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TERRAさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 490
性別 男性
年齢 60歳
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221.  ヘルボーイ
この設定は好きです。CGも思いの外しっかりしてる。なのにナンか惜しいなぁ、という印象。勿体無い映画。もっと面白く出来ただろうに……。冒頭でせっかく『妖蛆の秘密』なんて書名を出しておきながらそれっきり、というもの勿体無い。クトゥルーに絡むのか? と期待しちゃうじゃん!w それ以外でも、なんだか会話も今一つ垢抜けないし、メリハリのつけ方や見せ方にもう一工夫あっても良かった気がする。09年正月公開の続編に期待します!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-31 13:12:19)
222.  ブロウ
特に何と言う感想も持てない「だから何?」といった映画だった。この映画を観て学んだことは3点。1.毒を喰らわば皿まで。悪いことするんならトコトンまでやらなきゃね、ってことと、2.裏切り者許すべからず。一度裏切ったヤツは2度3度と裏切ります。きっちり殺してしまいましょう。そんなヤツを許したり、まして再度信用するなんて以ての外です。3.ろくでなしにはろくでなしの女しか付かない。ペネロペ・クルスがろくでなしのバカ女を怪演してます。w  『ゴッド・ファーザー』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』などと観比べると、大物にのし上がっていく悪者と、そうでない悪者の差が判りますな。w たっぷりと悪事を働いたあとは、派手に見事に散ってこそ伝説の大悪党として名前が残るのです。www 余生を刑務所で暮らしながら娘の面会に儚い期待をかけてるなんて小者、小者。そんな小者の情けなさをデップが好演してるのが唯一の観所かな。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-31 12:58:28)
223.  氷の微笑2
自分で何も考えられないスットコドッコイの精神科医が、サイコパス女の策略にはまって身を持ち崩していく、と。主人公のあまりのバカさ加減にストレス溜まりまくりですわ。ラジー賞4部門受賞も納得の出来です。シャロン・ストーンも相変わらずのお色気全開モードで熱演しておりますが、よほどの年増好きでも無い限り「おばちゃん、ええ加減にしなはれや」の一言です。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2008-10-31 12:41:30)
224.  THE MYTH/神話 《ネタバレ》 
“アジアの鷹”シリーズをグググ~っとファンタジックにした感じのお話。ただ、やっぱりアクションは比べるべくも無いけれど……、まあそれはしょうがないよね。でも格闘シーンは今の等身大のジャッキーという感じで、CGに頼りすぎたハリウッド製のアクションより好感が持てる。とは言え、その他のCGはハリウッド製の足元にも及んでないが……。特に滝に飛び込むシーンは爆笑してしまった。オマケに後半はチャイニーズ・ゴースト・ストーリーみたいになっちゃって、こうなりゃナンでもアリだな。w それにしても、秦の始皇帝陵と兵馬俑の謎を解き明かすというのは、まさに亜細亜的レイダースとして中国人には楽しいんじゃないでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-15 21:09:37)
225.  西遊記(2007)
どうしようもないクズ映画。ハッキリ言ってゴミ。これほど見ていてツライと思った映画も久しぶりだ。無駄が多く幼稚な脚本。間の悪い演出。低レベルなFX。公開時に監督が「あえてチープな特撮にした」などとほざいていた。はぁ? どういう言い訳? それとも負け惜しみ? TVの2時間SPならそれでもいいよ。でもこれって劇場公開作品だよね。客から金とって見せる商品だよな? それを敢えてチープにとか言ってこの作りとは、客ナメてんのか? その制作サイドの勘違いを一つとっても見る価値なし。と言うか、TVシリーズの頃から思ってたんだが、頼むから『西遊記』を名乗るのやめてくれ! このシリーズを見て中国では「他国が(つまり日本が)『西遊記』の名前でデタラメなドラマを作ってる。これは自国の文学作品の冒涜ではないか?」と問題視する声が上がってるとか。そりゃそうだよな。コレって西遊記からキャラクターだけを借りてきただけの全くの別物だもの。ただ喚き散らすだけの五月蝿い悟空にはもううんざり。
[地上波(邦画)] 0点(2008-10-15 20:39:35)(良:1票)
226.  靴をなくした天使
全く期待せずに観たら予想外に面白かった。基本的にコメディなので、大感動というほどではないけれど、笑いありイイ話ありで上手くまとまった王道を行く作品。途中で何度も真実が明らかになりそうなのに、ワザとらしくはぐらかされてしまうのだが、それもこの手の映画のお約束と言えばお約束。ダメ親父バーニーは、社会には適合しないけれど人としては立派なんだなぁ。息子にとって、バーニーはずっとヒーローであり続けるんだろう。そしてバーニーもババーも、ある意味魔が刺したということで、共犯者(?)となったこれから先も、周囲に「なんであの2人が?」と思われながら長く友人であり続けるんだろうな。 また、どなたかも書いてらっしゃるが、バーニーが息子に語る「世の中に真実なんて無い。ウソがあるだけだ。その中で好きなウソを信じて行けばいい」というのは名言かも。私も実はそれに近い考えを持っているもので……。“真実”なんて、その事に関わった人の数だけあるんです。見る角度によって、真実なんて様々に変わるもの。あるのは“事実”だけなんじゃないでしょうか。 ところで、この事件はともかく、ライオンの檻に少女を助けに入るバーニーも見てみたかった。w ってか、何でいちいち靴脱ぐんだよ?!www
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-28 13:46:13)
227.  陰謀のセオリー
陰謀論を大きくフィーチャーした『バード・オン・ワイヤー』という感じ。でも、話のまとまりやアクションなどの見せ場では、『バード・オン~』の方がはるかに上かな。こっちは、話を繋ぐためのドタバタに終始してる観が強いわりに、コレといった見せ場らしいアクションが無い。ってより、山場らしい山場が無い。敵の組織の正体もよく分からないし、あれだけの組織力を持っといて、ギブソン一人捕まえるのにどんだけ大騒ぎしてんのよ、お前ら?! って感じですな。そして何より、内容の割りに映画が長すぎる。2時間15分もかけて見せる内容じゃない。
[DVD(字幕)] 4点(2008-09-21 18:52:29)
228.  恋人はスナイパー 《劇場版》
何もかもがヌルい! そしてユルい! 脚本も演出も最低レベル。『華麗なる誘拐』は、その発想の奇抜さから多くの作品のモチーフにされているが、“原作”と謳ってここまで酷いと悲しいね。いくらなんでも、カイコウときなこを中心に話を進めるためのご都合主義が過ぎるだろう。リアリティの欠片も無い。そんなサスペンスの何が楽しいと言うのか? この作品に出てくる警察官はバカばっかりで、話の展開がどうこう以前にストレスが溜まる溜まる。おまけに犯人もバカばかり。事件の決着を付けるべく狙撃に行くのに、真っ白なスーツ着込んで行くプロがどこの世界にいるんだよ。君塚もさ、狙撃についての知識が無いなら、中途半端なこと書かなきゃいいだろうに。飛んでるセスナから狙って敵のライフルを弾くだぁ?! ホバリングしてるヘリからだってそんなスナイプはできねぇぞ。カイコウも、日本に連れてこられて現場でオマワリに聞くんだ。「時間は? 天気は?」って。おいっ、まず風訊けよ、風っ! 風力と風向きっ! お前、本当にスナイパーかよ……。まー、せっせとよく走った水野美紀に2点差し上げときます。
[ビデオ(邦画)] 2点(2008-08-03 02:55:44)
229.  シャンハイ・ナイト 《ネタバレ》 
全体的に悪乗りが過ぎる。アメリカ人ってこういうの好きだよね~。でもレベルが低すぎて笑えない。まあ1よりはストレートでちょっと面白いから4点は差し上げますが。 アクション的にも1よりは頑張ってた気はするけど、ラストの旗を掴んで落ちるってのは戴けない。それ、ポリスストーリー3でやったっしょ? 他にも何かであったような気もするし……。また、ジャッキーのアクションにもカタルシスが無いんだよなぁ。結局、強いのは素人が相手のときだけでさ。対ドニーは妹に助けられ、対ボスキャラのなんたら卿には負け続けで、スカッとした勝ちが無い。ストレス溜まるよ~。 こんなもんなの? ねえ、これでいいの? ジャッキー?
[地上波(吹替)] 4点(2008-07-27 23:36:23)
230.  28日後... 《ネタバレ》 
低予算ながら、結構良い出来なんじゃないでしょうか。特殊メイクと特撮で“怖い”と言うより“驚かせる”ホラー映画が多い中、誰もいない世界に取り残される恐怖や、ワケも分からずゾンビに追われる恐怖感を上手く出せてると思う。また、ちゃんと起伏もあって、対ゾンビからロードムービーになり、最後は対人間へと話が展開していく。街で襲われた後の父娘宅での乾杯や、トンネルで襲われた後に買い物タイムなどメリハリにも配慮がある。多少ベタだけれど、王道を行ったと言うか……。まあ、ジムがいきなり最強の戦闘マシーンになるのはご愛嬌として、ラストもヘンに捻らずに希望の持てるエンディングで好印象。惜しいのは、“28日後”の意味がわからないこと。何で「28日後…」と話が跳ぶの? 20秒で感染するんだったら、28日もいらないじゃん? なんか2度も1ヶ月近く話が飛ぶと、その間の方が色々あるんじゃない? と思っちゃうんだが。w
[地上波(吹替)] 6点(2008-07-20 14:42:08)
231.  ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
映画の内容云々よりも、映像的にどーしても『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』の二番煎じに見えてしまうところが悲しい。そして内容も、世界3大ファンタジー(指輪物語、ゲド戦記、ナルニア)の中では一番子供向けの作品だけに、大人が観るにはちょっとツライ。同じ児童文学でも、向けられた対象が、ハイスクールに通う孫に向けて書かれた『指輪~』の場合は、まだ物語に奥行きがあって大人も楽しめるが、ジュニアスクールくらいの子供を対象にした『ナルニア』では、映画として見応えが無い。『指輪~』が当たったからコレも……。というイヤラシイ便乗商売が透けて見えるのもどうもねぇ。このシリーズの他に、今度は『ホビット』も映画化されるらしいが、『ホビット』は、トールキンがジュニアスクールに通う孫にために書いた話であり、対象年齢が『ナルニア』に近い。先が思い遣られるね……。
[地上波(吹替)] 5点(2008-05-25 15:16:38)
232.  さくらん 《ネタバレ》 
彩り鮮やかで、非常に画が綺麗な映画だった。が、それだけの映画でもある。マンガ原作らしいが、その割には話に目新しい所が何も無い在り来たりなモノ。いや、在り来たりですらなくデタラメと言うべきか。予定調和と言うか、ご都合主義だけで話が進み、よくあるパターンで終わっていく。花魁は狭い金魚鉢に囲われた金魚であり、籠の鳥であって、そんな女が選ぶ最終的な自由は好きな男との駆け落ちでしょう、と……。いやはや何とも。って言うかぁ、どんな金持ちの武家が花魁を正妻に娶るんだよ? そんな侍、絶対に居ねぇよ!w
[地上波(邦画)] 3点(2008-05-12 12:45:48)
233.  推手
老いるってなんだろう……。70歳と言えども矍鑠とした主人公は、太極拳の達人で書も達筆、中医にも通じている。しかし、言葉が通じないために家では居場所が無く、慣れない皿洗いを始めたら作業の遅いジジイ扱い。世間は、人生の先達にしてまだまだ現役の人達に、少々リスペクトが足りないんじゃないだろうか? そんなメッセージが押し付けがましくなく語られる。淡々と進みつつもクスりと笑える前半に、後半はけっこう動きのある展開で、観ていて飽きさせない作りもお見事。さらに、ラン・シャンはもちろん、嫁と父の間で板挟みになる息子も堅実な演技で良い。一つ残念なのは、最初の1ヶ月が語られないために、どうしても嫁のマーサが我侭に見えてしまうこと。おそらくそんなことは無いのだろうと思いつつも、中国人である義父を理解しようとせず、仕事の邪魔者としか見ていない様子が強調されて目に付く。また、せっかく太極拳を大きなモチーフに使っているのだから、それ(特に推手)を使って義父と嫁の和解もあって良かったんじゃないだろうか。その上で別々に暮らす方が後味はより良くなった気がする。
[DVD(字幕)] 7点(2008-05-10 13:17:08)
234.  クリスマス・クリスマス
今やメジャーでありながらも、どこかアングラな匂いを残した役者ばかりを集めて作った傑作喜劇。その空気感を楽しむ映画なんだろうな。でも好きだなぁ、このセンスは。設定からして小劇団風のナンセンスに満ちていて、前半はバカバカしく笑わせて、後半はちょっとイイ話に。はっきり言って、お話としては大した話じゃないけれど、それでも役者の力量があるから、しっかり観られる作品に仕上がっている。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-06 17:01:05)
235.  日本沈没(2006)
うひゃぁ~、恥ずかしいぃ! 観ていてこんなに気恥ずかしい気分になった映画も久しぶりだな。w とにかく田舎臭い。展開も見せ方も、そして何よりセリフの一つ一つまで、総てにおいて垢抜けない。田舎臭い。人物の描き方が薄っぺらいから、誰が死のうが生きようが、何の感動も無い。CGは頑張ってると仰ってる方もおられますが、そうですかぁ? 2006年に作られた映画ですよ? これぐらい当たり前でしょう。むしろ画面の暗さで誤魔化していて観辛い観辛い。しかも、日本沈没しねぇじゃん! これじゃあタイトルは『日本沈没!   か?』だろ……って、東スポかよっ! どこを取っても笑えない、泣けない、何にも感じない。「あ、そう」としか思わない。これはもう、原作及び旧作に対する冒涜ですよ~。
[ビデオ(邦画)] 1点(2008-04-27 23:55:51)
236.  UDON 《ネタバレ》 
なんかね~。ものすごく散漫な印象の映画。何が描きたいのか、何が言いたいのか全然わかんない。ストーリーも、弱小タウン誌の盛衰がメインなのか、親子の絆の再建話がメインなのか。二兎を追って一兎をも追いきれていない。そこに『キャプテンUDON』なるお遊びにしても貧弱なアニメが挿入され……。欲張りすぎて結局どれも中途半端。まあ、この長さを退屈させずに観せるパワーは感じるが、退屈はしないと言うだけで決して面白いワケではない。何より、食べ物を題材にとった映画であり、2時間以上目の前でうどんを食いまくられてるのに、それが美味しそうに感じられない。観終わった後「ああ、うどん食いてぇ!」と思わないんだよねぇ。それってこの手の映画としちゃもう失敗じゃん?
[ビデオ(邦画)] 3点(2008-04-01 19:07:25)
237.  デビルマン 《ネタバレ》 
す、すごいっ! 小学生の学芸会のような芝居も然ることながら、「とーぜん原作は読んでんだろ?!」的な、摘んで端折って繋ぎ合わせたストーリー展開。風呂敷を広げておいて畳もうとする意思さえ見えない脚本。凄過ぎる。許されるのか!? こんな暴挙が許されていいのか?!www 中途半端に原作をなぞりつつ、その肝腎のポイントをすっ飛ばす。この脚本家と監督は原作をどう読んだんだろう? アモン=明がデビルマンとして目覚める前半の要所となるはずの対シレーヌ戦なんか、もうシレーヌは単なるゲスト扱い。また、世界中で人間対デーモンの戦争が……、といってもスケール感が全くなく、ご町内でのいざこざ程度にしか見えない。クライマックスも、明を中心にデビルマン同盟が組まれるシークエンスが無いから、全面戦争という感じが全くしない、ただのケンカ。DM軍団対悪魔軍の大戦という“動”があるから、明と了の2ショットという“静”が生きる印象的なラストなのに……。最期も酷い。「俺もすぐに行くから…ゲフッ」ってサタン、お前は逝っちゃマズイだろ? 「あ、笑った。明が笑ったぁ」のセリフに到っては、俺の感性ではもはや理解不能だぁ~。なんで「眠ったんだね」を変更したのかが理解できない。w しかも暗室の中ですか? ぐらい真っ赤っかで観難い見難い。なんかねぇ……、薄っぺらい。雑。まあね、『キャシャーン』ほど、スノッブ気取りな監督の独り善がりが無いから1点は差し上げます。面白く無さ過ぎて笑っちゃう、ってのに当て嵌まるしね。
[ビデオ(邦画)] 1点(2008-03-22 14:33:36)
238.  デンジャラス・ビューティー
ストーリーと言い、展開と言い、特に目新しい物は何も無いけれど、気楽に観られて楽しく笑える佳作。脚本も演出も、過不足無くまとまってテンポも良い。最近、妙に凝っちゃって大風呂敷を広げ過ぎて最後に畳み切れない、製作者の独り善がりとも言えるような作品が多い中、こういう王道的コメディは安心感があってイイね。
[ビデオ(吹替)] 7点(2008-03-07 19:49:45)
239.  ドグマ
コレ、かなりの傑作だと思います。バカで下品で、それでいてシニカルで……。ストレートな笑いから、ちょっと捻った笑いまで、ごった煮的に散りばめられてます。冒頭の人を喰ったお断りや、いろんな映画を引き合いに出しておちょくりまくる辺りも楽しい。しかし、その根底には結構真面目な“信仰”に対する想いや、キリスト教への愛情も感じられる。尤もそういう芯があるからこそ、評価すべきコメディ映画として成り立っているワケだけれども。そしてその上で、キリスト教の矛盾点等をさらっと突いてみせる。よく出来た映画です。終盤はちょっと笑いの要素が減ってそれなりに真面目な展開になるんだけれど、バートルビーの持った不満は割とよく映画の題材として使われるテーマで、これをホラーに仕立てると『ゴッドアーミー』(コレも名作!)のような映画になるんだろうな。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-03-02 19:40:52)
240.  それでもボクはやってない 《ネタバレ》 
素晴らしい。『シャル・ウィ・ダンス』などの甘ったるい予定調和は好きになれなかったが、この映画は全く別の次元。実に硬派で見応えのある素晴らしい作品。実は先日、自分も、非常に理不尽な職質を受けて「話を聞かせてくれ」と警察署に連れ込まれ、ちゃんと話せば分かってくれるだろうと同行したところ、向こうには端から話など聞く気は無く、あれよあれよと言う間に書類を作成されて送検されてしまった経験がある。軽犯罪法違反だかなんだかで拘留などは無く、お巡りの態度も映画のように傲岸では無かったが、それでもこちらの言い分などは全く聞き入れず、強引に自分で話を作りながら調書を作成して行く様子を目の当たりにした。3時間ほど拘束され、コトが終わった時の自分の感想は、警察など2度と信用しない。この世に正義など無い。といったものだった。TVでのインタヴューに監督が答えていたのだが、この映画はかなり綿密な下調べに基づいていると言う。つまりこの映画は、今の日本の司法の現実を描き出している。被疑者の敵は国家権力なのだ。国家権力としては、立件した以上無罪は敗北であり、なんとしても有罪にしようと画策する。捜査上の手落ちはスッ惚けて隠し、出せと言われた証拠は不見当と言い逃れてそれが通ってしまう。対する被疑者側は、検証ビデオを作り、証人を探し……、しかしあそこまでやってもダメなのか。判決では、屁理屈としか言いようのない理由で証拠が否定されていく。役者では、正名僕蔵演じる証拠を吟味して先入観を持つことなく判決を下そうとする裁判官と、彼から変わった小日向文世が良い味を出している。小日向は最初から被疑者を疑い、上から見下ろすような眼で偏見に満ちた口調で質問をする。司法モノと言うと、大岡裁きではないが人情味溢れた正義の味方的な裁判官が描かれることが多いが、そんなものは夢物語なのだろう。この映画は、司法の問題点を見せつけ、何らかの自衛の必要性を考えさせる傑作だ。
[地上波(邦画)] 9点(2008-03-02 13:39:27)(良:2票)
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