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onomichiさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 421
性別 男性
ホームページ http://onomichi.exblog.jp/
年齢 55歳
自己紹介 作品を観ることは個人的な体験ですが、それをレビューし、文章にすることには普遍さを求めようと思っています。但し、作品を悪し様にすることはしません。作品に対しては、その恣意性の中から多様性を汲み取るようにし、常に中立であり、素直でありたいと思っています。

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341.  狼男アメリカン
あの変身シーンは話題になりましたね。よく物真似もされました。公開からしばらくしてから、何回かテレビの洋画劇場で観ましたが、結構面白かったですよ。僕は今30代半ばだけど、この映画は僕にとってすご~く懐かしい~って感じがします。というのも、この映画の題名を目にしたのが20年ぶりぐらいだからでしょうか。。。確かにビデオ屋では見たことないなぁ。あれだけ話題になった映画もこうして忘れさられていくのかな。「ハウリング」や「キャットピープル」もしかり。
8点(2003-09-27 12:16:54)
342.  ドラゴンへの道/最後のブルース・リー
この作品を観たのは小学生の頃でしたね。僕はブルース・リーではなく、ジャッキー・チェン世代なので、本当はジャッキー・チェン映画<「酔拳」や「蛇拳」とか>のようなスピーディーでアクロバティックな演武の方がしっくりくるんだけど、この「ドラゴンへの道」だけは別格でしたね。対決シーン前に見せたあの肉体!ブルース・リーの肉体鍛錬法が載ってる雑誌とか読んじゃいましたよ。<もちろん小学生に出来るシロモノではなかったが> ブルース・リーの最高作でしょう。展開に大きなアラもなく、アクションもよくまとまっていると思います。そして、コロシアムの対決シーンは迫力満点!だしね。というか、ブルース・リーのマトモな作品ってこれくらいしかない!?
8点(2003-09-27 11:28:04)
343.  仁義なき戦い 代理戦争
まぁシリーズの頂点に立つ作品でしょうね。「仁義なき戦い」シリーズは、初作から「頂上作戦」までぶっとおしで観ましたっけ。学生の頃は暇でしたなぁ。僕は小林旭と梅宮辰夫が好きですねぇ。なんたって、辰っつあんは眉毛がないんだもん。もちろん成田三樹夫も渋くて貫禄十分だし、文太兄貴もかっこよかったよ。
10点(2003-09-27 10:48:41)
344.  なまいきシャルロット
シャルロットは確かにブータレているけど、これがなかなかいい味を出してるのだ。少女から大人へ。まだ13歳の彼女の瑞々しい魅力がとっても伝わってきて、切なくも爽やかな印象を残します。個人的には、さらにオトナになったシャルロットが堕ちるところまで堕ちてしまう「小さな泥棒」も好きですが。こっちはさらに痛々しい。
8点(2003-09-21 16:39:46)
345.  遊びの時間は終らない
意外と面白かったと思う。そもそも、設定からして擬似的強盗ごっこで緊迫感に欠けるし、展開も強引。いくつかの不発弾的<大丈夫かいな?的>要素を抱えているが、結局、わりと面白く観れるんだなぁ。これは一種のパロディでしょう。笑いは上滑りしながらも、なかなか軽快でした。笑いが不発ではなかったと思う。不発弾的笑いではある。<暴発するのか、しないのか?!> 
8点(2003-09-21 11:02:30)
346.  チャイナタウン
面白い!30年代のLAを再現した舞台設定も私立探偵演じるジャックニコルソンもスタイリッシュで素晴らしい。もちろん実際に30年代のLAを知っているわけじゃないけど、あのハードボイルド小説で読むところの雰囲気が十分に出ていたような気がする。ラストもお約束だ~って感じだけど、的は外してないんだなぁ。ニコルソンの私立探偵役もピタッとはまっていて、とてもGood!最高のはまり役でしょう。フェイダナウェイもいい女だ。これシリーズ化したら面白かったんだろうな。もう1~2作観たかった。。。と思ったら16年後にパート2があったよ。遅すぎる。ジェイクは若くて精悍じゃないとね。
9点(2003-09-16 00:01:43)
347.  遥かなる山の呼び声 《ネタバレ》 
『幸福の黄色いハンカチ』へ繋がる前章という位置づけもできるが、倍賞千恵子を中心として見れば、民子3部作の最終章であり、『家族』から10年目の続編という見方が妥当だろう。  この物語は、民子の物語である。 民子(倍賞千恵子)と武志(吉岡秀隆)親子の元に現れる一人の男。高倉健。彼は、70年代を貫く山田洋次作品の中のゲストであり、主役はあくまで民子である。民子は、これまで家族の中の妻と母という立場であり、女ではなかった。今回、『遥かなる山の呼び声』で、高倉健という適役を得て、彼女は初めて女になった。この物語はそういう物語としてある。そこにこそ心動かされる。  高倉健は当時、40代後半。個人的には、この頃(70年代後半から80年代前半)の作品が高倉健の最も「健さん」らしい味わいに溢れていると思う。傑作も多い。男も惚れる。子供も女も皆健さんに惚れてしまう。本作でも寡黙だが実直、男気に溢れ、喧嘩も強い。逃亡犯という陰を持つが頼れる男、「健さん」がそこにいる。  高倉健が別れを告げた夜、「どこにも行かないで、私寂しい」と彼にすがりつく民子。そのシーンの切実さを想うと涙が出る。そして、別れの朝のシーン。列車内でのハナ肇とハンカチ。僕らは2度の号泣を覚悟しなければならない。この映画は山田洋次監督の70年代の作品群の最後に結実した大きな結晶のような作品である。『家族』から始まった民子の受難はここでもまた続くことになるけれど、それは愛という結晶を得ることによって、希望へと結実したのである。  とにかく素晴らしい映画。何度でも繰り返し観られる。実際、昔はテレビで何度も観た。今はDVDで何度も観る。北海道の大自然、時に厳しい自然の姿があり、それを含めた美しさに圧倒される。 本作は、山田洋次作品の金字塔であり、日本映画、不朽の名作である。
[DVD(邦画)] 10点(2003-09-08 00:34:46)(良:2票)
348.  ドアーズ
結構観れると思いますよ。ヴァルキルマーもわりと雰囲気があったし。ちなみに僕はドアーズ好きです。ロックファンなら1,2枚目とラストアルバムは必聴でしょう。ドアーズの音楽は30年以上経った今でも十分聴ける、普遍性のあるロックだと思いますけど。つまり本物ってこと。ボーカルのインパクトにも増して、演奏が素晴らしいし、曲もGoodです。まぁドアーズを知らないとか嫌いだとか言っている人は、この映画を観てもしょうがないのかもしれない。ただ60年代後半~70年代前半のロックが好きな人なら見て損はない。
8点(2003-09-07 23:26:18)
349.  ラスト・ショー
シビルシェパードがめちゃめちゃ可愛かったね。白黒の映画だったけど、そこだけ輝いていたような。
8点(2003-09-07 19:22:40)
350.  グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
とても好きな映画。僕が観たのは「グレートブルー」(THE BIG BLUE)でしたが。映像と音楽がとにかく素晴らしいですね。シチリアの白い大地と青い海、青い空のコントラスト。まるで海が奏でたような、静謐でいて躍動感溢れる音楽。ジャックのライバルであり、友人でもあるエンゾのキャラクター造形も何ともいえない味があります。ジャックにとって海とは、父親を奪った悪魔でありながら、常に自らを優しく包み込み、安らかな一体感を誘う大いなる(母なる)存在であったのではないか。その海がまたしても友人であるエンゾを奪った時。。。彼は悩みながらも、最期は海に誘われるがまま、海と同化することを選びます。そこに本当の答えがあると信じ。。。彼の中では自分こそ人の命を奪う海であり、悪魔だと思ったのかもしれませんね。彼にとっては避けられない結末だったのでしょう。彼はジョアンナという素敵な女性に恋をし、普通の生活を始めようとした矢先でもありました。簡単に言ってしまえば、男のロマンということになるのかな?? 大いなるものに導かれ、己の信じる運命に抗えず、自分の本当を確かめる為に、あなたを振り切って出ていこうとする彼氏に対して、ジョアンナのように「Go and see my love.」と言って送り出すことができるだろうか? どうでしょう、女性の皆さん。まぁ現代の普通の男性にとって、可愛い彼女と子供以上に大切なものなんてないだろうけど。
10点(2003-09-07 18:11:09)
351.  ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ!
シリーズ最高作でしょう。まだ小さかった子供と一緒に何回も観ました。あの列車追跡シーンは2歳の子供でも理解できる!?
9点(2003-09-07 08:50:36)
352.  ブレードランナー
文句なし。いまさら言うことなし。原作をある意味で超えている。大傑作。
10点(2003-09-07 00:25:11)
353.  最も危険な遊戯
松田優作といったら、やっぱり「遊戯」シリーズでしょう。アクション俳優としての彼が最も光る作品。今見るとやりたい放題って感じがしないでもないが、ただただ暗殺者として彼のスタイリッシュな一挙一動を堪能できる映画。
9点(2003-09-07 00:16:42)
354.  偶然の旅行者 《ネタバレ》 
とても面白いと思います。この作品の主人公は、息子の死や妻との離別によって生きる意味を見失いながら、もう一度人を愛する気持ちを取り戻すことで、生きてゆく活路を見出していきます。「自分を愛するように人を愛することはできない」と言ったのは、かのドストエフスキーさんですが、それは、ある意味で恋愛に対するナイーブさの顕れ。この映画のように恋の妖精はそう簡単に向こうから現れないもの。心のままに生きるといっても、なかなかねぇ。
9点(2003-09-06 23:56:55)
355.  1900年
いや長いね。ここまで長い映画を一気に観せるっていうのもどうかと思うが。(まぁ映画館では途中で休憩があったけど) とりあえず観ている最中、背中は痛くなるわ、首は痺れるわで結構大変でした。もちろんデニーロはかっこいいし、ドミニクサンダは綺麗だし、サザーランドもいい味だしてます。でもストーリー的にいまいちのめり込めなかったところがあったし、特に赤旗が延々となびくラストはやっぱりきつかったなぁ。尻もきつかったし。
8点(2003-09-06 23:27:10)
356.  スワロウテイル
結構言いたい放題言われてますね。僕はこの映画に感動したし、面白いと思いましたよ。とても素直にね。「Love Letter」を観た時からこの監督は只者ではないと思っていたけど、この映画に至って、ストーリーにしても映像にしても音楽にしてもいろんな意味で映画という表現スタイルの可能性を最大限に使った手法は見事という他なく、あ~(日本)映画もここまで来たか~という感慨を受けたものでした。Charaがいいですね。彼女を日本で一番の女性ボーカリストだと思っている僕としては、彼女を主演に選ぶセンスにもう脱帽です。この監督、作品毎に全く違った感銘を僕らに与えてくれる、日本ではとても稀有な存在。多分に彼の美意識に由来する映像や台詞がダメな人もいるかもしれないけど、なんか僕にはすごくピタッとはまるんですよね。それは僕が少年ジャンプ世代だから?そうなのかな?MTV世代ではあるけど。まぁどうでもいいが。
10点(2003-09-06 23:14:31)
357.  カイロの紫のバラ
映画の中の世界というのは、フィクションであろうが、ノンフィクションであろうが、観る者にとってはあくまで想像の世界です。想像は美しく、そして現実には手が届かないもの。その現実がまさに手の届くところにあったとしたら。。。スクリーンの中の憧れの俳優がまさに私の目の前に現れたとしたら。。。そんなストーリーなんて現実に起こるわけない!単なるファンタジーでしょ、っていう声が聞こえてきそうですね。「ニューシネマパラダイス」のアルフレードがスクリーンの女優たちに想いを抱き続けたように、「カイロの紫のバラ」のセシリアも「憧れ」の対象として映画を観続けます。そんなナイーブさを現実逃避だといって笑うでしょうか?そうかもしれません。でも、彼女たちのナイーブな想像世界は、そのナイーブさ故に、彼女を彼女自身たらしめるとても大切なものだと僕は思います。「憧れ」とは、起こり得ないことに可能性を抱くこと。それはある意味でポジティブで、ある意味で哀しい。しかし、その哀しさは、慈愛となり、あるとき恋の熱情にもなる。そして、それは、僕らを常に優しい気持ちにしてくれるのです。映画への「憧れ」は人を優しくします。そう思いませんか?
9点(2003-09-06 22:27:06)
358.  フィールド・オブ・ドリームス 《ネタバレ》 
若くて精悍な自分の親父とキャッチボールをするラスト。このシーンだけの為にこの物語があったといって過言ではない。親父に対する憧憬と確執、疎遠、そして後悔。あまりにも類型的だけど、やっぱり泣けちゃうんだよな。
9点(2003-09-06 22:04:11)
359.  12人の優しい日本人
敢えて断言。「12人の優しい日本人」は、「12人の怒れる男」よりも断然面白い!。。。ふぅ、言ってしまった。はっきり言って推理劇タッチの「怒れる男」は僕のようなアンチミステリー派にとって、あまりにも真実を一元化しすぎているし、社会派を標榜する割りには陪審員制度の問題点を真の意味で論うことなく、居丈高な民主主義の価値観や義務感によって自ら正義を負う者として規定し、皆が一つの真実を追うことに固執すること、そのことを美化しすぎているように思える。本当の真実とはこうなんだ! こうあるべきなんだ!ってね。また、登場人物たちにはそれぞれのナラティブがあり、それは当然一つに集約すべきものではないのだ。すべての思惑が一つの真実を指し示すなんてあまりにも予定調和すぎる。所詮、おめぇたちは一般市民じゃねぇのかよ。。。などと陪審員制度自体に馴染みがない僕なんかは「怒れる男」を観た時に素直にそう思ったものです。それに比べ、この「優しい日本人」は実に「いい」加減で、最期まで正義に固執しない姿勢がとても晴れやかだし、陪審員制度が日本人に合わないことを明確に主張しているように思える。なおかつ人間描写が多分にデフォルメされてはいるけどとにかく面白い。「怒れる男」のパロディ映画としても秀逸だと思うが、これは本編に対する一種のアンチテーゼでもある。所詮、人に人は裁けないと思うよ。僕は怒れる男であるより、優しい日本人でありたいと思うけどなぁ。「真実の行方」って映画があったけど、あの映画のラストシーンを「怒れる男」に対比してみると面白いかも。
9点(2003-09-06 17:05:08)(良:5票)
360.  ガープの世界
「ガープの世界」とは、“父”の不在を前提とした“母”の崩壊めぐる寓話である。こう言ってしまうと、なんだ江藤淳の「成熟と喪失」の引用かい、と思われるかもしれないが、この物語を読み解くのに、日本型フェミニズムの到来を予見した江藤淳の60年代の名著が手がかりになることは間違いない。なぜアメリカ人のアーヴィングが江藤淳なのか? 確かに「ガープ」に関わらず、「ホテルニューハンプシャー」でもアーヴィングは成熟しない<し得ない>家族の物語を描いている。「ガープ~」は、特に父の不在を前提とした中での、母性の密着と崩壊をテーマとして扱っていると思える。父の不在は、精神喪失の世紀と言われる19世紀からの自明の現象であり、その自明の不在を敢えて物語として設定化した上で描きたかったものは、現代的問題である母性の行方のはずなのである。<ここで言う母性とは、根拠のある自閉性といっていいかもしれない> だから、ガープの母親ジェニー・フィールズは、過激なフェミニストにして、やはり母親そのものであるというアンビバレンツな存在なのだ。これは小島信夫「抱擁家族」と全く逆のシチュエーションであり、アーヴィングは母性を崩壊させない。「すべてを受け入れて赦す母」と「責任に耐える治者としての父」、これは江藤が夢想した国家イメージである。これはアーヴィングの登場人物たちが目指す家族イメージに重なるだろう。江藤にとっての日本は、アーヴィングにとっての家族なのである。そして、それは、母子という最も根源的な関係性を前提としているのである。「ガープの世界」は、この問題に対して、どう着地しているか。ガープは決して成熟していないが、そこには既に失われたものでありながら、成熟する為の根拠を求める意志があり、彷徨があるのだ。「ホテル~」もそうであるが、そこがこの作品の着地点であると感じる。しかし、僕たちにとっては、日本も家族もその根拠を求める意志すら薄らいでるようだ。これこそが江藤が決して認めたくなかったことだが、常に彼の著作に漂っていた現実なのである。最後の最後でこの2人の見通しは決定的に違う方向を向いていたといえるのではないか。そして、今や母の崩壊は成熟を意味しない。父の不在の中で母の崩壊を達成する、それは根拠のない自閉性の罠に嵌ったということなのだ。
[ビデオ(字幕)] 10点(2003-09-06 16:09:52)(良:1票)
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