181. 戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版
《ネタバレ》 多分シリーズ見ていればそれなりに楽しめるんでしょうけど、どうもこれから見始めたせいか、ディレクターのオラついてる感じが好きになれず。 他の白石作品に違わず、オカルトかと思えば外宇宙的な存在に言及される壮大さ、それは嫌いじゃないです。 いかにも作り物のCG幽霊は、まあ本作というか監督の持ち味なのでそこは許せます。 コワすぎ、という題名にしてはそんなに怖くないのはこの際ご愛嬌。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-01-16 19:12:07) |
182. コンフィデンスマンJP プリンセス編
《ネタバレ》 最近のシネコンでかかる邦画の例に違わず、内輪ネタっというか、俳優でないゲストキャラとあざとい演技で前半は結構「これ大丈夫か?」とは思うのですが、中盤以降の仕込みとラストの種明かし、どんでん返しがなかなかよくできていて結果楽しめました。 思えばこの手法、本来テレビ版スパイ大作戦で使われた手法だったはず。その映画版が単純な俺様脳筋映画になってしまってるのに対し、そのプロットを模倣した本作がそれなりの面白さとはこれいかに? 真面目に作ってくれればもっと面白いのになとは思いました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-01-16 19:08:15) |
183. ファイナル・デッドブリッジ
《ネタバレ》 どうやら新作が公開ということらしいので5作目鑑賞。観ていないと思っていたら結構前に観ていたのいですが、相変わらず気合の入ったゴア描写はCG感があるとはいえ結構過激。 「死のピタゴラスイッチ」と比喩されるように「一体どうやったら思いつくんだ?」というのはもはや見もの。 毎回お決まりのパターンですが、劇中で「ずいぶん古い携帯使ってんな?」と思えば実はこれが1作目の冒頭に繋がるのは見事。そして最後のオチもまた見事(笑) 結局助からねーじゃん?な展開なのですが、毎回助かろうと右往左往する登場人物と、今回どんな死に方が用意されているんだ?というのを楽しむ作品ですし、終盤はちょっとしたサイコホラーチックにもなるので、そういう意味でもなかなか面白かったです。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-16 19:03:38) |
184. シオリノインム
《ネタバレ》 民家の雰囲気だとか、ホラー演出はそれなりにされているのに7割がたがえっちな展開で「俺は何を見せられてるんだろう?という感じです。 えええっちなの目的で観ましたが(笑) あの悪霊?夢魔?のでっかい魔羅様はもうあきれるばかり。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-01-13 21:54:26) |
185. トゥームレイダー ファースト・ミッション
《ネタバレ》 原作は結構歴史のある3DAADV。まあ、トゥームレイダース(初代はこのタイトルでした)か?と聞かれれば、完全に後追いなはずのアンチャーテッド女版だよね?という感じなのですが、エクス・マキナでは妖艶な魅力を放ってたアリシア・ヴィキャンデルが大暴れするのはなかなか爽快。設定とか「どこが日本なんだよ?!」とか突っ込みながらワイワイ楽しむには十分な出来だと思います。 まだ駆け出しのララことアリシア可愛いですし。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-13 21:49:55) |
186. シャークネード<TVM>
《ネタバレ》 ピラニアだって空飛んでるんだからサメだって空飛んでもよくね? とは思えど、余りクオリティは感じられず。 ただかろうじて映画の体裁は保ってる感じです。 あんな長時間空にいたらそもそもサメ死んでるんじゃね?とか野暮なツッコミしながら観るのが正解なのかな、と。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2022-01-13 21:44:10) |
187. スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
《ネタバレ》 自分がMCU版のスパイダーマンに持ってる感情はほかの方同様、微妙なもので、スパイダーマン単体としてではなく、やはりアイアンマンの付属品、ないしはほかの映画のゲスト的な感じがとても感じていて前作、前々作ともに乗り切れなかったのが正直なところでした。 ただし、今回はちゃんと、MCUスパイダーマンとしての個性が出ていたと思います。 ネット上では必要以上にネタバレに敏感でしたが、正直過去作のスパイダーマンが終結することなんて端から予想できたこと。そこはいいとして、過去作(これを書いている時点ではアメスパは未鑑賞ですが)のヴィランも、ゲロ以下の臭いがプンプンするような生まれてからの悪、というよりは環境がそうさせてしまった哀れな犠牲者、という感じだったので、それぞれのヴィランの救済があってよかったですし、過去のスパイダーマンが経験した大切な人を失うということを通して、作品内で大きく成長し、これまでの作品は「認められたい」という子どもの背伸びだったのに対し今回はしっかりと「大いなる力」に対する責任を取る姿勢が描かれており、作品としても深みが増したと思います。 散々今回の騒動は「やらかし」のドクター・ストレンジのせいとか公開前には言われていたのに、いざ見てみれば原因はわがままを言いだしたピーター自身。しかし最後は「個の願い」ではなく「他者の幸せ」のための自己犠牲を払う・なんて、ヒーロー映画の大好きな要素。最後はちょっと悲しいながらも、これからもたくましく生きていくであろう彼に少なからず勇気をもらえるのではないでしょうか。 そんなわけで、個人的にはエンドゲーム以降のフェーズはあまりおパッとしなかったというのが個人的な意見ですが、今回は文句なく面白かったです。 [映画館(字幕)] 8点(2022-01-13 21:40:41) |
188. ジャンヌ・ダルク(1900)
《ネタバレ》 面白いか面白くないかで言えば、ストーリーもなんのこっちゃ?なので面白くはないのですが、やはり歴史的価値の方が上回る作品。 他のメリエスの初期の作品よりは幾分かストーリー性が出てきているのでその分見やすいと思います。 とはいえ、この時期はストーリーを描き出すなんてまだまだ試行錯誤の段階ですが、、、。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-01-07 02:27:27) |
189. マルコムX
《ネタバレ》 同じ時期の活動家のキング牧師に比べて日本ではいまいち認知度が低いような気がしますが、そんなかれの反省を知るにはもってこいな気がします。 序盤はどこぞのギャング映画よろしく展開しますが、刑務所に収監された後からいよいよ本番という感じ。 過激な発言で有名ですが、彼らの置かれた状況ならばしょうがないのかな、とも思ったり。 脚色もあるでしょうが、見応えたっぷりの作品でしおた。 [DVD(字幕)] 7点(2022-01-07 02:23:54) |
190. 1900年
《ネタバレ》 まあとにかく景色というか自然が綺麗。 そしてカット割を細かくするのではなく長回しで役者と背景をじっくり撮ってくれてるので、奥行きや季節の空気感など非常に感じられて見ていて楽しいです。 地主と百姓の息子。立場は違うけど奇妙な友情、時に衝突しながら、最後は共に天に召される展開は、時代が違えばもっと違った形の友情を育めたのではないかと思うばかり。原題の「20世紀」の犠牲になった若者たちという感じです。 まあ、現代からすれば、社会主義も大概じゃね?とは思うばかりですが、それはやはり自分の住む国を基準に考えてしまうからでしょう。 長らくDVD化されませねしたが、確かにこれは児ポ法に引っかかってもおかしくない描写もあり、非常に複雑な立場だったんだな、とは思いますが、残虐性や卑猥さもこの作品には必要だと思います。20世紀を生き抜いた彼らの証として。 5時間越えの作品ですが、内容も濃く、長さを感じさせない作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2022-01-07 02:19:01) |
191. 新・男はつらいよ
《ネタバレ》 今回は寅さんがとらやのおじちゃんおばちゃんにちょっと恩返ししようと頑張る回。だけどそんなに上手くいくはずもなく、あっけなくハワイ旅行プレゼントは消えてしまう。 劇中でも言ってるように、あそこで正直に持ち逃げされたと言っていればことなきを得ていたような気がするけどそれをいうのは野暮。そもそも寅さんにそんな選択肢はないわけで、結果ババを引かされる羽目になってしまった。それが終盤の旅立ちのセリフでも出ていて、今更生き方を変えられないけど、いつかきっと恩返しをしようという寅さんなりの仁義だと思った。 もちろん、今や時代錯誤のキャラクターではあるけれど、そんな人がいたっていいじゃない、と思わせてくれる作品だった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-01-04 04:53:39) |
192. 炎628
《ネタバレ》 反戦映画として認知されているようですがどうやら戦勝40周年を記念してソ連当局から制作を依頼された云々の情報なので反戦映画ではないでしょう。 そもそも戦勝国が描く反戦映画?という疑問があるので。 そこはおいておいて、本作で描かれるのはまさに地獄絵図。一昨年公開の「異端の鳥」とよく比較されて話される本作ですが、確かに本作の方が不快度、戦争の内包する闇というのは痛烈に伝わってくると思います。 みなさんおっしゃるとおり前半は編集のせいもあってちょっと退屈?と思われるシーンも全ては後半の阿鼻叫喚の場面のため。 祭りに興じるように村に火を放ち銃を撃つナチスの姿は戦争の狂気と狂熱をこれでもかと描き出していますし、主人公の少年も前半はまだ無垢な面影が残っていたのに対し終盤は精神を削ぎ落とされもはや別人のようにやつれふけ込み、まさに「地獄」を体験してきた顔。その迫力はやはり筆舌に尽くしがたいです。 描写に関しては、ナチスを完全悪として描いておりソ連軍の実態(残虐行為)を無かったことにしてるような感じを受けるのでちょっと腑に落ちない点もあるのですが、ここで描かれるテーマはそれではないのでまあよしとして、「反戦映画」などではなく戦争映画の一つの形、として見るととてもよくできていると思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2022-01-03 04:31:21) |
193. 劇場版 呪術廻戦 0
《ネタバレ》 鬼滅の刃も個人的には楽しい作りだちょ思いましたが、こちらの呪術廻戦の最大の親切なところ、問いうかよくできていると思ったところは、自分のように「原作やアニメを見ていなくてもしっかりと作品世界を理解できる」ことと「作品単体でも決着がちゃんとついているところ」だと思います。 今回の主人公は正直、某ロボットアニメの「逃げちゃダメだ主人公」みがあって最初は好きになれなかったのですが、終盤のリミッターを解除して俺様状態になった時の転換などは今までのフラストレーションをふっといばしてくれるものでしたし、戦闘シーンはスコア、描写共に迫力があり、見ていて十分楽しいものでした。 多少グロいシーンはありますが、逆に今まではホラー映画などの一部の作品でした許されていなかった(?)そうした演出が次第に市民権を得ていのかな?とか思ったりして個人的に嬉しかったです。 [映画館(邦画)] 7点(2022-01-03 00:41:45) |
194. アナイアレイション -全滅領域-
《ネタバレ》 「エクス・マキナ」の監督なだけあってどこかアーティスティックな感じがします。 冒頭の尋問っから静かに進み、時に夫との思い出を挟みつつ、シマー内の様子はグロテスクだけどそこまで嫌悪感を感じさせない作り、時折芸術的とさえ感じさせるグロテスクさがあります、、、って元々グロテスク自体が美術用語ですが。 ホラー映画としてはあまりギョッとする作りではありませんでしたが、灯台内で邂逅する最後の模倣体?の場面のシーンはちょっとゾッとしました。 どことなくラヴクラフト臭もするので、結構好きな部類の作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-03 00:28:35) |
195. ロマノフ王朝の最期
《ネタバレ》 ロマノフ王朝の最期という題ですが実際は帝政ロシア末期に皇室に絶大な権力を誇った妖僧、ラスプーチンのお話です。 冒頭から記録映像を交えてのロシアの簡単な歴史のおさらい、そして当時の様子を踏まえつつラスプーチンの放蕩ぶり、奇行ぶりが描かれ、しかも見た目がそっくりなので凄まじい迫力があります。 しかし、映画として見ると、複数の登場人物が出ては色々な視点で話が進むので、ちょっと散漫、という感じ、そしてロシアの歴史を履修済みという前提条件からかなかなか話が難しく入ってこない、という点があり、御r作映画というよりは半分記録映画のような印象を受けました。 ただやはり、ロシア正教会の僧たちに弾劾されるシーンはもはや悪魔祓いなんじゃないかという迫力があったり、ラストの暗殺のくだりは下手なホラー映画より怖いじゃないか?と思わせる演出で、ロシアが抱えていた闇を垣間見れた気がしました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-01-02 02:51:57) |
196. 呪いの家
《ネタバレ》 恐怖の対象として初めて幽霊をスクリーンに登場させた映画として有名らしい本作。そのエポックメイキングの価値は亜r地ますが、残念ながら今観るとシナリオ面で弱いのは仕方のないこと。しかも件の幽霊にしてもほんの少しなので、そういうのを期待すると結構肩透かし、という感じです。 ただ、枯れる花、風に揺れる蝋燭、捲れるページ、2階に上がることを拒む動物たち、充満するミモザの匂いなどで幽霊を演出する手法は昔ながらとは言えどことなく拡張高さを感じさせ、場面によっては結構ゾッとするのでそれはよかったです。 この時代のホラー映画にありがち(というか映画全般ですが)なラブストーリーの方が主軸という感じなので、純粋に恐怖だけを追い求めるのは酷ですが、真実を解明するくだりなどのサスペンス要素もありそれなりに楽しめました。 余談で、某有名監督が最も怖かったホラー映画11選に挙げてるようで箔がついてそうすが、その監督ちゃっかり「エンティティー/霊体」をぶっ込んでたりするので、結構当てにならないと思います(笑) [DVD(字幕)] 5点(2022-01-01 19:08:30) |
197. えんとつ町のプペル
《ネタバレ》 賛否両論というか賛側のコメントがほとんど「感動した!」ばっかりでいまいちどこがだか不透明だった本作ですが、観ていて正直な感想は、確かに「映像作品として」観ると面白いです。 キャラクターはよく動くし、臨場感を盛り上げてくれる演出やスコア、疾走感のあるシーンなどです。 ただ、実際感じたのはそこくらいで、じゃあ話が面白かったのかといえば正直よくある話や展開、という感じでした。 そもそも、オープニング曲がいきなりHalloween junky orchestraのHalloween partyが流れるのがポカーンというか変ないやらしさが感じられましたし、黒幕の顔がまんまアラジンのジャファーだったり、そもそも250年間も煙に覆われてるっていくら創作でも人生きられねーだろ、とか細かい部分の詰めというかが足りなく、ノリと勢いだけで進んでいく感じが非常に強いです。 まあ、変な色眼鏡抜きにして考えれば、決して観ていてつまらない、という作品ではなかったですが、そこまで感動するか?と言われれば正直微妙です。 あとエンディングテーマが日本のアーティストのはずなのにやけに海外気取ってるのがすごーく気になった程度です(プロフィール非公開らしいので実は外人さんだったら納得なのですが)。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-12-30 19:28:16) |
198. パルムの僧院
《ネタバレ》 スタンダールの小説が元ということですが未読。クリスチャン・ジャックに作品はこれの他に「花咲ける騎士道」を観ましたが、あちらが軽快な剣戟アクションなのに対しこちらはとにかく重厚感たっぷり。 パルム公国を舞台に、政治的策略や革命の動き、ドロドロの恋愛模様がうまく溶け合って、、、いるかどうかは怪しい設定。序盤に一気に出てくる人がどーんと出てくるので誰が中心人物か、メインヒロインかを把握するのが大変でした。 結構ストーリーの方も、ほとんどが三角関係というかドロドロの人間関係と策略の応報でややこしさ極まりなく、「貴族」という身分が家名を守っていかなければならないので仕方ないんですが、主人公ファブリスを含め大公や警視総監はじめほとんどの連中が私利私欲のために動いているろくでもない連中ばかりなので、なかなか感情移入さうることは難しかったです。 ただ、なんだかんだ言って、冒頭の1枚の金貨がしっかり後半の伏線になったり、少ないながらも剣戟アクションや脱獄のシーン、終盤の革命シーンやカメラワークがなかなか凝っているシーンもあったので、3時間近くの長さもそれほど感じませんでした。 [DVD(字幕)] 7点(2021-12-29 16:27:39) |
199. 変態村
《ネタバレ》 もうこれは出た当時から気になっていたのにタイトルのインパクトでなかなか勇気が出なかった作品(笑) かといって変態とはいえ、ほとんどの人が増総じているであろう「えっちな方の」変態ではないので、多分そっち系を想像すると肩透かしを喰らいます。いや、ある意味えっちなんですが笑 と言うのはまあどうでも良いとして、原題がいわゆるキリスト様が磔刑に処された「ゴルゴダの丘」の意味、つまりはキリスト教圏内の受難をベースにしてるっぽいんですが、あいにく仏教の国日本に住んでる身からすれば半分以上ポカーンという感じ。姦淫だとか殉教だとかそう言うテーマなんでしょうけど、変態、と言うよりはサイコなおっさんたちがわらわら出てくると言うのはそれだけでなかなかな恐怖心。 それ以外にも、なかなか風景の描写が綺麗だったり、冒頭の霧の立ち込める山道がやたら異世界チックで不気味さ満点だったので、個人てkひには「見て損した」と言うものではありませんでした。 まあ不快な描写は多々ありますが。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-28 02:14:15) |
200. 我輩はカモである
《ネタバレ》 約90年前に作品にしてドリフらのお笑いの原型、原典とも言うべき作品。 もちろんこれまでに多大なる影響を与えてきた作品なので、ここで繰り広げられる会話芸、ナンセンスなコメディ、スラップスティックなやりとりは目新しいと言うより「見慣れた」手法。そう言う面で笑おうと思うと辛いかも知れませんが、これらの作品がなければ後世の作品は存在しないわけで、そういう意味で貴重魔作品ですし、好き嫌いを抜きにしても店舗や戦争への皮肉などなど色々と「なるほど!」と思える作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-23 21:51:31) |