1. わたしを離さないで
《ネタバレ》 大きな嘘をひとつかまして世界観を構築するのがSFだと思います。本作は「もしも、臓器提供だけを目的に生を受けたクローンがいたら」と云うことですが、それでは足りない。「もしも、臓器提供で死ぬことに疑問を持たない教育を施されたクローンがいたら」からスタートしているSFでした。似たような設定にも見える「アイランド」などとは全く違う種類の映画で、静謐なテーマを掲げていると思います。 29歳で余命1年と99歳で余命1年の違いは分かり易い。でも、29歳で余命1年と10歳で余命20年の違いは直ぐに実感できません。本作は、それを表現しようとした映画だったと思います。若くして死を受け入れた少年少女が、少しでも長く生きたいと願うのはどんな時か。それは大切な人が出来た時でした。すでに2回の「提供」を経た後で、本来の鞘に納まるようにお互いを認識した二人は「延長」を申請します。死を受け入れている彼らは逃げたりしませんが、その状態を少しでも長く享受しようとするのでした。「生」への執着とは、生きているうちに何をするかと云うことより、その状態を少しでも持続させたいと願うこと。まぁ、そんな理屈より、この哀しさの深さにやられました。 原作は未読ですが、優れた作品であることが容易に想像できました。さらに、映像化による工夫も見て取れました。終始、日が射さない風景を連ねて重たい宿命を暗示します。砂浜に打ち上げられた難破船も同様。潮さえ満ちれば漕ぎ出すことも叶うけど、その海に潮が満ちることは無い。閉塞した状況描写の中にテーマを語る、稀有なSF映画だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-13 02:25:36)(良:2票) |
2. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 CSで145分の「ディレクターズ・カット版」を観ました。快作でした。中盤、ストーリー展開にやや漫然を覚え、どこに辿り着くのか見えなくなりました。なんだかんだと、さほど結束が固い仲間とも思えない悪党ども。でも、女を抱いてスッキリしたら「さあ、行こうか」とばかりに銃を携え仲間の救出へ向かう。このシーン、4人が横に並んで歩み出すカットが衝撃的にカッコいい。痺れます。あのワンカットだけでも観た価値を感じる西部劇です。エンディングで爺さんがソートソンへ向けた「昔どおりとは行かんが、面白いぞ」という台詞がテーマだったと思います。枠に囚われない自由な精神を描いた作品です。さらにラストカット。馬上で歩み去る老境の悪党の後姿にエンドロールが重なり、そのストップモーションが小さくなって「THE END」が被さります。彼らが生きた時代を惜しみ、敬意を持って映像化したという印象でした。大げさですが、近代化へアンチテーゼだと思いました。流れに逆らうことの意義を訴えています。キャプテン・ハーロックが好きな人にはオススメです。サム・ペキンパーはバイオレンスシーンのスローモーション描写を特筆される監督さんですが、本作で初めてその真髄を見せてもらいました。ちなみに、最後の銃撃戦の前にアーネスト・ボーグナインが一人だけ、戸外で待ってるのが可笑しかったです。早いのか、ダメなのか。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-21 21:11:59) |
3. ワイルド・スピード/EURO MISSION
《ネタバレ》 最初の頃はショボかったシリーズだけど、前作あたりからドドッと予算が増えた感じで、良い意味でメチャクチャが極まってきました。フォーミュラ装甲車とか、戦車とか、長い長い滑走路(笑)とか、客が期待するものを見せていると思います。カーアクションだけじゃなく、ザ・ロックが参戦した前作から肉弾戦も盛り上がり、今回は女性同士のどつきあいも迫力ありました。ヴィン・ディーゼルって、アップになる度に主役の顔じゃないなぁと思う。だから小悪党が似合うんだけど、今回は「一般人を巻き込むな」的なことを言わせる。ポール・ウォーカーが言うなら分かるんだけど、このひと言でキャラの立ち位置がガラリと変わる。恩赦が頭にあったのでしょうが、正義の人にはなって欲しくない。似合わないから。 次作はトランスポーターとの対決。これも客が期待するカードでしょう。その予告のために潰される千原ジュニア(似てるよね)がご愁傷様。 [映画館(字幕)] 7点(2013-07-27 00:38:55) |
4. ワンダフルライフ
《ネタバレ》 一生のうちでひとつだけ思い出を選ぶ。自分なら何を選ぶか、ちょっと真剣に考えましたよ。好きな映画を一本だけ選ぶみたいで、とても難しい。ARATAが成仏したのは、現世で誰かと繋がっていた証を得たから。つまり本作が好ましいとする思い出とは、他者との絆の確認ということか。その考え方には素直に好感を持ちました。伊勢谷友介が伊勢谷クン役で出演していて(若い!)、その理屈に一石を投じているのが面白い。彼には良い思い出が無いという訳では無く、思い出にすがって成仏するシステムに対する反抗と受け取りました。懐古趣味的な受動態度への反発と言っても良く、その若者らしいスタンスは分かる。彼も半世紀ほど死者の相手をしてARATAとは違う答を見つけるのでしょう。その間、インストラクターとしての彼に担当される人は気の毒だけどね。ファンタジーは基本設定以外をリアルに作り込まないと曖昧な映画になってしまいますが、本作はその辺りがしっかり留意されていて、このジャンルとしては良質の見本だと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-10-11 00:04:53)(良:1票) |
5. 私は貝になりたい(1959)
裁判にも欺瞞を感じるが、もともとは陸軍の上官たちの横暴が招いた不幸で、軍国主義時代のカースト制への批判である。これに近い世界は、現代の企業にも残ってるけどね。部下にやらせて責任を押し付ける。特に不況になると、その色が強くなる(愚痴)。時代や世相が変わっても、組織における人間関係はあまり変わっていない。勘違いしている上官と上司は同類です(また愚痴)。あんな上官にだけは、なりたくない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-25 21:37:26) |
6. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
こーいう映画だったのか。友情のお話ですね。公開当時からすごく評価されていたけれど、その時に見逃した為に最近まで観る機会がなかった。こういう作品は一度見逃すと、上映時間が長いこともあって、なかなか正対する気力が興らなかった。観始めると長さは気にならなかったです。おとなしい演技ではあるが、十分に持たせるデ・ニーロは流石です。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-06 00:55:35) |
7. ワンダーウーマン
《ネタバレ》 主人公のガル・ガドットさん、美形だと思いますよ。でも私には、もの凄く可愛く見えるカットと、ただのおばさんに見えるカットがあって、その落差が激しく感じられました。おばさんに見えるのは主に戦闘コスプレシーンで、可愛く見えるのは厚着の眼鏡カットでした。私だけかな?(笑) そういえば、ワンダーウーマンさんはゼウスが粘度から作っていました。ゼウスって、ギリシャ神話で全知全能とか言われてますが、色情と不倫にまみれた肉欲の塊ですよ。で、そんなゼウスの嗜好にはフィギュアも含まれる。お後がよろしいようで。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-29 22:00:39)(笑:1票) |
8. 悪い奴ほどよく眠る
《ネタバレ》 現代の視点からは特にひねりのない汚職事件ものだし、人物の掘り下げが深いとも思わないんだけど、救いがないストーリーは良かったです。復讐が成就しなかった悔しさが汚職に対する怒りとして残る。スッキリ観終われないことをがテーマです。まぁ、嫌な映画ですな。エンディングでタイトルをしばらく出しっ放しにする演出も効果的でした。すでに半世紀前の作品ですが、汚職に関与した下っ端役人や政治家の秘書が自殺するような事件はその後に現実に起こりました。「記憶にございません」などは本作から十数年は未来の出来事だけど、それを予感していたような脚本は見事だと思います。「役人は上役を裏切れない」って台詞は現代でも相変わらず色褪せない。さらに半世紀を経ても色褪せないのでしょう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-07-13 22:26:51) |
9. ワルボロ
《ネタバレ》 これは、想像していたよりちゃんと観られる映画でした。ブルース・リーやアグネス・ラムのポスター世代ということは、80年代じゃなくて70年代後半まで遡るんじゃないかな。意地や根性を矜持にして不毛なことにエネルギーを費やす年頃のおバカさんたちがちゃんと描けていると思います。私はこの方面には縁がなかったけど、この方面にも友人はいました。本作と世代が被ることもあり、その友人たちの顔が浮かびましたね。しかも、最凶の敵が「二中」ってところも同じだ(笑)。近所の中学との縄張り争いなど一過性の他愛ない世界だけど、渦中にいるとそれが全てになる。なんだか、当時より今の方が奴らの心情が理解できる気がする。「不良」というクラブ活動をやっていたんですね。爽快に若気が至りまくっている映画でした。新垣結衣が出ている作品はこれで全て観たことになったけど、本作の役回りがいちばん良かったです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-12-08 10:16:18) |
10. 私の中のあなた
《ネタバレ》 臓器提供を拒否して提訴した後も姉妹は仲が良く、見事に割り切って接していることが不思議でした。やはり異国の方々のメンタリティは理解できないなぁ、と思っていたらオチがありました。仕組まれた裁判だったとは言え、それが契機となって夫婦・兄妹・親戚・法廷関係者がタテヨコナナメに家族の繋がりを反芻する流れには無駄な描写や無理な押し付けが無く、じっくりしっとり描かれる。共感する部分はたくさんありましたが、テーマは母親のスタンスですね。本作は突き詰めるなら、母親の子離れの話でした。私は、人は究極的には自分の為に生きる存在であると思っているので、たとえ家族と言えどもドナーになることを当たり前のように考えていた母親の認識は認めたくありません。でも、否定もできない。理由は単純で、もし子供の頃の私が白血病に罹っていたら、私の母親もキャメロンみたいになったと思うから。いや、容姿の話じゃないですよ。子供の命を救うことを全てに優先させるって意味です。この命題には答えが出ない。病人である姉が最も冷静に事態を見つめていたことが、この作品の救いになっていました。本作のテーマは「母の愛情」の糾弾ではないので裁判の判決は控えめに表現されていましたが、実はガチンコの法廷ものに転んでも違った意味で考えさせられる良い映画になったと思ったのでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-08 02:17:21)(良:1票) |
11. 私がクマにキレた理由
センスが良いのか悪いのか、かなり微妙な邦題だと思ったけれど、映画自体のセンスはかなり高い。観終わった後はその邦題もすんなりと受け入れました。主人公の周囲のキャラの設定がステレオタイプでストーリーもありがちな自分探しだけど、全体が心地良くまとまっていて好感を覚える。最後は言うべきことをしっかり言って、スッキリって印象。スカーレット・ヨハンソンの、ちょっと間の抜けた可愛いさが、この映画にお似合いでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-03 12:42:18) |
12. ワールド・オブ・ライズ
《ネタバレ》 前半は、対テロ戦争とはどういうものかを見せてくれる。後半はテロ戦争の騙しあいの構図に巻き込まれる主人公の受難。良い役者としっかりした演出でそれなりには見せてくれるんだけど、全体の印象はそれなり止まりかな。自分の不満はテロリスト側の描写ですね。異教徒は皆殺しってノリだけで、どうも薄い。敵側の理屈に説得力がないと、たとえ酷い拷問に掛けられても主人公が生還することは見渡せていて、結果としてメッセージ性が弱くなります。個人的には、ジハードの戦士として自爆テロを命じられ保護を求めてきたイスラム教徒の内面とか興味あるんだけど、その辺りはあっさりスルーでした。ディカプリオはいい演技をしていますが、あんな仕事をやりながら現地女性を好きになっちゃまずいでしょ。ストーリーに沿って中東の国々をいくつも駆け回ってくれるおかげで、ちょっとした中東旅行気分が味わえる映画でもありました。それにしても、リドリー・スコットは相変わらず少しサディスティック。そろそろルーツに戻って骨太なSF映画に挑戦して欲しい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-18 01:24:59)(良:1票) |
13. WATARIDORI
1985年につくばで開催された科学万博のサントリー館の映像コンテンツを思い出しました。それは確かアイマックスという高精細の映写方式で、大きな映画館の2倍くらいはある巨大なスクリーンに、真横から見た編隊飛行中の鳥たちを映してました。そのスクリーンの巨大さと、見たことのない視点から撮られた鳥の飛翔映像に度肝を抜かれました。その展示映像は短編で、今では懐かしく思い出すだけでしたが、この映画は1時間半の尺で堪能させてくれました。自分は旅行に行くなら、なるだけ人のいないところに行きたいタイプなので、人の手が入っていない自然を背景にほとんど鳥しか映らないこういう映画は好きですね。DVD買って持っていたくなる。ただ、他の映画とは違う目で観てるので同列に評価しにくい作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-21 02:31:23) |
14. ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜
《ネタバレ》 原作のエピソードをアレンジした作品でした。連載時には仲間になっていないロビンとフランキーがいたりするので、その辺りにもっと捻りがあるのかとも思ったのですが、基本的には原作通り。何作か観た「ワンピース」の映画版は残念な作品ばかりだったのであまり期待していなかったけど、これは悪くない方でした。良いとも言い切れないレベルですけど、それは作画や演出の問題でしょう。その過去に見た映画版「ワンピース」数作との比較になるのですが、極論すると「ワンピース」とは仲間と出会う(あるいは、別れる)お話なのだと思いました。常に面白いネタを提供する原作が一段と盛り上がるのは常に仲間の加盟や去就を描く時です。本作を観て、仲間の出入りの無い他の映画版がつまらない理由を改めて理解した次第です。念のために言っておきますが、私は「ワンピース」の大ファンです。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-11-04 01:21:12) |
15. ワイルド・スピード/MEGA MAX
《ネタバレ》 アクション映画としてはとても良く出来ていると思います。カーアクションだけではなく、銃撃戦あり、肉弾戦あり、お色気もありで、かなりバランス良くまとまった映画でした。ケチの付けどころは無いんですが、かと言って自分は激しく興奮するシーンも無くて平均点です。前作で殺したミシェル・ロドリゲスを生き返らせて、さらに続編を作ろうと目論んでいるようでしたね。それ、賛成ですよ。一般の評価も同じだと思うけど「アバター」以降、彼女の株は高値更新を続けています。どうせなら、彼女を主役に据えて作って欲しい。きっと新鮮な「ワイルド・スピード」になります。アホな理屈で生き返らせても怒りませんから。 [映画館(字幕)] 5点(2011-09-27 20:59:08) |
16. ワイルド・スピード/MAX
ミシェル・ロドリゲスが冒頭で死んじゃうのがとても残念でした。主演の二人は犯罪者とFBI捜査官なので完全には相容れないが、お互いの車好きとドラテクへのリスペクトがあって、それが本作のオリジナリティでもある。だから、何事も車を走らせて解決する。格闘技者が「拳で語り合う」ようなモンです。だから、明快だけどストーリーに深みは無い。「サーキットの狼」みないなモンです。余談ですが、私は外国車に魅力を覚えない人で、このシリーズは日本車をチューンして走らせるところに見どころを感じています。DVD特典によると、ポール・ウォーカーは本当に日本車贔屓らしい。本作でもGT-Rとインプレッサのステアリングを握ります。でも、同じくDVD特典によると、日本車を使っているリアルな理由は壊しても財布が痛まないからのようです。つまり日本車は安くて速いのです。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-05 21:19:39)(良:1票) |
17. わが青春に悔なし
《ネタバレ》 いつも言ってることだけど、原節子は好きな女優じゃない。あの中途半端な笑い顔がどうも苦手だから。だけど本作の後半で、野良仕事をしながら差別に抗する芝居の引き締まった顔には、はっとさせられた。こんな顔もできるんだ、と。同じ黒澤作品としては、比較的最近に観た「一番美しく」とは正反対の内容。健気に頑張る女性を扱っている点は共通しているけれど、観賞中から「一番美しく」とのスタンスの違いばかりが気になった。軍国主義から民主主義へ。実情は分からないけれど、コロコロと体制になびくその制作態度はいかがなものか。どうも、プロパガンダ映画を見せられているようで気分が塞いで行く。ちなみに黒澤本人は「一番美しく」を「いちばん可愛い映画」と振り返ったらしい。本人にしか分からない思い入れがあるのだろうが、第三者としては理解に苦しむところだ。黒澤明という人は、基本的には思想家ではなくエンタテイナーなのだろう。この戦中と終戦直後の二作はもう一度観たいと思わない映画です。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-09-13 23:05:07) |
18. ワルキューレ
こんな人たちがいたのを知ったことは勉強になった。でも、何が言いたいのかは良く分からない映画だった。暗殺に失敗することは分かっている訳だから、その前提となる動機部分や実行しようとした人々の人物像がテーマとなって然るべきだと思うのだが、それが希薄だ。事実をなぞるだけだと意義が薄い。暗殺計画が英雄的に見えるのは、その行為の絶対的価値というより、ヒトラーが史上最悪の独裁者という歴史観が前提になっているから。もし、その後の戦局が変わっていれば、本作の価値や意味は違ったものになっている。この映画から茫洋とした虚しさを感じるのは、計画が失敗したからではなく、失敗すると分かっている計画を描いたから。さらには、結果論の積み重ねである歴史を何のひねりも無く受け入れて描いているから。そんなことを言ったら戦争映画はほとんどがそうなのだが、失敗が描かれることでそんな想いを強くした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-06-13 13:18:50)(良:1票) |
19. 惑星大怪獣ネガドン
《ネタバレ》 久しぶりに「怪作」を観ました。昭和100年。でもどう見積もっても昭和40年代の前半がいいところ。それは怪獣映画が元気だった頃。怪獣映画や特撮映画が大好きで、それを愛して愛して止まない精神が創った作品なのでしょう。心意気には敬意を表します。東宝さん、この監督に何か作らせてあげてくださいよ。■2010/5/1追記。この監督さんの新作が劇場公開されるようですね。タイトルは「プランゼット」。さて、どんなものか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-05 01:44:31) |
20. 私の頭の中の消しゴム
韓流ラブストーリーらしいご都合主義があちこちに垣間見える。だけど致命傷にならずに済んでいるのは、そのことでお話の結末が変わったりしていないからだろう。主演二人の行動にもっと現実味を持たせれば、作品の質が高まったと思います。アルツハイマーの症状はあんなものじゃ無いと思うけど、現在の韓流に奥深いものを求めていないので、あれはこの映画オリジナルの記憶障害と思って流しました。ソン・イェジンって、最初は普通の人に見えるんだけど、ストーリーが進むに従ってどんどん可愛く見えてくる。このあたりもまさに韓流という印象です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-10-27 01:04:05) |