1. マルホランド・ドライブ
《ネタバレ》 多くの小説家や映画監督が「夢」を表現してきたが、漱石にしても黒澤にしても、現実の物や情景を題材に突拍子もないことや前後の繋がりのない脈絡を表現して、不思議感を出しただけで、「夢」の不条理さは伝わってきたものの、それはそれで『漱石さん貴方が見た「夢」でしょう』、『黒澤さん貴方が見た「夢」でしょう』というレベルでしたが、この映画の「夢」は、なるほど「夢」ってこんな感じだよねという、普遍的な「夢」が表現されています。100人が100人に同じ普遍的な感覚や感情を抱かせることは、とてつもなく困難なことで、それゆえに、普遍的な「微笑」を表現した「モナリザ」や、普遍的な「不安」を表現した「叫び」は名作とされていると同様に、本作は普遍的な「夢」を表現した名作映画と言えます。リンチの作品はこれ以外はその普遍的な表現が成功せずに普遍的になりえず、それゆえに一部のマニアックなファンだけに評価された失敗作ですが、その積み重ねの上に成り立った奇跡的な名作と成りえています。 [DVD(邦画)] 9点(2007-05-04 00:05:25) |
2. カンフーハッスル
欧米のおバカ映画よりは、はまれば楽しめます。 [地上波(吹替)] 7点(2008-06-23 02:12:41) |
3. 運命じゃない人
脚本良し。配役良し。結末良し。構成良し。演出良し。監督はタランティーノのファンなのでしょうか?時間軸の構成は「パルプフィクション」、人物名の画面で話題転換は「レザボア・ドッグス」の真似かと思いますが、作品としては十分に互角以上に渡り合っております。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-23 04:16:20) |
4. ジョゼと虎と魚たち(2003)
《ネタバレ》 男性と女性、それまでの恋愛経験、(当たり前ですが)性格によって、感情移入、共感、感動の度合いが異なる映画だと思います。本作は女性の主人公の歩行ができないという身体的障害が男性の主人公に圧倒的優位性をもたらすものとして表現されていますが、これほどまでの身体的障害ではなくても、恋愛相手に対して、容姿、職業、学歴、経済、生育環境、家族関係などなどで、何か優位性を感じる、あるいは意図的にせよ無意識的にせよ優位性を探し出す時があるのではないでしょうか?しかしまた、その優位性のもととなる要因は負担ともなりうるもので、その負担が大きく愛情だけでは支えきれないとお互いがわかった時に、誰が悪いわけではなくても別れなくてはならない現実があり、とても切ない思いの別れとなります。誰でもがする恋愛ではないかもしれませんが、支えきれない負担と優位性を感じた恋愛の経験者なら、本作で説明が不足気味の部分も十分に解釈を補完でき、計算された見事な省略と感じると思います。男の主人公の別れた後の嗚咽をはじめ、随所にそうであろうと同意できる会話や行動がいっぱいで、見終わった後に二人で会話ができる映画ですが、デートで見てその後に会話をするのはちょっと重いかもしれません。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-23 01:58:48)(良:2票) |
5. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 最初からB級感覚で見るには楽しめます。最後の苗字を変えようとするオチも良い感じです。見た後も会話をはずませることができる、デートご用達映画ですが、頭を使うのが面倒くさい人や、疲れて眠い時に見るには向いていません。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-23 01:26:02) |
6. アフタースクール
内田監督の脚本・映画は二度観て一つの映画と考えるべきでしょうか。一度目に観た時に、二度観るほどのインパクトはあるのか?等の批判もあるが、一度観たことも後悔する邦画も多い中、これだけの脚本がかける監督が日本にはいないのを考えると、内田監督を応援したくなります。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-01-09 22:15:57)(良:1票) |
7. キサラギ
やっぱり映画は脚本ですと確信させてくれる一本です。 [DVD(邦画)] 6点(2010-05-07 01:32:59)(良:1票) |
8. 千と千尋の神隠し
宮崎アニメにしては難しすぎ、でもなんとなくまた観てしまう力はある。 [映画館(邦画)] 6点(2008-09-08 00:28:45) |
9. 少林サッカー
同じおバカ映画でも、欧米のおバカ映画よりは楽しめます。 [地上波(吹替)] 6点(2008-06-23 02:16:30) |
10. アサルト13 要塞警察
「ジョン・カーペンターの要塞警察」をまだ観ていないでの評価になりますが、よくできたシナリオで大変楽しめました。「ジョン・カーペンターの要塞警察」を観た後に再評価すると、本作の評価点が下がるのか、はたまた「ジョン・カーペンターの要塞警察」をさらに高い評価点にするのかあるいは低い評価点にするのか、わかりませんが、いずれにせよ、原作の「ジョン・カーペンターの要塞警察」も観てみたいと思わせる程度には本作は楽しめました。 [DVD(吹替)] 6点(2008-03-02 23:43:03) |
11. 猟奇的な彼女
「なるほどう」という結末で、上手に最初とつながっていました。デート御用達のラブコメディ映画です。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-23 03:26:42) |
12. イノセンス
映像はすごい。でも前作よりストーリー的には劣る。少佐の登場はミエミエの展開。 [ビデオ(吹替)] 6点(2005-07-07 00:42:24) |
13. マイノリティ・リポート
全くの予備知識なしに、期待をせずに観れば、そこそこに楽しめます。 6点(2003-11-26 01:00:00) |
14. ザ・インタープリター
ニコール・キッドマンの美しさ、ショーン・ペンの演技で楽しめます。 ストーリーも派手さはないがそこそこに楽しめます。 [地上波(吹替)] 5点(2012-04-01 19:52:06) |
15. シャッフル(2007)
《ネタバレ》 謎解きの面白さはありそうだが、「マルホランド・ドライブ」や「メメント」のようにもう一回見てみようと思うほどの魅力はなく、結局まだ見ていない。要するに、どうでもよい話です。 [地上波(吹替)] 5点(2012-01-25 23:28:51) |
16. DENGEKI/電撃
セガール主演作では「暴走特急」、「沈黙の戦艦」についでまともに観られます。 [地上波(邦画)] 5点(2011-12-11 16:49:48) |
17. ガール・ネクスト・ドア
エリシャ・カスバートを観る映画ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-20 10:17:25) |
18. スリーピング・ディクショナリー
ヒロインが美人だから観られるストーリーですな。 [地上波(吹替)] 5点(2011-06-12 18:52:31) |
19. 第9地区
前評判につられて観たがそれほどでもという映画。南アフリカということでテーマ性を感じさせるような錯覚に陥るが、米国のアリゾナ州あたりの田舎町を舞台にしても話は成り立つ。すなわち、単に娯楽SFB級映画なのである。しかし、そのような目で観ると、この後どうなるのだろうと思わせるまとめどころの見えない展開には厭させずに最後までみてしまう。その意味では、崇高なテーマを持った映画ではないと割切れば、一応一度は観られる映画。ただ、二回目も観たいと思わないでしょうし、十年後、二十年後にここでの評価点なみの評価が維持できているかといえば、疑問な映画。アカデミー賞などノミネートされず、マニアックファンの隠れ映画となっていたはずの映画。惜しい。 [DVD(字幕)] 5点(2010-12-31 16:43:26) |
20. カフーを待ちわびて
《ネタバレ》 まあ、そこそこ見られますが、最後が、【クレイバード】さんの言うように「妄想」か?と思わざるを得ないほどの、ご都合主義が過ぎます。かといって、「妄想」では後味悪しで、何かもっと納得の行く形でのハッピーエンドにする工夫は出来なかったのだろうか?電車内でバッタリではなくて、うまく視聴者が納得できる範囲の再会にできたら、もっと点数が高い映画になっていたのに、ちょっと残念。 [DVD(邦画)] 5点(2010-07-31 00:46:34) |