1. レザボア・ドッグス
下品にそれぞれが喋りまくる導入部から、オープニングへの流れが最高にカッコイイ。 ストーリー全体も、非常にテンポ良く、スリリングな展開に画面に釘付けになる。 時間を行き来させて徐々にネタばらしをさせていくが、その展開のさせ方はもう素晴らしいの一言。 それぞれのキャラクターが素晴らしく立っており、全員がハマリ役。 もう見るからに「ワル」な面子で、台詞、音楽もスパイスが効いていて、とにかくカッコイイ! 個人的には、ブシェミがとってもイイ味出してたと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2009-02-10 01:07:24) |
2. ピアノ・レッスン
映像、音楽、俳優陣の演技が創り出す退廃的な雰囲気がとても美しい。「美しい映画」が観たいという方には本作を一番にお勧めする。ただ物語としては万人向けでないことは確か。感情移入出来ない人もいるだろう。私は素直に感動出来ました。 やはりこの映画といえば何よりこのテーマ曲。いつ聴いても感動させられる。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-25 17:23:24) |
3. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 美しい。特に良かったのは、ラスト、兄との再会の場面。言葉を特別交わす訳でもなく、目でお互いの思いを理解しあっている。そして昼間に星空を描く。最期は何故だか分からないが涙が溢れてきた。 これまでグロテスクでシュールな映像美を数多く描いてきたリンチ監督だが、本作では全体を通してため息が出るほど美しい映像が流れる。だがやはり映像からはリンチ独特の徹底したこだわりが感じられる。台詞が少ない映画だが、それだけにひとつひとつの台詞に深みがある。自分の人生を振り返らされる、そんな映画。 [DVD(字幕)] 10点(2009-01-19 07:33:06) |
4. ラヂオの時間
《ネタバレ》 三谷作品の中では一番好き。というかとにかく笑った笑った。近藤芳正の「ハインリッヒー!!」と前半バッキーさんの暴走ぶりが最高でした。 [DVD(邦画)] 10点(2009-01-17 11:18:39) |
5. トイ・ストーリー2
90分があっという間。もう最高に面白い。 ほぼ完璧と言っていいほどの完成度だが、10点は「3」にとっておこう。 「3」の予習として観たのだが、ここまで面白いとは思わなかった。 アッパレです。 [DVD(吹替)] 9点(2010-09-05 15:09:53) |
6. パルプ・フィクション
本作が映画界に与えた影響は計り知れないものでしょう。 個人的にはもっとコンパクトにまとまっている「レザボア~」の方が好み。 タランティーノのアクの強い「タランティーノ節」が、本作にはこれでもかというほど詰め込まれまくっている。 映像のスタイリッシュさ、絶妙な音楽のセレクト、ウィットに富んだ激長な台詞、練に練られた構成。時系列をバラバラにしても、全く混乱せず観れるのは凄い。 全登場人物が濃くて良かったが、特にサミュエル・L・ジャクソンの演技が本当に素晴らしかった。 タランティーノ映画を観る指標としては、まずこの作品からがベストなのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-26 17:42:41) |
7. 夢(1990)
退屈だと感じる人にはとことん退屈な映画でしょうね。 でも、ツボにはまる人(タルコフスキーとかが好きな人)にはとことんツボでしょう。 画家黒澤明が作る最高の美術映画だと思いました。 ただ映像だけで充分「生」や「死」などへの感情を表現できているのに、少し語らせ過ぎな気がしてならない。黒澤映画では「水爆」「戦争」や「近代化」などの話になるとどうしても説教臭くなっちゃいますね。 タルコフスキーの映像美がとことん静かであるのに比べて、黒澤の映像美はもっとギラついているというか、力強い命のエネルギーを感じます。 ツボでした。 [DVD(邦画)] 9点(2010-02-28 22:16:23) |
8. パーフェクト・ワールド
「泣ける映画」の王道のような解り易いストーリーだが、さすがイーストウッド、伏線の張り方や徐々に感情移入させていく展開など、やられました。 ケヴィン・コスナーの演技も素晴らしかったが、フィリップ役の子は本当に凄い演技力。普段あまり映画で泣かない方なのだが、この映画は泣けた。 妙にのんびりしていて退屈さを感じたというレビューがあるが、主役ふたりの心の繊細な部分が徐々に近づいていくことを雄大な自然の中に描いているからこそ、この物語はこんなにも美しく感じられるのではないだろうか。 ラストまで観終わった後に、もう一度オープニングの美しい太陽のシーンを観返すと、今ブッチはまさに「パーフェクト・ワールド」にいるのだ と思わされた。 [DVD(字幕)] 9点(2009-08-07 00:47:07) |
9. ゴッドファーザー PART Ⅲ
まさに完結作として相応しい作品。アル・パチーノの演技はもう素晴らしいとしか言いようがない。実兄を殺害し、本来の自分を犠牲にしてまで一番大切にしてきたファミリーを、失ってしまった時の断末魔の叫び。無常感に胸が絞めつけられた。 このシリーズ全てに言えることなのだが、殺し合いのシーンをど派手に描いたり、数多く盛り込むのではなく、あくまで静けさ、重厚な雰囲気の中で殺しを描くことで、よりリアルに感じられるし、恐怖も伝わる。 とても美しい音楽と映像もこの悲劇をより深いものにしている。 唯一の減点要素・・・トムがいないこと。トムの存在感無くしてこのシリーズは成り立たないと思っていた私にとって、これは残念だった。 見所一番はやはりラストシーン。 悲しみをこれ以上に上手く表現している映像を私は観たことが無い。 長尺で人間構成も複雑なため、観賞にはある程度体力を要する。でも絶対2回は観るべき映画。1回目よりさらに感情移入できるはず。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-14 01:14:04) |
10. ライフ・イズ・ビューティフル
最初から最後までファンタジーのような、非現実的な描写がされており、ナチスの恐ろしさをリアルに描いていないところで賛否分かれている作品だと思うが、僕は逆に「これぞ映画でやるべきこと」だと思った。ラストシーンのように分かりやすく泣けるストーリーにしたのも、監督がこの映画を幅広い年齢層に観て欲しかったからではないか。本作で大量虐殺シーンなどをリアルに描いていたら、子供に見せられる映画には成りえなかったと思う。ラストは切なさに泣きました。「いい映画」っていうのはこういう作品を言うのではないかなぁ。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-05 09:33:56) |
11. ターミネーター2
子供の頃観て衝撃でした。無駄が無く、観る側を飽きさせない。ベタなストーリーだが大人でも充分観れる作品だと思う。 [地上波(吹替)] 9点(2009-02-03 09:33:45) |
12. レオン(1994)
あまりに有名な映画で何度もTV放送されているので、今更評価するのも何だが、やはり傑作に間違いないと思う。 脚本自体はとてもストレートでヒネリは特に無いが、俳優陣の好演もあり(とくにゲイリー演じるスタンフィールドは映画史上に残る悪役でしょう)、充分感情移入できた。誰にでもお勧め出来る名作。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-01-30 07:04:40) |
13. CUBE
《ネタバレ》 終始張り詰めた空気。映画として無駄の無いジャストな長さ。映像が醸し出す冷たくも美しい雰囲気。良いです。俳優陣の演技も素晴らしい。謎が全く明かされないのも、この映画に関しては想像力を掻き立てられていい結果を生んでいたと思う。最期外の現実世界に戻ったカザン。しかしあの外には本当に彼にとって幸せな世界が待っているのか。不気味な光に吸い込まれていくカザンの影。哲学めいたちょっと大袈裟な台詞が所々気になりましたが、展開に関してはかなりしっかりしていて、素晴らしい映画だと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-25 17:40:06) |
14. 告発
ケビン・ベーコンの演技の素晴らしさは他の方が仰っている通り。クリスチャン・スレーターも凄く良かったと思う。弁護士に会うまでの、ヘンリーのあまりに救われない人生・・。嫌でも感情移入してしまう。名作。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-23 02:36:09) |
15. もののけ姫
凄い。アニメがここまで力を持つ映画に成り得るとは。映像、声優陣、ストーリー、音楽、全てに文句の付けようが無い作品。心が震えた。個人的にジブリ作品ではダントツ。 [DVD(邦画)] 9点(2009-01-20 08:52:12) |
16. ショーシャンクの空に
まさに「これぞ名作」といえる作品。ストーリーも重厚で、ラストは素晴らしいとしかコメント出来ない。映画好きで良かったなぁと、心から思いました。歴史に残る作品でしょう。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-19 06:51:54) |
17. 羊たちの沈黙
サスペンス映画の金字塔!雰囲気、俳優陣の演技、素晴らしいです。 レクターシリーズでは本作が個人的に一番好き。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-18 13:21:35) |
18. カノン
ギャスパー・ノエの作品はとことん濃いですなぁ。僕はモノローグ中心で進むこの手法はむしろ新鮮で、堕ちた男の心の渦をそのままえぐり出していて見応えがありました。まぁ好き嫌いは人によってはっきり分かれる映画でしょうね。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-17 12:02:36) |
19. セブン
《ネタバレ》 自分が初めて観たサスペンス映画。中学生時代にこれを観てしまったがために、自分のなかでサスペンス映画のハードルが上がってしまい、その後色々観てきたが中々本作を超える作品に巡り合えなかった。ジョン・ドウがいきなり発砲してくるシーンや、自首してくるシーンには本当に驚かされた。映像・音楽ともにとても美しいし、キャスティングも最高。個人的にはこの作品のブラピが一番好き。ケヴィン・スペイシーはハマりすぎでしょ。そしてそして何より素晴らしいのはオープニング!Nine inch nailsの「closer」のリミックスなのかな?音楽と映像がとにかくカッコイイ!!センスのいい監督ですな。 ラストシーンはショッキングでとても良いのだけど、「憤怒」と「妬み」に無理やりこじつけている感が否めなかったので、-1点。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-15 18:23:29) |
20. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
《ネタバレ》 アフロ頭の麻薬王ロリーの「テレビのボリュームを絞れ」の後の “・・・・・・・・no." で大爆笑。 スナッチより面白い。すごいオシャレでスピーディ。 まぁビッグ・クリスが最強だって話ですな。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-14 02:49:07) |