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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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321.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 《ネタバレ》 
待望の続編でした!パート1と比較するとチト暗い&ややこしいですが、BTTFシリーズに10点つけないならどの映画に10点つけるんだって感じです。この映画が公開された当時は素晴らしい未来表現だと思いましたが、残念ながら2014年現在、車が飛んだり服が勝手に乾いたりはしませんねー。  今回はビフ(トーマス・F・ウィルソン)に脚光が当たっていますが、彼の演技力の素晴らしさったら!!これほど有名で世界に愛された悪役の彼(トーマス)ですが、他に代表作品らしい映画がありません。世界の七不思議レベルの謎です。残念なことにパパさんが出演しておらず、おまけに主人公の恋人も代わってしまっています。しかしそれらのハンデを吹き飛ばすくらいに良く練られた脚本、パート1の後ろでチョロチョロやってるシーンは感動的ですらありました。(パート1のファンであればあるほどに!!)  皆さんご指摘のように、確かに前作ありきの脚本です。でも”あの”パート1の正規続編ということが重要なのです。あのパート1の後ろで正規の演者たちが正規の制作陣と共に、、正規の看板を掲げてチョロチョロやっているのです!とにかくそれが重要なのです。パート3へ続くラストも秀逸で、100年前(70年前)から手紙が届くなんて素晴らしすぎる演出、文句なしの10点満点でしょう!
[DVD(字幕)] 10点(2021-08-22 13:21:19)
322.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 
とても期待していましたが旧三部作の焼き増し以上でも以下でもありませんでした。やってることはパート2~3とほぼ同じで、いい加減ゴチャゴチャした鬼ごっこも疲れるだけでした。。そもそもこの監督さん、パート2と3でやりたい事は全てやったって感じですよね。真新しさゼロで、手ぶれカメラもいい加減ウザいだけです。  ストーリーのややこしさもしっかり健在だしニッキーが絡む鬼ごっこも見事にデジャブ。(そもそも闘技場の控え室で5分話してバイバイしたほうがずっと安全だったのに、なんでわざわざ広場で再度会う必要があったのかねえと小一時間) 中盤のトミー・リー・ジョーンズとアーロンがレストランで朝食を取るシーンまでもがパート3に酷似していて全く不要なシーンだったと思います。前作ボーン・レガシーが大概最低最悪だと思っていましたが、今作と比べると案外マシだったのかも?と思わせてしまうようなひどい有様です。唯一、ボーン(マット・デイモン)は渋みを増していて、加齢=円熟した感じが良かったこと、ヴァンサン・カッセルの配役も渋かったものの、円熟味は生かされておらず、総合的に考えるとやはり全体的にしつこくて長ったらしい割りには薄味な作品でした。  人々の動機も薄いし女CIAも立ち位置不明だしで(好みだが)、、明らかに新三部作は失敗しているといわざるを得ません。ラストの派手なカーチェイスも旧三部作の足元にも及ばない酷さ(こんなノリならワイスピでも見るわって感じ)で、やはり私の中ではボーンシリーズは旧三部作で綺麗に終わったものだと痛感しました。合唱。
[映画館(字幕)] 2点(2021-08-08 11:23:12)(良:1票)
323.  ハドソン川の奇跡
個人的にはイーストウッド監督があまり好きではないこと、さらにトム・ハンクスの演技があざとすぎてあまり好きになれないということで、見たい映画としては全くチェックしていませんでした。今回TVでノーカット放送されるということで、ついに録画して鑑賞するに至りました。 今回のトム・ハンクスは演技をかなり抑えてくれていたので案外悪くなかったです。でも相変わらずイーストウッドの演出は暗く重たい感じで、途中で何だか疲れてしまいました。ただ、事実の列挙だけでこの映画が成り立っているとするならば、それはそれで非常に素晴らしいなとは感じました。  深く感動するということはありませんでしたが、それなりに映像が綺麗で、それなりに感動できて、それなりに話がまとまっていて、誰に見せても無難な作品ではあります。先ほども書きましたが事実を最低限記録してあるとするならば、事実保存という意味では非常に有意義な作品だと思います。個人的にはチョット地味な映画で退屈する部分もありましたが、奇跡の208秒間の音声と共に着水までの映像が流れるシーンは素晴らしかったのでこの点数にしておきます。  【追伸】TV放送ということで当時のニュースや実際の映像、生還した本人たちのコメントなども併せて放送されていました。これらが無かったら-1点といった感じで、非常に地味な作品なのは否めません。あと、邦題のつけ方は悪くないです。本国でしたら「Sully」といえば知らない人はいないのでしょうが、日本ではなんのこっちゃですから。
[地上波(吹替)] 6点(2021-08-06 20:48:00)
324.  グーニーズ
最近見返してみましたが、え?こんなに適当だったっけ?という印象です。まあ確かに、当時の映画ってこんなノリでしたが、懐かしさを差し置いて、これほどまでグダグダ感が悪目立ちする映画だったとは(笑)  忘れもしない、私にとってグーニーズといえば苦い思い出の代名詞です。当時子供のくせにかなり映画が趣味だった私(小6)と妹(小3)は、父の意見も聞かず恒例新春ロードショー鑑賞=グーニーズ推しで、、正月早々家族で映画館に出かけました。(父はBTTFが見たかった様子) 冬休みが終わって学校へ行くと、クラスの映画通(背の低いマセた理系の男だった)が熱弁しているBTTF最高説。自称”映画通”の私がBTTFをスルーし、あろうことか子供向けのグーニーズに熱中してしまっていたという事実。いやでも楽しかったぞグーニーズも・・ 子供向けの映画を楽しんだ自分自身にガッカリしたことを認めたくない複雑な子供心が今も苦い思い出と共に蘇ります。  肝心の映画のほうですが、各シーンはグダグダですが全体的なプロットは綺麗にまとまっています。夢があって素晴らしい演出の数々&素敵なラストですが、今見るとあまりにも予定調和というか恥ずかしいほどにベッタベタな展開には苦笑いです。当時の純粋な子供心で採点すれば8点、今見たら3点。苦い思い出も含めて5点としておきます。。
[映画館(吹替)] 5点(2021-06-30 11:03:42)
325.  ジオストーム
まあ・・ ね・・ いいんじゃないですかね(ふぅ)。  予想通りのB級展開、というか、予想の遥か斜め下をいった映画でした。どれだけ潤沢に予算があったのかは知りませんが、よくまあOKが出たものです。多額の予算を使ってコレを作ろうなんて、ある意味では凄い映画なのかもしれません。確かに褒められる点もあります。やたらと豪華な出演陣とやたらと派手なCG映像。これはなかなか凄かった。皆さん、サラ(アビー・コーニッシュ)の流れがお気に入りのようですが、アレも陳腐すぎてマンガ以下の展開に半笑いでしたし、エド・ハリス、アンディ・ガルシアのパートも言葉にならないくらいで・・  とにかく、暇つぶしにもならない映画でした。ワーナーがバックについていたようですが、NASAまで全面協力してこの出来ではチョットNASAにも失礼なのでは?なんて思ってしまいました。真面目な話、子供っぽいのはインディペンデンス・デイあたりに任せておいて、この手の話題はもう少しリアル路線でやってもイイのではないでしょうか。ディザスター系は極めて映画向けの題材なので、こんな適当な作品にせず真面目に取り組んでほしいですね。残念。
[地上波(吹替)] 2点(2021-06-30 10:39:34)
326.  ボヘミアン・ラプソディ
触手が動かず、TV放送を機にやっと録画鑑賞しました。20年ほどバンドマンだったのでクィーンも一応それなりに本物を知っているという前提です。まずブライアン・メイがそっくりで笑っちゃうレベルです。あとフレディ・マーキュリーがちっさいおじさん(ナイン〇〇〇インの〇〇)にしか見えず、最後まで別の意味でニヤニヤしてしまいました。  内容はよくあるミュージシャン系・バンド系お決まりの流れです。というか、ミュージシャンを映画にする場合はこれ以外ありえないのですが、とにかく無難&綺麗にまとまっているので少しでもクィーンの曲を知っていれば十分楽しめます。ただし、世間の評価は高めですが「曲の評価」と「映画の評価」がごっちゃになっているようには感じました。映画自体の出来はハッキリいってまあ普通の出来映えで、終盤で感動できるのはあくまで「曲」のおかげであることを理解すべきです。エイズで生い先が短いことも含め、フレディのこれまでの人生を重ねた歌詞&曲をライブエイドで見せられたら感動するに決まっています。(まあ口パクなんですが)  映画としては、長い割りに当たり障りが無さすぎて、イマイチ何が言いたかったのか、フレディが伝えたかったことなどもほとんど描かれていなかったように感じます。でもまあ悪くない作品です。余談ですが、、もうひとりのビートルズにスポットを当てた「バック・ビート」という映画がまた見たくなりました。(マイナー過ぎてほとんど見かけませんよねコレw)
[地上波(吹替)] 6点(2021-06-24 18:06:10)
327.  間違えられた男
BSでやっていたので再鑑賞しました。昔見た記憶ではまあ大して面白くなかった印象でしたが、改めて見てみるとやたらと細部の完成度が高くて驚きます。改めて思いますがヒッチコックとチャップリンの才能には驚愕させられると同時に、その後やはり彼ら以上の監督は出てきていないんだなと感じます。  この映画はチョット重たくて暗い流れですが落ち着いて見てみると、、伏線の貼り方や主人公マニー(ヘンリー・フォンダ)の目線がいちいち素晴らしいです。彼が見た先の情景で自身の心情や絶望を感じさせる演出は本当に、本当に映画と小説が融合したような素晴らしさです。  時代背景もありますが、警察のずさんな捜査、善良な一般市民の身勝手さ、そして当の本人(マニー)のお人よし加減(馬鹿さ加減というべきか)、などなど、色んな意味で怖い映画です。
[地上波(字幕)] 7点(2021-06-24 17:50:51)
328.  Swallow スワロウ
トライベッカや批評家から高い評価を得ているとのことで、一抹の不安を覚えつつも割高なレンタル料金を支払って鑑賞してみました。きっと大当たりか大ハズレのどちらかだろうと予想していましたが、それすらもハズレる斜め上をいった難しい作品でした。。(高評価も低評価も付けにくい感じ)  異食症の女性の話なのか、特殊な境遇(過去)を持った女性の話なのか、旦那に虐げられた女性の話なのか、間違いないのは女性の話であるということですが、イマイチどこに話が向かっているのかが理解できません。そこへもってきてフィンチャー的攻めまくった感じのオシャレ画風が追い打ちをかけていて、画面から俳優たちの気持ちを一生懸命くみ取るだけの映画になってしまっているような印象でした。 勿論機微を読み取るのはとても大切なことですし、飲み込む前の葛藤や全体的なトーンは非常に良く描かれています。しかし全体的にちょっと重たくノンビリしすぎていて娯楽性という意味では全く物足りませんでした。ハマる人はハマるのでしょうがそうでない人にはただただ退屈な映画、そういった印象が強く残りました。結末もあまりはっきりしないし、旦那のほうはそれなりに一生懸命頑張ったのに振り回されただけのようにしか見えないしで、結局終わってみたらなんかよー判らん映画だった。と、終始そんな感じです。(実際には旦那家族側は無自覚でかなりきついパワハラを行っていますが、ハンターのほうが変人すぎてそう見えないのは残念)  フィンチャーを意識したような洗練された作風でスリラー的なドキドキ感もありましたが、なかなか見る人を選ぶ作品です。もう少しエンタメ寄りのほうが気軽に楽しめたと思うので、そういった意味ではとても惜しい映画です。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-05-18 14:56:56)
329.  ルーム 《ネタバレ》 
軽くなりすぎず、かといって重たくなりすぎない、バランスの取れた社会派系エンタメに仕上がっていました。主役親子の雰囲気からインテリジェンスが感じられて、意外とオシャレな感じにもなっていて見やすい作品です。  ただ、冷静に考えたら非常に非常に、非常に重たい事件を扱った作品なのは事実です。この親子やこの親子を取り巻く周りの人達は、どんなに折り合いをつけようとしてもこの事実(事件)からは絶対に逃れられないし、一生涯、彼らの足を引っ張り続けるのが現実です。そう考えると、可哀そうすぎてズッシリ重たい気持ちになります。 ママが自殺未遂を起こしますが、むしろ子供が自分の状況が理解できる年齢に達してからが本番だと思われます。おじいちゃんの気持ちがこの事件の本質を的確に表していて、どんなにあがいても絶対に変えることができない現実=「この子が生きている限り事件が一生風化しない」のがこの事件の本質で、極悪非道極まりない事件なのがこの作品の本質です。これをいかに消化していくかが彼らの一生の課題になるのでしょうが、考えれば考えるほど重たすぎるし、この親子には何にも責任がないのが更に哀しみを増幅しています。  男の子が素直で真っすぐに育っていることだけが、、この映画唯一の救いです。前半の脱出劇も非常にスリリングで上手い演出でしたが、後半、男の子が髪の毛を切った後の、この男の子の振る舞いがとても愛くるしいのが更に涙を誘います。全体的に印象的なシーンが多く、ラストの余韻も含め素晴らしい作品に仕上がっています。心に残る素敵な作品。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-18 14:54:34)
330.  ゴールデン・リバー
今最も脂がのった人気俳優を複数使ってこの程度の内容になってしまったのは、とにかく脚本家と監督の力量のなさでしょうか。大した抑揚も無いまま散漫で退屈な流れの後、ラストの「The Sisters Brothers」の文字に脱力感も半端ないものでした。  日本版の予告編が悪すぎましたが予告編だけが悪い訳じゃなくて、本編のほうもオープニングからあまり良くありません。いきなり真っ暗で何をしているのかよくわからない感じで激しい撃ち合いが始まります。その後は丁寧な説明と雄大な景色を織り交ぜて落ち着いた流れになるのですが、とにかく内容がどうでもイイ感じなのです。この「雰囲気重視路線」で行くなら登場人物4名のバックボーンをもっと深堀したTVドラマ化のほうがずっと面白かったのではないかと感じます。(裏を返せば良くなる可能性は十分に秘めている)  ただし、フランス人監督が西部劇を描いたわりには全体的な雰囲気はなかなかで、そういった意味では監督の力量も発揮されているといっていいでしょうか。(でもツマンネ) 点数はイーライ(ジョン・C・ライリー)の雰囲気と頑張りに免じて少し甘めにしてあります。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-05-02 11:07:50)
331.  おとなの恋は、まわり道 《ネタバレ》 
原題は旅先や今後など掛けた題名だと思われますが、邦題はちょっと退屈な映画を連想させてしまっていて残念。内容のほうはビッグネームの成れの果てという感じであまり期待せずに鑑賞しましたが、思った以上に会話が洗練されていてとても楽しめました。会話は序盤から既に面白いのですが、開かないスナック菓子のシーンでこの映画の虜になってしまいました(笑)  プロット自体は無理やり設定も目立ちますが、二人の変人具合の設定は妙にリアルで生々しい。耳鳴りなのか痰が絡むのか判らないが奇声を発する男、植物に自分の息(二酸化炭素)を吹きかけるメンドくさそうな女。アラフォーこじらせ男女をイメージしたキャスティングかと思いましたが、おそらくリアルに50歳前後のかなり終わっている男女を見せたかったのでしょうか。撮影時、リアルキアヌは55歳くらい、リアルウィノナは45歳くらい。二人とも年齢の割にはかなり見た目が若くて頑張っていますね。  他の方も書いてらっしゃいますが二人の絵だけで90分持たせる脚本は素晴らしいし、彼らが語る昔話や持論は妙に納得&目に浮かぶしでなかなか面白いものがあります。他キャストの会話を全て無しにしてあって、語りが主演二人の口からだけなのもよく考えられていて面白いです。野っぱらでのあのシーンは痛々しいですが、この難しいシーンに面白い会話を入れてあるおかげでなかなか笑わせてくれます。(こじらせた後の恋愛ではSEXに持ち込むのが本当に難しいんですよねえ) フランク(キアヌ)の異父の愛人の件、フランクが実父から撃たれた話からリンジー(ウィノナ)が自分の幼少期を振り返る件など爆笑モノの話がてんこ盛りです。  結果的に「だから何なの?」の典型的な作品ですが、妙な哲学を持ち込んでいないのは映画としては本当にハナマルです。チョット長めに差し込まれる風景も素敵ですし、主演二人のファンでなくても会話劇や屁理屈が好きな人・アラフォー以上でリアルにこじらせてる人にはかなりお勧めな一本です。(あ、当然のことですがこの映画は完全なる会話劇ですので吹替版がお勧め。字幕と比較しましたがやはり吹替のほうが断然面白かったです)
[インターネット(吹替)] 8点(2021-03-31 14:08:47)
332.  メメント 《ネタバレ》 
【2021/3】 4点 三度目の鑑賞です。「売人との追っかけっこ」「犯行現場の外でのやり取り」「鏡でタトゥーを確認するシーン」それ以外はほぼ完全に忘れていました。まあ、、落ち着いて鑑賞すれば確かに面白くないことはないです。ストーリーもよく練られているし、主人公と一緒に前向性健忘症を味わえる感覚は興味深いです。ノーラン映画には大きな穴が存在しているものの、それを華麗にスルーすべきというのが私の持論ですが、いくつかの点がどうしても納得いきませんでした。  まず、そもそも「なぜレナードはジミーの服に着替えたのか?」ということです。普通、殺害した相手の服に着替えたいとは絶対に思いません。思うとしたらその人はかなりのサイコパスだし、金に執着も無いようなのに車(金)も奪ったことが理解できません。。コレってどこかに説明がありましたっけ?  次に「ナタリーの行動原理が理解できない」という点です。レナードを利用したいという気持ちは理解できますが、ファーストコンタクトでは恋人の車で恋人の服を着た別人が店にやってきたのです。普通はまず恐怖でひっくり返るハズです。この重要な点を数分で克服して後の難しい計画を考えたとすれば、かなりご都合主義で無理がある流れと言わざるを得ません。  あと何気に、、レストランで受け取った免許証の情報をテーブルに置き忘れてトイレに行くのもかなり無理があります。主人公にとっては協力者から得た情報は最も大切なハズで、自分が前向性健忘症であることを自覚している主人公が最もやらない行動をしている点は激しく違和感を感じるシーンです。  最後に「サミーを忘れるな」という話。主人公はサミーの話を事細かに語りますが、本編で語られる通り「前向性健忘症以前の話」であれば何ら問題ありません。しかしラストで実は事件後の自分のことを重ね合わせてあることが判明します。ナタリーとあれだけの大喧嘩をしても10分で忘れる主人公がサミーの話=事件後の自分の話を延々と語ること自体が大きな矛盾だと感じてしまいます。  上記のような違和感は多いですが、雰囲気的には素敵な映画なので少し点数をUPしておきます。  【2015/3】 3点 二度目の鑑賞です。ほぼ完全に忘れていましたが見終わった後は疲労感が。ストーリーの順序を逆にするだけでこれほどややこしくなるとは・・  記憶障害の主人公と同じ感覚を味わうという意味では斬新で素晴らしい取り組みだったと思いますが、、映画を観ている側としてはほとんど面白いと思えませんでした。もし本当にこのような病気があるとすれば、もっと世に認知されて補助を受けるべきですね。あまりにも生活が不便すぎます。
[インターネット(吹替)] 4点(2021-03-28 12:55:13)
333.  パーフェクト・ワールド
イーストウッドの映画はあまり好きではないのですが、この映画はかなり好きです。まず子供の演技が素晴らしい。そしてもちろんブッチ(ケビン・コスナー)も凄みや優しさを巧みに表現していて、なかなか難しい役どころをきちんと演じています。  大きな視点で見るとこの映画は単調でのんびりしすぎているところがありますし、イーストウッド&ローラ・ダーン組のパートは退屈でスピード感をそぐ最大の要因にもなってしまっています。でもそれらを含め、一つ一つの小エピソードが非常に素晴らしい。誘拐、電話ボックス破壊、タバコ屋、コーン畑、ビュイック強奪、衣料品店、ハロウィン、レコードでのダンス等々、いちいち印象的で素敵、心に残るんですよね。  宗教的戒律に関しては日本人ではあまりピンときませんが、その点はコスナーが代弁してくれるのであまり気にしなくて大丈夫です。子供が宗教によって押さえつけられると本当に可愛そうで、リストを一つずつ叶えてやるシーンには涙がでました。なお、宗教的なルールを破らせることと自由をはき違えている的な意見も見られますが、私はそうではないと考えます。あくまで「子供本人がどうしたいのか?」が重要であって、それを尊重してあげようと考えたブッチに子供が懐いたものだと思います。  オープニングである程度は判っていましたがあのラストは悲しい。予定調和的でベタベタな展開でしたが嫌味が無いのはイーストウッドの手腕か。子供だけが知っている悪人ブッチの真の姿。本当に良い映画だったと思います!
[ビデオ(字幕)] 8点(2021-02-06 17:48:02)
334.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
コレ系(ミュージカル風味)の映画は大嫌いです。しかし本作は選曲のセンスが良かったのと、音楽=ダンス=主人公の心境(小躍り)となっていて、ミュージカルの方向に行っていないのが良かったです。  でもツッコミどころは多く、「耳鳴り設定」が早々におざなりになってしまっているのは残念でした。また「ボスの心情」が変わり過ぎていて、ラスト絶対裏あるでしょ?とすら感じてしまうほどのご都合主義(適当?)感はどうかと思ってしまいました。 また「買収してある警察との武器取引」に関しても、普通ならボスから「絶対手を出すなよ」としつこくクギを刺されてお使いに出されるべきなのに、子飼いだということを伏せてお使いに行かせる意味が判りませんでした。(バッツ=ジェイミーフォックスに行かせたら、ああなるに決まってる) あと、主人公とバディ(ジョン・ハム)が心を通わせるシーンがありますが、アレも意味が判りませんでした。あれだけ敵対するなら二人で音楽を聴いて心を通わせるようなシーンは必要なかったと思います。  良い点としては、ベイビー&デボラの恋愛がとんとん拍子に進み過ぎてて素敵でした(イイなあ若いって)。まるで高校生みたいで可愛くて素敵です。また、随所にちりばめられている”主人公のイイ人設定”がラストで効いていて、現実的でキレイにまとまったエンディングは素晴らしかったです。かなり甘めですがこの点数としておきます。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-02-06 00:39:00)
335.  ゼロ・グラビティ
話題の映画、年末にロードショーに行きたかったのですが仕事で行けず。そして自室にて普通に46インチ2D鑑賞です。最初に書きますが、他の多くの方も書かれていますが日本語タイトルの「ゼロ・グラビティ」は酷すぎます。特典映像でも監督は重力があることに対して熱弁しています。無重力であることが重要なのではないのです。日本の配給会社の無知具合、そしてそれを誰にも指摘されず公開されてしまったことに、日本のエンターテイメント業界の行く末が心配です。  で、無重力表現ばかりが話題ですが映画の内容自体も結構良い仕上がりです。確かに他の方が書いてらっしゃるようにおよそ想像内の結末だったのは事実ですが、シンプルなストーリーとたった2人の出演者で描ききった点も評価に値するのではないでしょうか。(こんな映画他にないですし)  特筆すべきは撮影の仕方です。ブルーレイ特典で見られますが、これ実は顔以外は全てCGです。顔だけで演技するというのも凄いものです。また、アニンガの別撮り映像も出来が良かったし、特典映像はなかなか見ごたえがあります。大画面3Dが最もベストな鑑賞だとは思いますが私のように普通のTVで2D鑑賞でも十分に楽しめると思います。(ただし、予定調和すぎるので点数は抑えておきます)
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-02-02 22:36:56)
336.  グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札
この題名から高貴なモノを見せてくれるとワクワクしましたが、極めて単調で退屈な映画でした。オープニング10分は素晴らしい仕上りですが30分が過ぎる頃にはもうあくびが。。彼女の美しさを伝えたいのは理解しますが、アップを多用した抑揚のない仕上がりにはガッカリを通り越して眠たくなる始末。 他の方も書いてらっしゃるように、グレースの切り札じゃなくてグレースが切り札でしたね(わら)。この題材でいくなら本当にもっともっと脚本を頑張ってもらわないといけません。ティム・ロスの苦悩もあまり伝わらず、ヒッチコックや神父さんもイマイチ使いきれていない印象でした。  政治的な深みがほとんど描かれておらず、淡々と彼女の立場にのみスポットライトが当たっていた印象です。もしかしたら監督は彼女の美しさのみ記録したかったのかもしれません。ある人物の裏切りなどは安いTVドラマ風情ですし、肝心のラストのスピーチにも全く深みが無く、早く終わってほしいとすら感じました。(その後のPVも失笑もの)  「エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2007年)」の監督さんなので、作風自体は真面目で正統派です。 ひょっとしたら脚本が良かったら化けた映画なのかもしれません。題材が良かっただけに非常に残念な作品でした。
[地上波(吹替)] 4点(2021-02-02 21:15:13)
337.  フライト 《ネタバレ》 
本作に関しては何を伝えたかったのかよく理解できませんでした。酒がダメなの?嘘がダメなの?真っすぐ生きてないのがダメなの?ちょっと判り難いオープニングから、まさかのヤンキー機長&あり得ない飛行技術で無事?に墜落。「これファンタジーなの?」そう思ったとたんに暗く重たい流れに突入します。 墜落後の流れは比較的綺麗にまとめられていますが、前述の通り何を伝えたいのかよく判らないのでイマイチ話に引き込まれません。結局自滅してゆき、最後に何とか踏みとどまるだけの映画だったように感じてしまいました。(せっかくのヤンキー機長&凄腕&依存症&美女が上手く交わっていません)  ほとんど語る部分もなかったように感じますが、しいて挙げればニコール役のケリー・ ライリーが良かったです。目が覚めるような美女ではないのですが、なんだかリアルに生々しく、幸薄い感じの彼女がフレームインしてるだけでなんか映画的で素敵でした。個人的にはもう少し画面にとどまっていただきたかったところですが、この幸薄い感じのニコールも早々にフレームアウト。てか、彼女の存在理由もよく理解できませんでしたが。。(調べてみましたが、彼女、あんまり売れてないんですな・・)  監督の悪い面が全体的に出てしまったような映画でしたが、まあしかし、もしかしたらフォレストガンプやBTTFシリーズが単にまぐれアタリだっただけかもしれませんので、この感じがデフォなのかもしれません。(酷評した割には妙に心に残っている映画だったりしますが)
[地上波(吹替)] 4点(2021-02-02 21:12:03)(良:1票)
338.  ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT 《ネタバレ》 
ツッコミどころ満載で、、どこから手をつけていいのか呆れるほど。しかしネタ映画としてはかなりの高得点ですよコレ。  千葉真一を筆頭にカメオ出演の役者が無駄にリッチなのがとても素晴らしい。カメオ探しは純日本人にしかできない楽しみ方です。面白いのはこれほどリッチなカメオ出演に反してメインキャストに日本人が全くいないというのがある意味凄いデス(笑) 結果、東京の話なのに英語とカタコトの日本語のみでストーリーが進む異常事態に。(日本語が一番上手な人が千葉真一というね・・)  そして日本ではありえないアメリカンな”ノリ”(底辺)のダンスフロアのシーンに、下品なだけの立体駐車場のレースシーン。極めつけは通行人がわんさかいる狭い路地裏のパチンコ店にド派手なパフォーマンス仕様の車が路駐し、その後銭湯のKONISHIKIパートへ。  映像的にはシッカリと日本を記録していますが、何から何までコレジャナイ感満載の「TOKYO」映画。ここまで凄いとネタとして友人にお勧めできるレベルです。ラストのドミニクが出てきて初めてハリウッドらしいオーラを感じますが、2秒で映画は終了。いろんな意味で素晴らしい作品でした!
[インターネット(字幕)] 7点(2020-11-27 02:11:48)(良:1票)
339.  ボルト
パートナーに薦められて鑑賞。なかなか良かった。動物の特徴をよくつかんでいてホッコリするシーンが多いです。特に犬派も猫派も両方が楽しめる作りになっている点は素晴らしいです。  ストーリーはありきたりなロードムービーですが最初のTV撮影のシーンから迫力満点です。道中でも冒険あり、出会いあり、ピンチありと盛りだくさん。ラストのスーパーボイスはありきたりですが王道の締めくくりです。(ここウルウルポイント!) 他のレビュアーもおっしゃっているように、井の中の蛙だったボルトが外の世界を知って一皮剥けて、そして井の中にある本当の愛情を取り戻します。単純な子供向けストーリーですが、、普遍的なテーマを扱っていますので大人が見ても得るものはあります。  ジョントラボルタが吹き替えていますので英語版は必見ですが、比較すると日本版も非常によく再現されています。英語版でも日本版でも遜色ないです。動物が好きな方でしたら随所でウルウルすること請け合い!
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2020-11-12 22:27:38)(良:1票)
340.  ローマの休日
「名作」これ以外の言葉が思い浮かばないくらいの映画です。最初の靴のシーンから最後のThe Endの文字までずっと目が離せなくなるのはオードリーマジックでしょう。俳優陣の表情から仕草、映画の構成からカメラワークまで全てが本当に素晴らしい。(古典という意味であって、かなりワザとらしい安っぽいシーンもあったりします)  マンセーするばかりではつまらないので一つだけ屁理屈を。素直に見れば確かに純愛で奥深いストーリーですが、裏を返せばスレたブン屋が純で世間知らずな王女をたらし込んだだけともいえます。したたかなジャーナリストであれば無垢な女性を落とすのはさぞかし簡単だったことでしょう。  しかしながらブン屋とカメラマンは全く強引じゃなかったし、コミカルで優しく、宮崎アニメに出てくるキャラクターのように憎めない奴らです。この映画が名作と呼ばれる所以はやはり最後の記者会見でしょう。彼ら三人のラストの判断は素晴らしく、とても深い余韻が残ります。アン王女の表情を見ているだけで涙腺が・・ ああ、やはりまぎれもない「名作」ですコレ(笑) 監督と俳優とヒロインの全てに拍手!(ブルーレイ化&カラーバージョン求む!)
[DVD(字幕)] 8点(2020-11-05 20:18:55)
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