321. クレイマー、クレイマー
《ネタバレ》 初見の時は、何て身勝手な母親なんだと思ったけど、今は母親の気持ちも少し理解出来ます。 だいぶ昔の映画だけど、これって現代でも通じる普遍的なテーマですよね・・・ お父さんパワー全開。 お父さんだって、やる時はやるんだぞ・・・と。 本当は妻が出て行かなくても、こういう父子関係が築けるのが理想なんだろうけどなぁ~。 本当、夫婦って難しいんだけど、子を愛する気持ちは一緒ってのが伝わってきて良かったです。 [インターネット(字幕)] 9点(2012-02-22 14:17:24) |
322. ディアボロス/悪魔の扉
《ネタバレ》 若干、尺が長い気もしますが最後まで飽きずに観れました。 それにしても、アル・パチーノの独壇場でしたね。 ラストの演説中、曲に合わせて踊り出したところなんか笑っちゃいました(お茶目な悪魔やのう・・・と) キアヌ・リーヴスはアル・パチーノ、いやシャーリーズ・セロンにも食われていましたね。 弁護士という職業に限らず、人としてどう生きるのが真っ当かを問いかけられた 映画でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-02-19 13:31:10) |
323. ある愛の風景
《ネタバレ》 どの立場の人の心情も良く描かれていて、引き込まれました。 起承転結の結を、どう持って行くんだろう?と思って観ていて、 この先どうなるかは想像にお任せします・・・みたいな尻切れ感はあったけど、 なかなか中身の濃い見応えある作品でした。 [インターネット(字幕)] 8点(2012-02-18 21:33:52) |
324. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 凄い映画だな・・・というか本当ドキュメンタリーを観ている感じ。 無知で未だに何故ここまでユダヤ人が迫害されなければならなかったのかハッキリ解らないのですが、何の躊躇いもなく虫けらのように(普通、虫けらを殺すんだって、もうちょい躊躇するもんだ)殺害されるユダヤ人・・・ 車椅子の老人が車椅子ごと窓から落とされる場面、対面するアパートから見ていた主人公の母が絶叫しますが、私も思わず『あっ・・』と言ってしまった。 観終わって何とも言えない気持ちになりましたが、こういう映画は必要なのでは・・・と。 ラスト、映画的には主人公を救ってくれたドイツ軍大尉を救えたら盛り上がるんでしょうかど、この結末でもありかな・・・と思いました。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-02-15 13:28:21) |
325. 猿の惑星
《ネタバレ》 素晴らしい映画。 不時着した場所が猿の支配している世界で、人間が家畜のように扱われているのを目の当たりにした日にゃ、何てこったい何で我々人間が、エテ公に支配されなきゃいかんのよ・・・なんて思ってしまうのが、そもそも人間のエゴな訳で。 終盤の人間と猿のやりとり・・・ テイラー(人間)『人間は君らより優れていた』 ザイウス(猿)『それなら何故、人間は滅びてしまったのか?』 そして、人間は慰みや欲望のため、その土地を奪う為に同胞を殺す・・・などと猿側に言われた時には、すっかり猿の方に感情移入してしまったところの衝撃のラスト。 人間の愚かさが良く描かれていて、今観ても決して色褪せていない傑作だと思います。 [インターネット(字幕)] 9点(2012-02-12 05:27:52) |
326. 明日の記憶
《ネタバレ》 私事ですが、祖父が認知症を発病し数年後他界し・・・ 今現在、母親が認知症で施設に入っている者としては身につまされる思いで鑑賞しました。 渡辺謙さん、樋口可南子さん、両者とも素晴らしい演技で良く描けていると思います(実際は、そんな綺麗事だけでは済まされない部分もあるが映画的にはという意味合いで) 何よりも、こういう病気があるということを知らしめるだけでも意味があると思います。 渡辺謙さん演じる佐伯が、病状が初期の頃『誰にも言わないでくれ・・・』と。 私の母も全く同じことを初期の段階に言いました。 この病気になった時、共に立ち向かえる家族の絆と、この病気になっても隠さないで家族以外の人にも理解されるような社会になればと・・・ 終盤、大滝秀治の『生きてりゃいいんだよ、生きてりゃ・・・』のセリフにジーンときて、本当にそうだなと思いました。 更に彼の熱唱に笑ってしまうくらいの元気を頂きました。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-02-04 11:09:57) |
327. JSA
《ネタバレ》 じゃれ合っている4人が微笑ましい。 唾の吐き合いや影が境界線を越えてるなんてとこは、小学生の頃に机の中央に線を引いて此処からこっちに入っちゃダメと隣の子とやり合うみたいで・・・ でも現実は、そんな甘い38度線ではないんですよね。 嘗ての東西ドイツみたいに壁がある訳でもないのに、壁以上に隔たりがある。 同じ民族なのに何とかならんものかね~なんて考えさせられる映画でした。 個人的には、中監委の女性はいらないと思いました。 この映画に華を添える必要は全くないし、男の友情物語でしょ。 [インターネット(字幕)] 5点(2012-01-31 15:04:26)(良:1票) |
328. シュリ
《ネタバレ》 序盤とラストでは全く別物ではと思わせる映画。 それだけアクションと恋愛を上手く織り交ぜて良く纏めていると思う。 南北問題も頭では解っているつもり?でも、映画のセリフで『北は餓死しているのに、南は酔って嘔吐している』なんて言わせてしまうあたり感心してしまいました。 ただアクションは確かに派手だけどリアリティはない(あれだけドンパチして、まだ生きているのかよ・・・と) でもラストが好きなんですよ・・・ ヒロインの妹に会いに行って『姉さんは箸の使い方が下手で・・・』なんてところは中盤に伏線があってジーンと。 このラストシーンで映画自体が全て良いような錯覚に囚われてしまいました。 [インターネット(字幕)] 6点(2012-01-29 13:05:18)(良:1票) |
329. ブラス!
《ネタバレ》 とても良い映画。 病院の中庭での演奏はジーンときました。 しかし個人的には、もうワンパンチ欲しいなぁ~。 あと、女子がメンバーにいるのは構わないけど、幼なじみの男女関係はいらないかなと。 でも本当、音楽の力は感じましたよ。 [インターネット(字幕)] 6点(2012-01-24 14:53:05)(良:1票) |
330. 家族ゲーム
《ネタバレ》 シュールで不思議な魅力を持った映画で好きです。 この時代の受験戦争、受験生を抱えた家族がよく描かれていると思います。 横並びの食卓なんか家族間の希薄さ伝わって、家族のようなもの(家族ゲーム)に思えた。 終盤、家庭教師がその食卓で暴れた後、皆揃って料理の残骸を片付けるとこに一瞬、本当の家族に一歩近づいたように見えた。 あと意味ありそうでない?生活音が繰り返されるに、何か引き込まれちゃいました。 そして初めて観た時は、しっかり母親役に見えた由紀さおりさんが、今観ると妙に艶っぽくて結構自分の守備範囲に入る女性に見えて時が経ったんだなぁ~と。 更に、この映画観た時から目玉焼きは半熟が好みになった私であります。 [DVD(邦画)] 9点(2012-01-22 04:59:57)(笑:1票) |
331. ランボー
《ネタバレ》 反戦と娯楽性を兼ね備えた逸品。 やはり、ラストの叫びは心に響くよ。 シルベスター・スタローンって、この作品やロッキーの一作目などの脚本に関わって いるところをみると、ただの肉体派ではない・・・と思いたい(希望)。 そして、両作品とも一作目だけで終わらせとけば良かったのに・・・と思う派の私です。 [DVD(字幕)] 8点(2012-01-20 15:30:21)(良:1票) |
332. マディソン郡の橋
《ネタバレ》 クリント・イーストウッドもメリル・ストリープも素晴らしい演技で、美しく描かれていますけどね・・・ 美しく描かれれば描かれる程・・・ 終始、留守の間にこんな酷い不貞をされた夫目線で鑑賞したので、いい加減にしろよと思いました。 別れる程の不満がある訳じゃないけど、何か満たされない感がある主婦層なんかには共感されウケるんですかね・・・ でもね、虎舞竜の歌じゃないけど、何でもないようなことが幸せなんですよ・・・世の奥様方。 まっ、そんなことは百も承知で不倫するんでしょうが・・・ [DVD(字幕)] 2点(2012-01-19 14:49:00) |
333. インスタント沼
《ネタバレ》 なんらもなぁ~。 それより何より、かつて愛の水中花をセクシーなレオタード姿で唄っていた松坂慶子さん・・・ 久々に拝見して、時の移り変わりを感じてしまいました。 是非とも、今年中に観ることをオススメします。 きっと良いことある・・・筈。 [DVD(邦画)] 5点(2012-01-18 18:05:19) |
334. インファナル・アフェア
《ネタバレ》 よく観るとツッコミたくなるような粗さもあるんだけど、設定の見事さに釘付けにさせられる。 尺が長くなってもいいから、人物描写をもっと深く丁寧に描いていたら更に良かったのになぁ~と思いました。 それでも唯一、ヤン(トニー・レオン)の正体を知っていて、本当の自分に戻れる警視が死んだ件からマフィアの弟分と逃走する辺りまでのヤンのいたたまれない表情が印象深く素晴らしかった。 ラストも予想していたような結末ではなくハッピーエンドではないけれど、原題の意味を知れば、これはこれでありなのかな・・・と。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-18 13:54:49) |
335. 激突!<TVM>
《ネタバレ》 個人的に初期のスピルバーグ作品が好きなんですが、この作品はデビュー作にして文句なしの最高傑作だと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2012-01-15 14:08:01) |
336. ヨコハマメリー
《ネタバレ》 横浜以外に在住の人には(横浜に在住でも今の若い人は知らないか・・・)知らないであろうメリーさん。 横浜限定で、ここまで有名な人は居なかったでしょう・・・ 初めて見た時のインパクトったら、そりゃ凄かったです、何しろ真っ白に白塗りした顔に真っ白なドレスを着て街中に佇んで居るんですから。 高校時分、友人等と伊勢ぶら(伊勢佐木町をぶらぶらする)や、横浜駅周辺(特に高島屋近辺)で出くわしたものでした。 もう何度も見ているうちに横浜の街並みに当たり前に溶け込んで、それが当たり前の日常であり、大袈裟だけど横浜の歴史だった訳です。 メリーさんを知らない人にとっては、何てことないドキュメンタリーかも知れませんが(それでも生前親交のあったという人達、特に永登元次郎さんの生き様なんかは観れると思う)、私にとってはドキュメンタリーであると同時に私の思い出の一部でもある。 ラスト、郷里の施設に入っていたメリーさん・・・ 以外な程に普通のお婆ちゃん・・・いや凛として素敵でした。 ミステリアスだったメリーさんの行く末を知ってしまったのが、何とも微妙な気持ちでしたが、これは貴重な(人生の)記録だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2012-01-15 10:46:25) |
337. 寝ずの番
《ネタバレ》 お下劣極まりない。 序盤まで(おそそのエピソード辺りまで)は、まだ良かったけど・・・ 後は、もう単調で・・・ 下ネタは嫌いじゃないんですよ、私は。 寧ろ好きな方なのに、ちっとも笑えないし面白くない。 ふと、しかめっ面で観ている自分に気づいたくらいでした。 [インターネット(字幕)] 3点(2012-01-09 16:31:08) |
338. 少年メリケンサック
《ネタバレ》 ドタバタですけど面白かったです。 こういう映画は、笑わせ所が笑えるかどうかで評価がガラッと変わるんだろうけど、 私には結構ツボで笑わせてもらいました。 何よりも、宮崎あおいが素晴らしい。 私は、彼女の映画を全て観ている訳ではないが(寧ろ2、3本?しか観ていない・・・) この映画が一番、彼女の良さが出ているのでは?・・・と。 でも、この映画が宮崎あおいの代表作って言ってしまうのは、ファンには微妙でしょうかね・・・ てか、本人にも(笑) そして一番パンクに感じたのは、寝たきりの親父さんでした。 [インターネット(字幕)] 7点(2012-01-08 12:09:43) |
339. 息もできない
《ネタバレ》 スゴい映画を観てしまったな・・・という印象。 方法は間違えているけど、暴力は彼(サンフン)にとって生きている証し・・・もっと言えば愛情の裏返しだったのではなかろうか・・・と。 だから、殺してやると意気込んで父の所に行った際、自ら命を絶とうとしてグッタリしている父の姿を見た時、何してくれてんだよ、死んだら俺の気持ちのぶつけよう、持って行きようがないだろ・・・てな感じで、背負って病院へ行くという逆の行為へ。 漢江で少女(ヨニ)の膝枕で泣くシーンは、自然と涙してしまいました。 途中『人を殴る野郎は、自分は殴られないと思っている・・・でも痛い目に遭う日がくる、そのサイテーの日が今日で、殴るのもサイテーの奴だ』と言って女を殴っていた男に対して言うセリフがあるが、サンフン自身にその言葉が降りかかってくるのは、甥っ子の学芸会に行く日に訪れるという最大の因果・・・ 終盤、皆が笑顔で焼肉を食べているシーンが暴力ばかりだった此までとの対比で物凄く平和で暖かみを感じました。 悲しいかな、その輪の中にサンフンは居なかったのだけれど・・・ そしてラスト、街中で暴れる弟にサンフンを見てしまうヨニ・・・ その時のヨニの何とも言えない表情が深く印象に残りました。 [インターネット(字幕)] 8点(2012-01-06 14:29:03) |
340. 死刑台のエレベーター(1958)
《ネタバレ》 完全犯罪を目論むにしちゃ、お粗末で予期せぬアクシデントに見舞われるとはいえ、ツッコミどころ満載ではあるが、サスペンス映画としても普通に観れるとは思う・・・ しかし、これはサスペンスではなく愛の物語でしょう。 それならば冒頭の愛の言葉に始まり、マイルス・デイヴィスの音楽をバックに夜の街を彷徨うジャンヌ・モローも納得。 そして終始、笑顔を見せないジャンヌ・モローが、ラストの証拠品である写真の中で、これ以上ない幸せそうな満面の笑顔で浮かび上がってくるシーンが切なくて美しい。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-12 18:07:04) |