっと深く楽しめるという映画。和田誠さんという方は、自分がそもそも映画好きになった上では欠かせない大いなる指針となった恩ある方。映画に関する書籍で、人生で一番最初に購入したのは「ロードショー」とかのファン雑誌を除けば、和田氏と山田宏一氏の対談集「たかが映画じゃないか」(文庫本版)。ああ、こういう風な映画の観方もあるんだと、両氏の嫌みのない映画通っぶりにひたすら感心しきりで。昔の映画を積極的に観るようになったのも、和田さんの影響。イラストレーターがご本業だと知ったのはずっと後。奥様が平野レミさんだと知ったのは、実はお亡くなりになってからでした・・・。監督二作目も三作目もそれなりには楽しめたけれど、このデビュー作が一番映画作品的には面白かった。片山まさゆき氏の初心者用麻雀本を授業中に廻し読みしてたバカ学生時代に戻りたい。このコロナ禍がひと段落ついたら、当時の雀悪友連中に声かけて卓囲みたいと思います。麻雀って(フリー除く)少しだけよそよそしい知り合い同士をトモダチに格上げする、一番手っ取り早いコミュニケーション方法だったんですよね、当時は。
[ビデオ(邦画)] 9点(2021-05-26 20:49:32)
4.  マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー 《ネタバレ》 
自分、前作も9点付けてます。映画館で何回かリピートもしました。いやいや、これ、続編としては上出来じゃないですか!!正直、前作で物語として完結したのにまたどうやって続編をこねくり回して製作するんだろう?って思ってたんですが、杞憂でしたね。改めてハリウッド映画の商魂の逞しさに感心しました。鑑賞前心配だったのは、もう前作でアバのメジャーな曲は殆ど使い切ってしまっている点、前作でも多少気になってた主要キャストの皆さんのさらなる老化。同じ流れで作ったら、あれから10年弱経ってるし、観るに堪えない代物になっているんじゃないかと。アバの楽曲ありきの、少々強引なストーリー展開が見事にはまった前作から一体どんな続編を作るんだろうって、前作のファンとしては危惧してた訳ですよ。(鑑賞中)・・・・なるほどなあ・・・。こういう感じで攻めてきたかあ。やるなあ・・・。おおっ、若い頃のドナ役の子魅力的やなあ・・・。アマンダ歌巧くなったなあ・・。そしてクライマックスで、またあの「ダンシング・クイーン」が流れてからはもうノリノリで観てましたね。この曲の使い方に関しては、前作よりも優れた演出だったと思います。そして、そしてオーラスでの、メリルの登場シーンでは思わず涙、涙・・・。ここまでずーっと引っ張ってきたのはこの為だったのかあ、と。あー、俺涙腺弱くなったなあ・・と思いつつも、心地よい気持ちで映画館を後にしました。多少気になる点はあるにはあるんです!大好きな「ノーイング・ミー、ノーイング・ユー」を、もうちょっといい演出で聴きたかったなあ、とか。でもね、前作に続いての、作品の底にずっと流れてる「ノー天気且つポシティブな人生肯定賛歌」、自分も大いに賛同したいと思います!ひとつ前の座席に座っていた外国人の女性が「ダンシング~」や「悲しきフェルナンド」が流れると身振り手振りを交えながら、一緒に歌っている光景に出会えました。ちっとも嫌な感じはしなかったです。いや、むしろ、この映画はこういう鑑賞の仕方が一番適しているのではないかと。
[映画館(字幕)] 9点(2018-09-02 08:56:18)(良:3票)
5.  マイ・インターン 《ネタバレ》 
うん!面白かった!全方位的世代性別問わず、楽しめるウエルメイドな良作だと思います!観る前までは『逆・プラダを着た悪魔』的なオハナシなのかと思ってたけど、鑑賞後のこの後味の良さは、同監督作の『ホリデイ』に似てます。アンをネット通販の社長にキャスティング、メリル・ストリープの盟友デ・ニーロを共演者に持ってきた時点で、おそらく企画の原点は「プラダ」にあったに違いないだろうけど、シナリオの巧さでこの映画の人物の造形はさらに深いものになっていると思われます。シルバー世代のセックスに比重を置きすぎた感のある、前作『恋するベーカリー』が、イマイチだったN・マイヤーズ女史ですが、この作品では各々のキャラクターも生き生きさせてるし、何よりもデ・ニーロとアン・ハサウェイからそれぞれの魅力を充分引き出していて最後まで飽きさせない。本作でのデ・ニーロとマッサージ師の先生とのお付き合い程度でいいんですよ、シルバー世代のセックス事情なんぞあんまり深く追い過ぎても、観る側が困惑するだけ。アンの母親、サンフランシスコのCEOの交渉相手を、敢えて画面に出さないあたり演出的にもうまいって思いましたね。ハンカチやら瞬きの回数やら小道具の使い方なんかも、相変わらずで、よく練られたプロのお仕事だなあって感心する事しきり。レディスデーだったせいか、映画館は女性陣で埋め尽くされていましたが、皆さん一様に満足されていた様子に見えました。ああ、デ・ニーロもついにこういう役を演じるようになったのかあ、と『ディア・ハンター』あたりから彼をスクリーンで観ている人間としては感慨無量。自分だって四捨五入したらもうアラフィフだからなあ。・・・時は確実に流れてるんですよね。
[映画館(字幕)] 8点(2015-10-21 23:27:01)(良:2票)
6.  マイ・ブラザー(2009) 《ネタバレ》 
「ディアハンター」でのロシアンルーレットシーンに比するような、小心者の自分には正直シンドイ場面もあったんですが「戦争後遺症」ものとしてはなかなか良く出来ていると思います。若手実力派3人がいづれも適役適演。両親や子供たちも含めた各々の感情の揺れ動きが実に巧みに描かれていました。僕くらいのトウの立った年代だと、ジェイクとトビーなんて、ほぼ同年代くらいじゃないかと思ってたんですが、実年齢もトビーの方がずっと上だったんですね・・・。トビーがいつまでも童顔だから、その辺がなんだかもやもやとしてる(笑)
[地上波(吹替)] 8点(2013-12-14 23:27:57)
7.  待ち伏せ 《ネタバレ》 
東宝=三船、東映=錦之介、大映=勝新、日活=裕次郎、ルリ子。悪名高き「五社協定」システムが日本映画の斜陽とともに崩壊したころ、各社選り抜きのトップスターを集結させた、これは当時の邦画ファンにとってはさぞかし夢のようなコラボだったと推測される。欲を言えばこの顔ぶれで、東宝製作ではなく、にぎにぎしく派手目な時代劇が定番だった、黄金期の東映製作で観たかったというのが正直な気持ち。劇中、「おい、そこの若いの!!」と何度も呼ばれていた割に裕次郎氏には、往年の颯爽さは殆ど感じられず、逆にリアルで「太陽にほえろ!」を観ていた頃の、鈍重さを思い起こされるような不完全燃焼的扱い。錦之介氏も果たしてこの扱いで満足したのかと思われるくらい、中盤からは動きがあまりに少なく、活躍の場を与えられていなかったような。結局は年功序列(?)システムで、三船と勝新が美味しい部分をすべてかっさらっていったっていうイメージなんですよね。でも、こういう異色の顔合わせ的な作品は好き。どうしてもっともっと、こういう各社スターオールスター大作って作られなかったんかなあ・・・?もしかしてこの豪華な顔ぶれをもってしても、興行成績があまり振るわなかったのかなあと、当時の危機的状況にあった邦画界を、何度も画面上に現れた雪崩のシーンとついだぶらせ、勘繰りながら観てしまいました。
[映画館(邦画)] 6点(2012-05-02 23:05:39)(良:1票)
8.  毎日かあさん 《ネタバレ》 
この映画、小泉&永瀬元夫婦をキャステイングした時点で、妙なリアリティを観客に感じさせるという目的があったならば、八割方は成功したようなものだと思うんですよ。サイバラりえぞうさん原作ものは「ぼくんち」で、小泉漫画家ものは「グーグーだって猫である」で既に鑑賞済ですが、そのどちらよりもこの映画の方が数等面白かったです。実は、サイバラさんを一躍メジャー(?)に押し上げた「恨ミシュラン」で、当時自分が関わった仕事が覆面取材で採点された事があります。確か★2つくらいで、採点が辛いといわれたシリーズでしたが、自分の場合はそんなに悪い評価ではなかった。関係者一同ホッとした記憶が。懐かしいなあ・・・。それ以来、(それ以前にも「ちくろ幼稚園」とか読んでましたが)自分は彼女のファン。確か「鳥頭紀行」で、鴨志田氏が初めて登場し、その後お二人は結ばれ、そして・・・死別されたというニュースを耳にしていました。もちろん多少脚色されているとはいえ、こういう事情があったんですねえ・・・。ふうん・・・。特に「20年間嘘ばかりついてきた」「(鴨志田氏は)自分と同じ匂いがした」っていう、キョンキョン(←いまだにそう呼んでしまうのもどうなんだ)のナレーションが良かったです。自分と同じ匂いがする人間に、俺は人生で未だ出逢えずにいます。おそらく、そういう人間の方が大多数だと思う。それだけでもサイバラ&鴨志田氏は出逢えて幸せだったんじゃないかなあと。映像化が非常に難しいと思われる、サイバラさん原作ものの中では成功の部類じゃないですかねえ、これは。一度、サイバラさんと雀卓囲んでいろんな話をしてみたい。それが自分の夢だったりもします(笑)
[地上波(邦画)] 6点(2012-04-26 20:59:37)
9.  マリリン 7日間の恋 《ネタバレ》 
私くらいの年代の方なら、昔よく深夜のコマーシャルで、明らかにマリリンのイミテーションとおぼしき風体の出稼ぎ外人さんが「聚○よ~♪」と、おエロ気ポーズをキメていたのがご記憶にあるのではないかと。あのCMの影響か自分の中では、マリリンの物まねイコールひたすら「安っぽい」っていう観念が、意識の中に刷りこまれていました。アメリカではあのCMは流れてなかったでしょうから(←当たり前だろ)マリリンに扮する=安いっていうイメージは、おそらく本国においてはそれほどないんでしょうね。もちろん当代きっての演技派若手女優、ミシェル・ウイリアムズが演じただけあって、この映画でのマリリンは決して安っぽくはありません。「何か」に頼らなければもはや自己を保つことができず、でも「スター」として大衆に愛されたいという矛盾に満ちたマリリンの哀しい性は、特にスッピン時の彼女の演技でよく伝わってきました。この映画で描かれた内容が真実かどうかは別として、「王子と踊子」(5点)は、最盛期のマリリンの映画としては凡作だったと思います。ビリー・ワイルダー監督の自伝等でも「アクターズ・スタジオ以降の」マリリンの度を越した遅刻癖やら酷い躁鬱症、病的なまでのストラスバーグ氏への依存症は語り尽くされていたので、こういう事があってもおかしくないだろうなあという気持ちで自分は観てました。エピソードにも、特にこれというサプライズはなし。ミシェル、ケネス・プラナー(巧演!)ジュデイ・デンチと、半ば実力派俳優の顔ぶれの魅力で愉しめる映画だと思います。「グッド・シェパード」にも出てたけど、どうも僕はコリンを演じた役者さんが苦手。ここでも、所詮金持ちのお坊ちゃんが、束の間の自分探しの道楽に映画製作に関わりたかったようにしか見えなかったなあ・・・。彼女の人生とキャリアをスポイルしたのは一体何だったんでしょう?死後50年経ってもその答えはいまだに誰にも見つけられない・・・。
[映画館(字幕)] 6点(2012-04-01 21:42:27)(良:2票)
10.  マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙 《ネタバレ》 
結論から先に言わせて頂くと、これは近年のメリル・ストリープという女優の主演作の中で、最も気合いがかかった、傑出した演技を見せている映画だと思います。去年の末、たまたまこの映画の公式HPで予告編を観た際に、「おおっ!これはっ!」と、ガツンと強烈に「くるもの」があったので、速攻当サイトに作品登録させて頂きました。好き嫌いは別として、今さら彼女の演技の上手さに関して異論を唱える方はいないと思うんですが、この映画の予告編からは、上手さを超える「何か」を自分は感じたんです。最近の「ダウト」や「ジュリー&ジュリア」など、どれも相変わらず巧いなあと感心しつつも、それ以上の何かプラスαはなかった。さてさて、20年ぶり3度目の満を持してのオスカーゲット、キャンペーンでの来日、公開に向けガンガン盛り上がってきました~♪、そして公開初日、仕事の後でレイトショーに駆け付け、鑑賞してきました。いやいや、期待以上!!映画自体、まさに「メリル・ストリープ一色」に塗り潰されているかのような、圧倒的な存在感とパワー。上映後、スクリーンの彼女に向け花束を投げ、「はは~~っ」とひれ伏したくなる衝動に駆られたくらい(笑)メリルの演技ばかりがどうしても話題になってしまいがちですが、過去と現在、現実と幻を行きつ戻りつ、英国初の女性首相サッチャー氏の人生を、主観客観を交えた演出もなかなか噛みごたえあり。自分自身、あるいは肉親の「老い」を、普段身近に感じて生活している(であろう)アラフォーの方にお勧め。政治色は意外に希薄なので、まだまだご存命サッチャー氏の強い政治理念等、深い部分までは知らなくとも十分理解できるはず。ところで、予告で観て気になっていた「紳士諸君(ジェントルマンズ)!参りましょう!」のシーンがなかったのはどうしてなんだろーか?? 私は、メリル自身のキャリア最高の神演技は、「ソフィーの選択」でのソフィー役だとずっと思ってきましたが、あれを越えられないまでも、演技的には同等水準のこの作品でめでたくオスカーを獲得した事、心から祝福したい気持ちでいっぱいです。これからもまだまだ進化し続けるであろう彼女を、一ファンとして見守り続けていきたいですね。メリル・ストリープに関する感想が大半になってしまいましたが、主演女優の魅力で語る映画っていうのも当然あるわけで。この作品もそのひとつだと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-17 00:40:50)(良:2票)
11.  マジック
若き日のレクター博士のウジウジ繊細狂気演技が見られる事以外、それほど興味をそそられる内容じゃなかったです。タイトルが「マジック」だけに、てっきり大掛かりなプリンセス・テンコー的イリュージョンがプロットに関わってくるオハナシかと、勝手に想像していた自分もいけないんですが(笑)「バイ・バイ・バーディー」(←DVD化熱望!)や「ラスベガス万歳!」で、溌溂と輝いていたアン・マーグレットが落ち着いた素敵な大人の女性になっていたのは嬉しかった。
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-21 09:51:12)
12.  真夜中のカーボーイ
亡き映画評論家の双葉十三郎さんは、映画に関する名言を数々残されましたが、この映画に関しては、確か一言で「ゴミ箱の中のロマンチシズム」って表現されていたんです。観た後で、ホントにうまい事言うなあ~、さすが映画評論のプロだな~って感心した記憶が。そうなんですよ、「一寸の虫にも五分の魂」があるんです!「三つ子の魂百までも」(←これはちょっと違うし)大都会東京に住み始め既に約20余年ですが、スッキリした華やかな大通りを大手を振って歩くより、敢えてゴミゴミした裏道徘徊を僕が好むのは、この映画を思春期の頃観た影響なのかもしれません。♪エブリバディトーキン~♪
[地上波(吹替)] 8点(2010-12-18 11:07:14)
13.  マグノリアの花たち
ハーバード・ロス監督って、その時々の旬の女優の魅力を引き出すのが巧みな監督さんでしたよね。フィルモグラフィーを一瞥しても「愛と喝采の日々」「グッバイガール」「ボーイズ・オン・ザ・サイド」・・・どの作品でも、女優さんたちが生きいきと輝いていたシーンが思い浮かびます。70年代から90年代にかけ、ジョージ・キューカー監督の後継者的役割を担ったっていうイメージ。この映画は正にそういう意味では、彼の集大成的な作品に仕上がっていたと思います。当時ブレイク寸前だった、ジュリア・ロバーツも瑞々しくて素敵だったけれど、誰が一番っていうより、みんながみんなそれぞれにいい。アカデミー賞でも「ベストキャストアンサンブル賞」っていう部門があれば、「リトル・ミス・サンシャイン」とかこの映画に進呈したい気持ちです。
[映画館(字幕)] 8点(2010-12-04 10:54:16)(良:1票)
14.  間違えられた男
少年時代の私を映画の虜にさせてくれた、敬愛すべきヒッチコック監督ですが、彼の作品には①結末・内容がわかっていても何度も何度も見直したくなる作品(「北北西」「サイコ」「鳥」「泥棒成金」「白い恐怖」「ダイヤルMを廻せ!」あたり)②出来はいいけれどそれほど見直したくはならない作品(「裏窓」「知りすぎていた男」「めまい」あたり)③単に面白くない作品も幾つか。そんでもって、この「間違えられた男」はというと・・・。昔、深夜に吹き替え版を観ただけで、それ以来一度も観返した事ないんですよね。地味で暗い展開だからって事だけじゃなく、見直すのが何かしんどいというか・・・。インタビューで盛んにヒッチコック自身が警官嫌いを公言していましたが、この作品に最もその傾向が顕著に出ているとは思うんですが・・・。妻役ヴェラ・マイルズが徐々にココロを病んでいく様子と、ヘンリー・フォンダを強盗犯人と勘違いする女性店員たちの描写がヒッチコックらしいですね。
[地上波(吹替)] 5点(2010-07-19 12:33:53)
15.  摩天楼(1949)
サイレント時代からの巨匠キング・ヴィダー監督、戦後唯一の秀作という高評価のみ聞いていて、DVD化が久しく待たれていた作品。主演はこの映画製作中、現実にも恋におちたというゲーリー・クーパーとパトリシア・ニール。このキャストで期待しないほうが無理ってモンだと思うんですが・・・。残念ながら、自分は主要登場人物三人の、意思堅固でダイナミックなキャラ設定といえば聞こえはいいけれど、あまりに奔放で奇矯なハイペースな行動決断力に初盤から全くついていけず、最後の最後まで???の連続で、一人置いてきぼりを喰らってしまったみたいです・・・。ヴィター監督作なら、やたら長ったらしかったけれど、オードリーの「戦争と平和」、史劇「ソロモンとシバの女王」の方が映画として面白かったですね。
[DVD(字幕)] 4点(2009-09-19 10:29:49)
16.  マルタのやさしい刺繍 《ネタバレ》 
スイス単独製作の映画って自分は初めて観ました。アルプス山麓裾野の小さな村が舞台。愛する夫を亡くし失意のマルタおばあちゃんが、昔取った杵柄で村に「ランジェリーショップ」をオープンさせるオハナシ。ところが村の有力者や、牧師の一人息子はみっともないと猛反対。様々な妨害工作を被り、せっかく生き甲斐を見付けたおばあちゃん大ピーンチ!!・・・失礼ながら、あまり見慣れないスイスという国の映画なので、正直技術も展開も素朴且つたどたどしい映画かとタカを括っていたんですが、これが嬉しい誤算。よくよく考えたらスイスって精密機械の生産が盛んな国、人情の機微も細かく掬い取られていて感心した次第。何年か前のイギリス映画「カレンダーガールズ」という、おばちゃん大活躍映画を思い出しました。我が日本に限らず、いずこの国も高齢化社会問題は、重く重くのしかかってるんだなあ・・・。おばあちゃんの友人四人組が、狭量な村人たちと対立するという展開なんですが、そのうちの一人、アメリカかぶれのケバイおばちゃんが、日本の女優「余貴美子」さんに雰囲気そっくり!!彼女が一番面白いキャラだったのに、何故か後半で死なせちゃうんですよね・・・。別段あそこで死なせなくてもいいような展開なのに。ラストは、仲良し四人組笑顔の大円団で締めてもらいたかったのになあ・・・ここだけが残念。一番若かった彼女を死なせる事で、皮肉な味を狙いたかったのかな・・・?あの余貴美子おばちゃんの死がどうも腑に落ちなかったので一点マイナス。早くもDVD化されたようなので、枯れたおばあちゃん映画(「おばあちゃんの家」とか「おばあちゃんの思い出」)好きの方には一見をお勧めっす!
[映画館(字幕)] 7点(2009-06-06 10:15:54)(良:1票)
17.  マンハッタン・ラプソディ(1996)
♪何故知り合った日から半年過ぎても貴方って手も握らない~♪(松田聖子「赤いスイートピー」)これ観ながら、ついつい懐かしいじれったい歌を思い出してしまいました。ラブストーリーの秀作「追憶」(10点)の夢よいま一度とばかりに、バーブラ自らがメガホンを取った自分の容姿に自信が持てない中年女と、美女を見るとめまいを起こす女運の悪いイケメン中年男ジェフ・ブリッジスとのロマンチックコメディ。まあアレですね、コレも生理的にバーブラが受け付けられないという方以外なら、普通に楽しめる映画だと思います。演技よりむしろこの映画で誉めたいのは、バーブラの破綻のない正統派の演出っぷり。セックスをするのしないのと、下世話なハナシという欠点を除けば、古き良きアメリカ映画の匂いが強く感じられます。初監督作品「愛のイエントル」は未見ですが、評価がやたら高かった「サウスキャロライナ」より、こちらの方が僕は数段面白かった。ローレン・バコールの母親やチョイ役のピアーズ・ブロスナンやら脇役も贅沢。勿論ラストに流れるバーブラの主題歌も◎。
[DVD(字幕)] 7点(2009-05-29 14:21:44)(良:1票)
18.  マディソン郡の橋
「一生に一度の愛」に向き合った時、男は理想的、女は極めて現実的な生き物なんだっていう解かりやすい定義を、格調高く丁寧に教えてくれる映画。原作は未読ですが、この筋を追う限りは相当ツマラナイものじゃないかと思われる。それをよくぞここまでの水準にまで引き上げた、監督イーストウッドの力量を評価します。最近秀作「クレイマー・クレイマー」をDVDで再見したんですが、特典の出演者インタビューで、メリル・ストリープがいみじくも「私のしてきた仕事で筋を通してきたのは、演じる役柄=彼女の事を、いかに自らの演技で擁護出来るのか考えてきた事なの」と興味深い発言をしていました。「擁護」かあ・・・、なるほど「クレイマ―」や「恋におちて」、この作品といい最新作「ダウト」といい、メリルはそういうスタンスでヒロイン役を今まで演じてきたなんだなあと納得しました。演技的には、後半何故か青臭く見えてくるイーストウッドを、ここでも完全にメリルは凌駕していましたね。
[DVD(字幕)] 7点(2009-03-29 10:01:15)
19.  マンハッタン
いや~アレン節炸裂っす!おそらく今現在に至るまでの、「ウディ・アレンの映画は好きだけれども、ウディ・アレン自身が出ている映画は大嫌い!」っていう、アレルギー体質の方が多いのは、おそらくこの映画あたりのインパクトがよほど強かったんじゃないかと推測される。「アニー・ホール」は、まだこれよりウディのイケメン過信度は低かったような。狩野英孝もびっくりの勘違いっぷり。色々御託を並べ知的ぶってはいるけど、ニューヨーカーなんて、一皮むけばこんなモンなんだよっていう皮肉も随所に感じられます。クリニックに通い詰めるアメリカ人が多いっていうのもなんとなく解る。だって、こんな生活ずっとしてたら神経的に参っちゃうよね。ウディが付き合っている、17歳の少女が流すピュアな涙のシーンが良かったです。単なる援交目的かと思いきや、実は真実な恋だったっていう展開にもびっくりしたけど。彼女がいなかったら、映画自体の印象もかなり変わったはず。メリル・ストリープは今とは全く違う、痩せてやたらピリピリした神経質そうなイメージで登場。モノクロ画面のニューヨークがめっちゃキレイ!何でこんな風采の上がらない男が、魅力的な女性をとっかえひっかえ出来るの~?という素朴な疑問を持っても始まりません。答え、「彼は他ならぬウディ・アレン自身だから」
[DVD(字幕)] 6点(2009-02-27 14:52:58)
20.  マンマ・ミーア! 《ネタバレ》 
完成披露試写会にて先日鑑賞。オリジナル舞台の演出家による映画化ですが、はっきり言って『ミュージカル映画』ジャンルとしての完成度自体は、秀作「シカゴ」は言うに及ばず、「プロデューサーズ」や「ヘア・スプレー」にも劣る出来栄え。高得点にしたのは何の主義主張も見当たらない(←だがそこがいい!)ノーテンキなストーリーに加え、いささか強引とも思える押しの強さとノリの良さに一種の感動?すら覚えてしまった為。アバが流行っていた全盛期は自分の世代とは微妙にズレているんですが、アメリカ人のみならず私のDNAの内部にも、彼女たちの楽曲は既に体内深く染み込んでいたらしい。この作品に関しては、監督の果たした役割とか完成度云々より、ギリシャの風光明媚な風景、芸達者な出演者のパフォーマンスプラス数々のアバの名曲をひたすら愉しむという鑑賞方が一番正しいような気がします。メリルの歌唱力が玄人はだしな事は「今宵、フィッツジェラルド劇場で」等で証明済みだけどここまで弾けてくれるとは・・・。渋めの演技派コリン・ファースまでもがここまで・・・と、もうワハハと笑い飛ばすしかね~べ。中年6人の男女に重点が置かれているせいか、若手カップルの存在感がイマイチ薄い。ハナシは全く違いますが、ノリの傾向としては懐かしのジョン・トラ&オリヴィアの「グリース」と似ているかも。♪ギミギミギミ~♪♪マニマニマニ~♪はどっちも捨て難い名曲。(追記)サントラ購入し、曲の順序まで覚えた状態で二度目の鑑賞にトライしたところ更に楽しめたので1点追加。映画としては決して出来が良い訳ではない事は、重々承知してはいるんですが(笑)有無を言わさぬ強引さに、惹かれてしまったというべきか。比較的若い世代の方々の辛口なレビュー意見も良く理解出来る。「ディア・ハンター」(8点)の頃から、メリル・ストリープという演技派女優の変遷を見てきた年代の人間からすると、感無量といった気持ちなんですが。いや、そんな事なんざ知ったこっちゃないっていう方には関係のない話なんですがね(笑)
[映画館(字幕)] 9点(2008-11-07 11:54:02)(良:2票)
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