321. 扉をたたく人
事前にあらすじを読んだ限りでは類型的に思えたものの、実際の映像はかなりよかったです。これもまた、大ホールでタダで見せていただいたので、「映画館(字幕)」を選ぶのはためらわれましたが、ご容赦を。ところで、一緒に見た友人は一時お嬢さんがニューヨークに住んでおり、訪れた際の体験などから、現地の描写にかなりリアリティを感じた様子。行ったことのない私ですが、人物描写に、そこはかとないリアリティを感じました。いそうですもの、こういう大学教授。こんなアメリカ映画もあるんですね。 [映画館(字幕)] 7点(2010-05-26 00:13:46) |
322. シャーロック・ホームズ(2009)
予告編からじゃ、この味はわかりませんやね~。予告編を見た限りじゃ、シャーロック・ホームズには程遠いでしょ、それに、「ロック、ストック・・」ヤ「スナッチ」の頃のアホ面白さは薄そう、とたいして期待してませんでしたが、友が「どうしても見たい」というので、しぶしぶついていったら、意外と楽しめました。人をくったようなガイ・リッチー節も健在だったし(むしろパワーアップ!?)、フェロモン系男二人は見てるだけで心地よかったし、テンポは速いし。今までジュード・ロウあまり好きじゃなかったんですけど、今回は「俺が、俺が」的じゃなくてよかったです。まあ、もっと「俺様」度の高い(笑)ロバート君に張り合っても意味ないし、主役はホームズだし、ワトソンは少し控えめにしたほうが光るキャラだしね。そうそう、原作のキャラに意外と忠実だよ、の声に、自分がかつて読んだ「ホームズ」は子ども向けに潤色されたものだったことに気付きました。続編、絶対に見に行こう! と思ってます。 [映画館(字幕)] 7点(2010-04-30 11:20:16) |
323. オリエント急行殺人事件(1974)
いいなあ、こういうゴージャスな配役。もう今は、望むべくもないですね。スケールのでかい作品にスターを揃えるのが無理になってしまったのは、ギャラが莫大になってしまったからでしょ。映画産業を衰退させたくないと思ったら、そんなのやめたらいいのにね。スターさんたち自身の精神衛生上も、ひとつもいいことないだろうに、と思うわ。 [地上波(字幕)] 7点(2008-11-03 00:48:46) |
324. 父の祈りを
「父に素直になれない子」の心情が痛い。家族の情愛は美しく語られることが多いけど、本当は複雑怪奇なものですよね。同じ監督、主演の作品は「ボクサー」のほうがオススメですが、かつて見たとき、自分がとても疲れていた頃だった記憶があります。借りてたビデオをもう一度見ようとは思わなかったのですが、いつかもう一度改めて見てみたい作品の1つです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-03 00:10:09) |
325. バンテージ・ポイント
私は映画を選ぶとき、役者陣がバランスよいと感じるかどうかで選ぶことが多い。その点での興味は裏切られなかったんですが、あくまで想定内にとどまった印象なのと、ラストにカタルシスがもう少しほしかったので、7点。それにしても、デニス・クエイドは今やアメリカ人の思い描く理想の父親像第一位って雰囲気を醸していて、大物になったわねえ、と感心(いや別に父親役じゃないんですけどね、今回のキャラがそういう感じなんです)。別れた妻のメグ・ライアンは最近精彩ないけどねえ・・。離婚したカップルのどちらが飛躍するかは、案外わからないものですね。 [映画館(字幕)] 7点(2008-04-04 19:11:13) |
326. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
展開は想定内ではあったものの、容姿コンプレックスの女の子が幸せになるというシンデレラものって、それなりにわるくなかったです。異文化コミュニケーションてことでいうと、ややキレイゴトになっちゃったかなという気がしないでもないものの、リアリズムに徹したらもっとホロ苦くなってしまいそうだしね、まあこれでいいのかなあ。困ったお父さんだけどギリギリのとこで、かわいかったしね。でも、なんで「グリーク」を邦題から消しちゃったんでしょうか。ここ消したら、違う映画になっちゃうのにね。ここは不満だわ。それと、おデブな女の子の話だからファットなのかと勘違いしてたけど、おおげさという熟語なのね。今頃になってわかった私。恥ずかしながら、失礼いたしました! [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-02-13 23:02:29) |
327. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
前半はだれますが、後半のテンポのよさで、飽きさされずにまあ見られます。だけど、ちょっと期待だおれ。ジョニー・デップはまあふつうの出来。期待値の上でもなく下でもなく。 全体に、オリバーツイストふう、レミゼラブルふうで、ビジュアル的には楽しめるものの、悪役2人の期待はずれのステロタイプ芝居に、ガッカリ。古臭い因習の中で、女が一人で生きぬくことの過酷さ、社会的には成功した男の孤独、そんなものを醸し出してくれれば、ドラマとしてもっと面白くなったでしょうに・・・。監督を含め、みんなお金持ちになりすぎちゃって、まずしき者のかなしさがわからないんじゃなかろうか。その意味では、日本映画に、今後は期待!(?)。 [映画館(字幕)] 7点(2008-01-31 23:13:30) |
328. ビフォア・サンセット
お芝居の「セイムタイムネクストイヤー」みたいに、また何年か後の彼らの姿を見てみたい。いま30代の人たちにこそ観ていただきたいな。私がリアルタイムで30代なら前編よりこちらに共感したのではと思いますが、さすがに私はこの世界にはかなり距離を感じてしまい、むしろおとぎ話チックに見られる前作のほうが好きです。でも、ラストの雰囲気はとても粋で、好き。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-11-28 15:27:29) |
329. ラブ・アクチュアリー
まあまあかな。実際には6,5点くらい。お母さんをなくした小さな男の子のパートがビミョウ。描き方が類型的でないところはよかったけど、あの子の演技はどうもねえ・・。もっと自然な演出はできなかったものだろうか・・。 アラン・リックマンとエマ・トンプソンは例によって安心して見ていられる。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-12 11:07:27) |
330. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
死刑の是非を問うているような、そうではないような。簡単に答えを出すことを拒否するような作り方は、アラン・パーカーらしい。そこはいいと思うんだけど、でもなーんかザラついたいやな感じが残ったのは、脚本や演出の問題ではなく、ケビン・スペイシーの達者すぎる演技にあったような気がしてならない。 たとえばエド・ハリスのような役者が演じたらどんなふうだっただろう、なんて思う。彼には限らないけど、もっと技巧派じゃないキャスティングのほうがよかったんではないかなあ。 <追記:上記は2回目に観たときの感想。以前に書いた自分のブログを整理していたら、1回目に観たときの感想が出てきたので、なるほどと思うとこあり。「わかったふうな決めつけをしない、見る側に投げてるあたりがいいかもしれない。ケイト・ウィンスレットに0,5点」と書いてました。かもしれない、というとこに、ビミョウさが出てますね(笑)。> [DVD(字幕)] 7点(2007-10-14 22:07:16) |
331. ダイ・ハード4.0
3はひねくりすぎで自滅した印象でした。今回は納得の出来。これぞ娯楽映画で、私ゃ満足。欲を言えば、もう少し熱いオチがほしかったのと、せっかくシャレた原題なんだから、このままの邦題にしてほしかったわ。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-06 19:55:15) |
332. 旅情(1955)
美しい映画ね。こういう作品だとは長いこと知らなかったのです。 でも今観ると、彼がありきたりの伊達男かな。一人で生きている女性のリンとした美しさを感じるけど、作ったのは男なのよね。そろそろ女性監督にこういう映画を作ってほしいですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-28 00:03:49) |
333. ハートブレイカー(2001)
《ネタバレ》 やるじゃないですか、ジーン・ハックマンさん。単なる名優ではなかったんですね。エライ! シガニーさんもハックマンさんにまけじと?なりふりかまわぬバカぶりを発揮しているし、意外な役どころのレイ・リオッタも、なかなかおかしい。お色気、詐欺、純情、どんでん返し、と昔ながらのメニューでデジャビュな気はしたものの、逆に懐かしい感じもあって、拾い物でした。タイトルがダサすぎて、覚えられないのが難ですけどねえ。まあB級らしいっちゃ、らしいか。原題のheartBREAKeRSの大文字、小文字って、どういう意味なのかしら。何か隠語っぽいわよね。ふん、わかんなくて、悔しいわ! [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-11 20:57:31) |
334. ベアーズ・キス
不思議な映画。サーカスのいかがわしさとオカルトが合体したような感じ。少女の愛らしさとサーカスの雰囲気はバツグンでしたが、嫌いな人は嫌いでしょうねえ。少女に愛される熊役の若い彼はもう亡くなってしまわれているそうな。それと、「暗い日曜日」のオジサマの芸達者ぶりも見ることが出来ます。まあつまり色々と見所はある作品なのです。観たのはもう何年も前。私自身はまた観てみたいですが、お勧めできるかというと、ビミョーです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-04-12 14:07:58) |
335. チェケラッチョ!!
沖縄の海を出しときゃOKでしょ、というスタンスは、確かにうすっぺらい。だけど、歳とると、そして加えて、仕事に疲れて帰ってくると、このくらいのあまーいお話に、ホッとするんです。音も絵もわるくないですよ。ヘンな価値観を押し付けられるような重厚?な邦画と比べ、私は「買い」ですね。昔、「私をスキーに連れてって」を見たときに「こういうのもありじゃん!」と思った感覚に近いなあ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-04-08 22:50:25) |
336. 花とアリス〈劇場版〉
こんなふうに映画で遊べる岩井監督には、ちょっとジェラシー。正直、前評判からはもっと気に入るかなあと思っていましたが、そこまでではなかったですけどね。でも、二人とも好きな女優です。ぜひこのお二人には国際的にももっと進出してほしいと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-11 14:55:19) |
337. 接続 ザ・コンタクト
「8月のクリスマス」でハン・ソッキュが気になりだした頃、立て続けに見たうちの1本。何かよくわからないけど、才人ぽい監督だなあ、と思ったことを覚えています。かーすけさんが書いてるように、ネットを通じての関わりを10年も前に題材にした、その進取性は今思うと、すごいですね。しかも、見た当時は気づきませんでしたが、同時期に見た「カル」と同じ監督だったのね。チャン・ドンゴンの「恋風恋歌」も同じ監督ですか、そうですか。見てみようかな。韓国ドラマは嫌いと言いつつ(あの画面のテラテラ感はほんと苦手)、ほんとに韓国映画には才人が多いと思うわ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-03-11 13:47:35) |
338. 嵐ケ丘(1939)
見たのは小学生のとき。恋愛:イノチ!だった母がどうしても見たかったらしいです(笑)。けさ、たまたまCSで長塚京三がオリビエについて解説する番組をやっていて、ボーッと見ていたら、この映画を既に観てたことを思い出しました。その後、中学生になってからかな、原作を読んで、あれ~かなり映画と違ーうと思った記憶がありますから、それなりのインパクトはあったんでしょう。それを思うと、小さいときに親や家族がどんな映画を見せるかって、けっこう大事かもしれませんね。この作品ならまた見てもいいかな、とは思うものの、今の私にとってさして興味のあるジャンルじゃないのは、確かです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-03-11 12:03:20) |
339. 間宮兄弟
オタクってブキミじゃないでしょう? かわいい、ふつうの人たちなんですよ~、という映画? 何かちからの抜け加減がいいですよね。だって、この映像や空気感は、「はいヨーイ!」(って森田監督がいうのかどうか知らないけど)とカチンコ(これも今の時代使うのかどうか知らないけど)が鳴ってフィルムが回り始めている中で演技してる、って感じがまるでないもの。それだけでもスゴイと思っちゃいます。別のサイトで、デビュー作「の・ようなもの」の森田芳光が帰ってきた、という書き込みを見ましたが、「あーほんとそういう感じ」と思いました。「の・ようなもの」もとぼけた感じが好きでしたが、途中からしか見てない記憶だから、今度再見してみようかな。 [DVD(邦画)] 7点(2007-02-28 11:02:21) |
340. スライディング・ドア
グウィネスのほかの作品と比べて、一番魅力的に映っている感じ。ほかのキャストがイマイチですけど、小品という趣の映画ですから、まあいいんじゃないかしら。きらくに観られます。単純なアイデアにピッタンコな、しゃれたタイトルに1点プラスってとこ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-24 17:38:54) |