321. リーサル・ウェポン2/炎の約束
ロジャーが自宅のトイレで爆死しそうになるシーンが面白い。あと、おとぼけキャラのレオも今作から登場してコメディーの部分がパワーアップしました。 リッグスの恋人が殺されるというシリアスなシーンも有るし、迫力有るアクションや銃撃戦も健在。総合的なエンターテイメントとしてたっぷり楽しめます。ハリウッドちっくな部分は有るものの、難しいことを考えずに楽しみたい時には最適です。 7点(2004-02-13 18:15:36) |
322. リーサル・ウェポン
ダニー・グローバーとメル・ギブソンの掛け合いが楽しい、超人気シリーズの第一弾。 自殺志望者であるリッグスと、その破天荒な相棒に振り回されるロジャーの“人種を越えた友情”が心地よい。 アクション・カーチェイス・格闘・コメディーといった要素を上手く取り入れたエンターテイメントはハリウッドが得意とするところ。このシリーズはどの作品もハッピーエンドで終わるので“安心して見たい派”には持ってこいの映画です。 6点(2004-02-13 18:15:13) |
323. 普通の人々
俳優として経験が無いメアリー・タイラー・ムーア(母親役)とティモシー・ハットン(息子役)(すいません以前ジャド・ハーシュと書き間違えてました)を重要キャストとして抜擢しています。それ故に、実世界の家族にも十分あり得る物語を“普通の人々により、普通の人々で描ききる”ことに成功。リアルな人間ドラマとして成り立っている。 監督はロバート・レッドフォード。下手すると退屈極まりない作品になってしまう恐れがある題材を、2時間きっちり見せてくれた。役者としての経験をいかして、監督としても一つの良作を作り上げた功績を称えたい。この作品ならアカデミー賞も納得できます。 7点(2004-02-13 18:14:46) |
324. Dolls ドールズ(2002)
四季の移ろいを鮮やかな色彩感覚で見せる映像は非常に美しい。だが、NHKのハイビジョン大自然ドキュメンタリーを見てる訳ではないので、必要以上の長回しは止めて欲しい。例えば菅野美穂と西島秀俊のシーン。“景色に溶け込む2人”というコンセプトが有るのだろうけど、ダラダラとした演出とカメラワークは見ている側に対して感動を与える以前に眠気を与えている。 あと、映像に芸術性を加味したいというのは分かるのだが少々くどい部分が目に付く。特に菅野美穂の衣装などはくどい。演出的に賞狙いというのが見え見え。 俳優の演技も気になりました。まず菅野美穂、あのチョコチョコ歩きはなんですか? 大げさに演技をすれば良いと思っているのだろうが、逆にわざとらしさがにじみ出ている。 次に深田恭子、「この人はアイドル(素人)なので仕方ない」と言われればそれまでなのだが、まみむめマジカルビームの歌を含めて酷すぎる。 最後に松原智恵子、大御所なのに台詞が棒読みなのには驚いた。 問題のシナリオもイマイチですね。菅野美穂のエピソードは前に述べたとおり“くどい”。滑り落ちて崖の木に引っかかるというオチはギャグにしか見えない。 三橋達也のエピソードはストーリーが単純。というよりもマンネリ。しかも、やっぱり出ました“ヤクザ”・・・・、この監督ヤクザ好きですね。 深田恭子のエピソードも今ひとつ。サイコ感覚満載のストーカー版茶番劇といった感じ。 全体的な印象は、どこかで見たことのある恋愛物語をコンパクトに一つにまとめたという感じです。 2点(2004-02-13 18:13:36) |
325. ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間
摩訶不思議な人間模様と世界観で一斉を風靡した作品であったドラマシリーズの完結版。 とりあえず完結してます。が、それなら何故ドラマ内で完結させなかったのか・・・、何故映画にする必要が有ったのか・・・、そういった意味でも訳が分からない一品でした。 5点(2004-02-09 17:11:21) |
326. ツイン・ピークス〈TVM〉
ドラマ全体の感想を書きます。 この作品はアメリカのみならず日本でも一世を風靡した大型ドラマだが、広げすぎた大風呂敷を最後までもてあました感がある。何と言っても物語が“完結しない”というのは、見る側に対して失礼では無いだろうか・・・。 不思議な世界観を表現した映像は斬新で面白味が有るものの、監督の自分よがりなところが少々鼻につく。 5点(2004-02-09 17:02:06) |
327. ボルケーノ・インフェルノ<TVM>
非常にリーズナブルな作品でした。 2点(2004-02-09 16:57:53) |
328. ボルケーノ
何でもこなす万能な主人公・・・、ほんとハリウッドちっくな作品で、なにも考えずに見るにはもってこいといった感じです。火山岩が落ちてくる中、トミー・リー・ジョーンズは楽しそうに娘と戯れてましたね。 ただ、地下鉄のシーンはなかなか良かった。他は全然ダメ。 2点(2004-02-09 16:57:15) |
329. ダンテズ・ピーク
《ネタバレ》 天変地異もののアクションにしては地味な印象だけど、その分人間ドラマが描けていて良かったのではないfだろうか。山奥に住む母親と娘のすれ違う感情、祖母を思う子供達の奮闘、命を捨てて家族を救った祖母・・・と、以外に見せ場は多く有る。 幼稚くさいだけの「ボルケーノ」よりは良いのではないでしょうか。 6点(2004-02-09 16:56:34) |
330. ダイナソー
これは本当に面白くなかった。ファンタジーぽい物語なので、あえて恐竜はリアルに作ってないと思うのですが(本気で作ってたらゴメン)、それを差し引いて考えたとしても映像に難が有りました。かと言ってストーリーも“中の下”といった印象だし、一言でいうと“不甲斐ない作品”でした。 2点(2004-02-09 16:55:42) |
331. 13F
《ネタバレ》 サスペンスとSFが融合されたようなシナリオで、ラストには意外性の有るオチが用意されている。いろいろな要素を盛り込んだ作品ということで基本的には楽しめると思います。 「マトリックス」と同じように“世界はプログラミングされていた”という設定ですが、こちらの作品は比較的分かり易い内容になっています。プログラミングの階層が2段階有るというところが大きな特徴と言えるのではないでしょうか。 少し不満な点を2つあげます。まず1つ目は、役者が2役こなしているということ。バーチャルにアクセスされる人物が繋がっているということでの2役かと思うのですが、とりたてて同じ顔でないといけないということはないと思います。こういう只でさえややこしくなってくるような設定の映画の場合、2役というのは混乱の元となるので止めて頂きたい。 2つ目は、ラストの未来の描写が手抜きなところ。もっと「あっ」と驚くような“進歩した未来の世界”が見たかった。 6点(2004-02-09 16:54:35) |
332. ラストエンペラー
《ネタバレ》 波乱の人生とは正にこういうことを指すのだろう。 望んでもないのに皇帝にされていまう溥儀。何もかも誓約された生活を強いられます。最初は紫禁城を出たいと願いますが、自分の考えを主張することで次第に皇帝としてのやり甲斐を見つけます。しかし満州が日本に攻め込まれ、一行は城外に放り出されてしまいます。時代の波に翻弄され、行き場の定まらない溥儀の人生を克明に記録したノンフィクション大作。 果たして自分の人生は何だったのか? 菜園で働く溥儀の後ろ姿が印象に残る。 6点(2004-02-08 18:10:14) |
333. 失われた週末
《ネタバレ》 一番良かったのはヘレンが「私の恋敵はアルコールね」という洒落た台詞、なかなか言えませんよ。ワイルダーはこういうところが上手いんです。台詞に面白味が有るから、重いストーリーでも全く嫌になりません。 しかし、アルコール依存症って怖いですね。身内の献身的な思いやりもなかなか実を結びません。しかし、最後はヘレンの粘り勝ち。酒飲みドンは亡くなり作家としてのドンは息を吹き返した。 7点(2004-02-08 17:55:18)(良:1票) |
334. ライムライト
カルヴェロはときおり過去の栄光を夢に見てしまう。自分が一番良かった時の事って忘れられないものですよね。作品の終盤で「過去を振り返らず前に進まなければならない」というような台詞が有ります。“人は常に諦めることなく向上心を持ち、自分らしく生きる”という事がいかに大切なのだということをメッセージとして伝えています。チャップリンの作品の良いところは、台詞の一つひとつに風刺の効いた面白さが有り、人生哲学的な重みがあるというところだと思います。 ただものでないコメディアンですね。 [映画館(字幕)] 7点(2004-02-08 17:41:15) |
335. サーカス(1928)
チャップリンのコミカルな動きは何度見ても楽しいですね。コメディーに加えて人間ドラマとしても見せる巧みなストーリー設定には脱帽するしかないです。“人を笑わせ、感動させる”という難しい題目を両方の面で併せ持つこの作品はサイレント時代の宝とも言える一品です。 [映画館(字幕)] 7点(2004-02-08 17:21:23) |
336. トレーニング デイ
デンゼル・ワシントンの印象があまりにいつもと違うので驚きました。 もし自分がジェイクの立場で、アロンソ(デンゼル・ワシントン)のようなパートナーと組まされたとしたら、すぐにでも配属替えを願い出る思う。会話は自分本位だし、麻薬は吸わせるし、捜査は荒っぽいし、気に入らなかったら銃を突きつけられるし、たまったもんじゃないですよ。 はたしてアロンソとは、危険に身をさらしてでも正義を守り通す好人物なのか、はたまた凶暴で悪質な警官なのか・・・、ミステリアスで難しい役どころを好演しているデンゼルが素晴らしい。 5点(2004-02-07 21:07:01) |
337. 6デイズ/7ナイツ
《ネタバレ》 ハリソン・フォード少し様子がおかしくなかったですか? あのフワフワした感じは演技なんでしょうか。薬やってるような感じに見えました。 アン・ヘッシュも不味かったですね。終始表情が硬くて喜怒哀楽の出し方が下手でした。吹き替えが最悪なので余計にダメに見えたということも有るかも知れませんが・・・。 作品自体も間抜けでしたよ。アホな描写が多すぎて細かいことまでは言いませんが、特に最悪だったのが最後の場面。悪党が大砲を真上に発射して、その弾丸が寸分のズレも無く自分の船に戻ってくるのですから・・・。コメディーとは言えアホらし過ぎるし、面白くも何ともない。本当に嫌になる。 3点(2004-02-07 20:45:01) |
338. 生きてこそ
さすがに映画として見ると単純で盛り上がりに欠けるのですが、これが本当に有った出来事というから凄い。墜落事故に遭い、雪山に孤立してしまった人達は最後の手段ということで人肉を食べなければならない状況になります。そのリアルな状況が上手く演出されているので「もし自分ならどうするか?」というように感情移入できました。 万策つきて窮地に追い込まれた彼えらは決死の山越えを敢行します。生きることへの望みを捨てない不屈の精神、生きることへの執念と願望、人肉を食べることもそうだが、人は生きることを辞めてはならないのです。「生きてこそ」という主題でも有るメッセージが強く表されています。 6点(2004-02-06 19:21:44) |
339. タンポポ
やはり黒田福美でしょう。小さい頃に家族で見てたので、あのシーンには驚きましたよ。ホントにやらしかった。 不味いラーメン屋を助けるために、ゴローを初めとするラーメン通の人々が奮闘して最後は見事に大繁盛店になるというアッサリ目のストーリーですが、その他のいろんなエピソードをオムニバスのような形で織り交ぜることにより作品に広がりが出来て面白味のある作品となっている。 最後にゴローが去っていくシーンはベタで少し笑ってしまいそうですが、なかなか味わいが有ったと思います。 5点(2004-02-06 19:04:31) |
340. 7月4日に生まれて
《ネタバレ》 ベトナム戦争の帰還兵の心の苦しみや葛藤を生々しく描いた作品です。 強気に愛国心を自負する主人公のロンは意気揚々と志願兵として戦争に参加しますが、戦場はそんな甘っちょろいものでは無かった。自ら大怪我を負って帰国しますが、身体障害者となった彼を見る世間の目・・・、反戦運動が各地で起こり、“無意味な闘い”という事実が身にしみて分かってきた時、彼は明らかに後悔し始めます。ロンの転落の人生を見ていて思ったのは、頭の中で考えている事と現実とでは大きな違いが有り、一度失敗しないと分からないのが人間なのかなと痛感した。 ロンはメキシコで知り合った友人(チャーリー)の助言もあって、正直な自分の気持ちを解き放ちます。帰国後、率先してデモに参加して反戦を訴えかけるようになり、ロンは人生の新たな一歩を踏み出すことになります。この作品は、本当の愛国心とはどういうものかということを強くメッセージとして伝えています。 ただ、一つ気になったのは、この作品中では“卑猥な発言や表現”が随所にでます。それが必要以上に多くて諄いんですよね。“包み隠さず”というのは分かるのですが、やりすぎて下品なイメージが先にたっているのが残念です。 あと、作品とは関係ないのですが、何故トム・クルーズはオスカーを獲れないのでしょう。海外の有望な作品のリメイク権をとって自分で主演したり、アカデミー賞好みな作品に多数主演してみたりと、かなり努力をしているように思えるのですが・・・。確かに演技は上手いとは言えないが、「ラスト・サムライ」ではノミネートすらせれませんもんね。なんか可愛そうになってきました。 5点(2004-02-06 18:47:47) |