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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。14ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3268
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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261.  スモール・アパートメント ワケアリ物件の隣人たち 《ネタバレ》 
変人たちの競演かと思えば、意外にもヒューマン寄りの内容。 ただし、まともな登場人物は少ないことは確か。  ドルフ・ラングレンの詐欺師ぶりも凄い。 歳をとって、こんなにも日焼けしたのか。 体格は相変わらずだが、てんでかっこよくない。  バター・ビーンにそっくりな主人公は、ハゲデブ男。 その上、白ブリーフを愛用。 救いがない。 だけど、ハッピーエンド。 大して、胸のすくような終わり方ではないけど、スイス行きの夢も果たせたし、良かったんじゃない?程度の終わり方。  なんだろ、全てが中途半端かなぁ。 それだけに、大ハズレな作品でもない。 少なくとも、貴重な時間を割いてまで観る映画ではない。
[DVD(字幕)] 5点(2015-02-12 01:11:34)
262.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
序盤でサスペンスなカーアクションを見せられて、これが結構面白いもんだから、その後の展開に期待をすると、急にテンポが落ち着いちゃって、なんだかラブロマンスものにシフト。 そうかと思えば、ギャング・マフィアものに移行し、暴力描写。 最後はラブロマンスに戻り・・・  と、内容はてんこ盛りながら、構成の仕方に疑問を感じる。  様々な要素が同時進行的ではなく、時間帯によって、映画としてのジャンルが変化していくような構成。 どこに興味をしぼればいいのかが分かりづらく、魅力を堪能しにくい構成になってしまっている。  冒頭の車による逃亡劇が楽しいだけに、余計にその後のスピードダウンが気になってしまう。 ヒロインも魅力的だし、何より音楽がいいだけに、このアンバランスな進行具合に不満が残る。  終盤は怒涛のごとく殺し合い。 北野映画の、失敗作的なヤクザ映画を観た様な気分にさせられた。 主人公がやたらに強い根拠が不明だし、強いにしても、相手方が都合よくやられ過ぎだ。  最後はおそらくヒロインの元にたどり着けない“ドライヴ”なのだが、この“死のドライヴ”で締めくくったのは秀逸。  序盤とラストのシーンだけが優れた、極めて脚本構成のよろしくない、バイオレンス・ラブロマンス・ギャング・カーアクション映画。
[DVD(字幕)] 6点(2015-02-01 02:50:18)
263.  ベイマックス 《ネタバレ》 
少年とロボットとの感動絵巻と思いきや、戦闘アニメだったというのが、最大のポイントか。 それだけ、予告編は内容を反映していないものだった。  感動できる箇所はあるが、後半の一部分。 大半は、CGアニメによるスペクタクルな内容。 これはこれで楽しめる。 多少、眼は疲れるが。  東京の街をアレンジした様な街並みも面白い。 こんな大都会に、あんな路地があったらいいな、と。  間違いなく言えることは、予告編を感動絵巻風に作ったからこそ、これだけの観客を動員できたこと。 アクション主体のCGアニメーションであることを、素直に表した予告編なら、少なくとも日本での興行収益は落ちたに違いない。 そういう意味では、宣伝は大成功。 ディズニー映画、また儲かちゃった、という展開。  でもそれは大人の話であって、子供が素直に喜べたなら、それで良い。 男の子は、こういうアクションものは、結構好きだから。
[映画館(吹替)] 5点(2015-01-01 02:08:21)
264.  海洋天堂 《ネタバレ》 
父親ならば、無償の愛を子供に注ぐ。 障害を持つ子だったならば、面倒がかかる分、余計にかわいいことだろう。 この作品を通じて、本当にそう思う。  ただしかし、これは間違いなく凡作だ。 強烈には心を揺さぶられない。 何かが足りない。 何だか、事実を単調に見せられている感触。  音楽に久石譲、撮影にクリストファー・ドイル、編集にウイリアム・チャンという盤石な布陣でスタッフを固めている点を考慮に入れると、ある意味、凡作以下かもしれない。 何より、グイ・ルンメイを端役に使っているのが許せない。 自閉症の青年だって、健常な男と同じ様に、年頃の女のコに恋心を持つ。 そういう描き方をしていたように思うが、せっかくグイ・ルンメイを起用しているなら、その部分をもっと掘り下げるべきだった。 グイ・ルンメイは、それに応えるだけの魅力を持った女優さんだからだ。  キャスト、スタッフの豪華な布陣を、持て余している。 話としては無難な内容だが、もっと心を強く打つ感動の名作にできなかっただろうか。 そこに不満が残る。
[DVD(字幕)] 5点(2014-11-05 01:14:51)(良:1票)
265.  ハッピーイヤーズ・イブ 《ネタバレ》 
完全にグイ・ルンメイ目当てで鑑賞。 彼女のミニスカ姿をおがめる貴重な一本だった。 ますます好きになった!  内容としては、純愛ラブストーリーで、三姉妹のそれぞれを描いたオムニバス。  まず、長女のストーリーは不要。 宇宙を舞台にしているが、完全に浮いている。 無重力だからという意味じゃない。 三話の中で内容的に浮いている。 当然だが、アジア映画としての雰囲気が、全く出ていない。  次女、グイ・ルンメイのパート。 これはグイ・ルンメイが主演じゃなかったら、駄作。 彼女の輝きがすべて。  三女のパート。 女優と一般人男性との恋を描いた、男からしたら夢のようなお話し。 ところが、この男、相手の素性を知らぬまま付き合っていて、女優と知った瞬間、「だまされた!」と言いだし、別れようとする。 こんなのあり得るか?! 勿論、純愛モノだから、これが正しい反応なんだけど・・・  純愛モノは好きだから、それになりには気に入ったけど、アジア映画好きとしてみると、物足りない。 もっとアジアアジアした純愛ラブストーリーを観たい。 それもグイ・ルンメイ主演で!
[DVD(字幕)] 6点(2014-11-04 01:34:32)
266.  モンガに散る 《ネタバレ》 
脚本が緻密。 香港映画とは、また一味違った台湾ヤクザ映画。 香港映画のように洗練された演出や、派手さはないが、人間関係の描き方や人物の掘り下げが実に丁寧。  後味はよくはない。 だが、ヤクザの世界のやるせなさは、思い切り良く描けている。  5人組の中で、チキンだった二人だけが生き残るというのも皮肉。 だけど、それがヤクザ世界に限らず、社会の構図かもしれない。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-25 02:03:21)
267.  シーサイドモーテル
脱力して観られる日本映画で、個人的には素直に楽しめた。  「人を不幸にする真実よりは、人を幸福にする嘘の方が良い」  これが本作のテーマ。  群像劇スタイルでもって、このテーマをとことん突き詰めるというより、散乱させる。 とにかく登場人物が豪華で、めまぐるしい展開も飽きさせない。  ただ、少々疲れたかな。 なんというか、「人を幸福にする真実」が一番にいいに決まってるからね。  そういう意味では、不毛なテーマの掘り下げかもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-03-22 01:58:40)
268.  台北カフェ・ストーリー 《ネタバレ》 
公開時に見逃してから3年。 ずっと観たかったアジア映画。 遂に観ることに成功!  場所は北青山。 オシャレなバーで、入場者30人限定での上映。 スクリーンは小さかったが、とにかく待望の映画を観ることができた。  目当ては女優のグイ・ルンメイ。 日本人とは、また一味違った魅力がある。 なんというか、嫌味のないナチュラルな美しさ。  グイ・ルンメイが演じる女性が、台北にあるオシャレな街中で、オシャレな妹と一緒にカフェを営むという設定。 製作総指揮に、『珈琲時光』のホウ・シャオシェン。 まあ、これだけ揃っていれば、ハズレはない。  この作品のテーマは“物々交換”。 欲しい物を、貨幣ではなく、物で評価する。 その状況下では、物の価値は一般的な貨幣価値ではなく、当事者間の気持ちにより決まる。 人にはそれぞれ物に対する思い入れがあり、その思い入れによって、その物の価値は全く異なってくる。 その物々交換が、カフェで繰り広げられる。  正直言えば、この物々交換というテーマ、それほど面白くはない。 やはり、この映画の魅力は、「オシャレなカフェで働く美人姉妹を、ただただ鑑賞すること」に尽きる気がする。  少なくとも私は、グイ・ルンメイを鑑賞できただけで幸せだ。
[映画館(字幕)] 7点(2013-12-15 23:45:07)(良:1票)
269.  シャニダールの花
前知識なしで鑑賞したのが悲劇の始まり・・・  こんなにもファンタジーな内容とは思いもよらなんだ! 突飛なストーリーに、戸惑った。  だがある意味、石井監督の新境地とも言えよう。 ストーリーはともかく、映像も透き通っていて、とても良い。  今作は、個人的にはハズレだったが、石井監督の、常に新しい映画を作ろうとするチャレンジ精神は、いまだ衰えを知らず、そういった意味では、とても安心した。  次回作に期待!!
[映画館(邦画)] 3点(2013-09-06 22:39:10)
270.  劇場版 NHKスペシャル 世界初撮影!深海の超巨大イカ 《ネタバレ》 
元々ダイオウイカには興味があり、ドキュメンタリー映画も好きなので、鑑賞した。  ダイオウイカを10年も追い続け、それをカメラにおさめた記録映画。 ダイオウイカに遭遇した瞬間の、スタッフの感動はとてもよく伝わってきた。  ダイオウイカって、マッコウクジラと同じくらいの大きさとか思われているけど、そんなことはない。 実際にこの映画で映されたダイオウイカも、10mすらなかった。 だが、最大の深海生物であることに嘘偽りはない。 特に眼が大きい!  ドキュメンタリー映画として評価すれば、とるにたらない映画だ。 全くもって工夫がない。 ただ単に、生きているダイオウイカを見たい人に贈る映画だろう。
[映画館(邦画)] 5点(2013-08-29 20:35:51)
271.  ぼっちゃん 《ネタバレ》 
秋葉原の歩行者天国に車で突っ込み、更に車から降りてナイフで何人も切り付けた実在の人物をモデルにした、社会派ドラマ。  シリアスな作りかと思ったが、コミカルな部分が多勢を占め、予想を外した。 非正規雇用が生み出す社会への怨念と鬱屈から、無差別殺人に到った主人公の心の闇を、シリアスに描き、そこに一つの整合性が見られたならば、もの凄く味わいのある作品になったに違いない。  中村獅童似の乱暴なサブキャラが終始出てきたが、このキャラは、ほんと不要。 無差別殺人鬼を生む過程において、何ら関係性を見いだせない。  先にも書いたが、コミカルなシーンがとにかく多い。 笑えるシーンもあったが、この題材の映画に、そんな笑いは期待していない。 数々のコメディなシーンのおかげで、ラストシーンにおける秋葉原の歩行者天国に突っ込む寸前の息の詰まる時間は、まったくもって真実味がなかった。  思うに、この作品は、無差別殺人という凶悪な犯罪を犯した人間にも、ユーモラスな人間性が備わっていて、普通の人間とそれほど変わらないんだ、ということを主張したかったのかもしれない。  監督が意図したことは定かではないが、やはりこの題材を描くのなら、もっとドキュメンタリータッチで、シリアスに描くのが自然であり、傑作に成り得る方法論であったように思う。
[映画館(邦画)] 6点(2013-04-19 23:34:20)
272.  ヘヴンズ ストーリー 《ネタバレ》 
愛する人を殺されたら、殺した人間を憎み、そこに復讐心が生まれる。 暴力として復讐を実行しても、そこには悲劇しか生まれない。  人は生まれ、やがて死んでいく。 それでも街と、その上に広がる青い空は変わらない。  死んでしまった人も、この世に残った人のことをどこかで見ている。 だけど、残された人は、一人でこの世を歩いていくしかない。  “生と死”そして“愛と復讐”というテーマを、深く追究した力作。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-06 20:18:16)
273.  ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区
錚々たる顔ぶれの監督が揃ったオムニバス映画。 目当ては、ヴィクトル・エリセ監督の作品だったが、不発。 代わりに、しぶとくアキ・カウリスマキ監督の作品が、自分の中では最上位にきた。  しがないバーテンダー。 セリフなし。 しかしその分、動きと表情で饒舌に語る。 これがまた、男の哀愁が存分に感じられて、なかなか良かった。  他の三つの短編は微妙なところ。 監督の名前負けしているのは確実といったところだが、これだけのメンツが揃うと、さすがに観に行かないわけにはいかない。 それが映画ファンの心境というものだろう。
[映画館(字幕)] 6点(2012-12-12 00:56:36)
274.  サヨナラの恋 《ネタバレ》 
昼メロっぽいし、チープっぽさ、都合の良さも否定はしない。 しかし、非常に感動できる恋愛ドラマ。  一人の若き女性が、二人の男性の間で揺れる恋心を丁寧に描写している。 丁寧に描写されているからこそ、強引な展開でも最後は納得できてしまう。 隠れた、恋愛ドラマの秀作だ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-12 00:55:33)
275.  乱暴と待機
4人の登場人物から成る物語で、舞台も非常に限定されている。 物語のほとんどは、古びた平屋で展開される。  そこに暮らしている男女は、恋人同士でもなく、家族でもない。 とても複雑な動機と成り行きで、二人は5年もの間、暮らし続けている。  その近くに引っ越してくる夫婦。 夫は無職でだらしなく、妻は腹ボテで怒りっぽい。 その夫婦が、先述の二人と絡み、物語はこれら4人を主軸にして進んでいく・・・  とても複雑で、不思議な人間関係が構築されている。 良い言い方をすれば奥が深い、悪い言い方をすれば分かりづらい。 これは好みの分かれる作品に違いない。  私的には、どれも理解に苦しむ登場人物達ばかりで、理解に苦しみながら鑑賞した末、いつの間にか終わってしまった、という感じ。 特に感慨深いものは感じられなかった。 つまり、ツボにはハマらなかった。 ツボにはまれば、この作品が持つ独特の異空間に吸い込まれたかもしれない。 そう思うと、何だか、恐ろしく潜在的能力の高い作品に感じられる。 いや、気のせいかもしれないが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-11-21 23:50:37)
276.  Sweet Room スウィートルーム
男性俳優陣が実に豪華。 それに対して、女優陣は少し貧弱。 このキャスティングのアンバランスさは、予算の関係もあるだろうが、明らかに女性向けに創られたからだと思われる。  一番良かったのは、中野裕之監督の短編。 さすがは中野裕之監督という感じ。  他の短編が比較的若手俳優を起用していたのに対し、中野裕之監督のは、豊原功補というベテランを起用。 これがまたいい演技をしていて、若い綺麗な女性に一目ぼれをしてしまう、哀れな男を巧く演じている。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-11-03 20:08:09)
277.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 
内田けんじ監督&オリジナル脚本の強味は、本作でも発揮されていた。 しかし、脚本の強引と都合の良さも、同時に弱みとして散見されたようにも思う。  冒頭の音楽が、後に効果的に使われるなどの、布石の数々も面白い。 又、「金より恋」という恋愛至上主義的な監督の主張も、最後の最後まで貫かれていた。 それに対し、それらの演出を効果的に見せる為、細かい不自然さについては、観ているこちらも意図的に目を反らすしかないだろう。 なぜなら、この監督の映画を楽しむには、監督に気持ち良くだまされるという姿勢が重要だからだ。 「この部分はおかしいだろ!」とか、「ここの展開は都合良すぎだろ!」とか、いちいちツッコミを入れると、十分には楽しめない。  キャスティングに関して言えば、広末涼子が恋に奥手な女性を演じたのは、少しミスキャストかな、と個人的に感じた。 香川照之はやはり巧かったが、歌舞伎俳優になってから、急に眼光が鋭くなったのは、ひょっとして整形では?と勘繰りたくなる。 境雅人も好演していたように思う。  さて、ここまで発表する作品に、極端なハズレの無い内田けんじ監督だが、少しワンパターン化してきた感がある。 次回作では、是非、新境地を見せてほしい。  にしても何にしても、とにかく香川照之のダサ服装が最高に面白かった! あれは、全くもって似合ってない(笑)。 チェックのシャツと、だぼだぼのジーンズ。 香川照之が着ると面白過ぎ!
[映画館(邦画)] 7点(2012-10-18 20:44:43)
278.  適切な距離
悪い意味で、青臭い映画。 全てが未熟である。  だけど、この映画が狙うところの「笑い」のツボさえ合えば、観る人によっては楽しめる映画であると思う。  しかし、私には、その「笑い」のツボが全く肌に合わなかった。 これが最大の致命傷と言ってもいいかもしれない。  「ここは笑いを誘ってる部分なんだろうなぁ・・・」と分かりつつも、まったく面白くも何ともない。 次第に、この「つまらない」が「不快」へと変わっていく。  感性の違い。 これは如何ともし難い。
[映画館(邦画)] 0点(2012-09-18 22:52:52)
279.  一命
ご存じ、傑作時代劇『切腹(ハラキリ)』のリメイク。  恥ずかしながら、本作を観る前にその情報知らなかったものだから、ストーリー丸分かりで、観ていて少々しんどかった。 何故かって、この作品って、ストーリーがかなり魅力の大半を占めていると私は考えているから。 『切腹』を観ていた時は、先の読めないスリリングな時代劇に、興奮したものだ。 それを考えると、ストーリーと顛末を知っていて、この『一命』を観たことは、自分で言うのも何だが、不幸というか、愚かというか。  市川海老蔵の演技は可もなく不可もなく。 歌舞伎には精通していないので、知った様なことは言えないが、海老蔵の発声方法が、歌舞伎調の様な気がして、映画向きではない気がした。 少なくとも、本作での話だが。  それを食ったのが、満島ひかりの演技。 あまり目立った演技ではなかったが、控え目ながら、実に巧く演じていたように思う。  ところで、最後の雪は余計ではないか?? 3D映画だから、とってつけた様に降らせた様な気がしてならない。  どんなジャンルでも器用にこなす三池崇史監督だが、人情劇となると、さすがに不向きでないかと。 三池監督は好きな監督の一人で、今までに20本近く観てきているが、本作のような人情劇主体の映画を撮るには、かなり無理があるような・・・  とは言え、そこはさすがの三池監督。 瑛太の切腹シーンは、かなりの迫力。 あと、満島ひかりが死んだ瑛太の手のトゲを取るシーンとか。  随所に三池監督らしさも出ていて、部分的ではあったけど、楽しめたのは良かった。
[DVD(邦画)] 5点(2012-08-16 00:34:16)
280.  BIUTIFUL ビューティフル(2010) 《ネタバレ》 
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の個性的な映像は堪能できたが、余命2か月という設定が個人的には合わなかった。  自分がもし末期がんで、あと余命2か月と宣告されたら、素直に諦めて身辺整理するだろう。  だがだが、子供の行く末を案じるのは同じかも・・・ いつ死んでも怖くないと思ってはいるが、確かに子供の将来は心配だ。  子供を持つ親が、死に臨んでの現実的な描写が多く、実際に自分が主人公の立場に立たされた時、健康な時には思ってもいなかった心情が発生するかもしれないと思うと、どうにも居たたまれない気持ちになる映画であった。  イニャリトゥ作品はどれも好きだが、この作品は自分にとっては微妙だった。 しかし、映像美と主人公の演技は素晴らしく、イニャリトゥの次回作に期待したい。
[DVD(字幕)] 6点(2012-08-15 19:28:53)
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