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彦馬さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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241.  麗しのサブリナ
ワイルダー、ハリウッド監督10作目。ワイルダーの本質どうこうは置いといて、いわゆるワイルダー的、小粋なラブストーリーの登場です。 オープニングで、オードリーが木に登った瞬間、見る者はすべて、オードリーのタニマチと化してしまいます。そしてシャンパングラス、オリーブ、傘などの小道具を使うワイルダーチックなストーリィ展開に魅了されていきます。 が、そこまで評価したうえでマイナス点を少々。 ■皆さんご指摘の通り、ボガードは明らかにミスキャストですな。おっさんすぎます。 ■いくら変わったといっても2年で誰だかわからないって、そりゃーちょっと・・・ ■フランスの料理教室が英語だぞ。 ■娘を思う運転手の気持ちをもっと考えてやってよー。 ■サブリナ、簡単に自殺しずき。 ■サブリナはなんであんな放蕩息子をずっと好きなんだ、等々。 それから、この作品がワイルダーがパラマウント社で製作した最後の作品になってしまうのですが、劇中で紹介される次作『七年目の浮気』が、20世紀フォックス社での製作だというのはなんとも皮肉、です。次作ではいよいよマリリン・モンローが登場!
8点(2004-05-31 00:20:15)
242.  風花(2000) 《ネタバレ》 
いきなり4分以上の長回しオープニング。相米さんですなー。さて、カエルの鳴き声で始まるそのオープニング。これが映画全体を支配していることに最後に気付きます。ラスト、子どもの手から飛び出すカエル。カメと対比させながら、人と出会うことで時間はかかったけれどもピョンと弾んだ心的変化。そしてあっさりとした別れ。ここが2人のこれから、不器用ながらも人との距離感が確実に変わるであろう未来を感じさせてくれてとても温かくなりました。人生なんぞ、風花のようにどこからともなくやって来て、はかなく輝き消えるものなんですぞ、ゲロゲロ。
8点(2004-05-30 11:27:05)(良:1票)
243.  深呼吸の必要 《ネタバレ》 
篠原さんの作品はとても落ち着いて見ることができるカメラワークが好みです。この作品でも固定の長回しロングショット、その時の人物の構図、躍動感と微妙な心理を表現するクロースアップ、などなど実に丁寧にきれいに撮られています。離島でさとうきびを刈る若者が、刈るというただひたすら体を動かすという行為を通じての成長物語です。なるべく登場人物の背景をぼやかそう、劇的な心的変化は避けようという篠原さんの苦心はよく出ています。が、それでも、わかりやすー、というっこみを入れたくなる人物がいて、そこは思い切って全員わかりにくい者にしてほしかったなー、という感じです。それと・・・オープニングの水泳のシーン、このシーンをラスト付近の“きびフラッグ”で生かすには、途中、香里奈が語ったお父さんから教えてもらったうんぬんの説明台詞は省いてほしかった・・・、これがなんとも残念。まー、しかし男女7人の余計な距離感などをべたべた描かず、ただそれぞれがまた元に戻っていくというストーリィには好感がもてました。深呼吸して、さー、次の映画見ようっと。
8点(2004-05-29 20:55:17)(良:1票)
244.  権三と助十
伊丹万作監督作品、です。畏れながら初めて見させていただきました。これはたんぽぽの綿帽子のような、ふわりとしたテンポのいい作品ですねー。同年に同じ長屋を描いた山中貞雄の『人情紙風船』と比較すると、その終わらせ方の違い・・・なんともつい山中の胸中に思いをはせてしまいそうになります。山中にもラストに相合傘の似合う作品をこの後、撮ってほしかった・・・。彼らが残した綿帽子の種が日本映画の財産、ですね。
8点(2004-05-25 23:38:32)
245.  サンセット大通り
ワイルダー、ハリウッド監督7作目。この作品がブラケットと組んだ最後の作品となってしまいました。サイレントからトーキー、モノクロからカラーへ。そんな時代に刻まれるハリウッドの内幕、人間模様をリアルに写実しておりますねー。スワンソン、シュトローハイムを配すること、この作品そのものをモノクロで撮影することで、古き時代へオマージュが捧げられ、同時に風刺がなされます。作中、スワンソンが邸宅で見ている映画が、実際に自ら出演、シュトローハイムが監督した『Queen Kelly』だってんだから泣ける・・・。大スターを大スターのままに存在せしめる執事の姿は自らの存在価値をも賭けたシュトローハイムの執念のようにも見えます。そして、「映画のほうが小さくなった」のスワンソンの台詞・・・、今の時代の方が響いたりしますねー。自らに目覚めたジョーの悲劇、自らに目覚めぬスワンソンの悲劇。うならされるラストでした。
8点(2004-05-21 19:22:37)(良:1票)
246.  極楽特急 《ネタバレ》 
「しかしルビッチさんはドアがお好きどすなー」、舞妓さんならきっと見終わってこう言うかな(言わんか)。時計のカットだけをつなげて会話をかぶせるところや、医者やゴンドラの連想から話をつなぐところなど、“らしい”ですねー。会話もしゃれてるし、テンポもいいし、カメラ移動も巧い、です。ストーリィに少しひねりが足りないのがマイナス、かな。ケイ・フランシスのマダム・コレには、“ケイ”つながりで桂銀淑の大阪暮色を贈りたいと思います。♪あほやねんあほやねん騙された私があほやねん♪ ケイ・フランシスに桂銀淑の歌を贈っている私があほですな。
8点(2004-05-20 00:16:30)(笑:1票)
247.  ビッグ・フィッシュ
3年かかって百科事典のアルファベットのGまで読んだ父親が、息子に、家族に、周りの人々に与えたのは、Gの次の、読んではなかったHで始まるHAPPYだったのだ。そうだ、HAPPYなど理屈で理解するものではないのだ。葬儀に集まった面々の表情、しぐさがそうささやいていました。
8点(2004-05-19 00:55:22)
248.  阿部一族(1938)
森鴎外原作の“武士たるもの”を描いた作品です。かなり手間隙とお金をかけているのでは、、、とうかがえます。カメラは縦の構図やフォーカス送り、深度の浅い銃口や井戸をはさんで2人が対峙するシーンなど見所たっぷり。セットも燃え崩れる屋敷などたいしたもんで、編集も丁寧です。どうしても台詞が聞き取りづらいのは仕方ないですね。内容は、阿部一族を真ん中にどかーんと据えて、多助と竹内数馬なる人物を脇に置き、武士の潔さを描きます。追腹うんぬんは少し時代背景を知ってから見たほうがいいです。息子の殉死の申し出に嬉々とする母親や白装束の晴れやかな老侍が白のまぶしい階段を登って行くシーンなど、どこまでもカラッとしており、逆に痛々しさを感じました。それはラストの滅び行く一族が煙に包まれていく白のまぶしさでもそうです。殿様の「すがすがしい朝じゃの」という台詞が輪をかけています。「犬死一番」と焼け跡に一人たたずむ女の姿が私には救いでした、、、。
8点(2004-05-10 20:24:42)
249.  たそがれ酒場
いやー、にぎやかの一言。歌に踊り、クラシックにストリップ、色恋沙汰に刃傷沙汰、、、グランド・ホテルなんてぶっ飛ばせ!の勢いでたそがれ酒場はホストもゲストもわいわいがやがや。グランド・ホテルを意識するからか、ピアノを弾く音楽家は、ライオネル・バリモアに似とるなー。さてそんな群衆劇にピリッと1本背骨を通しているのが、開店から閉店まで酒場の片隅にいる老画家(小杉勇)。彼を配置することで芯のある作品に仕上がってますねー。戦時へのノスタルジー、戦争に荷担した葛藤、裏切られること、赦すこと、家族への愛、恋人への愛、生きる希望と現実、登場人物が炙り出すそんなこんなは、戦後10年目に作られたこの時代のリアリズム、日本のありのままの姿を酒場という空間にまさに縮図として描いたかのようです。そしてそれは戦争帰りの内田吐夢監督の思いだけではなく、この作品に携わったすべての人の思いが等身大でぶつけられているのではないでしょうか。同時代の心理描写に“富む”秀作だと思いました。
8点(2004-05-07 00:37:27)
250.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 
グランド・ホテルの回転ドア(この時代にもうあるのね)をくぐると、それに呼応するかのように、それぞれの人生も回転します。社長は犯罪者へ、帳簿係は絶望から希望へ、踊り子は陰鬱から高揚へ、タイピストはお金から情へ、盗人は恋を覚え、生から死へ。そして、元の回転ドアをくぐり戻っていきます。犯罪者は横の戸口から、死者は裏口から出ていくのもどこか暗示的。その様子を何事もなく眺めるような円形ロビーの俯瞰ショットが「人生はめぐる、いい事があれば悪いこともあるさ」とささやいているようでなんとも象徴的でした。形式としてその名を残すだけでも誉れ高い作品です。
8点(2004-05-04 16:39:28)(良:3票)
251.  CUBE 《ネタバレ》 
川柳「出たいんだ 欲せぬ者が 外へ出て」
8点(2004-05-03 12:44:21)
252.  めぐりあう時間たち
2回見てやっと少し見えてきたような。いやー、いろいろめぐりあってますねー。この作品は“めぐりあう”アイテム探しの映画ともいえます。で、わたしが最もハートフルにめぐりあったのはストーリィには関係ないけどジョン・C・ライリー。わー「シカゴ」のミスター・セロファン(このキャラが好きなわたし)だ、とほんわり感激していたら、まただ!またミスター・セロファンや!うー、ケーキは愛の証拠ですよね、ローラ。「シカゴ」でも言ったけど、再度言わせてください。ミスター・セロファンに幸あれ。
8点(2004-05-01 23:59:06)
253.  天国と地獄
これがホントのジェットコースタームービー、と勝手に言います。前半の静と後半の動。権藤邸のシーンは、カチャカチャと少しずつてっぺんへと近付くジェットコースターの助走の緊迫感そのもの。パンフォーカス、長まわしで人物全体にスポットをあて(ついでに犯人の声にもピントがあっているかのよう)、観客は、登場人物たちの部屋の立ち位置と物語上の立ち位置、その両方を画としてじわじわと見せられます。で、てっぺんに到達したら後は一気に動へ。犯人を追い詰める刑事たちの動。クロサワ的メリハリがコントラストをきれいに描いています。「完」でコースターのベルトを外した時にはまさにまだ体が揺れているような感覚でした。ラストで犯人が揺すっていたのは金網ばかりでなく、見る者をも揺すっていたのでした。終わり。
8点(2004-04-29 07:43:39)
254.  わらびのこう 蕨野行
日本の原風景。四季。母娘の心の交流。いかにも「邦画でございます」的雰囲気が見る者を遠ざけているように感じますが、なしてなして。風景や母娘の描写はほどよく抑えられていて、蕨衆(わらびしゅう=蕨野で暮らす老人たち)の生死をも含みこんだ主体的な生き方が前に出ます。この作品ではそこに重さや暗さがないのです。川で水を浴びる女たちのしぐさ、言葉など実にかわいい。しかし土地柄、60歳になると蕨野に移り住んで自ら糧を得なければならないという慣習、知恵はなんとも暗示的ですねー。このまま地球の人口が増え続ければ近い将来、国際的に蕨野行法なんかができんとも限らんね、実際。
8点(2004-04-20 13:35:09)
255.  グッバイ、レーニン!
ベルリンの壁崩壊という大きな歴史のうねり。ロケット打ち上げ成功という宇宙ロマン。そんな壮大な時間軸と空間軸で繰り広げられるちっぽけな家族の物語。しかしその家族には壮大な物語。無数にきらめく星のごとく、世界中の家族にもこんなきらめく物語が無数にあるんだろうなー。ラストの母の「素晴らしいわ」は、周りの人達の彼女への愛、その愛に対する感謝の表情ではないだろうか。目の前のニュースが本当であろうが嘘であろうがもうどうでもよくて。西や東や、右や左やもうどうでもよくて。
8点(2004-04-19 21:44:05)
256.  殺人の追憶
80年代の自国を背景にした刑事たちの人間ドラマ。この映画の白眉はなんといってもオープニングとラスト。少年の顔のアップで始まりソン・ガンホの顔のアップで終わる。ひょいとバッタを捕まえる少年と必死になって犯人を捕らえられなかった刑事のコントラスト。ラストの少女の言葉「普通の顔だった」を聞き、ひょいと手が届くところにいる犯人を想うガンホの表情は見ている者に余韻を与える。特に同時代を生きた韓国民にはそうだろう。エンドロールのさわやかな空も、その空の下に潜む普通の顔した犯人を想像するとなんとも不気味な空に映ってしまった。
8点(2004-04-12 21:18:51)(良:3票)
257.  たそがれの女心
カメラの動きが流れる曲線美。この作品でキーとなる耳飾りがそのカメラの動きにシンクロするように流れる。転石はいつしか真の宝石に。宝石商が同じ耳飾りを将軍に売りに来た四度目には、さすがに「またかい!」と笑ってしまった。タイトルそのままにマダムの姓が臥せられているのはなぜだろう。宝石に輝きを与えるのは高貴な身分や血筋などではないのだ、ということだと解釈しておこう。 
8点(2004-04-10 07:33:58)
258.  雨月物語
不条理な死が連なる戦乱の世。女が死しても欲するのはささやかな条理。日常をつつましく生きる平凡。男が欲するのは条理からの脱出。日常をつややかに生きる野心。幻想幽玄なモノクロームの濃淡が、不条理と条理をきわやかに浮かび上げる秀作。
8点(2004-04-07 18:30:26)(良:1票)
259.  秋日和
最後の母娘旅行の2人の会話がなんとも味わい深い。楽しいけれど最後の夜の寂しい修学旅行をオーバーラップさせ、2人と亡き夫・父と過ごした生活の楽しさと、母娘の暮らしが終焉を迎える寂しさが滲み出ている。原節子の科白「ここでゆで小豆食べたこと、いつまでも覚えているわ」は、見ている誰もが持っていそうなそれぞれの「ゆで小豆」を呼び出してきそうで、いつまでも覚えていそうな科白である。ラスト、アパートの一室で一人床につく原節子の表情、その宅の前だけ消えているアパートの電灯。母娘の周りで動き回っていた人々がフェードアウトされていったかのようであった。
8点(2004-03-27 18:39:31)(良:1票)
260.  この森で、天使はバスを降りた
「天の神々がこの土地がいかに美しいかを見るためにわざわざ天から降りてきた」町、ギリアド。その閉鎖された地で再出発を図るヒロインの物語。しかし彼女を通して本当に再出発したのはギリアドだったのだ。神々には、今こそ生まれ変わったギリアドを見にきてもらいたい。その神々の中にパーシーと彼女のジョニー・Bがいることを願わん。
8点(2004-03-26 15:33:18)
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