1. 不法執刀
うん、ホントにそこそこレベル。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-02 23:15:33) |
2. ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ
人に好かれようとするためにはじめたチェロによって縛られてしまう人生。妹のほうが才能があるという皮肉。どうしても平凡な人生を歩めずにチェロから逃れられないという暗喩で、タクシーに置き忘れた非常に高価なチェロが戻ってきてしまうシーンがうまいと思いました。普通だったら戻ってこないでしょう。天才だからこそ味わう孤独と悲惨。なかなか。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-28 01:53:26) |
3. ハート・オブ・ウーマン
シンプルで楽しいと思います。メルギブソンがヨガをやっているシーンは少しニヤリとするものがありました。 [地上波(字幕)] 6点(2005-05-08 12:22:31) |
4. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 うーむ、いい映画。主人公はせまい町から出て世界で活躍することを夢見ますが、運命の皮肉から地元に縛られてしまう。となりの芝は青い、とよく言われますが、多分、外に出て行ったとしても考えていたような常に輝かしい人生を送ることはなかったでしょう。ただの楽観主義者ではなく、苦境に立たされたときに悩んでいるのが当たり前といっては当たり前なのですが、人間くさくてこの映画に真実味を与えていたと思います。あらゆる苦境にすぐに「ラッキー!」と前向きに考えていたらこれはもうスーパーマンですよ。印象に残っているのがダンスしているときにプールに落とされるように仕組まれたシーンなのですが、落ちても楽しそうにダンスを続け、しまいには参加者全員をプールに飛び込ませてしまう、周りの人間をハッピーにさせるオーラというのは誰でも持ってるものではありません。普通の人間なら激怒してダンスをやめ、その場の空気をしらけさせてしまうでしょうから。ボロボロの家を自力で徐々に改装して、きれいな家に作り変えるという行為も、どうしようもない苦境も自分の力で切り開いていくことができるというわかりやすい表現でいい。ただ最後はハッピーエンドですが、いい人すぎるとずるい人に利用され続け、自分の意思で人生を選択することができないということも忘れてはいけません。 [DVD(字幕)] 10点(2005-04-09 19:45:23) |
5. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 非常に面白かった。子どもの能力や個性は違うのは当たり前。個人の個性を見抜き、適材適所で自己の重要性、責任感を認識させ、達成感を味あわせる。誰もが演者に成れるわけではないが、裏方にも自分のできる仕事はあり、それはとても大切なこと。内気で前に出られなかった少女が実はものすごい才能を持っていて、このことがきっかけで前に出られるようになる。伝統校ゆえに校長も規律に縛られ、自由に考えることができない。反抗期の象徴であるロックを通じて、自分自身を表現することを覚える姿には素直に感動できます。まぶしすぎる子ども達の輝きの前に、主人公も最後には自分の才能のなさを自覚し、ミュージシャンで成功することをあきらめる。これも大きな成長なのだと思います。ステージで自らやりたいことをして輝く息子を見てうれしくなってしまう両親。教育って本当に難しい。 [DVD(字幕)] 9点(2005-04-09 12:06:25)(良:2票) |
6. 時計じかけのオレンジ
スタンリーキュブリックってスゲーよ、と納得させられる名作。インテリアなどのセンスは30年過ぎてもまったく違和感がない。彼は「洗脳」ということに興味があったそうで、犯罪者の矯正にこの作品では用いられています。音楽を聞くと苦痛を感じるようにプログラムされていたのに、最後に音楽によって洗脳が解除されるという皮肉。面白い! [DVD(字幕)] 10点(2005-04-03 23:01:14) |
7. スウィングガールズ
監督自身もそれを意図しているのでしょうが、ウォーターボーイズまんまっていうか、難しいですね。家族でみるイイ日本映画の典型だと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2005-04-02 23:02:33) |
8. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 いやーなかなか。開始の部分で酔っ払った主人公が適当なことを言い続けるのもしっかりした伏線だったのですね。思春期の噂は学校という狭いコミュニティーの中で人を追い詰め、自殺まで追いやってしまうというのもなんだかその時期特有のもので痛々しい。姉が弟に胸を吸わせているときには恍惚の表情を見せているのですが、やはり内心では葛藤があったのかダムの事故は本人の意思による自殺。弟も原因を噂を流した男に押し付けなければ心的葛藤も処理できなかったのでは?復讐へのモチベーションが弟をあそこまでの実業家に成長させたのでしょう。ただ殺すのではなくて、15年という時間を奪い、娘と肉体関係を持たせるという大きすぎる十字架を背負わせてその後も人生を続けさせる残酷な計画。ビデオで何年もかけて壁に穴を彫り続けていることもわかっていて、あえて止めず徒労にさせて脱出できそうになったら開放するというのもイヤらしい。私は弟が娘に事実をしっかり伝えると思ったのですが、姉を死に追いやった舌を切り取ったことで許したのは意外でした。経済的、肉体的に破綻しつつある男の愉悦の終了。最後主人公は催眠術で記憶の修正を図ろうとしますが、きっと変われないんだろうな。ズルズル引きずりつつもなんとか生きていく。それが人生なのだから。 [DVD(字幕)] 8点(2005-04-02 21:20:31) |
9. ほえる犬は噛まない
原題は「フランダースの犬」だったんですね。カラオケでアニメの主題歌を歌っているのに納得しました。正直あまり面白いと思わなかったのですが、韓国文化に対する風刺がちりばめられていたという感想を読みなるほどと思いました。デブの女がいい味出してますね。 6点(2005-03-28 11:19:11) |
10. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 オッサンになりつつある私には素晴らしすぎる名作だった。アメフトのスターの兄にコンプレックスを感じながら、自分は何もとりえのない人間だと思い込んでいる主人公。できるのは物語を空想するくらいで、小説家にでもなりたいと夢見ている。兄がやさしく抱きしめているシーンや食卓で弟が作った物語をほめているシーンには涙が出そうになりました。弟にも素晴らしい才能があるんだよ、と。「お前には才能がある」と励ますリバーフェニックスもいい。皆さんはゲロの話を下品といいますが、12歳くらいの少年が考えられる話なんてあれくらいのものでしょう。その話をするように薦めているのもリバーなんですよね。リバーも頭は悪くないのに、悲惨な家庭環境、教師にも裏切られ、将来が描けない。進学クラスに入りたいが無理とあきらめている。この旅で主人公が励ますことがなければ進学せず、登場する町のチンピラになるのが妥当だったのでは。最後に「この町から出られるのかな?」と言っていますが、環境に負けず未来を切り開き、弁護士になれたのは、旅にでて小さな町がより小さく見え、励まされ、チンピラにも屈しなかったからでしょう。人生は永遠に続き、まさか自分が死ぬなんて思ってもいない。しかし同年代の少年、兄は現実に死んでいるわけで、人生を考えるきっかけになる。大人が二度と戻らない少年時代を想起させ、ノスタルジーに浸るというだけではなく、現在の少年もぜひ観て欲しいです。あと、作家になった主人公になんか見覚えがあるな、と思っていたらアメリカングラフィティで優等生を演じていた俳優でした。最後の飛行機のシーンで「作家になった」という字幕がでていたのを思い出し、それも少し関係あるのかな?と思いました。きっとそこまで考えてないな(笑) 10点(2005-03-28 01:37:49)(良:1票) |
11. 25時(2002)
一度きりの人生。日々は積み上げられていくものだし、後悔しても決して戻るものではない。麻薬のディーラーになったのは環境のせいかもしれないが、もっと悲惨が境遇のなか懸命に生きている人はたくさんいるわけで、安易に金を稼ぐことに甘えてしまった自分自身が悪い。かつては奨学生でバスケットの花形であったとしても自分で堕ちていったのが悪い。「もしあの時こうしておけば」と人間は都合よく夢見がち。ズッシリと胸に来る映画でした。 7点(2005-03-26 11:40:19) |
12. ペイ・フォワード/可能の王国
いいー映画。オープニングのほうで自転車で中産階級の家、トレーラーハウス、ホームレスという順序で駆け抜けていくシーンが印象的で、うまいと思った。しっかりペイフォワードしてもそう簡単に更正しないのも現実的でいい。人の習慣はすぐには変えることはできませんから。しかし、いい人生を送るためには変わらなくてはいけない。ただ、ちょっと押し付けがましさも感じました。 6点(2005-03-24 22:51:58) |
13. ソウ
いやあ、すごい。低予算でもアイデアが優れていれば面白い作品ができるという好例。ヘタレな私は血の多い部分ではドキドキしっぱなしでした。 8点(2005-03-24 20:33:49) |
14. 踊るマハラジャ★NYへ行く
グリースへの熱いオマージュ。踊りとインドは太いパイプがありますね。 5点(2005-03-22 00:10:17) |
15. カッコーの巣の上で
愚痴を言いながらも自ら精神病院に入院してしまう「正常な」人間。管理される側とする側。青年は自分の意思で恋愛をし、精神的に自立しかけたのだが、母親の友人である婦長に結局言い負かされてしまい、自己を主張することができずに、また機会を逃してしまうことにより激しい自己嫌悪に陥り自殺してしまう。自由という難しさ。色々考えさせられました。自分の意思を持たないロボトミーにされるくらいなら死んでしまったほうがマシ。殺してしまうことも残酷なやさしさなのかもしれません。 10点(2005-03-19 12:45:33) |
16. アタック・ナンバーハーフ2 全員集合!
おカマも老いる。 3点(2005-03-19 01:00:57) |
17. ふくろう
伊藤歩がイイですね!色々と批判を織り交ぜながら進んでいきます。90歳をすぎても監督業を続けているのもすごい。 7点(2005-03-18 23:05:01) |
18. N.Y.式ハッピー・セラピー
トラウマを解放するための壮大なドッキリ。これくらいやんないと幼少期の心の傷って治せないのかな?「キス」をキーワードになかなかハッピー映画だと思います。それにしても松井ってあのヤンキースで野球をしてるんだから本当にすごいんだと改めて実感させられます。 7点(2005-03-18 18:37:48) |
19. 17歳のカルテ
ビバ思春期。テレビで歌うアイドルに本気で恋するお年頃。ここでうまく成長できないと大人になれませんね。 6点(2005-03-18 18:09:11) |
20. 私は「うつ依存症」の女
アメパイの主役がスマートになってましたね。自分がかなえられなかった期待を押し付けられた娘はとにかく悲惨。自分の意思で選択しているようで選ばされている。難しいですな。 6点(2005-03-18 17:18:47) |