241. スティール・サンダー
《ネタバレ》 潜水艦監獄という設定に興味をそそられ、ドルフ・ラングレン(お懐かしや)上半身裸での腕立て伏せに「これは面白くなりそう」との予感はハズレでした(悄)。良い作品にしようという気持ちは伝わってくるのですが、潜水艦の造り及びクルーのうら寂しさ並びにどこが?と言える国家機密並びに死んだはずだよお富さん的な展開等チープ感満載。そして、二枚看板を謳っておきながら共闘シーンは申し訳程度だったドルフ・ラングレンの友情出演扱いが決定的にいけません。余談ながら、何をどうしたらこの邦題になるのか、「サンセット物語」と並ぶいくら考えても解らないものであります(謎) [DVD(字幕)] 4点(2020-01-19 00:42:45) |
242. インターンシップ
Google本社を舞台としたPVのような作品。嘲笑された記憶が甦った「採用は能力と人柄によって決まります」を地で行く物語で、予め想像出来る結果に向かう展開に、これといった捻りが無く、喜怒哀楽の感情が湧かないまま鑑賞終了となりました。 [DVD(字幕)] 5点(2020-01-09 01:30:20) |
243. 幸福なラザロ
1980年にイタリアで起きた詐欺事件を元にしたという本作。 ???な内容であえなく寝落ち。後日気を取り直しての再見で?の部分が理解出来、更に再見で無私について考えさせられる事となりました。聖書に造詣ある方でしたらスッと入り込めるのかもしれません。私利私欲で劣等感やストレスに苛まれる事を思えばラザロの生き様は幸福と言えるのでしょうが、凡人の私にはたどり着けない境地であります。見た目が冴えないラザロですがその澄んだ瞳に、聖人というのは彼の様な普通な人物なのかもしれないと思わされました。良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2020-01-05 00:04:46) |
244. ホワイトハウス・ダウン
《ネタバレ》 それいけやれいけドンパチドンパチ、ドッカンドッカンワッショイワッショイで盛り上がる気分を知性・威厳・葛藤がな~んにも無い大統領にその都度冷まされる事に。アクションに耐え得る若さが必要だとしてもミスキャストに思えます。 また、旗振った娘を見て命令に背いたパイロットにも興醒めです「アンタ何勝手な事してんの、アカンやろ」 ジェームズ・ウッズ(私的本作MIP)&リチャード・ジェンキンス演ずる敵役人物像はまぁまぁ悪いけど極悪ではなく歯痒いところです。 米大統領命令によるソレイマニ司令官殺害の内幕は事実は映画より奇なりなのでしょうが、核攻撃などは映画の中だけにしてもらいたいものです。 [DVD(字幕)] 5点(2020-01-04 14:37:39) |
245. ロスト・マネー 偽りの報酬
辛気臭くテンポ悪く突っ込み所しかない無理筋な展開。アクション、ドラマ、どっちつかずで、監督の空回り感が激しい作品。リーアム・ニーソンは気色悪くて目を背けてしまったのは残念なところ。ダニエル・カルーヤ、エリザベス・デビッキ、コリン・ファレル(お久しぶり!)に1点ずつ。 [DVD(字幕)] 3点(2019-12-26 10:17:06) |
246. 僕たちのラストステージ
《ネタバレ》 チャップリン、キートンと並び称される2人組コメディアンの元祖ローレル&ハーディの落ち目になった晩年の物語。心配していた程辛気臭くなく映画製作資金の為のイギリス巡業模様に惹き込まれる。いろんなものを抱えながらも幕が開けば観客(いろんなものを抱えているであろう)を楽しませる、皆の芯からの笑顔に尊い職業だと思わされる。念願叶わなかった切なさを上回る二人の奮闘ぶりが沁みる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2019-12-26 09:53:37) |
247. オンネリとアンネリのふゆ
前作鑑賞後の本作鑑賞が絶対お勧め。ドラマ性は前作よりは劣るものの童話として楽しめる内容。色彩美は キュンキュン×無限大 で気がヘンになりそうだった前作よりはこれまた劣るものの、キューンとさせられました。モノトーンが好みの私が原色を取り入れるようになったのですが、方針路線拡大!を改めて意識する事に。子供が小さい時の楽しく過ごしたクリスマスを思い出し、孫と一緒に本シリーズを鑑賞し、ツリーの飾りつけもしたいなぁと思わされました。 [DVD(字幕)] 7点(2019-12-24 14:16:10) |
248. 運び屋
《ネタバレ》 御大らしいこなれた感じでテンポ良く進む展開は観やすいものの、御大らしからぬ葛藤のない見応えがない作品。 ガムシャラに働いてきた仕事を失い、財も失い、初めて家族を一切顧みなかった事を悔いて、麻薬運搬で得た金の力で埋め合わせしようとする爺さん。結末模様に、多くの人を泣かせる犯罪を12回も行った悪銭を貰って怒らない娘・孫娘・他に「あんたらは馬鹿なのか」と言いたいです。妻の「会ってくれたらお金なんて要らないのよ」に+3点。 [DVD(字幕)] 6点(2019-12-23 16:20:30) |
249. オーヴァーロード
ナチスもの戦争映画として任務完遂出来るのか息を詰めて観ていたのが、人体実験SFゾンビもの要素が出始めて「はぁ? ヘンなの借りてしもたなぁ」戸惑うものの、グロシーンのグッチャグチャ模様も延々と続くとマヒしてしまうのか、劇場鑑賞だったらもっと迫力あったかなぁと思ってしまう。ワフナー、伍長(カート・ラッセルの息子ワイアット・ラッセル)、クロエそれぞれの熱演が印象深い。荒唐無稽ながらキチンとした起承転結でお金をかけているなぁと思われる映像(スタッフの皆さんに拍手)に引きずり込まれた作品。 [DVD(字幕)] 7点(2019-12-21 22:53:16)(良:1票) |
250. ハンターキラー 潜航せよ
《ネタバレ》 ロシア≠悪という展開が目新しく、ロシア艦長生存を筆頭にご都合主義に白けながらもアクションに徹した演出に楽しめる事が出来た作品。お目当てゲイリー・オールドマンの誰が演じてもいいようなステレオタイプな人物像が残念。もう一人のお目当てリンダ・カーデリーニは小野文恵アナが思い浮かぶ姿でこれまた物足りなく残念。そんな中で大統領SPの「ご無事で」(リプレイタイム)が胸熱シーンでした。 [DVD(字幕)] 7点(2019-12-19 16:56:09) |
251. 万引き家族
《ネタバレ》 3人の給料と年金がありながらの万引き行為が情けなく、幼い子供にやらせているのが許し難く腸が煮えくり返る。0点 道徳心(死語ではない筈)無き絆が崩壊するという意味に於いての犯罪描写なのかもしれないが、犬畜生にも劣る実の両親を思うと疑似家族の日々の営みに感じた温もりに冷や水浴びせられてしまった。 初めて観た安藤サクラの演技力に+2点、どこか郷愁にかられた室内セット装飾に+1点 [インターネット(邦画)] 3点(2019-11-29 01:55:48) |
252. アイリッシュマン
シネマート心斎橋へ喜び勇んで出かけました。物語は戦後米国裏社会ギャングものとしてあるある話であります。 パチーノ>ペシ>デニーロ>>>>カイテル。 ホッファを演ずるパチーノはお下品で退く事を知らない唯我独尊振りで、「パチーノと言えばスピーチ、スピーチと言えばパチーノ」面目躍如のシーンには「アル様素敵!!!!」叫びたい衝動に。いやぁ、こういうお姿を拝めただけでも鑑賞の値打ちがあります。 ブファリーノを演ずるペシは往年の狂犬の如き切れ味は無い静かな面持ちながら、絶対服従を強いる凄味は物凄い存在感。 二人の板挟みに身悶えるシーランを演ずるデニーロは流石の名演だけど、何かが物足りない歯痒さがありました。 ハーヴェイ・カイテルの影の薄さが残念なところ。 無法の限りを尽くしたギャングが心身ともに老い衰えて孤独のうちに廃れ行く姿がうら悲しい。 VFXで若返ったお顔を観ながら、70代レジェンドの面々は100まで現役を続ける事が可能である事に嬉しくなっちゃいました。 [映画館(字幕)] 9点(2019-11-24 22:16:21) |
253. 女神は二度微笑む
目を瞠った、猥雑さの中でしぶとくというか力強く生きる人々のエネルギー溢れるコルカタを舞台に松本清張作品ばりの展開に釘付けに。裏の顔を見せる森永卓郎氏に(違うか、失礼)に震え上がる。「もしかして」の通りだった真相結末に爽快感は無く、地下鉄無差別大量殺人犯の背後関係も良く分からず、観終わってからモヤモヤが残る作品。ご鑑賞は予備知識無しをお薦めします。 [DVD(字幕)] 7点(2019-11-16 13:18:52) |
254. 怪怪怪怪物!
《ネタバレ》 開始数分で浮浪者を貪り食う描写は、先日の肉牛解体シーンとは異なり只々気色悪い。しかし、集団でイジメを働く腐れ糞ガキどもは、怪物がマトモに見えてくる胸糞悪さ。英語教師の性根も糞ガキと同じ類。立ち位置の良く分からない主人公にもイライラさせられ通し。外道どもがざまあみろ!と思う結末も、時間が経つと、こんな終わり方じゃアカンわな。とモヤモヤが。生理的心理的にムカムカで埋め尽くされた「腐腐腐腐腐腐れ!」がしっくりくる作品。 [DVD(字幕)] 6点(2019-11-08 16:29:57)(良:1票) |
255. 希望の灯り
《ネタバレ》 「街のあかり」「希望のかなた」を意識したかのような邦題に釣られて鑑賞。東西ドイツ再統一後のライプチヒにある会員制巨大業務スーパー(コストコの様な)閉店後業務で描かれる人間模様での色彩と淡々とした展開はカウリスマキテイストを思わせるもの。しかしながら、心の拠り所となるような希望もあかりも感じられなかった。時代の変化で生甲斐でもある仕事を毟り取られて食べるためだけの仕事をこなし、夜中に誰もいない家路につくブルーノの姿は身につまされてしまう。しかし、マネージャーが毎日退勤時に一人一人に声をかけながら握手を交わすという羨ましい限りの職場(映画の中だけなのだろうか、ドイツ標準の光景なのだろうか)で仲間との結束も固い。だからこそ、彼の選択が残念でならない。原題の「通路にて」がしっくりくる作品。 [DVD(字幕)] 7点(2019-11-06 12:38:00) |
256. 心と体と
♪♪誰にも真似できない同じ夢を見よう Can you hear the calling?♪♪ が浮かんだ同じ夢を見る二人。その夢のシーンは得も言われぬ静謐さに加えて牡鹿・女鹿の佇まいがエンドレ・マーリアに見えた特筆すべき映像美。 また、吊るされた冷凍肉は何度か目にしたものの、そうなる過程は初鑑賞。衝撃過ぎて食べていたアイスクリームが以後喉を通らなくなる羽目に。ただ、単にグロではなくてシステマティックな工程での凛としたものを感じた映像。 映像美は満点。 初老エンドレと潔癖症&コミュ障マーリアの職場恋愛模様は、個性薄いエンドレが歯痒く物足りません。 マーリアのあれやこれやの健気さを見るにつけ、体を重ねなくても恋愛は育めるのを教えてやるのがエンドレの年の功じゃないのだろうか。 これは酷過ぎると思った際の値千金命の電話に心底ホッとさせられました。 [DVD(字幕)] 8点(2019-11-04 22:35:31) |
257. ナチス第三の男
ラインハルト・ハイドリヒが第三の男に昇り詰めるまでと、レジスタンスの暗殺過程からナチスの報復模様は別の作品と化しており、暗殺計画に加担した者とは違って1㍉も非の無いユダヤ人殺戮を発案した(「謀議」2001 テレビ映画に詳細が)「金髪の野獣」の心模様をもっと掘り下げて描いて欲しかった。 [DVD(字幕)] 6点(2019-11-04 00:32:09) |
258. ビリーブ 未来への大逆転
ルースが完全無欠の女性ではない事が意外でした。完全無欠だったのはマーティンで献身的にルースと子供達を支え続けた信じられない程の人格者で、鑑賞史上最高の夫をアーミー・ハマーが好演しています。男性女性の生物学的な区別と差別の違いを問い続けた夫婦の生き様が眩し過ぎました。フェリシティ・ジョーンズの抑揚のない演技が残念。僅かな出番で存在感を示したキャシー・ベイツの健在ぶりが嬉しい所です。 [DVD(字幕)] 7点(2019-11-01 22:49:04) |
259. メリー・ポピンズ リターンズ
コリン・ファースとディック・ヴァン・ダイクの対峙が私的に唯一の見せ場。前作へのオマージュは感じられたものの、平板な物語と長さに辟易してしまったミュージカルシーン共に沁みるものが無かった。「相変わらず頑張ってはりますね」と思えたメリル・ストリープに苦笑。 [DVD(字幕)] 4点(2019-10-31 16:41:19)(良:1票) |
260. ハード・コア(2018)
《ネタバレ》 ロボット登場でリタイアしなくて良かったと座り直したものの、話が膨らまずもどかしさでいっぱいです。 社会不適合者であっても卑怯な振舞と弱い者苛めをしなければそれで充分。なので、生きて欲しかったです。 大金抱えた弟の妄想と思われるラストショットが悲しい。 [DVD(邦画)] 5点(2019-10-26 02:49:22) |