1. マンチェスター・バイ・ザ・シー
《ネタバレ》 抑えた演技のC・アフレックが感情を露わにするのは、取り調べ後に自殺を図る場面と、元奥さんから赦しを受ける場面だろうか。心を鷲掴みにされる。現在と過去を交えた物語の構成の巧さに、映画だということを忘れる自然な演技と的確な演出の妙が加わった良作。ボートで海に出る場面を始めとラストに対比させるのは、王道かもしれないが秀逸。 [インターネット(字幕)] 9点(2018-04-01 20:49:51) |
2. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 物語の背景説明はそこそこに、冒頭からマッドな世界観に入ってしまうとあとは一直線。映画のほとんどはカーアクションだが、狂気と化した改造車とキャラクターの応酬に飽きることなく楽しめました。J・ミラーが作り上げた世界観をとことん貫き通していただけただけで満足です。逃げた女性たちはこれでもかと美しく、男たちはみんな野生的、というか野獣です。そんな中、本来はヒロインとして美しさを前面に出してもいいはずのC・セロンが丸刈りで戦う。そう、この映画の主役は間違いなくC・セロン。マックスは引き立て役となってしまいましたが、ヒーローとして輝く彼女を是非映画館で。 [映画館(字幕)] 9点(2015-06-20 22:31:22) |
3. マグニフィセント・セブン
《ネタバレ》 トニー・スコット監督と同じく、アントワン・フークワ監督もデンゼル・ワシントンをどう撮ればカッコよく映るかがよく分かっている。2人の組合せは3作目で、相性がよいのだろう。近年のD・デンゼル主演のアクション映画同様、彼は圧倒的余裕を漂わせる無敵の存在だ。それでもセガールのような人間離れした感じがしないのは、未亡人に見せる優しさ、親友や新しい仲間に対する思いやりや仇敵への憎しみといった表現力の巧さだ。 7人のうちデンゼル以外の6人は仇討ちを手伝う大義が割と曖昧なのだが、それぞれにしっかり見せ場があって楽しめる。特にイーサン・ホークは旨みのある役だ。7人以外にも、復讐を依頼する魅力的なの未亡人ヘイリー・ベネット、憎らしい敵役のピーター・サーズガードも脇役ながらハマッている。単純明快なストーリーながら十分に楽しめる仕上がりだ。 [映画館(字幕)] 7点(2017-01-27 20:30:45) |
4. マージン・コール
《ネタバレ》 リーマンショックの前夜を描いているのだが、経済用語に疎い自分にはそのへんは理解しきれなかった。しかし、アカデミー賞の脚本賞にノミネートされただけあって、キャラクター設定とセリフ回しがしっかりしているので引き込まれる。デミ・ムーア×サイモン・ベイカーやポール・ベタニー×スタンリー・トゥッチの対峙はもちろん、ケビン・スペイシー×ジェレミー・アイアンズのかけ合いなんて鳥肌もんですよ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-19 22:13:16)(良:1票) |
5. マイティ・ソー
これ、という敵がいないので緊迫感には欠けます。が、おもしろかったです。主演がハマり役なのはもちろんですが、ムダなエピソードを極力省いてあるのが良かった。 [映画館(字幕)] 7点(2011-07-09 21:44:12) |
6. マリアンヌ
《ネタバレ》 クラシックな戦争恋愛映画の哀愁を、現代風に再現している印象。映像が美しい。ストーリーは駆け足気味な感じがして、先が読めてしまう。見せ場は、マリオン・コティヤール。妖しい美しさ、人を惹きつける明るさ、上品さ、そして、内面からにじみ出る哀しみをさらりと演じきる。彼女が相手だと、ブラッド・ピットはかすんでしまう。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-05-31 10:51:01) |
7. マップ・トゥ・ザ・スターズ
《ネタバレ》 ハリウッドの内幕ものというよりは、一つの家族を中心にしたブラックな物語。役を勝ち取りたい女優役のジュリアン・ムーアは、部外者でありつつもその家族と係わり合って物語を繋ぐキーパーソンを演じている。印象に残る映画ではないが、先の読めないスピーディーな展開と、ひとクセもふたクセもある人物が盛りだくさんで楽しめた。 [DVD(字幕)] 6点(2017-01-21 13:05:29) |
8. マチェーテ
適度なグロさに、適度なバイオレンス。ストーリーも単純ながらヒネリを効かせてあります。なんといっても俳優人の豪華さと、彼らの弾けぶりが映画の魅力。楽しめました。 [映画館(字幕)] 6点(2010-12-13 12:49:49) |
9. マネーモンスター
サスペンス性も問題提起もやや物足りない。主人公である番組司会者のG・クルーニーは犯人の添え物的な役回りで、勿体ない印象だ。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-07-30 13:39:18) |
10. マラヴィータ
マフィア映画で活躍したロバート・デ・ニーロのセルフパロディ的な部分はおもしろいのだけど、全体の話のもっていき方がバラバラ。隠れて住む家族の在り方を描きたいのかと思ったら、最後は裏切ったマフィアに見つかってアクション映画に。コメディにもサスペンスにも物足りない。それぞれに焦点しぼって作ったら、どちらもいい作品ができそうな発想なのに勿体ない。 [映画館(字幕)] 5点(2014-07-03 20:17:57) |
11. マネーボール
《ネタバレ》 主人公が既成のチーム作りを捨て、マネーボール理論に賭けることにした過程の描き方があっさりしすぎていて納得できなかった。ブラッド・ピットのキャラは好感が持ててカッコイイし、シーズン中のトレードのやりとりも面白い。しかし導入の描き方が弱いために、表面だけの物語になってしまっている。映画のテンポにメリハリがあっても良かったのでは。 [映画館(字幕)] 5点(2011-12-06 07:47:53) |
12. マチェーテ・キルズ
前作は楽しめたが、これはダメ。グラインドハウスを踏襲した古めかしいテイストと豪華なキャストがマッチした前作に比べ、今作はただのパロディと化している。これなら、主役はダニー・トレホじゃなく、もっとカッコいい俳優使ったほうがおもしろいのではないか。R・ロドリゲスは続編を作ると確実に質が落ちる気がします。 [DVD(字幕)] 4点(2015-06-20 22:42:34) |
13. マン・オブ・スティール
《ネタバレ》 K・コスナーやR・クロウを器用しての前半のドラマ部分はいいが、最後にこれだけ地球を破壊したらヒーローじゃないでしょ。いくら物を破壊しても映画を見ていてアドリナリンは上がらない。ここぞ、という危機一髪で地球を救ってこそ映画の醍醐味だと思うんですけどね。 [映画館(字幕)] 4点(2013-11-21 21:25:24)(良:2票) |