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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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361.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
CGを駆使した美しく躍動感のある映像に見入ってしまいました。前半(遭難する前)と、時折挿入される現在のパイが回想するパート以外、登場人物は大部分の時間はパイとリチャードの2人のみ。しかも大海原を漂流する救命ボートの上で極めて行動範囲の少ない作品。ですが鯨やトビウオ、海に飛び込むリチャード、嵐が作品に動きを与え、幻想的な映像の美しさと相まって壮大さすら感じさせられました。そして残酷なほどに生きていくことの厳しさを感じざるを得ない、衝撃的なもう1つの物語。ここまできて、前半の大きな謎であった「なぜあんな役にドパルデューが?」にも納得、キャスティングの妙にも唸らされました。本作はできれば映画館で3Dで見たかったと思わされる作品でした。もしそうであったなら本作の美しさにもっと感動していたことだと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-25 21:39:22)
362.  小さいおうち 《ネタバレ》 
序盤から展開される、丘の上に建つ赤い屋根が印象的な“小さなおうち”の小さな幸せの時。そんな空気が家の主人の会社の部下である吉岡が演じる板倉の登場から少しずつ変化が生じていきます。  2人の主役である松たか子と黒木華。貫録すら感じさせる松たか子。彼女が様々なシーンで醸し出す色気。黒木華が醸し出す透明感。2人とも見事にそれぞれの昭和初期の女性を演じています。  板倉への想いを抑えきれない時子。その一方で、出征を控えた板倉のもとへ時子を行かせず、時子から託された板倉への手紙を渡さなかったタキの想いは果たしてどうだったのでしょうか。その手紙を捨てることが出来ず、後悔の念を抱え戦後ずっと独身を通してきた、倍賞さんが演じる平成の今を生きるタキが泣き崩れるシーンが印象的です。  暮らす人々の様々な思いが詰まった家も、そこで暮らす人の命も一瞬で奪っていく戦争。声高に反戦を前面に出さないものの、山田監督の思いはここにあったのではないでしょうか。それはラストのある老人の、戦時下を生きた人々の思いを代弁するかのような台詞からも感じられました。
[映画館(邦画)] 8点(2014-02-14 17:43:23)
363.  刑事コロンボ/第三の終章<TVM>
警部vs犯人のしびれる攻防。シリーズ本来の面白さがぎっしりと詰まっている。  唸らされるような犯人の完璧な犯行。そんな犯人に対し、警部もまた唸らされるようなワナの仕掛け。  犯人役は刑事コロンボシリーズのミスター犯人役、ジャック・キャシディ。いつも通りのこの人の漂わすゴージャスで嫌味な雰囲気。しかしそれでいて品がある。今回も見事な犯人役でした。  “警部、高級レストランで好物のチリをご注文”の笑いドコロがしっかり挿入されているのも嬉しい。警部vs犯人の攻防戦良し、犯人役良し、ユーモア良しでコロンボシリーズではかなりお気に入りの作品です。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2014-02-08 17:33:46)
364.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
大晦日にBSで3部作を一挙に放送していたので、この2だけでしたが本当に久しぶりに見ました。前に見たのは少なくとも10年以上前ですが、面白い映画は細部まできちんと覚えているものですね。  第1作のストーリーと、未来と過去の新しいストーリーと登場人物を実にうまく絡ませており、何度見ても楽しいしいい映画です。特に第1作の過去のストーリーの中への第2作のストーリーのまぎれ込ませ方など、よく考えられているし笑いドコロも十分。お正月とか、みんな揃って見るのに楽しい映画無いかな?って時には最高の映画です。  本作の未来の世界である2015年がいよいよ来年に迫って来ました。どうやらクルマは空を飛びそうにありませんが、こんな風に楽しい未来をカタチにして見せてくれる夢のある映画ってやはりいいものです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-03 00:09:47)(良:1票)
365.  3人の逃亡者 《ネタバレ》 
やっぱりフランシス・ヴェベールのコメディは楽しいです。本作は同監督作では「ルビー&カンタン」と同じく、タイプがまるで異なる凸凹コンビの2人の男がひょんなことから行動を共にすることになる様を追うバディムービーにプラスして、もう1人挿入されている娘の存在がいいですね。そして本作は楽しくて、切ない。初めは銀行強盗犯に巻き込まれてしまった元銀行強盗犯であるニック・ノルティ演じる男が切なく、次に事情が明らかになったマーティン・ショート演じる真犯人に切なくなり、そして娘の登場です。オリジナルではドパルデューが演じた男がニック・ノルティ。体型もかぶるし、ブチ切れたいところを必死で押さえている彼の演技が可笑しい。頼りない真犯人をコミカルに演じたマーティン・ショートも持ち味十分の役どころです。ラストは一旦しんみりとさせておいて、更に追手が迫って来たと思わせたところでそういうオチできましたか!元々の設定を活かしきった楽しいラストシーンでした。いつかオリジナルも見てみたいです。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-27 22:38:20)
366.  永遠の0 《ネタバレ》 
原作を読んでいないので、戦争末期の上官と部下、2人の祖父の関係とそれぞれの思いが見えてきた時はやはり感動しました。  原作から省略されている部分もあるのだろうけど、家族のために生きて帰ることにこだわっていた宮部がなぜ特攻に志願することになったのか。その心の軌跡も十分感じることができたし、敵艦に辿り着くこと無く特攻機が次々に撃ち落とされていくシーンは、戦争の虚しさを感じざるを得ないと共にその迫力は映画ならではものであり、映画館で見て良かったと思えました。  2人の孫がもう1人の祖父の実像に迫ろうとする中で出会う、かつて宮部の戦友や部下であった老人達を演じるベテラン俳優陣、特にヤクザの親分役の田中泯の凄味のある存在感。別れ際にかつての戦友の孫と抱き合うシーンは、彼が宮部をどう思っていたのかが伝わってくる感動的なシーンでした。本作の最終番で語られる、終戦間もなくの時期に宮部の妻が襲われた際に、日本刀を持って助けてくれたという男。これが誰だったのか明確な答えは出されませんが、それで十分ないいエピソードの挿入でした。  2人の孫に全てを告白する、今年お亡くなりになった夏八木勲さんの姿にも感動しました。もう1人の祖父の実像に迫ろうとするミステリーでもあり、戦時中と今、時を越えて繋がる男の友情や家族愛のドラマでもある。2時間半近い長尺ですが、長さが気にならない中身の濃い映画でした。
[映画館(邦画)] 8点(2013-12-26 20:23:05)
367.  鑑定士と顔のない依頼人 《ネタバレ》 
まずは名優ジェフリー・ラッシュの時に凄味を見せる、時に弱味を見せる名演を堪能しました。ラッシュが演じる男は確かな目を持つ美術品の鑑定士として富を築いた男。その一方でずっと女性と縁が無く1人で生きてきた孤独な男でもある。彼の恋愛の相手は秘密の隠し部屋の壁一面に飾られた女性の肖像画。  そんな男が受けた、電話のみで決して顔を見せない女性からの鑑定の依頼。ここから静かにドラマが動き出します。どこにいるかも分らない依頼人。しかし、ついに依頼人の居所を突き止めるが、彼女がいる部屋の扉は開かない。次第に顔の無い依頼人に恋をしてしまう男。しかし鑑定士だけでなく、見る者にも声だけでその姿を見せない。  彼女は何者か?その容姿は?謎の依頼人の女性に興味が尽きないミステリアスな前半。鑑定士と見る者に少しずつ彼女の姿を見せ始める緊張感のある中盤から、後半の孤独な鑑定士に幸せが訪れるロマンス、といった展開の組み立ても見事。  しかし、トルナトーレがただ幸せなロマンスを撮るとも思えなかった。最後には思わぬ落とし穴が待ち受けています。彼が初めて恋した1人の女性。更にはビリーにロバートといった登場人物と鑑定士との関係。どんな贋作にも騙されなかった彼の、生身の人間の真贋の見極めの結末は・・・。最初はたった1つの部品。そこから少しずつ輪郭を現していく機械じかけの人形、屋敷の向かいのカフェの小人・・・鑑定士と依頼人の周囲にあるものや登場人物も印象に残る哀しき男の人間ドラマ。
[映画館(字幕)] 8点(2013-12-20 21:05:15)(良:1票)
368.  バベットの晩餐会 《ネタバレ》 
バベットの料理を味わい、心までも癒されていくような寒村の人々と同じく、見る者の心までもじんわりと温めてくれるような映画。控え目に挿入されるユーモアのセンスも良かった。彼らは「料理の話は一切しない」と誓い合い、度々将軍が料理の感想を求めても天候の話などではぐらかす。しかし、彼らが心から料理を味わい、食事を心から楽しんでいるのが伝わってくる。それは料理のおいしさだけでなく、バベットの心からのおもてなしの気持ちが彼らに伝わったからでしょう。村人から尊敬されていた牧師とその娘である姉妹だけでなく、若かりし頃にこの村にやってきた将軍やパパンといった登場人物の心もとても美しい作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-12-16 22:42:43)
369.  マリーゴールド・ホテルで会いましょう 《ネタバレ》 
イギリスのベテラン俳優が顔を揃えた、人生の終盤をどう生きるかを描いた人間ドラマ。それぞれに過去をひきずり、現状に問題を抱える7人の男女。そんな彼らが豪華なホテルでのセカンドライフを求めてインドにやってきた姿を描く群像劇。  中盤まではこの7人の個々の行動をとらえる時間が長く、7人のドラマとしては物足りなさも感じたのですが、終盤に向けて彼らが懸命にこれからの人生の幸せを求めて歩き出していく姿に勇気をもらったような気がしました。  本作は彼らのドラマの中にもう1人、ホテルのオーナーの若者が入っているのがいい。パンフレットの豪華なホテルとはあまりにもかけ離れたオンボロホテルに7人から抗議の声が上がっても「それはこのホテルの将来の姿なんです」と全く悪びれる様子も無いが、憎めない、屈託のない明るさがある若者。インドにみなぎる熱いパワーを彼が体現しているようで、作品に活力をもたらせています。  この若者と7人。これからの人生をどう生きるかを考えるのに年齢など関係無い。ラストシーン、この若者はフィアンセを後ろに乗せバイクで街を行く。それとすれ違うビル・ナイ。彼もまた恐らくはフィアンセを後ろに乗せバイクで街を行く。何と希望に満ちたラストシーンだろう。また、ジュディ・デンチが書き綴るインド滞在記。ここには沢山の人生の素敵な金言が含まれていました。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-05 23:59:54)
370.  人生はノー・リターン~僕とオカン、涙の3000マイル~ 《ネタバレ》 
何とも味のある?イケてない邦題が付いた作品ですが、 あたたかくてとても素敵な母と一人息子のお話でした。 冒頭、息子が仕事の旅に出る前に実家に立ち寄り、そこで仕事の旅に母を誘う。 その理由が「久々に母さんと過ごせて楽しかった。もっと母さんと一緒にいたいんだ。」 これでもう、本作はいいお話だと確信しましたね。 登場人物はほとんどバーブラとセスの2人だけと言ってもいい作品ですが、この2人が全く飽きさせない。 ひたすらしゃべり続けるバーブラ(とても70歳には見えないチャーミングなバーブラは必見!)に対し、ちょっと抑え気味のセス。 時に楽しく、時には切なくなりますが、 楽しさと切なさの配分もいいし2人が見事な掛け合いを見せてくれます。 そして最後の“ジョイス”には思わぬ感動があります。 その後の空港での別れ際にもホロリとさせられます。 「なんでこういういい映画が日本未公開なんだろうなあ…。」 こういう感想が出てくる未公開作品に出会うと得した気分になりますね。 でも、嬉しくもあるのですがちょっと残念な複雑な気持ちにもなるのです。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-04 22:39:58)
371.  おかしなおかしな大追跡 《ネタバレ》 
これは面白かった!同じ色と型のかばんを持った4人の男女と、そのかばんを付け狙う怪しい輩が入り乱れる前半から中盤。ホテルの1715号室前後の部屋をコソコソと行ったり来たり。ついでにかばんも行ったり来たり。もはやどれが誰のかばんか分らなくなってしまう。  ここまではそれほど動きは無いんですが、行ったり来たりするかばんと、人間関係の見せ方がとても面白いです。  動きの少なかった作品が後半は一変!作品はホテルを出て、サンフランシスコの街を舞台に大カーチェイスを繰り広げます。自転車を使ったり、街の人々をうまく巻き込みながら、スリリングな中に笑いドコロも十分。  ライアン・オニールの代表作の1つである「ある愛の詩」。その2年後の本作。あの名台詞をこんな映画でこういう使い方しちゃうんですね。でも、こういう茶目っ気は大好きです。そして本作で特筆すべきはバーブラですよ。ちゃんと歌も歌ってくれるし、彼女を見て「可愛い」と思ったのは初めてかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-28 23:41:08)
372.  カトマンズの男
「リオの男」の続編のような映画ですが、これも面白い。ベルモンドが笑わせてくれます!殺し屋からの逃避行で幾度となく生命の危機にさらされる。なのにこの緊張感の無さ!これがサスペンスなら×ですが、お気楽ドタバタコメディに徹しているので◎です!  まずは冒頭、自殺願望のある大富豪の男(ベルモンド)がクルマごと崖からダイブする。なのに無傷のベルモンド。そうか、こういう映画なんだ。あとは気楽に笑っていればいいだけです。  殺し屋から逃げるために海に飛び込む→漁船の網に引っかかる→今度は船のクレーンに吊り上げられる→そのまま町まで放り投げられる。でもまたまた無傷のベルモンド。これはもうマンガのような可笑しさ。  以降も色々と、本当に色々とあるのですが、どこまでもお気楽な空気の中、ベタベタのギャグも満載で息つく間も与えないほどのコントみたいなシーンの連続が楽しい。空気はユルユルですが作品のテンポはキビキビと小気味いいドタバタ冒険活劇です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-23 21:12:05)(良:1票)
373.  シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛
器用に生きることができない、不器用な2人のロマンス。まずは主演2人のキャスティングがいい。本作はスッとした美男美女が主演ではダメだったと思います。  ジェームズ・カーンに、そして何といってもマーシャ・メイスンが素晴らしい。彼女がオスカー獲ったっておかしくなかったと思うのですが、ノミネート止まりだったんですね。この2人だけじゃなく、息子役の男の子も良かったし、イーライ・ウォラックもいぶし銀のいい味を出しています。  ニューシネマ全盛の時代にあって、(終盤はちょっとニューシネマの空気も感じましたが…)「かぎりなき愛」という邦題が示すとおり、ジェームズ・カーンが演じる水兵の人間的な温かさ、男らしい優しさが心に響く。  小難しくしたり捻ることも無く、ベタに人間の優しさを前面に出した佳作。忘れ去られた作品のようになってしまっているのが勿体ない、いい映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-16 15:39:27)(良:1票)
374.  人生はビギナーズ 《ネタバレ》 
妻に先立たれた75歳の父親がゲイをカミングアウト。人生の終盤を迎えても新たに“恋”をして人生を謳歌している。そしてそれは余命わずかであることが分かっても。  重さのある展開ですが、それを感じさせない、かと言って軽くなっている訳でもないクリストファー・プラマーがあまりにも素晴らしい。重さを感じさせないということでは、愛犬も見事に重要な役割を果たしています。  一方の息子は、人生に対しあと一歩をなかなか踏み出せず消極的。こういうナイーヴな人物像はユアン・マクレガーの得意とするところであり、抜群の安定感を見せてくれます。お相手のメラニー・ロランも抑えた好演を見せています。  新たな人生のスタートをきるのに年齢なんて関係ない。父の死を機に新たな人生のスタートラインに立とうとしている、晩年の父の姿を傍で見てきた息子の姿で終わるラスト。その横には彼女がいる。切なくほろ苦くも、優しさのある人生賛歌でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-18 22:10:05)
375.  樺太1945年夏 氷雪の門
1945年8月15日。日本が戦争に負けた終戦の日。しかしその日以降も樺太で多くの民間人を犠牲にした、こんなにも悲惨な戦争が続いていたなんて知らなかった。  樺太、ここの南半分も日本だったんですね。樺太の戦闘は語られることもメディアで取り上げられることも少なく、忘れられてしまっている場所のような気がします。それはこの場所で8月15日以降もこんなに悲惨な戦争が続いていたことも、多くの方が犠牲になったことも・・・。  それを今に教えてくれる実に立派な映画だと思う。この史実を風化させてはいけないと思うし、それゆえこの映画の存在意義は大きいと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2013-09-28 00:06:08)
376.  スモーキング・ハイ
いやいや、よく笑わせてもらいました。ジェームズ・フランコも良かったけど、本作は何と言ってもセス・ローゲンの魅力が炸裂しています!最後まで葉っぱでラリッたまんまのようなユルさやアホな空気を出しまくりつつ、組織から命を狙われ逃避行を続けるという男2人のバディムービーとしてもサスペンスとしての面白さもしっかりしている。この絶妙のバランス感覚がお見事! これは思わぬ掘り出し物でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-29 21:29:14)
377.  戯夢人生
ホウ・シャオシェンの作品で度々その姿を見ることができるリー・ティエンルー。本作は彼自身を主人公とし、彼の人生のうち、台湾の日本統治下という激動の時代に激動の半生を過ごした日々をリー自らが語り部となって綴られる。  激動の時代に生きた激動の半生にしてはあまりにも淡々としている。そんな日々を回想するリー老人自身もまた淡々と飄々と自らの半生を語ります。それは彼と彼の家族の描写もそうだし、日本軍の描き方さえも。  激動の時代の激動の半生を敢えて淡々と描き、淡々と自身の運命を受け入れてきたリー老人の姿を通して見えてくる庶民の強さ、逞しさ。戦争が終わった直後のラストシーンからは特にそれを強く感じます。  こちらでホウ・シャオシェンの映画のコメントを書くのはこれで4本目ですが、いずれも青年や少年の成長とその家族との日々を、台湾の美しくどこか懐かしさを感じさせる風景描写の中に瑞々しく描かれた素晴らしい作品です。節目に挿入される台湾の風景描写、音楽の使い方のセンスなど、本作にも随所にそんなホウ・シャオシェンの映画特有の味わいがあります。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-09 20:02:23)
378.  ヘンダーソン夫人の贈り物
名女優ジュディ・デンチの主演作。見る動機はこれ位で全く予備知識が無い状態での鑑賞でしたが、軽いタッチの中にも見応えがある反戦ミュージカル・コメディでした。  コミカルに、可愛らしく、美しく、力強く、ヘンダーソン夫人を演じる70歳を超えたジュディ・デンチの素晴らしい演技を堪能しました。ラストの劇場支配人の彼女への一言。「あなたは困った人だ。だが、憎めない。」この一言を見事に体現してみせたジュディ・デンチの演技でした。彼女と絶妙の間で上質の掛け合いを見せるボブ・ホスキンスもまたお見事。  ヘンダーソン夫人と劇場支配人。ステージに立つシンガーとダンサー。そして観客たち。派手さは無く地味で小さなステージですが、ここが次第に兵士たちにとって安らぎの場となっていく。彼らが作り出す小ぢんまりとした劇場の雰囲気もとてもいい作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-30 21:11:08)
379.  ロンゲスト・ヤード(1974) 《ネタバレ》 
男臭い反骨の巨匠アルドリッチ+主演バート・レイノルズがタッグを組む。もうそれだけでもう熱くなってくるじゃありませんか。  刑務所映画のお約束ですが、ヒール役として登場する看守長と所長に、序盤から続く沼地作業、看守の囚人いじめ。これら全てが後半の試合での熱い意地と意地のぶつかり合いにつながっていく。  何度も何度も挿入される、囚人チームが円陣を組むシーン。互いに喝を入れ、励ましあい、作戦を練る。まるで見ている者もチームの一員になって円陣の中にいるかのような気持ちになってくる。試合に出ている者にとどまらず、ベンチで声を張り上げる者も、試合で傷つき病院送りになった者も一つ一つの顔が実にいい。  そしてこの映画、試合後がいいんですよ。試合後に銃を構える看守長、しかし…。彼のとった行動とその表情の挿入が見事!試合中は意地のぶつかり合いがラフプレーを生みますが、スポーツマンシップを感じさせる試合後の看守長の描写が効いています。これが鑑賞後に実に爽やかな余韻を与えてくれます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-23 21:20:50)
380.  史上最大の作戦
第2次世界大戦における最大規模の作戦を、その決行前夜からの各国の動きをドキュメンタリータッチで再現した作品。ビッグネームがズラリと顔を揃えたオールスターキャストで上映時間は3時間に迫る長尺。しかし意外なほど派手さは無い。  声高に反戦を訴える訳でもないし、派手な、あるいは感傷的な音楽や演出もありません。アメリカを中心にした連合国の作戦であり、アメリカ映画なので当然アメリカ軍の動きをとらえる時間が長くなっていますが、連合国側、独軍、フランスの市民(戦時中にフランスがその誇りを示した「天井桟敷の人々」の主要キャストが名前を連ねているのが感慨深い)の視点を交えながら、上陸作戦が時系列に沿って局面ごとに淡々と描かれていきます。  本作には特定の主人公や英雄は存在せず、主人公は時に皮肉やユーモアのある言動を交え描かれる人間臭さにあふれた全ての兵士たち。作品の大きなウェイトを占める戦闘シーンの中で、そんな一人一人が愛すべき人間である彼らの命が一発の砲弾や銃撃で次々と失われていく。人々の営みがあった街が破壊されていく。そこからは嫌になるほど戦争の悲惨さが伝わってきます。
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-02 00:27:50)
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