1. ボヘミアン・ラプソディ
《ネタバレ》 今年もフレディの命日である11月24日が近づいてきた。彼が天に召されてから早27年。当時私は高校生で、訃報を聞きショックのあまり高校を数日休んだのをよく憶えている。エイズも「死なない病気」になりつつあるという事に、時代の流れを感じずにはいられない。 Queenに全く興味のない方にとっては、存在価値自体が無い、観る側も作る側も人を選ぶ(選ばざるを得ない)という映画。まずQueenに興味がある初心者の方には、是非「Made in heaven」というDVDもしくはビデオを視聴して、Queenの歴史を知ってから鑑賞される事をお薦めしたい。そして没後にこれだけ愛され続けるミュージシャンは、そして映画化されるバンドなんて、そうそういない。Queenは、それだけの「伝説のバンド」であった事を、まずは理解して欲しい。 皆さんのレビューにある通り、楽曲を楽しみにされたいた方には、やや物足りなさが残る構成ではあるものの、その物足りなさを一気に吹っ飛ばす、壮大なクライマックス。Live AIDを忠実に再現し、ステージに上がる際のフレディの腕の振り方なんて、よくぞここまで・・・と感動を覚えた。他のメンバーにしても、特にブライアン・メイなんて本人に酷似。 プロローグに映る、ステージへと向かう最初の後ろ姿で号泣。そして最後のShow must go onで号泣。最後にこの曲は反則だろが・・・・・。 激動の音楽シーンを駆け抜けたフレディよ、RIP。 [映画館(字幕)] 9点(2018-11-22 15:06:34)(良:1票) |
2. ワイルド・スピード/ICE BREAK
《ネタバレ》 ミアの不味いツナサンドを食べ、何かあったらニトロに頼り、ロムとテズとバカ騒ぎしている頃が一番楽しかった。気付けばシリーズ8作目。ハリウッドを代表する映画にまで成長したが、かつてのファンが置き去りにされている感は否めない。今作、ブライアンもミアもカメオ出演すら無く、特にブライアン(ポール・ウォーカー)にしてみれば、「2度目の死」を迎えようとしている。映画の事はよく分からないが、確実に続編はあるだろうし、このサイトで何点付けようが、どうせまた観てしまうだろう。それだけの中毒性がこのシリーズにはあるし、期待は裏切らないが、もう期待を上回る事は無いであろう。さらばポール・ウォーカー。R.I.P. [映画館(字幕)] 7点(2017-05-01 20:05:33) |
3. 007/スペクター
《ネタバレ》 カジノ・ロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォールときて、今回のスペクター。スペクターという組織の存在が明らかとなり、過去3作の重要人物が繋がった訳だけど、3作約10年を掛けて醸成した割には、スペクターという組織の怖さとか組織力が弱い。他の方も仰っていたが、ローマでの会合のシーンが最もゾクゾクしたというのは頂けない。もっともっとボスに大物感が欲しかったし、結果的にボスの一番の「右腕」が筋肉ダルマというのも如何なものかと。そして砂漠の基地でのあっけない結末もやや興ざめ。秘密基地のモニターが多く並ぶ部屋で、情報員が全員向くシーンはゾクゾクしたし、拷問シーンも息を呑んだが、その後の大爆発は展開急すぎるだろ、と。いろいろと言いましたが、セクシーな感じ、007の変わらない魅力は十分伝わった。ダニエル・クレイグの007が一番好きなのは変わらないが、その中でも第一作のカジノ・ロワイヤルが最高傑作という評価は変わらない。 [映画館(字幕)] 7点(2015-12-05 07:32:22) |
4. ワイルド・スピード/SKY MISSION
《ネタバレ》 ラスト3分はポールへのレクイエム。どんなに遠くに行ったって、ファミリー。ポールよ、ありがとう。そして、安らかに。今言えるのは、ただそれだけです。あ、続編あるな、たぶん。 [映画館(字幕)] 8点(2015-04-17 20:42:18) |
5. ダイヤモンド・イン・パラダイス
《ネタバレ》 邦題よりも原題のほうがシックリきます。ドキドキ感や緊迫感が無いし、サスペンスでもアクションでもミステリーでもラブストーリーでもないこの映画、表現が難しいです。敢えて例えるなら、牙の抜けたライオンの余生みたいな感じですかね。結局何が言いたいのか、理解できませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-03-27 18:48:05) |
6. ロード・オブ・ウォー
《ネタバレ》 プロローグは素晴らしいね。カメラワークや武器商人視線のシナリオ等、嫁にバレそうになるところまでは、個人的には満点の出来だと思います。とにかくニコラス・ケイジの喜怒哀楽の表情が最高に良い。嫁や家族のくだりは不要と思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-27 18:36:44) |
7. ワイルド・スピード/EURO MISSION
《ネタバレ》 カーアクションというか、ドンパチがメイン。前作と比べても、車好きには物足りないかも知れません。なんだろ、もうストーリーが大きくなりすぎて・・・楽しめますけどね。 [映画館(字幕)] 8点(2013-07-06 16:45:17) |
8. 007/スカイフォール
《ネタバレ》 一言で片付けると、「やや期待外れ」。尺が長く、中弛みしている印象。公開前に、そろそろMも年齢的にお役ごめんかなぁと思っていたら、その通りになってしまった。MI6の仕事は、感情に流されてはいけない、と前々作でMが言っていましたが、当の本人が感情に流されてしまった事で、やはり潮時だったのかな・・・という感じがします。シリーズの「顔」とも言えるキャストが変わるインパクトは、ボンド役の変更に匹敵するくらいあると思います。 この3作でいろいろなものを失ったボンド、まさしく次回は「再生」いや「再始動」がテーマの作品となるでしょう。 [映画館(字幕)] 7点(2012-12-04 16:57:01) |
9. Uターン
《ネタバレ》 借金取りに指を切られ、絶望の縁に。そこに射した一筋の希望。それも虚しくまた絶望。裏切り裏切られ、希望を見つけたと思いきや、また絶望へ・・・という空虚さを描いたコミカル映画!・・・・というまとめ方が一番シックリくるかと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-12 11:40:04) |
10. ワイルド・スピード/MEGA MAX
《ネタバレ》 とても見応えのあった作品。韓国系俳優が出ているってことは、時系列では1→2→MAX→MEGA MAX→TOKYO DRIFTっていう感じになるのだろうか。それとも、TOKYO DRIFTは「忘れたい過去」という扱いになるのだろうか・・・。内容は、まさにワイルド・スピードの総決算。やや非現実的なシーンもあった前作と比べると、目的などは至ってシンプル。ロームが出てきたのは個人的には嬉しく、前作よりも映画の中のユーモアさが増した。ブラジルが舞台だが、恐らくスラム街などのほとんどのシーンはプエルトリコでの撮影であろう。一番最後にエヴァ・メンデスと「レティ」が出てくる、という「次作もあり??」的な思わせぶりも。観て損は無いと思うが、「これが最後」と思うと、何だか切なくなってくる。9月三連休の先行上映で観たが、びっくりするほどの「不入り」で、ロードショー後がちょっと心配。 [映画館(字幕)] 8点(2011-09-27 12:53:42) |
11. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 前作のカジノ・ロワイヤルが良すぎただけに、この評価。敵役・ヒロイン・アクション・カーチェイスetc...どれを取っても前作以下は否めない。 前作の続編という扱いは初めてかと思うが、見事に失敗かと。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-23 16:16:36) |
12. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 新生・ボンドの1作目。冒頭のシーンからフルスロットル、より肉体派と化したボンドは魅力抜群。見た目冷酷そうに見えつつ、かつての007作品よりも強い個性や感受性を併せ持つボンドに惹かれました。 とてもリアリティに溢れ、007シリーズで最も好きな作品。 [DVD(字幕)] 10点(2011-05-23 16:12:13) |
13. シルミド/SILMIDO
《ネタバレ》 この映画に基づき、実際に政府が調査を実施したとの事なので、ほぼノンフィクションなのでしょう。とても惹きつけられる作品。最期の自決といい、教官?の買ってきた飴といい、南の深い同志愛を感じました。テレビ東京の昼間にやる映画のチョイスは秀逸だと、いつもながらに思ってしまう。 [地上波(吹替)] 8点(2011-05-23 15:40:44) |
14. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 NHK BSの番宣で、音楽がヘンリー・マンシーニという事で観てみました。予想通りのすばらしい音楽に酔いしれました。あまり過去の映画は観ないのですが、考え方が変わりました。前にも感想で書かれていた方がいらっしゃいましたが、「ニュー・シネマ・パラダイス」は当作品をオマージュしているのかな?という感じがしました。 久々にすばらしい映画に出会えて幸せです。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-25 11:48:25) |
15. ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT
《ネタバレ》 ワイルド・スピードシリーズとは一線を画したと言える作品。個人的には同じシリーズだと思いたくないほどの駄作。ストーリーもどうって事なく、「何で日本が舞台なの?」と思ってしまう。必ずしも、撮影地が日本でなくてはならない作品ではない。カメオ出演をしている日本人俳優を、あなたは何人見つけられましたでしょうか? [DVD(字幕)] 2点(2011-01-25 11:38:34) |
16. ワイルド・スピード/MAX
《ネタバレ》 前作「TOKYO DRIFT」が大失敗だっただけに、最後に起死回生を狙いつつ、ヴィン・ディーゼルやポール・ウォーカーが再登場。冒頭に無理矢理「TOKYO DRIFT」に出演していた日本人役を出したことで、シリーズに連続性を付けた結果、シリーズ全体を通した時代背景が何ともおかしくなった。まさしく「TOKYO DRIFT」を無視、というか存在自体を有耶無耶にするかの様なストーリー設定。ワイルド・スピードシリーズをキレイに?無理矢理完結させた感じ。ストーリーも何かと飛躍しすぎ。もはやカーアクションでは無く、車が武器であり、ただの道具である単純なアクション映画と成り下がってしまった。期待はありつつも、まぁ今更次回作は出ないでしょう・・・・・と思っていたら、2011年10月に最終作「ワイルド・スピード MEGA MAX」公開決定ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-01-25 11:33:14) |
17. マイレージ、マイライフ
《ネタバレ》 ん~、何というか・・・・・・・ストイックなビジネスマンを描いたシリアスな作品かと思わせておいて、コミカルな点も非常に多く・・・・・・最後にやられました。どっちつかずのストーリーですが、気軽に観るには最適な作品でしょう。どことなくドラマっぽさもあります。 [映画館(字幕)] 7点(2010-06-02 17:16:50) |
18. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
《ネタバレ》 殆ど笑顔を見せる事のなかった登場人物と、素敵ながらも寂しさがこみ上げてくる音楽が醸し出す、えもいえぬ空虚感に戸惑った。映画を楽しめたのか、考えさせられたのか、未だによく分からない。この映画最後のシーンで、仮にユーイチがティーチャーを撃墜して帰ってきたとしたら、全く意味の無い映画になっていただろう。戦死してはまた別のキルドレがクローンとして現れてくるが、過去や感情までは引き継げない。輪廻転生はあるかも知れないが、いまの自分という存在は唯一無二であるという事を再認識させられる。恵まれた環境の中、日々ルーチンワークをこなしながら生きている。オレらもある意味キルドレなのかも知れない。代わり映えのしない毎日を淡々と過ごしている人々に、自分の存在価値を再認識してくれ!、と強烈に訴求している様に感じてならない。声優陣に関しては賛否両論だが、個人的にはアニメの無機質な雰囲気に見事にマッチしていると感じた(とくに菊池凛子)。グラフィックはさる事ながら、臨場感たっぷりの音響が特に素晴らしい!これは是非映画館で観てほしい映画。久々に、とても気に入った映画に出会えた。 [映画館(邦画)] 8点(2008-08-17 13:56:27) |
19. パッチギ!
《ネタバレ》 最初に。いろいろと辛口批評(というか、子供の口げんか並み)をしているにもかかわらず、考え方やコメントに一貫性が無い井筒監督は、あまり好きではない。 ただ、この映画は別。映画のコンセプトは秀逸。デリケートなテーマにもかかわらず、ストーリーと音楽のバランスがとても良いし、あまり特撮セットを使っていないにしては、昭和30年代をうまく描写できている。 当時の時代背景や民族感情等もうまく描写できており、坂口拓、キムラ緑子等々、キャストの起用も成功している。 唯一、「笑い」を取ろうとしているが、決して「万人受けの笑い」ではない所が残念。 [DVD(邦画)] 7点(2008-03-07 11:20:33) |
20. L change the WorLd
《ネタバレ》 最初に。デスノートでガンガン人を殺し、存命している登場人物が少ない中で、スピンオフ映画を作り上げるというのは、無理がありすぎる。 中にはデスノートの番外編として楽しみにしている方もいる中、結局は松山ケンイチが好演している「L」のメイキング・ドラマ風なタッチにしかならなかったのは残念(それはそれで楽しいという方もいると思うが)。しかしハッキリ言って、ストーリーがとてつもなく稚拙。ウィルスとか細菌兵器が出てくる映画のストーリーって殆ど決めうちで、この作品も例外ではなく殆どの場面が某映画(なんとかブレイクとかね)のパクり(最近流行りのオマージュという言葉は不適切すぎる!)と言われても致し方ない内容。「L」が絡む場面では、キーボードの打ち方や情報ネットワークを駆使する等々、「L」らしさを垣間見せるのに若干成功したと思うが、あくまでそれは、「L」らしさを見せただけであり、結局ストーリーは全体的に締まらない。 結局この映画は、デスノートとは全くの別物。福田麻由子ちゃんの名演技で、かろうじて救われた。公開2週目の週末でも、客席がガラガラなのも頷ける。 スピンオフ映画としては、「踊る」シリーズでフジが大成功を収めているが、これは脇役の強烈な個性を見事に生かした甲斐あってのもの。また、それぞれの脇役にもそれぞれの生き方、生きる道がある事をドラマで示しているからこそ為せるのかも知れない。残念ながら、デスノートでは「L」以外の存命人物に強烈な個性なんてあったもんじゃない。 フジvs日テレの対決は、見事な寄り切りでフジの圧勝。 [映画館(邦画)] 1点(2008-02-17 22:32:53)(良:1票) |