201. 情婦
弁護士の風体や法廷シーンの駆け引きなど、まるでポワロのようでしたね。評判通りの出来でしたが、ラストシーンは、締め方としてはちょっと乱暴かも・・・。法廷もの・サスペンスものという視点で観れば、今はもっと優れた作品がありますが、それも、この時代にこういうクオリティの作品があってこそなんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-07 16:19:42) |
202. あなたになら言える秘密のこと
《ネタバレ》 ん~、いい内容の映画で、個人的にはこういう雰囲気の映画は大好きなのですが、なんだかちょっと引っ掛かる・・・。戦争を持ち出すんなら、終盤は恋愛路線に走らないで、ジョゼフはハンナを探すけど見つからない・または探してはいけない的な内容で締めてほしかったです。ビターなチョコレートも美味しいなと思って食べ続けていたら最後の一個だけ甘ったるいミルクチョコで「それはそれで美味しいけど、ここまできたら最後もビターな味で終わりたかったのにぃ~!」という感じでした。でも海の上の掘削所という、一般生活から隔離された独特の空間の雰囲気を表現するカットや、それに合う音楽の選曲センスは素晴らしかったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-07 09:46:46) |
203. ノン子36歳(家事手伝い)
《ネタバレ》 わりと最近の映画ですけど、センスが、日本映画暗黒時代といわれる80年代のようなトホホな感じでした。結局、坂井真紀の裸以外、たいして印象に残らない・・・みたいな。ノン子も若造も父親も、とにかく主要キャストのキャラ設定が現実離れし過ぎていて、人物を描くというより、話を面白くさせるために無理やり人物像を捏造したような印象でした。ラストの、若造と巫女姿のノン子が電車に乗るシーン、もしかして「卒業」のパロディのつもりですかね?(笑) [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-06-06 09:11:00) |
204. 襲う巨大怪鳥/空の大怪獣Q
なかなかのバカバカしさで、最後まで目が離せませんでした(笑)。タイトルは大怪獣Qですが、主役は、怪鳥ではなく宝石泥棒のおっさんですよね。ゴジラやウルトラマンのような怪獣映画目線で見てしまうと、他のくだりがダラダラと長いように感じますが、これはあのアホなおっさんの人生の話で、ある日、怪鳥騒動に出くわした、という話だと思えばまあまあ納得。とはいえ、面白いというほどの内容でもありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-06 09:00:18) |
205. ひみつの花園
《ネタバレ》 お金が好きで、5億円のために大学入学・自動車免許・水泳・スキューバ・ロッククライミング・・・という着想は悪くないですが、何の工夫もひねりもないベタな脚本、咲子のキャラ設定や演出も素人レベルで、「きっとここで笑わせようとしてるんだろうなぁ・・・」というところでもそれほど面白くありませんでした。でも西田尚美の演技は良かったと思います。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-24 22:30:49) |
206. 忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー ~感度サイコー!!!~
これを映画として扱っていいのかどうかは別として、特に清志郎ファンというわけでもない自分も、それなりに楽しめました。清志郎、あんなに個性の強い歌い方なのに、意外にも、どのアーティストとの演奏もピッタリと歌声がハマっていて、そのあたりの音楽の作り方はさすがだと思いました。個人的には、憂歌団の木村さんが出ていたことと、ひさしぶりにHISの演奏(&坂本冬美のセーラー服姿)を見られて良かったです♪映画としての面白さはビミョーでしたが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-20 09:43:07) |
207. (500)日のサマー
平凡なストーリーを、様々な手法と工夫で楽しく見せてくれました。ただ、主人公の男にはイライラさせられっぱなし!いくら恋愛ベタなオトコという設定とはいえ、精神年齢がガキ過ぎてウンザリ。10代くらいの時に観れば多少共感できる部分もあったかもしれませんが・・・。 [地上波(字幕)] 6点(2014-05-17 23:41:47) |
208. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 紛争・戦争の愚かさ・マスコミのバカな使命感・平和より対面を優先する国連の様子などを、変にドラマティックにならず、リアルに描いていました。戦争の悲惨さを強調した内容や涙を誘う的な展開ではないのが逆にこわかったです。ラストの、地雷の上に取り残された男の存在が、関係のない民間人や、意味もわからず武器を持たされて戦っている人の象徴のように思えました。あの人は、紛争を巻き起こした国、そしてマスコミと国連、つまり「現代」という時代に命を奪われる、ということですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-12 08:53:08) |
209. 自虐の詩
中谷美紀はさすがでしたが、キャラ設定が嫌われ松子とかぶってしまったのがもったいなかったです。終盤の感動路線がそれなりにカタチになったのも主役の演技力のおかげですね。ただ、主役2人の「この人、なんでこうなっちゃったの?」という様子の描き方が乏しいため、展開が断片的で流れていない印象でした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-04 00:55:41) |
210. プリシラ(1994)
大自然の雄大な風景・夜になると過去の辛かった話などをする・途中、旅が止まりそうなアクシデントが起きる・最後はめでたしめでたし等、一応、ほのぼの系ロードムービーのお約束をほとんど網羅していましたね。まあそれなりに面白かったですが、これを作った人って、実はオカマが大嫌いなのでは?と感じました。会話に登場する過剰なまでの下品な下ネタ、オカマの派手で奇抜な衣裳やメイクなど、大自然の前では所詮ハエのクソ程度で、結局こういう人達は都会の隅の方でしか生きる場所がないドブネズミのような存在なんだ、と言いたいような気がしました。「愛はかげろうのように」に乗せたオープニングは素敵だっただけに、その後の、大したことないパフォーマンスがちょっと残念でした。 あと、椿姫のアリアがなぜか砂漠の風景に合っていて、このシーンだけは大満足でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-03 13:16:14) |
211. ピクニックatハンギング・ロック
《ネタバレ》 まったく前知識なく見始め、「ミステリー?オカルト?サイコサスペンス?」といろいろ思いめぐらせながら観ていたら、後半は眠くなって、鑑賞ポイントを思いっきり外してしまったようです。もやもやした後味になってしまったので、機会があればもう一度じっくり見直したいですね。(2014.5.2→5.24に2回目鑑賞) ■■■■前回はさっぱり意味がわからずに終わってしまいましが気になったのでもう一度観ました。すると印象がまったく違って、素晴らしく素敵な映画に思えてきました。 ◆まるで顔のように見える岩山・・・これは、100万年の間に精霊的なものが宿り、ミランダたちは彼らに「呼ばれた(=バレンタインデーに愛の告白をされた?)」のではないかと・・・。そして本来なら、セーラも呼ばれていたはずが、校長のせいで岩山に行けなかった。セーラの岩山行きを邪魔した校長は最後に死んで(山に殺されて)しまった・・・。◆彼女たちが山に入り、恍惚な表情を浮かべたり体をゆすったりしているシーンは「山」の愛撫を受け入れているということで、その象徴として靴下を脱いだのでは?◆男の子がミランダに魅せられて探しに行ったけど、女の子を見つけて服の一部を持ち帰ったがひどい目に・・・その服の相手はアーマで、山の怒りに触れた男の子はひどい目に、その男の子が気になってしまったアーマも「山」から追い出されてしまった・・・◆小太りの子は用無しなので、山が「イヤな感じ」を与え、絶叫したのは「てめえ、もう帰れ!」と、イヤな感じをMAXにした◆おばちゃん教師も実は山に呼ばれていた(冒頭の「マクロウ先生に変なカードを贈った~」云々のくだりから)が、これは山を地質学的にしか見ることができないおばちゃんを抹殺するため。おばちゃんが読んでる本も数学やら物理学の本で、つまりおばちゃんの死は、科学第一主義の現代社会に対する警鐘かも?◆セーラが死んだのは、結局山に来なかったことへの報い・・・または、めがねの子が言った「ただの運命」かもしれない◆フランスのマドモアゼルは、最初からそれをすべて知っていた?(山の手先?)・・・以上は自分の勝手な解釈で、まったくの的外れかもしれません。バッハの平均律など、音楽とともに表現された美しさはすべてミランダを表現しているように感じ、結局は、ミランダに対する山の恋物語・・・と結論付けるのは強引かもですね(笑) [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-02 21:24:54)(良:2票) |
212. 旅するジーンズと19歳の旅立ち
《ネタバレ》 映画というより、よくNHKで放送されている海外ドラマといった印象でした。それぞれのエピソードの掘り下げ方が浅いし、特に印象に残る内容もなく、ベタ過ぎると思った前作の方が、まだ観ていて楽しかったです。終盤、ジーンズが消え、それぞれ新しい人生のスタートとか成長とかそういうのを表現したかったのでしょうが、ジーンズの消し方が、妹が持ちだして無くしたなんて・・・もうちょっとマシなアイディアはなかったんでしょうか? [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-04-29 10:55:39) |
213. 舟を編む
この映画は、スタッフみんなが大渡海のようにコツコツとまじめに作ってきた、そんな印象を受けました。地味な話だけど芯がしっかりしているし、変に笑いや一般ウケに走らないところが高いセンスを感じました。日本も、こういう仕事がきちんと評価される社会になってほしいですね。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-26 22:58:41)(良:1票) |
214. 旅するジーンズと16歳の夏
アメリカ・女子高生・青春ものとくれば、だいたいどんな感じの内容なのか想像つきますが、そのわりには楽しめた方だと思います。4人のエピソードを次々と見せるテンポ感が良くて、薄っぺらい内容でも面白く感じました。ビデオを撮っていた女の子が圧倒的にいいですね。ただ、奇跡のジーンズとか魔法とかの設定、そしてこの邦題が無理やりって感じがして、もうちょっとなんとかならなかったのかと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-04-19 10:33:47)(良:1票) |
215. グース
なんだか、「ほ~ら!いい話でしょ!!」という雰囲気ムンムンで、最初からいまひとつ話に入り込めませんでした。気分じゃない時に観ると、こういうの、なんだか癇に障りますね・・・。でも女の子はかわいかったです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-04-13 23:08:16) |
216. g@me.(2003)
《ネタバレ》 ニュースで樹理の写真が出た瞬間の驚き、その後の真実・・・という展開は面白かったのですが、これは原作がよくできていたからだと思われ、映画そのものの出来や作り手のセンス・力量はかなり低いように感じました。主人公2人の恋愛の絡ませ方も、民放の「トレンディードラマ」のようなお粗末ぶり。東野圭吾、素晴らしい作品が多いのに、ドラマ・映画になるとロクな作品がなく、とても残念です。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-04-13 18:08:10) |
217. 星の旅人たち
まるで、自分の心もひとつ成長したような、見終わった後の充実感や清々しさは、言葉ではうまく表せません。内容もカメラワークも素晴らしいし、映像や風景が圧倒的に美しいです。先日、NHKのドキュメンタリー番組で、この巡礼を特集していました。それを観て、この映画の寺院内のシーンは、荘厳な雰囲気を表現するために過剰な演出は避け、できるだけ聖堂のムードを忠実に再現しようとしているのがよくわかりました。また最後の、遺灰を海に撒くシーンも秀逸。普通の映画なら、撒き散らした瞬間に遺灰が舞い上がり、海に向かって飛んで行く・・・というようなシーンになるのでしょうが、安易な映画的演出を使わず、灰は足元付近に散乱・・・というのが、逆にリアル感を高めていると思いました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-04-12 01:24:36) |
218. テルマエ・ロマエ
前半は、阿部寛の魅力を存分に活かした最高のコメディーで爆笑の連続でしたが、後半からはテンポ感も内容も悪く、印象は急降下・・・。でもそれなりに楽しめました。上戸彩の出演作品を初めて見ましたが、演技はヘタだし存在感はないし、この人、役者として大丈夫なんですかね? [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-04-09 09:54:27) |
219. さんかく
《ネタバレ》 同居しているカップルの部屋に、ある日彼女の妹がやってきて・・・となると、三角関係でてんやわんや・・・というB級ドラマ的な展開が予想できますが、よく練られた脚本のおかげで、かなりクオリティの高い作品に仕上がってました。職場に現れる・家に現れる・ストーカー等、迷惑かけられた側が違う相手に同じことをしでかす面白さもありましたが、やはり百瀬・佳代・桃の3人の描き方がバツグンでした。それぞれ、かなり際立ったキャラに見えますが、実は、男・女・少女って、基本みんなこんな感じですよね?特に百瀬は、まるで自分を見ているようで、知られたくない自分の本質を暴かれたような恥ずかしさを感じました(笑)。また、桃役の小野えれぴょん、すごくかわいいというわけではないけどつい引き込まれる独特のムードやハスキーな声など、桃にぴったりで、最高のキャスティングだと思いました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-07 11:11:56)(良:1票) |
220. レンタネコ
「めがね」のような映画を観たい気分の時ならなんとか鑑賞できるかもしれませんが、そうでない時なら0点レベルの出来だと思います。ストーリーそのものに惹かれる部分がないし、ネコの見せ方に何の工夫もないため、ネコは大好きなのに、まったくかわいいと思えませんでした。演出もあざとい感じがするし、ガッカリでした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-03-29 14:40:06) |