241. 海辺の家
どんな映画でも中盤に「(起承転結の)転」を持ってこないと一本調子になるが、この作品の「転」はちょっと変な気がする。本来、本筋をより際立たせるためのアクセントとして「転」があるべきなのに、ストーリー上での必然性が全く見出せなかった。「そんなとこでエロシーン持ってきてどうすんの?」って何度もツッコミそうになってしまいました;; 名作の一歩手前で息切れしてしまった感のある残念な作品。 6点(2003-06-15 22:36:47) |
242. コーリャ 愛のプラハ
↓邦題は確かに変ですね(笑) 当時のチェコの雰囲気が全編に漂っていていいです。エピソードを重ねていく手法で多少強引な部分もありましたが、少年と男性の心の交流の過程はしっかりと描かれていて、良作に仕上がっていると思います。 7点(2003-06-15 18:49:07) |
243. 陽だまりのグラウンド
いい話なので低い点数付けるのは心苦しい面もありますが、、、「綿密に作られてる」感じがしない(脚本・演出・音楽等々)というのが率直な印象だった。「子供たちはド素人だから演技を付けて野球を教えて大変だった」と監督が言ってたが、それと作品のクオリティーは別物だと思うし。厳しいですが4点で。 4点(2003-06-15 18:35:40) |
244. ラヴソング
目新しさは無くてどこかフラついてる脚本なんだけど、見終わった後は「いい作品を見たな」という気になる。これは主演の演技の上手さゆえなんでしょうね。 それとこの映画のキスシーン(とそれに至るまでの演出)は本当にこだわりを持って撮られている感じで、すごく綺麗です。 7点(2003-06-14 11:36:06) |
245. ノー・マンズ・ランド(2001)
兵士として、祖国や民族のプライドを背負った人間としての人格が、普通の一個人としての人格(互いが知っていたある女性の話題で盛り上がっていた時の楽しそうな会話など)を上回ってしまう事の無意味さ、、、戦争の無益さを改めて教えられた気分だった。 作品全体を見渡すと、国連・マスコミなども痛烈に、しかし的確に描かれていて、監督が兵士としてこの戦争に参加していたが故のリアルさがある。 良作です。 8点(2003-06-14 07:17:28) |
246. ひまわり(2000)
ほんとだ、、全員死んでますね。(深い意味があったのかどうかは何とも言えませんが;;) 「辛く無機質な現実」と「優しく美しさに包まれた初恋のとき」の対比が上手く描かれていて、思わず自分も幼き日々を思い出して感傷に浸りたくなる、、そんな作品でした。 7点(2003-06-08 09:44:44) |
247. 十二夜(1996)
シェークスピアの舞台がオリジナルなんだ、、、現代の観客でも十分に楽しめる演出だと思います。「全てのストーリーがあの道化師の掌の中で展開していた」っていうのも、すごくシャレた感じでいいです。 7点(2003-06-05 22:40:38) |
248. I am Sam アイ・アム・サム
「感動モノ」っていう固定観念に最後まで邪魔されてしまった。結構素直に泣けるようなシーンでも「泣かせにきてるな」って感じてしまって;; ショーン・ペンの素晴らしい演技に5点と、ビートルズの名曲「michelle」の制作秘話に+1点ということで。 6点(2003-06-05 22:30:03) |
249. ひかりのまち
日常を題材にしているからこそ登場人物と共有できる感情が生まれて、見終えた後にたまらなく切なくなった。一人一人のストーリーを通して「家族」や「ロンドンという街」を的確に描いてみせた、ウィンターボトム監督の手腕は見事。 8点(2003-05-31 23:07:31) |
250. ニューヨークの恋人(2001)
ん~・・・すごく「粗い」って印象を受けた。メグ・ライアンはこれ以上無い得意分野、ヒュー・ジャックマンも皆さんにこれほど高い評価をうけるいい演技をしてるのに、肝心の作品そのものがさほど印象に残らない。脚本の精度の重要性を改めて感じた一本でした。 5点(2003-05-31 00:13:57) |
251. ゴースト・オブ・ミシシッピー
とにかく「見ごたえのある」一本。A・ボールドウィンの熱演、J・ウッズの怪演、そしてウーピー・ゴールドバーグの貫禄の演技(ラストの会見時の無言の演技は特に見事)が、実話の重みを十分に伝える脚本・演出によって見ている私たちの心に「これでもか」といわんばかりに響いてくる。 実際に事件の事は知らなくても結末は途中で想像がつくが、「ラストの一発逆転が命」という最近流行のパターンではなく過程をじっくり描く手法をとったことで、かえって見終わった後に問題の根深さや事件の背景について考えさせられる作品となっていると思う。 8点(2003-05-28 22:30:39) |
252. ロード・オブ・ザ・リング
原作を未読だったのは痛かった。小説で自分なりの想像を膨らませたうえで見てこそ、映像の素晴らしさや編集の上手さが際立つのかもしれないけど、、、 続編は原作読んで内容や構成を理解してから見てみます;; 5点(2003-05-28 16:33:48) |
253. キャメロット・ガーデンの少女
キャメロット・ガーデンの町並みをはじめとする環境の演出や、少女の目を通して見た大人の世界の汚さ、そして子供ならではの残忍さ等が描かれてて結構惹かれて見ることができた。でも、、ラストあたりで「あなたの家は私の手の中にある」みたいなことを言ったあたりから展開される、あまりにファンタジーな世界にちょっと冷めてしまった。あのようなファンタジーなラストか、現実の厳しさを思い知らされるようなラストか・・・というのは、評価の分かれるポイントかもしれません。 5点(2003-05-25 10:42:39) |
254. キューティ・ブロンド
あんな単純明快な法廷シーン、見たこと無かったかも(笑) でも、それも含めてとてもポップな感じに仕上がっていた。1時間半で暗い気持ちを吹き飛ばしてくれる痛快な作品。 6点(2003-05-24 11:44:40) |
255. オープン・ユア・アイズ
結局夢オチかぁ~。 前に書かれてる方がいましたが、ラスト30分、死体の冷凍保存会社が出てくるあたりから急速に面白くなくなっていってしまう。「尻すぼみ」はタブーですね。1時間30分までの展開は9点、残り30分で-2点で7点ってことで。 7点(2003-04-30 12:43:39) |
256. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
こういう系統の作品は感情移入できるかどうかで評価が分かれるんだろうけど、私があまりヘドウィグに共感できる方ではなかった。それを差し引いてもこの作品の音楽は本当に素晴らしい。音楽だけで言えばマイベスト5に入る作品。 6点(2003-04-29 23:29:44) |
257. クライム&ダイヤモンド
古き良き時代の香りのする作品。あれって、クリスチャン・スレーターの言ってたことが全部作り話だったら「ユージュアル・サスペクツ」と殆ど変わらないんだけど、あえてそうしなかった所にこの作品のよさを感じた。 8点(2003-04-28 12:51:19) |
258. ロック・スター
スターの栄光と挫折を描く映画には湿っぽさが多く、それが転じて作品自体のテンポを無くしてしまう印象があったのですが、今作にはそれが殆ど無い。ノリのいいロックで全編いい雰囲気に仕上がっていて、文句無く楽しめると思います! 8点(2003-04-21 12:21:11) |
259. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
本当に誰でも共感できる内容ではないでしょうか。見ているうちに小学生の頃のガキ臭い思い出の数々が仄かに思い出されてきて・・・いい作品だと思います。 ただ一点、主人公は明らかに山崎裕太なのに、奥菜恵のプロモーションビデオかと思うぐらい彼女のアップが多かったのは気にかかりました; 6点(2003-03-15 00:29:04) |
260. アメリ
寓話だし、「自分があんな事されたら腹立つやろな」とまでは感じなかったが、アメリの行動に対して客観的に、「もう、ええで」ってなってしまった。ただ皆さんが述べられてるように映像・音楽・カット割り・CGの使い方は秀逸なので、この監督の撮ったほかの作品に対する興味は湧いた。 5点(2003-03-15 00:15:51) |