1981. ガメラ対大悪獣ギロン
きっと、私が生まれて初めて映画館で観た映画がこれだったと思います(確か「妖怪大戦争」との二本立てでした。「妖怪~」の方が目当てではなかったようなので、こちらだけ観た記憶があります)。さすがに印象はぼやけていますけど【イマジン】さん、結構強い筈だったギャオスの首がギロンに簡単にちょん切られちゃって、「ギロン強ぇ~」と思ったことは私も憶えています。しかし切れ味鋭いギロンの造形は、現在では戦隊ヒーローものの敵脇役ぐらいしかできないであろうアヴァンギャルドなものでしたね。何点つけていいんだか分かりませんが、取りあえず5点献上。 5点(2001-12-06 22:53:54) |
1982. ドリーム・チーム(1989)
こうしてみるとアメリカ映画って「精神病院もの」という一つのジャンルがあるんですね。外出許可をもらった患者達の引率の先生が事件に巻き込まれて、取り残された患者達が奮闘するコメディ映画。見るからに普通じゃない役者陣もいいです。しかし、精神病患者の異常な行動を笑っちゃおうというところがアメリカの奥深さを感じさせます。ラストは結構爽やかですよ。んなわけで6点献上。 6点(2001-12-06 22:52:56) |
1983. アラジン(1992)
ごく普通のディズニー・アニメ。「美女と野獣」の後だから特別CGの使い方にも驚きませんでしたし。でもこの主人公ってずる賢くありませんか? ごく普通なので5点献上。 5点(2001-12-06 22:52:05) |
1984. 激突!<TVM>
元々テレビドラマな訳だから、テレビで観るってのがこの場合正しい鑑賞方法なのでは…。で、単発のテレビドラマとしてはズバ抜けた秀作。劇場公開したくなる気持ちも解る。【プリン】さんのおっしゃるように高度な「映画文法」のみで形成されており、スピルバーグの映画作家としての能力というものをこれでもかと見せつけられます。でも映画的にはB級映画じゃないですか? 私的に手放しで絶賛というわけにはいきません。点数的にはこのくらい、6点献上。 6点(2001-12-06 22:51:15) |
1985. ゴーストバスターズ2
一番巧いなって思わせたのがやっぱりあのロゴ・マーク(←コメント手抜いてんのか?)。ほら、お化けがVサインというか2サイン出してるヤツ。ポスターなんか何にも書かれていず、このマークだけ。こりゃ正にブランド戦略ですよ(「バットマン」もバット・マークだけでしたよね)。日本の映画会社や配給会社にもこのぐらいのセンスを是非求めたいですね。映画的には前作よりもちょっと汚らしい感じですが、アメリカン・コメディのはちゃめちゃさ、そしてそれをちゃんと映像で見せちゃうところは感心します。ということで前作と同じ評価、6点献上。 6点(2001-12-06 22:50:22) |
1986. ゴーストバスターズ(1984)
一番巧いなって思わせたのがあのロゴ・マーク(お化け禁止の標識)。それなりのデザイナーがちゃんとデザインしたんでしょうね。この辺がやっぱりハリウッドのすごいところだと思います。感想的には【奥州亭三景】さん程コメディに造詣は深くありませんが、私もビル・マーレーの微妙なコメディ・センスがよく解らない。この役だけはコメディアンじゃなかった方が良かったのかも…。でも、その周りのコメディアンとSFXで充分に楽しませてはもらいました。レイ・パーカーJr.の主題歌も大ヒットしましたよね。ということで、6点献上。 6点(2001-12-06 22:49:17) |
1987. トラフィック(2000)
インディーズ嫌いの私は、黄色く褪せた手持ちカメラの映像で「やっぱり…」と一旦がっかりしたんですが、その後どんどんと物語に引き込まれていく。激しい場面転換の続く複雑な物語を、シーン毎の色分けで表現するなんてすごい(そうなるとコマ落ちのような編集の味も解ってくる)。アメリカでは麻薬取締の最高責任者が敗北を認めたみたいな展開で話題になったそうですが、それぞれのエピソードに希望の持てるラストが用意されており、決して誰も敗北していない。無罪になった麻薬密輸人の捜査は執拗に行われ、いずれ有罪が立証されるでしょう。ダグラス演じる判事も家庭での戦いに勝利し、いずれより大きな戦いへと戻っていく。メキシコでは子供達が健全に遊び、麻薬に手を着ける割合も確実に減っていく。…そう信じたい。とにかくちっとも嘘臭くない希有なアメリカ映画です。で、思わず8点献上。 8点(2001-12-06 22:47:43)(良:1票) |
1988. パール・ハーバー
真珠湾攻撃シーンに胸が躍ったのは私が日本人だからか、それとも戦時にも関わらずのほほんとしている兵士達やモデルのような看護婦達に腹を立てていたからか、若しくはそれまでの展開が余りにも退屈だったからなのか? とにかく最近の映画では抜きん出て作りが雑。それにベッキンセールは歯茎ばっかり目立っちゃう下品な顔立ちなので、私には惚れっぽい尻軽女にしか見えない(しかも妊娠しやすい体質)。更に、このレヴュー同様長過ぎ。そう、正に「タイタニック」と「アルマゲドン」を足して2で割ったような映画です(相当意識して作ってる)。…と、ここまで文句を並べつつも、こりゃ胸躍らせる良質の「戦闘」映画ですよ(戦争映画じゃないよ、ましてや史劇でもロマンスでもない)。その部分の映像と音響(迫力と臨場感)は抜きん出て良くできてる。あと、知らなかったのでオールスター・キャストにも驚いた。そのせいもあって前記の2作品よりも、観終わった後の満足感は上でした。というわけで、この映画の関係者の中で一番得をしたであろうジョシュ・ハートネットにも免じて、おまけの6点献上。 6点(2001-12-02 00:02:55) |
1989. ナインスゲート
謎が謎を呼ぶどころか、何が謎かさえ謎のまま終わってしまったような…。一応オカルトものに分類されるであろうけど、雰囲気だけでテーマを探り取らなければならない大変に難しい映画(若しくは駄作か? 少なくとも私には理解不能)。ま、確かにデップの好きそうな題材ではあります。私的に一番怖かったシーンは、タダ乗りされた「蜘蛛女」の人がキレたところでした。んなわけで3点献上。 3点(2001-11-28 21:12:57) |
1990. ハーモニーベイの夜明け
まさか内容も邦題も「ショーシャンクの空に」のパクリだったとは(原題は「本能」。ちゃんと原作はあるみたいなんですけど…)。タートルトーブの名前を見ていやな予感はしてたんだけど、映像的には「羊たちの沈黙」風のアンソニー・ホプキンスのアップが続き(もう最初の方はレクターそのもの。このキャスティングは問題!)、まるでティム・ロビンスのようなキューバ・グッディングJrの演技もちゃんとある。変な小細工しない分いさぎよいとも言えるけど、最低限「ショーシャンク」と「羊」を観た方は観ない方がいいと思います。確かにいい話だけに惜しいですが、4点献上。 4点(2001-11-28 21:11:57) |
1991. 逃亡者(1993)
怒鳴りまくって矢継ぎ早に命令ばかりしているトミー・リー・ジョーンズと飄々としながら仕事のできる部下達。この連邦保安官達がすごくいい人達に描かれていたので、逃亡者ハリソン・フォードに今一肩入れできず、私にとっては非常に印象の薄い作品となってしまいました(決して忘れている作品ではありません)。むしろ駄作の呼び声の高い続編の方が印象深いです(しかし、この連邦保安官達は冤罪の人ばかり追ってるのね)。面白かった~とも、つまんなかった~とも言えないので、中途半端で申し訳ありませんが5点献上。 5点(2001-11-28 21:10:45) |
1992. O嬢の物語
「エマニエル夫人」で味をしめたヌード写真家(決して映画監督ではない)ジュスト・ジャカンが調子に乗って作ってしまったという感じ。背徳的な肉欲を愛に昇華させていくというお決まりのストーリー。確かに美女の裸体はそれだけでも芸術的ではありますが、これを「芸術」と言ってしまっていいもんなんでしょうかねぇ? 映画的にもポルノ的にも「エマニエル」より数段落ちるレベルです。ということで例によって1点献上。 1点(2001-11-28 21:09:41) |
1993. アイス・ストーム
ありきたりなストーリー故、どっかで観たような印象を受けます。ほぼ内容の同じ「アメリカン・ビューティ」同様、あまり感銘は受けませんでした(あと、「再生」は描かれていません)。出てくる役者が皆知っている人達ばかりなのは驚きですが(若手総出演。ケイティ・ホームズまで出ています!)、全員が人間味を感じさせない冷めた演技なのも今一入り込めない原因でした。発見は丸々太ったクリスティーナ・リッチがオバQに似てるってこと。(あと↑監督は「グリーン・デスティニー」のアン・リーです)。【あまぬま】さんの書いているように「今更」ながら、4点献上。 4点(2001-11-28 21:08:45) |
1994. スリング・ブレイド
【くまたん】さんに同感。異様に善意溢れる周囲の人達とやけに浮いてる悪意の人一名。そして、すぐにストーリーが判ってしまうのも私的には納得できない(サスペンス映画じゃないから問題ないのかもしれないけど…)。ゲイの人への贖罪など、主人公の神格化のしすぎも気になった(しかし母親の方は、最後あれで良かったのかなぁ?)。とりあえずバーガーショップの店員ジャームッシュとソーントンのなりきり演技に5点献上、ンフ~。 5点(2001-11-28 21:07:45) |
1995. ツイスター
【ドラえもん】さんに同感ですが、たった1日で何回も竜巻に出くわし追いつ襲われつする都合良さ、タンクローリーさえ巻き上げてしまう竜巻が何故あんな小さい物を巻き上げないのか、そしてアンブリンだと監督が誰であろうと、どうして誰もがスピルバーグ風の演出・映像になってしまうのか、ということが気になりました。確かに時間を忘れさせてくれる良質の娯楽大作なのは間違いないです。6点献上。 6点(2001-11-28 21:06:47) |
1996. 風雲 ストームライダーズ
「北斗の拳」と「ドラゴン・ボール」を合わせたような向こうの人気劇画の映画化だそうですが、それをそのまま映像化しようとする香港映画人スピリット溢れるアクション映画。こっちで言えば「かめはめ波」「百裂拳」「武空術」「竜巻旋風脚」等が、まんま映像化されています。「マンガみたい」という形容詞は不要、マンガそのものなのです。「親の仇」や大げさな演技、やけに挿入歌を多用するのは向こうの特徴ということでご愛敬(↓主人公が二人いるんですけど、確かに誰が誰だか判らなくなる可能性あり)。とにかく楽しいマンガを読んだような感じで、7点献上。 7点(2001-11-28 21:05:47)(良:1票) |
1997. 南極物語(1983)
(良かった、まだ誰もこのコメントに触れていない。今がチャンス!) タロ~ッ! ジロ~ッ! サブロ~ッ! って三郎はおらんやん!、とノリ突っ込みをしつつ4点献上。 4点(2001-11-26 16:53:43)(笑:2票) |
1998. 忘れられない人
(注!:全ストーリー書いてます) 本当に本当に申し訳ないけど、使い古されたモチーフを寄せ集めただけの凡作。タイトルバックで語られる先天的な病気を持つ主人公の生い立ちとお涙頂戴的なピアノ曲から始まって、ダイナーで働く男運の悪いヒロインと無口でワケありそうな主人公 → 酔っぱらってヒロインをレイプしようとする若僧とその舎弟(何で映画に登場するこういうヤツには必ず舎弟がいるんだろ?) → ヒロインを救出する主人公 → これがきっかけで主人公が気になりだすヒロイン → そして案の定結ばれる → で、やっぱりレイプ犯に仕返しされてしまう主人公 → 病院に担ぎ込まれて先天的病気の重度が発覚 → 何故か訳の分からない理論にすがり治療を受け入れない主人公と何故か病院に送り返さないヒロイン → 更には主人公が自分に行ってきたストーカーまがいの行為(と言うかストーカーそのもの)を簡単に許すヒロイン(究極の愛はストーカーってことなの? だいたいクリスマス・ツリーがあった時点でホラー映画に展開するのかと思った)。まだ続きがある。幸せの絶頂でやってくる主人公の寿命 → 葬式で「ありがとう、あなたは天使だったわ」という台詞を吐くヒロイン → 実は主人公が死期を悟っていたことを知って思い出の曲を聴きながら涙に暮れるヒロイン → THE END。いかがですか、観たり聞いたりしたことのあるシチュエーションばかりじゃないですか?(今時こんな展開の映画も、少女マンガさえないと思いますけど…) とにかくチープな展開とカップル二人の考え方についていけませんでした(そう言えばヒロインが「他人に理解されない同士だから理解し合える」みたいな台詞を吐いてました。じゃあ理解できんよ)。あと、クリスチャン・スレーターの髪型見て「ソード・フィッシュ」のトラボルタを思い出しました(どちらもヒドイ)。どうぞ血も涙もない無情な男と思ってください、それを覚悟で書いてます。愛のない男の点数、3点献上。 3点(2001-11-20 22:18:51)(笑:2票) |
1999. グース
とにかくラブリーなアンナ・パキンの可愛さと、ただパラグライダーと雁の群が飛んでいるだけの映像の気持ちよさ、美しさを堪能。特にラスト近く、空の映った湿原を低空飛行する「群」を上から空撮したショットの、この世の風景とは思えない美しさは絶品。ストーリーなんてどうでもいい(とか書いてますけど、結構泣かせる話です)、それだけで充分6点献上。 6点(2001-11-20 22:17:10) |
2000. エンド・オブ・デイズ
アクション大作映画としては及第点じゃないですか? オープニングにニューヨークのド真ん中で繰り広げられるアクションにはワクワクしたけどなぁ、お約束の重火器フル装着シーンもちゃんとあったし。皆さんシュワちゃん映画に何を期待しているんでしょうか? まさか感動して涙を流したい訳じゃないでしょう。そりゃストーリーとか思い出せば腹も立つでしょうけど、かつてシュワちゃん映画にまともなストーリーなんてありましたか? 場面場面を条件反射的に楽しむのがシュワちゃん映画ですよ。私的に難点を言わせてもらえればロビン・タニーその人(一瞬ヌードを見せたのにはびっくりした!)、私だったら容赦なく殺してます。そんなこんなで5点献上。 5点(2001-11-20 22:16:22) |