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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。19ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3271
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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361.  FRIED DRAGON FISH THOMAS EARWING'S AROWANA<TVM>
タイムリーで観た作品。とにかく衝撃的だった。何が衝撃的だったかというと、「こんな俳優がいたんだ・・・」っていう、驚きの発見という意味で。紛れもなく、私が浅野忠信という俳優に引き込まれていった瞬間だった・・・もう、10年近くも前になるのかぁ。。いや?待てよ?!1996年ってのは、あくまで劇場公開した年だから、私が観たのはもっと昔か。調べてみたら「1993年」にテレビで放映したらしい。この時、観たわけだから、実際は12年前か・・・。自分も浅野氏も10代の頃だねぇ、懐かしい。それはそれとして、言うまでもなく「浅野忠信ファン」は必見の作品である。
[地上波(邦画)] 7点(2007-09-04 09:19:55)
362.  リディキュール
ルコントつまらん。
[DVD(字幕)] 2点(2007-09-03 16:26:47)
363.  髪結いの亭主
アホか?この亭主は。働け!
[DVD(字幕)] 4点(2007-09-03 16:26:23)(笑:4票)
364.  愛のめぐりあい
巨匠アントニオーニの、晩年の愛すべき駄作。 ソフィー・マルソーの体当たり演技が印象的。 さすが、元“脱げるアイドル”だ。
[DVD(字幕)] 4点(2007-09-03 16:12:07)
365.  ボイス・オブ・ムーン
晩年の作品。つまらない。
[ビデオ(字幕)] 3点(2007-09-03 16:09:41)
366.  レザボア・ドッグス
本作の見所はなんといっても、その多彩“男ばかり”の登場人物。 なんと、総勢8人!  彼らは、強盗集団を結成するのだが、それぞれをカラーネームで呼んでいる。 「ホワイト」とか「ブルー」とか。  そんな魅力あふれる8人を、画像を交えて簡単ながらレビューしていきたい。   まずは、ハーヴェイ・カイテルが演じたホワイト。  ハーヴェイ・カイテルの出演作品は相当数観たが、その中で、本作における彼はそれほどハマり役という感じはしなかったが、それでも重要な役どころを演じており、最後の最後まで活躍する。   次にティム・ロスが演じたオレンジ。  この人もカイテルと同じく、最後の最後まで重要な役割を演じた。 しかし、どうもクサすぎるキライが・・・  まあ、役回り的には妥当なのかもしれないけども。    そしてマイケル・マドセンが演じたブロンド、これが一番カッコ良かった!  このマイケル・マドセンという俳優、『キル・ビルVol.2』でも印象的な役を演じていて素晴らしかったけど、本作でもそれに優るとも劣らない魅力を発揮していた。  口元に笑みを浮かべながら、ウイスキー・グラスを傾けてドスの効いた声で語るところなんぞ、キマり過ぎ。カッコよすぎ。  アメリカ人らしい魅力を持った俳優で、本作で一気にファンになったね。  そして、ボスの息子であるエディーを演じたクリストファー・ペン。 残念ながら、去年亡くなられたとのこと。  本作では、マイケル・マドセンの次にカッコ良かった。  ボスの前でマドセンとふざけた取っ組みあいをするんだけど、大柄二人がジャレ合うこのシーンは迫力もあり、それでいて和み感のあるいいシーンだった。  こんな俳優が早くに亡くなってしまったのは、まことに残念である。   そして最初から最後まで“異端児”を演じ続けたピンク役のスティーヴ・ブシェミ。  決してカッコのいい役ではなかったけど、屈強な男達の間に入って、なかなかの個性を発揮していた。  残りの3人は簡単に。  ローレンス・ティアニーが演じたボス(ジョー)。 言ってみれば、『西部警察』の石原裕次郎みたいな感じの存在。   エディ・バンカーが演じたブルー。 ほとんど出番ナシ。   監督のクエンティン・タランティーノも出演しており、演じた役がブラウン。 前半であっさり殺される。 しかも不自然な笑顔がどうも・・・
[DVD(字幕)] 8点(2007-09-03 16:00:01)(良:1票)
367.  アンナ・マデリーナ
大好きなケリー・チャンと金城武の二人が共演する、香港を舞台にしたラブストーリー。  二人が共演している作品は、本作を含めて3作品のみ。 そのうち、『世界の涯てに』と『ラベンダー』は既に鑑賞済だったので、まだ観ぬ二人の共演作は、本作で最後となってしまった。  『世界の涯てに』『ラベンダー』共々、どちからと言えば主演二人の魅力を引き出すことをメインに作られていた感があり、作品としてみるといまひとつの感が否めなかった。  だけど、二人のファンである私にとっては、それで十分楽しむことができた。   ケリー・チャンはいつの時代の作品を観ても、そんなに極端には変わらない(全然歳を取らない!現在も尚美しい!)が、金城武は歳を重ねるに従い、雰囲気がかなり変わってきたように思う。  本作では、まだかなりの若々しさが残っており、まだヒゲもそんなに青くはない。   本作での二人は、『世界の涯てに』や『ラベンダー』と比べると、それほど綺麗に、又はかっこよくは撮られていないように感じた。  その代わり、作品自体の出来は、『世界の涯てに』や『ラベンダー』より良かった。 何より、普通に楽しめたのが良かった。  ただ、細かい面を言えば、少し作りが雑かなぁ、と思えるシーンも多く、洗練度という点ではイマイチかもしれない。  後半で、金城武演ずる主人公の書いた“小説”の再現シーンが流れるのだが、これが作品全体のバランスとリズムを崩すくらい冗長だった。  でも、そういった荒削りな面はあるにせよ、最後は最後でなかなか感動させてくれるし、観た後の気分もなかなか良い。  これで『世界の涯てに』や『ラベンダー』の様に、二人の魅力がうまく撮られていれば完璧だったのだが・・・   2000年以降、ケリー・チャンと金城武の共演作は一つも撮られていない。  ケリー・チャンはまだまだ大丈夫そうだが、金城武が“おじさん”っぽくならないうちに、もう一作品くらい共演作を観てみたい。 二人のファンである私は、それを強く望んでいる。   ちなみに同じく大好きな俳優であるレスリー・チャン(故人)も本作ではチョイ役ながら出演している。  そういう意味でも、本作はかなりのお気に入り作品となった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-01 21:41:11)
368.  憂鬱な楽園
ホウ・シャオシェン監督としては珍しい「現代」を舞台にした作品。  彼の作品といえば、「過去」や「想い出」を映像化したものがほとんである。 「現代を舞台にした作品を撮るのは苦手」と、ホウ監督自身もインタビューの中で語っている。  実際、彼の作品の中で広く一般的に評価を受けている作品は、「過去のある時代」が舞台となったものばかりだ。  逆に現代を扱った『珈琲時光』などは、高い評価を受けているとは言い難い。 (もっとも、私が一番好きなホウ監督の作品は『珈琲時光』だが。)  「現代の東京」を描いた作品が『珈琲時光』ならば、「現代の台湾(台北)」を描いたのが本作だ。  私としては期待しないわけがない。   本作の撮影担当は『夏至』のリー・ピンビン。  クリストファー・ドイルの映像も個性的で大好きだが、リー・ピンビンの映像もそれに勝るとも劣らないくらい素晴らしい。  リー・ピンビンの撮る映像はドイルと比べれば控えめな印象はあるものの、透明感があって瑞々しさに溢れており、とても美しい。  “熱帯の緑鮮やかな台湾をリー・ピンビンが撮っている”というだけで観る価値のある作品である。  そして音楽。  メニュー画面にも流れている、この作品の「テーマ曲」がある。 その他、車で郊外へ飛ばすシーンや、バイクで山をぐんぐん登るシーンなどで使われている。  テクノ調の曲なのだが、本作を見終えた後もかなり耳に残っていた。 元々、テクノ調な曲が好きってのもあるけど、テーマ曲に関してもかなり気に入った。  映像と音楽が自分の感性とぴったり合っていて、観ていてとても心地良かった。  途中、「置時計」がかなり長い時間をかけて撮られているシーンが出てくる。 ストーリーとは全く関係のないワンシーンなのだが、とても透明感があって美しかった。 それも印象的だ。  しかし、ストーリーはなんてことはない。 だらだらと台湾のチンピラの生活が描かれているだけだ。  でもそんなことはどうだっていい。 ホウ監督の映画でストーリーを追ったっていいことはない。  台北の夜景、熱帯の緑鮮やかな風景、美しい置時計に、美しい女性歌手、そして強引に挿入されるテクノ音楽。  そしてそれらとコラボするリー・ピンビンの創り出す映像世界。  そういったものを楽しむべき作品である。
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-01 21:30:25)
369.  ゴダールの決別 《ネタバレ》 
DVD裏面の解説には、「ゴダール映画史上、最難解作品!」と書いてある。 その為、“ゴダールと決別するのに相応しい作品”と心の中に決めていた。  この作品を観てとことんゴダールを嫌いになり、きっぱりさっぱりゴダールを忘れてやろう!という寸法だ。  そうは言っても、かなりの数のゴダール作品を観てきた私である。 難解な晩年のゴダール映画には慣れてきたつもりだ。  「どんだけ難解なんだろう」と、逆に期待をしながら、いざDVDの再生ボタンを押したのだった・・・   さて始まった。  いつもの“晩年のゴダール作品調”全開だった。 具体的には、  ・唐突に挿入される画面いっぱいの文字(黒地に白い文字)。 ・いきなり流れるクラシックなBGM。 ・登場人物とは無関係に挿入される、気色の悪い音声(ガラガラ声)。 ・やたらに綺麗な森の風景。 ・海の風景。 ・意味なく乱暴な動きや振る舞いをする登場人物。 ・いきなり裸になる女性達。 ・哲学的な言葉のむやみな引用。  などなどだ。 (ただし、今回は「鳥の鳴き声」みたいなのは無かった。)  しかし本作には、今までとは明らかに“違う”ことがあった。 それは、“あまりの難解さ”加減だ。  いやいや、これはいよいよ全くもって訳が分からんぞ。 さすがに焦ったね。  その他の晩年のゴダール作品は、難解な部分やセリフ回しがあっても、全体の中の一部分でしかなかった。 それがこの作品においては、全てがそんな感じなのである。  よくもまあ、こんだけ訳の分からんシーンを84分も“数珠つなぎ”にできたもんだ。 呆れるを通りこして、感心するばかりである。   ただし、この作品、ただ難解なだけではない。 とにかく映像が美しいのだ。  他のゴダール作品と比べても、圧倒的に素晴らしい。 ゴダール作品の中で“最も美しい作品”だと私は感じた。  映画レビューサイトでも誰かが書いていたが、「字幕なし」で観たら最高だろう。 まあ、かと言って、それを実践するほどの魅力を感じた訳ではないが。   さて、かくして私は、この作品にて“ゴダールとの決別”を果たしましたとさ。  だって、84分という短い尺なのに、観るのに「映画3本分のエネルギー」を使ったからね。  もういいよ、ゴダールは。 さようなら、愛すべきゴダール。
[DVD(字幕)] 4点(2007-09-01 21:24:37)
370.  御法度
“衆道”というものを題材に撮られた異色の時代劇。 前知識無しでいきなり観て、単なる時代劇だと思っていたところで、このテーマだった為、正直驚いた。 そして、この作品を観て、初めて『ヤオイ』という言葉を正確に理解した。(それまで聞いたことはあったが。)  さて、主人公は松田龍平。 あの松田優作の長男だ。 しかし、どうもこの役者が苦手だ。 大体、新撰組の野郎どもに狙われるほど、魅力があるとも思えない。 その辺のリアリティが欠けてるので、いきなり入り込めなかった。 “ヤオイ”モノを観るのは初めてだったが、そんなに抵抗感はなかった。 それよりこの役者のミスマッチぶりの方に抵抗を感じた。
[DVD(邦画)] 4点(2007-09-01 20:49:38)
371.  太陽に灼かれて
ロシア人監督、ニキータ・ミハルコフによる1994年の作品。  主要人物“コトフ大佐”を監督自らが演じ、その娘役も監督の実の娘が演じた。 最初はその事実を知らないで観たので、父娘の自然で爽やかな演技に驚いたが、実の父娘なら確かにうなずける。  これがもし赤の他人同士だったら、この娘役を演じた天才子役にさぞ驚いたであろう。 しかし、それを考慮に入れたとしても、この子役の演技は素晴らしかった。  自分の中では、『ミツバチのささやき(1973)』や『都会のアリス(1973)』の子役に並ぶ、“ベスト オブ 天才子役”となった。  ストーリーが仮にどうであったとしても、この子役と父とのやりとりを観ているだけで、感動したに違いない。   尺についてだが、136分と少し長め。 しかも前半部分は、後半の悲劇との対象性を強調するが為に、村の穏やかで平和な日常をかなり時間をかけて描いている。  その為、観ていて少し退屈になってしまった。 ただ中盤からは、どんどん話に吸い込まれいった。  後半の悲劇性を体現する上で、前半の演出は必要だったのかもしれないが、後半が良かっただけに少しもったいないと私は感じた。  全体的にもう少しコンパクトなら、みんなに堂々と勧められる名作だったのだが、全体の長さがかなり観る者を選んでしまうだろう。  ゆっくりとした展開と130分を超える尺が気にならない「戦争悲劇・ヒューマン・ラブストーリー好き」の方に向いている作品だ。   それにしても、「平和な雰囲気」の前半部分と、「戦争の残酷さとシビアさを描いた」後半部分とのコントラストが衝撃的だった。  娘の知らない大人(戦争)の世界では、恨み辛みの中で悲劇が交錯する。 しかし、娘の目にはそこに登場する人々は悪人の様には映らないし、その裏で渦巻く悲劇など知る由もない。  その“陰と陽”、“裏と表”をうまく描ききった監督の手腕には驚きだ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-01 20:43:33)(良:1票)
372.  ラヴソング 《ネタバレ》 
こちらは、1996年香港の作品。 ジャンルはラブストーリー。  映画系Blogをのぞいていたりすると、結構みかけるこの作品。 ラブストーリーものとしては、映画通をうならせる名作のようであるからして、是非、観てみたいと思っていた。  香港といえば、アジアきっての映画大国。 私もウォン・カーウァイ作品を筆頭に、いくつかの香港映画を観てきた。  香港映画って、日本と同じアジア映画なのにどこか日本人にとって、とっつきにくいところがある。 (最近は私も香港映画を観慣れてきたので、その様なことはなくなったが。)  それはひとえに、名前と顔の分かりずらさじゃなかろうか。 名前の発音はややこしいし、顔も日本人からするとやはり見分けがつきにくい。 だから、香港映画観始めの頃って苦労した。  恥ずかしいけど、それこそ一人ずつ俳優・女優の顔と名前をおぼえていったものだ。 トニー・レオンの顔をおぼえて、レスリー・チャンの顔をおぼえて・・・みたいな感じに。  そんな感じに、一作観る毎に俳優や女優の名前と顔をおぼえていき、そして、どんどん香港映画が好きになっていった。  そして満を持して、映画通にも評価の高い『ラヴソング』を鑑賞したわけだ。   ネタバレしがちなので、今回は気を遣って書くとすると、香港映画にありがちな“偶然の出会い”には、「それはないだろ、おいっ!」モードに入りつつも、最後にはスッキリと感動でき、心地よいまま観終えることができた。  特にこの作品、「名シーン」の連続で、非常に心に残る映画だった。  主人公二人が初めてキスをするシーンや、主人公の女性が車の運転席で思わずクラクションを鳴らしてしまうシーン、、、などなど、素晴らしいシーンの数々。  皆さんがこの映画を推す理由を理解できた。  さて、「ラブストーリー(恋愛モノ)」と聞いて、拒否反応を起こす人(特に男)が多いが、これは非常にもったいないことであると、この作品を観て改めて思った次第である。  これは映画に限らず何事にも言えることだが、「先入観」ってのは、何かを楽しんだり素晴らしいものと出会ったりする上で、邪魔にしかならないってことである。  今後、どんどん色んなジャンルの映画を観ていく予定だが、そういう愚かな「先入観」はできる限り捨て去っていきたいと思う。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-01 20:21:49)
373.  浮き雲(1996)
アキ・カウリスマキ作品を観るのは、『10ミニッツ・オールダー』『過去のない男』『マッチ工場の少女』に次いで四作品目。 それらの作品と比較すると、「まあまあ」かなってところ。  カウリスマキ作品常連の、主人公を演じた女優、“カティ・オウティネン”の笑顔が見れたのも、なんか貴重なモノを見れた気がして有り難味があった。 何しろ、他の作品では笑顔がほとんど見れなかったので・・・  前半、正直、眠気に襲われた。 何度も巻き戻した。 後半は意外にも好転。 楽しめた。  アキ・カウリスマキ。 嫌いな監督ではないが、かといって他人に推奨できる監督って感じでもない。 とにかく地味~な作品が多いからだ。 だけど、どの作品にも“温か味”が感じられる。 だから見終わった後、悪い感じが残らない。 これは映画において結構、大事だと思う要素だ。  いくら楽しい映画でも、見終えた後に後味の悪さが残ったら、よろしくない。 そういう意味では、いい映画を創る監督さんだと思う。  アキ・カウリスマキ。 言ってみれば、“佳作”創りの名人と言えるのかもしれない。
[DVD(字幕)] 5点(2007-08-31 00:04:18)
374.  マッチ工場の少女
アキ・カウリスマキの作品を観るのは、自身、三作品目だ。  相変わらずの、独特の世界。 主人公はめっぽう寡黙。 そして、極めて不幸っぽい雰囲気を醸している。 また、美男美女が出てこないのも特徴だ。  でも私はこの映画を気に入った。 「カタルシスを得る」という言葉を耳にしたことはあったが、よく意味を理解していなかった。 しかし、この映画を観て、その言葉の意味を理解した。 なんか、少しだけ気分がよい。 カタルシスを得られると同時に、その言葉の意味も理解できる映画だ。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-31 00:01:47)
375.  ユメノ銀河
この作品、あんまり期待していなかったのだが、期待していなかっただけに意外にも楽しめた。 それと、今回、この作品の原作者である「夢野久作」っていう人の名を初めて知った。 それがちょっとした収穫。 今まで知らなかったのがちょっと恥ずかしいが。  さて、内容であるが・・・ 全編モノクロで描かれている。 でもそれがいい効果を生み出している。 昭和の陰気な感じが出てて、かなりよろしい。 乱歩もそうだけど、こういう、昭和のくら~い感じは独特の雰囲気があって結構好き。  そして特筆すべきは、浅野忠信のかっこよさ! 浅野忠信扮する主演の男性がバス会社に転勤してくるのだが、その登場シーンがかなりかっこいい。ものすごく印象的だ。 ただ、その登場シーンの後は、比較的落ち着いてしまい、神秘的な感じが持続されていないのが惜しいが。  少なくとも、前半の30分くらいまでは、 「おぉ~、この映画、なかなかいい味出してるぞぉ・・・」 って思わせてくれる映画である。 それだけでも十分、楽しめると思う。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-08-31 00:00:08)
376.  シックスティナイン
いやぁ~、やっと観れた!! 最寄りのツタヤでもなく、いつも行っている隣町のツタヤでもなく、更に遠いツタヤまで借りにいった作品。  監督は、『地球で最後のふたり』『わすれな歌』のペンエーグ・ラッタナルアーン。 タイの監督だ。 『地球で最後のふたり』好きな私としては、観ないわけにはいかない。  日頃、サスペンス系はあまり観ないが、そんな私でもしっかり楽しめた。 舞台になるアパートの雰囲気が好きだ。 いかにもタイしている。  それと、主人公の女性が素敵! スレンダーでファッショナブルだ。  細かく言えば不満な部分も多少はあるが、全体的にみて十分に楽しめた作品であった。 やっぱり、この監督は素晴らしい。 ますます、ペンエーグ・ラッタナルアーン監督のファンになった。  サスペンス好きの方、タイ・バンコクの独特な雰囲気が好きな方、スレンダーな女性が好きな方へ、是非オススメしたい一本だ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-30 23:59:01)
377.  ベティ・ブルー/インテグラル<完全版>
『ベティ・ブルー インテグラル完全版』を観た。 なんと185分に及ぶ作品。(ちなみにこれはノーカット完全版)  とにかく重い。 でも、根強い人気を持ってる作品だけあって、訴えてくるものが半端じゃない。 個人的には、女性なら共感できる人も多いのでは?と思った。 男性だとダメージが出るかもしれない・・・(あくまで個人的意見)  それだけ「凄い」映画だと思う。 ベティを演じるベアトリス・ダルという女優さんの魅力と怖さを十二分に体感できる作品だ。  決して、気分が上向くような映画ではない。 しかし、観ても損はない1本だと思う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-30 23:56:30)
378.  タイフーン・シェルター
いやぁ、評判通り、ストーリー的にはなんてことのない作品。 また、同時に、期待していた通りの素晴らしい映像美だった。  舞台は、返還前の香港。1997年。 ちょうどその頃、私も卒業旅行で香港を訪れていた。  啓徳空港から飛行機が離着陸し、ビルすれすれに飛行機が飛ぶ。 そういった光景が映画の中に出てくるが、これも実際に見たことのある風景だ。  ちなみに、啓徳空港はその後、取り壊され、現在は存在しない。 返還前の香港の、「古き良き風景」の一つだ。   香港が中国へ返還されていく際の、人々の不安と期待が、クリストファー・ドイルの映像と共に、たんたんと描かれている。 映画レビューサイトで誰かが記していたが、「プロモーションビデオを長編にした様な映画」だった。  又、「シアターブルック」というバンドの曲が、かなりの頻度で流れるので、「シアターブルック」ファンには楽しめる映画だと思われる。  ストーリー性が薄いのもあるし、「返還前の香港」に特別な思い入れの無い人にとっては退屈な映画だろう。  しかし、主演の浅野忠信はもちろんだが、その相手役を演じた、緒川たまきという女優さんがなかなか良かった。 クリストファー・ドイルの撮り方が上手かったのもあると思うが、とても魅力的に映っていた。 手足が長く、スレンダーで抜群なプロポーションが印象的だった。
[ビデオ(邦画)] 5点(2007-08-30 23:55:05)
379.  スワロウテイル
キャスティングであるが、豪華キャストとかのふれ込みで、一昔前、「邦画大作」として、話題を振りまいた作品。  「豪華キャスト」とか言われているが、そのキャストの大半が、テレビドラマを中心に活躍する俳優・女優ばかりで、映画としてはちょっと違うのでは?とか思ってた。 それで、今まで観てなかったのであるが。  浅野忠信の出演映画を観ることにハマっているので、この映画をレンタルしたのだが、あまりの「チョイ役」に、ダマされた感、大アリ。 セリフも全くないし、ちょこっと映ってる程度。 その程度で、出演者一覧に、「浅野忠信」っての載せるのは詐欺同然だと思った。  「浅野忠信の出演作チェック」が主な目的でこの作品を借りたので、浅野忠信が超チョイ役だった為、大して楽しめなかった。  返還前の香港や、夜の台北などを見てきた私にとって、この映画は、「アジアの近未来的な雑然とした都市の雰囲気」を、十分に演出できていた様には思えなかった。 その点も不満。  それと、「2時間29分」というのは、あまりに長い。 せいぜい半分程度の上映時間で十分だったのでは?と感じた。  CHARAが好きな人や、渡部篤郎辺りのファンにとってはいい映画だとは思う。 ただし、浅野忠信ファンがこの映画を観ても、裏切られ感が残るのは間違いない。
[ビデオ(邦画)] 6点(2007-08-30 23:52:14)
380.  [Focus]/フォーカス(1996) 《ネタバレ》 
浅野忠信出演作の中でも、観たかった映画ベスト5に入る作品だった。 ようやく今回、観る機会を持てた。  かなりマニアックな映画で、好みは間違いなく分かれるであろう作品。  ただ、73分という短めな上映時間の中で、無駄なシーンがほとんどなく、息つく間もなく、次々にシーンが進んでいく様は、観ている者を釘付けにすること間違いなしだ。  浅野忠信がオタクに扮し、切れているところはスゴイの一言であるが、一部、 「それは、ちょっとオタクのしゃべりじゃないだろ?」 と、個人的にはツッコミたい部分もあった。 ただ、それはほんの一部分でしかないし、後半、物静かなオタクから豹変し、全くキャラが変わってしまう辺りの演技は、「さすが浅野忠信」って感じだった。  あと、ディレクターの様な人から、しつこく質問を受けて、狼狽したり、困惑したり、怒ってみたり・・・と、この辺りの一見すると見過ごしてしまう様な、「絶妙かつ細かい演技」は、浅野忠信にしか出来ない、計算し尽されたレベルの高さを感じた。  しかし、「主人公の死で決着をつける典型的な映画」であるので、そういった映画が大嫌いな私にとっては、不向きな映画でもあった。 決して、他人に自信を持って推薦できる類いの映画ではないが、それとは逆に、「一度は観て欲しい邦画の異色作。」としてオススメしたい。  何より、浅野忠信の凄さが凝縮されている日本映画である。
[ビデオ(邦画)] 9点(2007-08-30 23:50:18)(良:1票)
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