2101. あの子を探して
設定はこの上なく面白そうなのですが、やっていることをそのまま追っているだけで、各場面の必然性や表現というものがないので、平坦に感じてしまうのです。 [DVD(字幕)] 5点(2012-02-17 03:30:26) |
2102. 動乱
目のつけどころは良いと思いますが、映画としての作り方が、ただ筋を追っただけで、俳優陣も与えられた台詞を喋っているだけで・・・つまり、形を作りあげるだけで手一杯になってしまい、それぞれの人格やドラマの部分が作り込まれていないのです。結果、肝心の決起の場面でも、必死さや衝動感や勢いというものがありません。脇役にこれだけ個性俳優陣を投入していながら、もったいない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-02-14 00:23:16) |
2103. 悲しみよこんにちは
原作はいろいろなことが割とさらっと書かれているので、映像化しようと思ったら、かなり細かく作り込む必要があるのですが、結局は台詞を順番になぞっていっただけでした。中心4人の存在感でもっているような感じです。終始誰かが喋りっぱなしの落ち着きのない描写もマイナス。 [DVD(字幕)] 5点(2012-01-30 01:33:44) |
2104. 天然コケッコー
登場人物たちがみんなガラス製みたいというか、透明すぎというか、人生が感じられないというか・・・風景に寄りかかってそのまま流れてしまったみたいで、息づかいや感情といったものが感じられません。したがって、そこにドラマもありません。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-30 00:13:55) |
2105. かもめ食堂
せっかくのフィンランドの日本人食堂というチャーミングな設定でありながら、プラスチックのような人工的で無機質な店の内装がぶち壊しにしています。とても、人の人生や人情が交錯しそうな場所に見えません。料理が人を変える話なのに、肝心の料理がきちんと撮られていないのも問題。ただ、小林聡美があそこまで「可愛いおばさん」になっていたのはどきどきしたので、そこに5点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-26 02:18:57) |
2106. 天国の駅 HEAVEN STATION
《ネタバレ》 この内容で女死刑囚云々を売り文句にしてはいかんでしょう。最初と最後の部分を抜けば、よくあるメロドラマ風味犯罪ものと変わりありません。大体、異様に情緒的だったり感情的だったりする描写の数々によって、死刑になるほどの犯罪としての重みも希薄になってしまっているから、その時点で主題と乖離しています。結局、丹波哲郎や津川雅彦の個人技に大分助けられているのではないでしょうか。彼らの登場ごとに、だれそうな場面が破綻を逃れています。 [DVD(邦画)] 5点(2012-01-06 04:09:08) |
2107. ジャイアンツ
全体がとてつもなくゆったりじっとり進行していくのに、結局は個々のキャラクターの描き分けがあまり上手くできていないので、ただ長いだけに感じてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-27 03:19:47) |
2108. シン・レッド・ライン
これだけの豪華キャストでも、監督にとっては全員駒にしかすぎないというワガママぶりが素晴らしい。俳優陣の見せ場などはことごとく無視、あくまでも撮りたい映像をひたすら撮り続けるだけ。その徹底ぶりは、それはそれで潔い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-18 05:08:41) |
2109. 江戸城大乱
酒井忠清とか堀田正俊、およびその周辺の時期に着目した時代劇ってあまりないので、そこだけでも十分貴重だと思う。ただし、巧者揃いの俳優陣はほとんど生かされておらず、せっかくの世継ぎ紛争ものなのに、知略も戦略も権謀策術もその背景や動機も見当たらないのです。つまり、主演の3人くらいに寄りかかって作られてしまったということ。どうもいろいろなところが中途半端でした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-12-14 02:59:40) |
2110. テキサスの五人の仲間
《ネタバレ》 ゲームが終了したときは「このオチだけではないことを祈る」と思っていたのですが、そのとおり(というかそれ以上)のオチになってしまいました。そんな、オチのためだけのオチよりも、例えば銀行でのやりとりなどの方が、よほどドラマがありますし、トリッキーでもあります。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-04 00:24:40) |
2111. 戦争のはじめかた
《ネタバレ》 笑わそうとしているのに笑えないのは、真剣味が足りないからです。出発点が「特段活躍場面もなくたるんだ雰囲気の軍隊」というそれ自体ギャップのある設定なのだから、もっといろいろデフォルメできたと思うんですが。アンナ・パキンちゃんの二度のセクシーショットに5点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-29 01:05:48) |
2112. ビッグ・ウェンズデー
サーフィンとベトナム戦争に寄りかかって、肝心の青春描写ができていなかったような気がします。各人のたどる軌跡が浅すぎます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-28 00:19:07) |
2113. ライムライト
《ネタバレ》 1つ1つの心の動きを丁寧に誠実に撮っていった導入部は良いのですが、途中から、ステージのシーンがやたら長かったり、あまり関係ないような人たちが騒ぎ出したりで、だれてしまいました。尺はもっと短くてよかったのでは? [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-19 02:50:53) |
2114. ダントン
《ネタバレ》 豪華な色彩は見ていて楽しいのだが、ほとんどの演技が、舞台演劇のように大声出しっぱなしなので、そのうち疲れてくる。終盤の裁判から処刑に至るシーンは、これぞヨーロッパというような粘着質な描き方で、ここでインパクトを稼いでいるような気がする。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-14 02:28:19) |
2115. ブルーバレンタイン
結婚後の男女関係に着目したドラマって意外と少ないので、期待も大きかったのですが・・・どこまで進んでも2人がそれぞれグチグチ文句を言っているだけで、何かをしたいという空気が感じられなかったのには面食らいました。なおかつ、不必要に細かいカット割や、すぐにアップになりたがる落ち着きのないカメラが、俳優陣の演技も邪魔しています。これはもったいない内容でした。 [DVD(字幕)] 5点(2011-11-11 02:16:56) |
2116. アヴリルの恋
《ネタバレ》 静謐性と神秘性を感じさせる出だしのところはよかったのですが、途中からえらく描写が俗っぽくなってきて、ラストなんかはいかにも枠を突き破ろうとしてかえって枠に囚われた感がはっきり見えてしまいました。この展開だったら、最初のところで外界との接触がなくて云々という設定もいらなかった気がします。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-07 12:35:40) |
2117. 九月に降る風
《ネタバレ》 前半は、台湾版「アメリカン・グラフィティ」(!)といった趣で、ぎこちないながらもそれなりに作品として成立しているのですが、後半に強引に事件を盛り込んでおかしくなってしまいました。男子と女子の描写がうまく絡んでおらず、それぞれ浮いているのも難点。ただ、ジェニファー・チュウという女優さんは初めて見ましたが、可愛いですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-07 12:30:20) |
2118. HACHI/約束の犬
《ネタバレ》 何がショックって、リチャード・ギアが堂々と「おじいちゃん」を演じてしまっていること。やはり月日が経てばそうなってしまうのね。もともと、ラッセ・ハルストレムが何でこんなそのまんまなリメイクをするのかが不思議だったのだが、音楽を除いては新鮮味はほとんどなく、各登場人物の人格面も深められてはいない。巧者ジョアン・アレンにも出番なし。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-01 03:52:31) |
2119. トゥルー・ヌーン
《ネタバレ》 のどかな村落に突然国境が出現という設定が凄いし、それがなぜか村の風景とマッチしているのも凄いが(私は「ノー・マンズ・ランド」を思い出した)、今ひとつ現実の切迫感の描写が弱いような気がする。ただ、ラストの原始的な容赦なさは、それとは別の次元で強烈。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-28 02:54:13) |
2120. ミルコのひかり
《ネタバレ》 もう少し感動があるかと思っていたのですが・・・ハンディキャップのある人物が何を達成したかというだけではなくて、そのプロセスやステップ、そして心の動きをもっと見たかったところでした。ラストが予定調和に見えてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-28 01:08:20) |