281. タイムリミット
《ネタバレ》 浮気相手に騙されたと知ったところあたりからとても面白い。とりあえず数々の疑問を封印し、そこらに転がっていそうな類も含むピンチの連続は、映画ではよくある生命の危機の連続より興味本位で楽しめた。ラストは陳腐。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-20 00:26:31) |
282. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 あれだけのことができる装置なのである。爆弾を仕掛けられた車の履歴に焦点を合わせれば自ずと犯人が関わると思うのだが。この手の作品は整合性を意識しながら観てしまうので疲れた。作品を見直せば疑問の答えが説明されているのだろうが、見直すほど面白いとは思えない。それにしても考えれば考えるほど難しい。 [映画館(字幕)] 5点(2007-03-18 17:03:20) |
283. 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
《ネタバレ》 ラストにリリーと会う。リリーだからこそそれが名シーンになる。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-18 16:52:55)(良:1票) |
284. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
この手の映画に深みを与えるのは、小賢しい、鬱陶しい人間ドラマにあると思う。そこが機能するとこうなる。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-18 16:47:29) |
285. 日本のいちばん長い日(1967)
昔一度観て面白かった記憶がある。最近原作が大宅壮一編から半藤一利著に変更されたらしいが、そのおかげで偶然読む機会を得た。あまりの面白さに、さて映画ではどうなっていたのだろうと確認したく大急ぎでレンタル屋に走った。良い。これだけの大作、最良の時期であろう岡本喜八が丹念に映像化しており、この劇的な史実に余分な脚色を加えていないことが逆にとても好感。それにしても東宝35周年記念作ということで、豪華出演陣に舌を巻く。中でも阿南大将が乗り移ったかのような三船敏郎の圧倒的存在感に絶句。ついでながら、その時代まで邦画を支えてきた黒澤組の三船と小津組の笠が対峙する場面は妙に感慨深い。展開としては日本版元祖「24」。深遠な史実の内容にはここでは触れないが、もしこの映画を観る方は新たに判明した事実を加えた本を読んでからが絶対にお薦め。 [DVD(邦画)] 9点(2007-03-16 20:52:22)(良:1票) |
286. ペリカン文書
《ネタバレ》 D・ワシントンを除く主要登場人物の立場の変遷が恐ろしく判りにくい。駄作。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-03-13 21:46:12)(良:1票) |
287. 蝉しぐれ
《ネタバレ》 せつない感情を昇華させクライマックスとする・・・。 それが上手くいかなかった典型。 [DVD(邦画)] 5点(2007-03-13 21:39:02) |
288. 不撓不屈
《ネタバレ》 監督の用意!スタート!の声のたび、いくら不撓不屈であってもあの顔から演技を始めねばならぬ滝田栄が可哀想になってしまった。一昔前のようにナレーションの多用で面倒な演出を省いてしまおうという制作側の力の無さを露呈する希有な作。 [DVD(邦画)] 4点(2007-03-03 22:34:39) |
289. ザ・センチネル/陰謀の星条旗
《ネタバレ》 「24にM・ダグラスがゲスト出演というだけの話」というところまでも遙かに及ばないお粗末な出来。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-01 20:27:28) |
290. ドリームガールズ(2006)
普通にセリフを欲しいところが歌になってしまう、ミュージカルは苦手ということが判った。 [映画館(字幕)] 7点(2007-02-26 00:14:25) |
291. 第十七捕虜収容所
《ネタバレ》 期待が大きすぎた。 いくらなんでもあの電気のサインはどうなんでしょうか。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-26 00:09:33) |
292. ナイロビの蜂
妻の行動の映像表現にとても違和感を感じた。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-26 00:05:10) |
293. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 どこも無駄を感じさせない希有な作品。ジョーイからトムへ、移りゆく過程を若干補足すべきではないのか。その是非を自分なりに考えたい。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-07 01:50:34) |
294. 亀は意外と速く泳ぐ
かなり、ツボ。花○進呈。「忘れた頃に突然スパイ指令が来る」続編希望。「亀は意外と速く泳ぐⅡ」これだけで笑える。 [DVD(邦画)] 9点(2007-02-06 01:17:05) |
295. オデッサ・ファイル
《ネタバレ》 とても面白い話。ただ、最後に明かされる主人公の秘密が際だった効果を得ないのはどうしてか。そこに至るまでにスリルが無いから、それに尽きる。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-06 00:55:07) |
296. 博士の愛した数式
《ネタバレ》 原作未読。自然に受け止めたい。絶望的な博士の症状をふまえた上で、この映画に限って悲壮感はいらないように思う。家政婦親子の心の成長を、この穏やかな数学者との関係において、決して諦めることのない心優しい繰り返しで描くことにより、雰囲気を含む物語の整合性がうまく表現されていたように思う。環境設定への不信感、矛盾、そして艱難を乗り越えて進んで行く進行を望むとしたら、それは違う作品に求めるべきと感じる。小泉監督の世界、好感。 [DVD(邦画)] 8点(2007-02-04 16:39:18)(良:1票) |
297. 硫黄島からの手紙
この国の首相が言う「美しい国」。時代に飲み込まれた純粋な登場人物達、ここで描かれた彼らの持つ国への情と平面的に結びつく物ではないことをただただ願う。 [映画館(字幕)] 10点(2007-02-04 16:34:31) |
298. 花よりもなほ
《ネタバレ》 赤穂浪士を絡め、敵の家庭環境を強引に描写し、伏線と思わせる部分もかなりあざといものだったのでこれを最後にどう料理していくのだろうと期待した。結果、かなりの消化不良を起こしてしまった。作品の生命線たる「生きたい侍の仇討ち回避」が余りに説得力がない。2時間をとても長く感じさせることとなった。ただ、最後の笑顔は良かったし、黒澤の「どん底」を思わせる美術部門と違和感を与えない見事な照明部門は秀逸。 [DVD(邦画)] 5点(2007-02-04 16:29:46) |
299. M:i:III
《ネタバレ》 安直に恋愛を使い、主人公の葛藤描写と共に、観る側を感情移入させる効果として狙ったのだろうが、それは失敗。ただ、アクションも秀逸だし退屈させない。シリーズ3作目としてはかなり良い出来。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-31 23:59:55) |
300. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 やはり周防監督は只者では無い。正直、ずっとコメディを待っていたはずが、まったく違う分野でまざまざと力量を見せつけられた。目撃者の存在とその女性が見つかる過程に安直さを感じさせたが、でもそれをわざと利用しないところを逆に評価したい。設定に手抜きが無く、丹念に調べ尽くされ、近い将来に始まる陪審員制度に対してもある意味影響を与えるだろう。蛇足ながらあの最初の裁判長は俳優なのだろうか、妙な話、彼を見いだした時点で、法廷物としての完成度が揺るぎないこととなった。 [映画館(邦画)] 9点(2007-01-26 01:28:46) |