281. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 ポセイドンアドベンチャーと並んで、21世紀の今だからこそ未体験の人には観てほしい作品です。40年前でも、CGを使わなくても、ここまで迫力あるものすごい映像が作れるんだと。作中では容赦なく人が死んでいきますが、「200人で済んだ」と総括したり、いろんな意味で豪快な作品です。最も緊張感があったのは、カップルがいつの間にか逃げ遅れて、次第に追い詰められる場面でした。 [DVD(字幕)] 8点(2018-01-29 15:03:47) |
282. 大殺陣
「集団抗争時代劇」か・・・。『十三人の刺客』と監督は同じ、物語の構造も似ているはずなんですが、こちらは一層とっちらかった印象でした。画面内で数十人がそれぞれ斬り合いするのは迫力ありますけど、やはり私はメインキャラクターたちがキチンと目立っている方が好みです。 [DVD(邦画)] 5点(2018-01-23 18:46:11) |
283. キャンディマン(1992)
《ネタバレ》 冒頭、別の女性に呼ばれた時は速やかに殺害したのに、主人公に対してだけ嫌がらせを繰り返す理由が分からない。好きになっちゃったから?怪人は主人公以外の目には見えないし、「エルム街の悪夢」のフレディを超える神出鬼没ぶりなので対抗しようがない。結局、翻弄された末に命も失ってカタルシスもない。ついでに恐怖感もない。ラストのあれもありがちだった。右手の凶器以外、特徴のないいでたちのキャンディマンだが、元々ちゃんと名前のある人間だったので、都市伝説化しても、この程度が普通なのか。ジェイソンとか個性的な怪人を見過ぎたのかもしれない。 [DVD(吹替)] 5点(2018-01-03 10:59:41) |
284. 殿、利息でござる!
《ネタバレ》 原作は未読ですが、イイ話らしいと噂は聞いていましたし、わざわざ映画として公開される以上、ハッピーエンドだろうと予想できます。濱田岳の終始明るいナレーションもそれを確信させます。主人公が勝つと初めから分かっている戦いほどつまらない見せ物はありませんので、決着に至るまで観客をいかに振り回してくれるかがポイントだと考えておりました。その点で、松田龍平が演じる萱場は、一人だけお前らのペースには巻き込まれんぞというクールな雰囲気を醸して出しており、注目の人物でした。終盤、もう少し粘って、「駕籠・馬に乗る殿は卑しいか?」と問い詰め、お金の話をまるごとひっくり返そうとし、それを主人公側が思わぬ理屈で切り返す・・・そんな場面があれば8点付けたのに、と残念です。 [DVD(邦画)] 6点(2018-01-03 10:01:38) |
285. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 日本軍=非合理的、英国軍=合理的という主張は鼻につきますが、それでも川の水位が下がってからのラスト15分の緊張感は見物。唐突に矛盾(兵士の誇りを保つための橋建設と利敵行為)の解決を求められた中佐の戸惑った表情が記憶に残ります。爆発で死ななければ、彼は橋を守るか、壊すかどちらを選んでいたでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2017-12-31 15:13:12) |
286. 青春デンデケデケデケ
《ネタバレ》 名曲にビビッと来て音楽の世界に入り込む、同志を集め、バイトに励んで楽器を購入、初めての仲間との音合わせ、人前での演奏、徐々に上達していく喜び・・・音楽に縁のない私でも主人公たちのワクワク感が良く伝わりました。仲間内での意見の対立や、ジャズに興味のない大人との軋轢も見たかったかな~と思いますが、それでも高得点を付けずにはいられない作品です。ラストがいいんですよ。なぜ演奏シーンを飛ばすの?と思ったジョニー・ビー・グッドが、おお!エンディングに来たか~、そして〆はパイプライン!やっぱり名曲だ~。 [DVD(邦画)] 8点(2017-12-23 16:40:16) |
287. 忍者狩り(1964)
《ネタバレ》 相手の忍者側には、無名のそこそこ強い奴が多数いるより、一人だけものすごく強い奴がいる、とした方がメリハリがあっていいと思う。しかも、そのものすごく強い奴(闇の蔵人)と主人公和田倉との間に因縁があるので、物語はがぜん興味深くなる。和田倉が恨みのあまり味方まで手にかける無茶も許されるものだ。戦いの場は屋敷内、街道と次々変わり、面子が徐々に減り、最後は廟内での和田倉・闇の蔵人の対決と進む。和田倉は執念で蔵人を討ち、自らも倒れる。敵味方とも(大名家の面々を除き)全滅して物語はキッチリ着地・・・と思ったら和田倉生きてた!これが一番びっくりした。 [DVD(邦画)] 7点(2017-12-23 16:24:04) |
288. ウォッチメン
なぜ舞台が冷戦時代なのかと疑問に思っていたら、あのオチにつなげるためだったんですね。納得しました。ラスト30分の急展開は必見ですが、そこに至るまでが長い。特にドクター・マンハッタンがいなくなってからの中だるみがひどい。ヒーロー同士の恋愛シーンなど要らないでしょう。途中で脱落した人が多そうな気がします。あと、原作を知らないこともあり、ヒーローの定義がよくわかりません。明らかに超人のマンハッタンとそれ以外、変なマシンに乗っていて格闘が強い程度の人々がチームを組んでるのは奇妙に感じます。 [DVD(吹替)] 4点(2017-12-12 07:49:57) |
289. マン・オブ・スティール
クリプトン星人の強さ・カッコよさは存分に表現されています。地球がピンチなのもよく分かりました。しかし、一番の売りである派手なアクションシーンが強調されればされるほど観るのが嫌になっていきました。激しく衝突→ビルがぶっ壊れる→無傷、何回やるんだ?いい加減にしろというくらい延々この繰り返しです。他の方が書いていましたが、ドラゴンボールのブウ編の雰囲気です。300ではあれだけ面白かった戦闘が、敵も味方も過剰に頑丈すぎるというメリハリのなさゆえにダメな方向に拍車をかけてしまいました。レンタルで鑑賞する予定だったのがタイミングよくテレビ放送に当たりました。100円とは言え、お金を払わずに済んで良かったです。 [地上波(吹替)] 6点(2017-12-10 17:50:08) |
290. アパートの鍵貸します
《ネタバレ》 フランがアパートに居座りだしてからが長く感じた。ジェフからバクスターに心が移る経過の描写が必要としても、自殺を図るほど好きだった相手を吹っ切れるだろうか、何かをきっかけにまた不倫男のもとに戻るんじゃないかと不安だった。しかし、バクスターが終盤、身勝手な上司の要求を蹴ったように爽快な場面もあったのでこの点数。 [DVD(字幕)] 6点(2017-12-08 22:21:15) |
291. ワールド・ウォー Z
ゾンビものの醍醐味は死者の大群に追い回される恐怖感、誰がやられるか分からない、下手したら一人残らず死ぬ緊張感だと思うんです。その意味で、たとえばバイオハザードのように、21世紀に入ってから増えてきた人気俳優が主役の作品は、ジャンルの楽しさを台無しにするものと感じておりました(だってほぼ確実に生き残る人が主人公なんですよ!)。この作品など、その悪い部分が明確に表れてしまっています。戦闘のプロでもないブラッド・ピットが何度も何度もゾンビの群れに遭遇する割に傷一つ付かないんだもの。ダメな方の安心感があってうんざりします。問題の解決方法だけは今までにないものでしたが、面白くないという評価を変えるほどではありません。 [DVD(吹替)] 3点(2017-12-05 19:22:33)(良:1票) |
292. その男ヴァン・ダム
ヴァンダムの名はよく耳にしていましたが、まともな鑑賞はこの作品が初。本当は著名な作品を観てから手を付けるべきなんでしょうね。彼を良く知らない私でも過去のヒーローの悲哀は伝わりました。映画でなら即ぶっ飛ばすはずの強盗に抵抗できないヴァンダム、銃を突き付けられ、言いなりのヴァンダム、なんてみじめ。終盤、ついに華麗なハイキック炸裂!!と思ったら幻!?よくぞここまでカッコよく描かないことを徹底したものですね。良い役が回らなくなってからも相変わらず俺たちの国の英雄扱いされてるのが、何気にきついと思います [DVD(吹替)] 6点(2017-11-28 22:35:21) |
293. 深夜の告白(1944)
情婦ほどのインパクトはありませんが、最後まで気が散らずに観られました。切れ者のキーズがかたわらで真実スレスレの推理を披露するのに戦々恐々な主人公の場面が好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2017-11-27 11:51:32) |
294. ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
ここ10年間でこれほどひどい映画は観ませんでした。ニセドキュメンタリーくさいですが、そんなことはどっちでもよいのです。ボラット氏がカザフ代表で、彼の言動が文化のスタンダードとするなら、カザフ国民とは、異国で道行く人に卑猥な言葉を投げつけたり、淑女に大便入りの袋を突き付けたり、アンティークの店で転げまわって売り物を滅茶苦茶にし、弁償するよ!新しい方がいいだろ!と言い放ったり、パーティーに全裸で乱入したり、横恋慕した女性を拉致することを好む野蛮人ってことですからね。何が栄光ナル国家ですか。祖国の顔に汚物を塗りたくってるんじゃないですか。カザフの人たちはこの下品なひげ男を張り倒すか、石を全力でぶつけるべきです。私は大人が幼稚なマネしてるのは大嫌いです。 [DVD(吹替)] 0点(2017-11-22 21:58:49) |
295. ワイルド・ギース
《ネタバレ》 おっさんばかりなのに、やけにかっこいいと言えばこの作品。客観的には恐ろしい殺戮部隊なのですが、どうせ金のために働いてるのだから死ぬとしても仕方ない。そんな信念が見えていっそすがすがしいです(それでも、可愛い息子を残して死んでいく姿には涙でしたが)。主人公のアレンがとにかく男も惚れるくらい渋い。突然のピンチでも慌てない、友情に厚い、裏切者は雇い主でも報復する。男の中の男です。 [DVD(字幕)] 8点(2017-11-18 23:20:17) |
296. デイ・オブ・ザ・デッド
1時間半足らずで気楽に鑑賞できますし、つまらないわけでもないのですが、テレビゲームを眺めているようで没入できませんでした。1週間たったら内容をすっかり忘れていそうです。私はやはり、緩慢な動きのゾンビがひたひたと迫って人間を追い詰めるのが好きですね。 [DVD(吹替)] 5点(2017-11-18 22:33:02)(良:1票) |
297. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
《ネタバレ》 何が起こるか、どんな物語になるかとワクワクしたのはトトの子供時代まで。山場らしい山場もなくダラダラしてるけど、いつ終わるんだろうと気になって仕方ありませんでした。浸れなかったんです。特にアルフレードの葬儀でエンディングと思ったらまだ・・・蛇足感が一杯でした。どうも、劇場公開版から先に観るべきところ、順番を間違えたようです。そっちの方はいつか見ましょう。こちら単独の評価は、音楽の良さを加味しても5点です。主人公がせっかくナイスミドルに成長したのにストーカーまがいなのはいただけない。 [DVD(吹替)] 5点(2017-10-22 17:09:37) |
298. 裸のジャングル
開幕15分で死のチェイスがスタート。上映時間が短いこともあり、追い付かれたら死ぬ緊張感が最後まで持続しました。文明人代表として駆り出されたコーネル・ワイルドですが、知恵と体力を駆使して逃げ回ります。原住民としては僅かながらチャンスを与えるつもりだったのでしょうが、ちと手ごわかったようです(最後は息切れしていましたけど)。 [DVD(字幕)] 7点(2017-10-22 16:58:44) |
299. ストリート・オブ・ファイヤー
90分格闘しまくる映画と期待しましたが、ほぼ最初と最後だけで拍子抜けです。でも、町を席巻するギャングと戦うという設定や、ちょくちょく挟まれるロックンロールのシーンで退屈はしません。ハンマー対ハンマーの対決は危険そうで新鮮でした。ラストに流れたあの曲(「ヤヌスの鏡」のメインテーマ!)に80年代は良い時代だったなあと思いだしました。 [DVD(吹替)] 7点(2017-10-17 09:29:03) |
300. 少年時代(1990)
原作未読。ラストシーンがたまらなく印象的ですね。疾走する機関車、深い緑に隠れて見えなくなる友人の敬礼姿、それにかぶさるノスタルジーたっぷりな「少年時代」。しかし、信二と武の間にそこまでの友情が存在したか?と疑わしいのがマイナスです。終盤、たとえ漫画チックだと言われようが、信二には須藤にノーと返し、武の側についてほしかった。一度は一人で武に抵抗したのだから、出来なかったはずはありません。消極的ながらいじめる側に立ちつつ友情は変わらないって、それはアリなのか?と思います。 [DVD(邦画)] 6点(2017-10-16 15:06:31) |