201. ヒトラー 最期の12日間
ドイツ人が描くヒトラー映画か。。。 それだけでも意味のある映画かと。 しかし、もっと自虐的な映画かと思ってた。 「他人ごとではない客観」という立場で描かれた映画ですね。 ヒトラーって、こういう人物だったんだね。 かなり印象が変わった。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-15 10:50:13) |
202. ダーティ・ダンシング
ジェニファー=グレイのキュートさ と パトリック=スウェイジが踊れるという驚き に、この点数。 ストーリー的には。。。んーと。。。「期待せずに観れば十分納得」という感じでしょうか。 俺的には、思ったよりカタルシスが弱いのでもう一押し欲しいかも。。。 いい映画ですけどね^^ [DVD(字幕)] 7点(2006-04-15 10:41:45) |
203. 県庁の星
《ネタバレ》 いやいや、なかなか面白かったですよ^^ なんといっても官民の描き方が絶妙です。 役所仕事に対するイラ立たしさ、民間企業(もっと言えば「場末の職場」)の悲哀 等など、上手く描かれてます。 「んなの、ありえねぇ」のギリギリ手前で見せてくれて楽しめました。 全然期待してなかっただけに満足。 柴咲コウの役がかなりナイスにハマってたなぁ。。。 「コーヒー100円」のエンディングが秀逸でした^^ ただ、これ、TVの2時間枠で見せてくれたら大満足なんだけどなぁ。。。(笑) [映画館(字幕)] 7点(2006-03-06 22:26:09) |
204. ハウルの動く城
《ネタバレ》 で、いったい何を伝えたかったの??? 設定は面白いし、キャラクター達も愛せるのに、ストーリーの展開があまりにも陳腐すぎる。 サクサクサクサク進みすぎ。 なんで、みんなあんなにソッコー仲良くなれるんだ??? 心の機微が全く描けていないから、全てが唐突に起こる。 この世界の説明が全くなされておらず、何がなんだか最後までわからない。 いくら名女優でも倍賞千恵子に若い娘の声はさすがにキツイ。 老若で声優を使い分けてもよかったんじゃないのか? ていうか、これだけのパーツが揃ってたら、もっともっと面白い映画にできたはず。 なんとも中途半端な映画でした。 がっかり。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-04 01:07:49) |
205. 史上最大の作戦
《ネタバレ》 凄い映像だなぁ。。。 同じノルマンディ上陸作戦でいえば、「プライベートライアン」の方が悲痛度は上だけど、スケールは圧倒的にこっちの方が上。 「史上最大の作戦」と邦題にしたのも頷ける。 出演は豪華だけど、史実ものとしての立場からヒーローは存在せず、全員あくまで一兵士のポジションを貫いてある。 ヘンリー=フォンダなんか使っていながら、ホッタラカシだもんね(笑) 映画として面白いかと問われると、軸になるストーリーがあるわけではないのでそんなに面白いわけではない。 ともすれば各エピソードがバラバラに空中分解してしまいそうな危うさもある。 けれど、ドイツ軍幹部達の憤りの部分なんかはなかなかよかったし、イギリス軍のバグパイプの音色は昂揚感があった。 「ヤツは死に、俺は動けず、君は道に迷う。 どうやらこれが戦争らしい」のメッセージは秀逸だし。 しかし、アレですね。 こういうヨーロッパ戦線ものでいつも思うのが、どっちが連合国軍でどっちが枢軸国軍か見分けがつかないのが苛立たしいところ(^^; 軍服なんかは「史実に基づいて」るんだろうけど、どっちも西欧人だから分かりにくい(笑) アメリカ映画で使う「映画の中の電話番号は555から」みたいな、製作側と観客側との「約束ごと」みたいな形で、うまく区別できる表現方法があるといいのにね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-02-17 02:43:31) |
206. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 実話なのかぁ。。。 でも何故だろう、あんまり心に突き刺さってこない。 もちろんスクリーンに映し出される光景は凄惨だ。 けれど、響かない。 あまりにも淡々と進みすぎるからなのか、ナチスの理不尽極まりない振る舞いを見る主人公の視点が「外側から」だからなのか。。。 「逃げて逃げて逃げまくって、最後は幸せに暮らしました」ってだけの印象に終わってしまった。 何故だろう。。。 [DVD(吹替)] 7点(2006-02-06 21:31:37) |
207. 穴(1960)
うひゃぁ、凄い映画ですねぇ。 ホント鏡に映った看守の群が見えた瞬間、思わず声が出ますね。 ハラハラドキドキの脱獄アドベンチャー、男の友情物語、サスペンスと、観る者をシッカリ楽しませておいて、しかも最後に痛烈な問題提起をもってくる。 コレほんとに実話なの??? 凄すぎる。。。 ガンガンゴンゴンガリガリギコギコってな音が、そんなに響いたらマズいだろうとは思うけど、それは観客のハラハラ感を煽る演出意図だと解釈したら、掘って出た土もちゃんと処理できる空間はあったし、ドアヒンジの細工や砂時計などサクサク進み過ぎながらも観てるこっちを納得させるだけの説得力を表現できてるわけで。 「なるほど、そんなふうにクリアしていったんだね」って汲み取ってしまえば、あとは5人が無事外界に辿り着けるのか、そこに集中して手に汗握ってればいい。 てーか、自然にぐいぐい引き込まれていく。 そして衝撃のラストに繋がる。 質問。 ガスパールの立場に立たされたら、貴方は脱獄できますか? その答えは本当ですか? 本当に本当ですか? [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-01 01:40:42) |
208. ミッドナイト・ラン
面白い映画です。 心地いいテンションを全編ずっと保ち続けてる。 これって凄いことですよねぇ。 ラストの爽快感も素敵^^ 普通これだけ終止ドタバタばっかりだと、たいてい辟易してきちゃうもんなんだけど、緩急の使い分けが素晴らしく、最後まで引っ張りきってしまう。 楽しめました^^ [ビデオ(吹替)] 8点(2006-01-30 23:42:44) |
209. 變臉~この櫂に手をそえて~
へぇ。。。世の中には色んなタイプの名画があるんだなぁ。。。 中国の歴史的背景や思想、宗教観念などなどが、淡々とした映像美の中に悠然と流れ出てくる。 自分の信念を頑ななまでに守り通す変面王。 恩義、忠義、礼節を真っ直ぐに通そうとするクーワー。 素晴らしい。 個人的には、人観音様が素敵だったなぁ。。。まさに「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 カッコイイなぁ。。。 なるほどいい映画です^^ [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-30 00:41:57) |
210. 電車男
《ネタバレ》 なーんだ、つまんね。 誰もがみんな最初の1回か2回経験する「不安でびびりまくってる恋愛」の話じゃん。 普通、同級生なんかに相談するのを、ネット上の相手に相談してただけのことなんでしょ? まあ、これを生で体験した人にとったら楽しかっただろうとは思うけど、映画になるほどの話かぁ? 中学や高校の時に放課後毎日こんな相談事して盛り上がってたけどなぁ。。。 エルメスを助ける勇気を出した時点で勝負決まってるようなもんを よくもまあ延々と引っ張りましたな(笑) 彼女を救った時点で、彼女にとって彼の行動は全部愛しく思える。 「恋は盲目」。 そういう話です、単に。 「人を好きになる痛みを乗り越える勇気」は、オタクだけが必要とするエネルギーではない。 主人公はこの際オタクでもオヤヂでも何でもいいんです。 こういう試練がオタクだけの特権だと思い込んでるのが腹立たしい。 つーか、まあ、オメデタイ話ですな(笑) 普通はね、みんな失敗して振られて痛い思いして、そうやって「恋愛の方法」を覚えていくものなのだよ(笑) 全部マニュアル通りに動いてる男。 とにかく出会ったことが超ラッキーでしかないほど心の広い彼女。 で、「ネット上でも友情は芽生える」みたいな美談かと思ったら、イイ女ゲットした途端それまで一生懸命応援してくれた連中と疎遠になるという。。。こういうの、どうなのよ? (笑) なんだか一気にランクアップを果たしたみたいな電車くん。 こういう輩が次の日からネットで「恋愛ってのはなー、おまいら」なんて、アドバイスなんかし出したりしたら。。。あー、いやだいやだ。。。 [DVD(字幕)] 4点(2006-01-28 00:40:34) |
211. 機動戦艦ナデシコ The prince of darkness
テレビ版のノリが失われた時点でアウト。 まあ、同窓会ものって、こうなっちゃうよねぇ。。。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-24 21:59:26) |
212. THE 有頂天ホテル
相変わらずクドイなあってのが第一印象。 もっとスッキリ見せて欲しいってのが本音。 なんだけど、さすがに三谷幸喜も映画作りに慣れてきたらしく、今回はそれなりに楽しめた。 でもねぇ、こんなに豪華なキャスティングをする必要あんの? これだけたくさんの役者をうまく使い切ってるとも言えるけど、逆に言えば、誰のストーリーも印象に残らない。 今回の小ネタのたたみかけ具合や笑いの間は、よくこなれていて上手いと思うし楽しめるけど、核になるストーリーがなんもない。 だからカタルシスがない。 三谷幸喜って、2時間ものの脚本書くといつもやりすぎちゃうんだよなぁ。 「こんなのありえねぇよ」ってとこまでいっちゃう。 そうなると観てるこっちが引いてしまうし、それが延々続くから疲れちゃう。 2時間の尺をビッチリ笑わせてくれるサービス精神は買うが、そろそろ「間引きするセンス」も磨いてみては? 一応笑えるシーンがいっぱいあったので、6点献上。 でも、「映画」としては、どうだろうねぇ。。。 [映画館(字幕)] 6点(2006-01-24 01:46:37)(良:1票) |
213. ドライビング Miss デイジー
へーーーー。 素敵な映画ですねぇ。 いやぁ、こういうテンションの映画をじっくり楽しめるなんて自分も大人になったなぁと、そんな気にしてくれました(笑) 公開当時に観てたら「辛気臭い映画だなぁ」と思ったかもだけど(笑) 人種も地位も立場も主義も性別もまったく違う2つの「個」が、ゆっくりと打ち解けていく過程が本当に心地いい。 もちろん色んなテーマを含んでいるんだけど、それらを過激な手法にたよらず、淡々と、でもしっかりと紡いでいく。 こんなに素敵な映画だとは思わなかった。 本当に丁寧に作られていて感心した。 しかしあれですね、日頃退屈だと思える「日常」を、こんなふうにゆっくり噛み締めてみるべきなのかもしれない。 「老い」って結構素敵なことかもしれません。 お気に入りの一本になりました^^ [DVD(字幕)] 8点(2006-01-22 21:16:15)(良:1票) |
214. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 なるほど、尊厳死ですか。 まさに「アカデミー賞」向けの映画ですねぇ。 「死んじゃダメ」「殺しちゃダメ」なんて、そんな軽々し過ぎる言葉、言えるわけがない。 そんなんじゃクリント=イーストウッドがわざわざ映画にしたりしないよね。 俺自身、「死ぬのは逃げ」だとは常々思っているけど、でも、人なんて、その状況に置かれないと分からないよ。 例えば、「全身麻痺」で、「自分の身体が少しずつ壊死して切り取られていくだけの状況」で、「誰からも惜しまれることもなく」。。。そして、「自分がそれまでの人生に満足している」のだとしたら。 本人に「生死の選択を与える」ことは許されてもいいんじゃないかと。 そういう問題提起なわけだ。 鴎外の「高瀬舟」を思いながら観ていた。 ずしんときました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-22 17:24:25) |
215. アイランド(2005)
《ネタバレ》 はぁ。。。。 20年以上前に読んだ手塚治虫の「火の鳥」。 30年以上も前の漫画なんだけど、そこで描かれていた世界観を思い出したんですが、それでも、この設定自体はやっぱり面白い。。。。 なのに。。。 マイケル=ベイって、こういう見せ方しちゃうんだねぇ。 下手っぴ。 なんだ、あのアクションは? こういうテーマの作品で、あそこまでドッカンバッカンやる必要があんのか??? 大体、穏やかな教育しかされてこなかったクローン達が、いきなりあそこまでバイオレンスになれるかよ? バイクや赤信号も知らないような人間が、エアバイクなんて運転しちゃうし(笑) おまけに、解放されたクローン達の「その後」なんて絶対に問題だらけなのに、なんにも触れてない。 そういう矛盾ばっか気になって、入っていけない。 そこがダメ。 「クローン技術(もしくは進みすぎた人間文明)への警鐘」とか、そういうメッセージは全然ないのね? 「こんな事件が起きたら大変だよねぇ」って言ってるだけ(笑) 本物ジョーダンの息子の悲哀ってな部分もほったらかしだしさ。 じゃ、出すなよ(笑) [DVD(字幕)] 4点(2006-01-22 00:41:45) |
216. プラトーン
面白いか? いや全く面白くない。 じめじめむしむしうじうじどろどろと爽快さのかけらもない。 しかしそれが凄い。 戦場なんてのはそんな世界なんだ。 一兵卒の目線から見た戦争をリアルに描いた作品。 兵隊はみんなカッコ悪い。 怖いもん。 苦しいもん。 正義や大義なんて通用しない。 明日死ぬかもしれない極限の世界だから。 戦場にBGMなんて流れない。 当たり前。 そういう当たり前のことを当たり前に描いてある。 そこが凄かった。 ただね、「本国が戦場になった敗戦国」ってのはもっと悲惨なんだよね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-14 00:55:02) |
217. 刑事ジョン・ブック/目撃者
あれ? これってサスペンスじゃないんですね? 期待したのとちがった(^^; でも、面白かったですよ^^ この映画で、アーミッシュって部族の存在を初めて知ったわけですが(笑)、素敵な生活をしてるんだなぁと思う反面、現代的生活者の(ジョンを含む)我々との間にはやっぱり簡単には埋められない深ーい溝があるんだなぁ。 ラストシーンがなんとも切なくて素敵ですね^^ [DVD(字幕)] 7点(2005-12-31 20:13:07) |
218. アルカトラズからの脱出
あえて囚人のバックボーンを語らず、「脱獄」だけに焦点を絞って見せているのがいい。 人間の尊厳だとか明日への希望だとか、そういうものはこの程度描いてあれば十分。 脱獄の緊迫感は凄まじい。 実話でありながらエンターテインメント^^ ハラハラドキドキ。 面白かった^^ [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-31 19:57:12)(良:1票) |
219. キング・コング(1933)
もうね、製作者の方々は、この映像を見せたくて見せたくて仕方なかったんだろうなー。 とりあえずその情熱たるや凄まじい! で、その映像を見せるためにストーリーを書いた感じ(笑) もう展開が早い早い(笑) でも、観客を楽しませる為の仕立ては、しっかり出来てるんですよねぇ。 今観ると、さすがにプリプロダクションって感じに見えるけど、当時は物凄いインパクトだっただろうなぁ。。。 こういう「馬鹿」が、次の大きなムーブメントを呼び起こすんですよね。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-29 00:28:16)(良:1票) |
220. 東京裁判
本裁判唯一の戦時国際法学位所持者パール判事の言葉、「時が、熱狂と偏見とをやわらげた暁には、また理性が、虚偽からその仮面を剥ぎ取った暁には、その時こそ正義の女神はその秤を平衡に保ちながら、過去の賞罰の多くにその所をかえることを要求するであろう」。 その暁が訪れるまで残しておく「記録」。 大日本帝國すなわち日本は、まごうかたなき敗戦国である。 しかし、断じて、それ以上でもそれ以下でも、ない。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-27 03:20:59)(良:2票) |