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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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361.  姑獲鳥の夏
実相寺監督らしい凝った映像ですが、その映像自体の印象が強く、肝心のストーリーにおける謎がいまひとつ浮き上がってこない。映像の向こう側に隠れてしまっている印象。結果として謎解きもパッとしない。ちょっと空回り感、ありました。この監督の味である絵作りが悪い方向に作用していると思います。原田知世さんは、久しぶりに奇麗だなぁと見惚れました。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-21 16:32:15)
362.  20世紀少年
少年時代のヤン坊マー坊が原作そっくりで感動した!
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-21 16:15:18)
363.  理由(2004) 《ネタバレ》 
原作との「違い」に関してレビューします。ストーリーの流れはほぼ原作の通りでした。あの情感を極力排した原作を大林監督が映画にすることには先入観として違和感があったけれど、淡々としたドキュメントタッチで撮ろうとした意図は感じました。しかし、原作者っぽい人間を劇中に出してドキュメンタリーを気取った段階で黄色い信号が灯り、最後の八代祐司の扱いで、ある意味、ぶち壊しになりました。原作を読んでから随分と時間が経つので確信は無いけれど、この事件に関わった人たち全てに色々な「理由」があったということがメッセージであって、その総体として起こった事件だったはずです。今作のように八代祐司を時代を見渡す代表選手として着地させたらテーマが変化します。原作のエンディングにも確かに八代の幽霊話は出てきますが、自分に言わせると彼の「理由」が実は最も単純で分かりやすい。そこにフォーカスすると薄っぺらな不幸ものに見えます。犯行が起こる社会背景を、多くの人の「理由」を積み重ねることで薄く広くそして重く仄めかすことが原作の味わいでしたが、映画にはそれが無い。活字では、それぞれの人物の「理由」をもう少し吟味する時間があるのだけど、映画ではとても拾いきれない。あたかも犯人に行き着く為に次々とインタビューをこなして時間が過ぎて行く印象。ここに原作との決定的な「違い」が生じます。結論として、この原作は映画にすべき作品じゃなかったと思う。演出の手腕とか脚本の精度というレベルではなく、活字と映像の表現特性の違いが顕著になる題材で、原作が持つテーマ自体が映像化によって損なわれるからです。八代裕司役の加瀬亮の偏執的演技と、ちょい役だったけど多部未華子の存在感は光っていました。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-01-21 16:02:45)(良:1票)
364.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 
前半は、対テロ戦争とはどういうものかを見せてくれる。後半はテロ戦争の騙しあいの構図に巻き込まれる主人公の受難。良い役者としっかりした演出でそれなりには見せてくれるんだけど、全体の印象はそれなり止まりかな。自分の不満はテロリスト側の描写ですね。異教徒は皆殺しってノリだけで、どうも薄い。敵側の理屈に説得力がないと、たとえ酷い拷問に掛けられても主人公が生還することは見渡せていて、結果としてメッセージ性が弱くなります。個人的には、ジハードの戦士として自爆テロを命じられ保護を求めてきたイスラム教徒の内面とか興味あるんだけど、その辺りはあっさりスルーでした。ディカプリオはいい演技をしていますが、あんな仕事をやりながら現地女性を好きになっちゃまずいでしょ。ストーリーに沿って中東の国々をいくつも駆け回ってくれるおかげで、ちょっとした中東旅行気分が味わえる映画でもありました。それにしても、リドリー・スコットは相変わらず少しサディスティック。そろそろルーツに戻って骨太なSF映画に挑戦して欲しい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-18 01:24:59)(良:1票)
365.  アイアンマン 《ネタバレ》 
こういう映画にリアリティを求めるものではないんだけど、荒唐無稽というより、考え方が浅いのが不満です。戦場へ行って自分が作った兵器を見て改心するって、あなた小学生じゃないんだから。また、それを自分で解決しようと独力でマシンを作るのはもっと浅薄に見えた。大金持ちなんだから違う方法があるでしょ。最後のハゲ親父の大暴れは、それに輪をかけた軽挙でしたね。コミック原作を尊重していると言われればそれまでだけど、もう少しでいいから偏差値を上げて欲しい。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-01-18 00:37:06)
366.  築地魚河岸三代目 《ネタバレ》 
結果だけを追うと、2組のペアがプロポーズに至るまでのドタバタ。話はかなりベタだけど、馬鹿らしいと思うかどうかは観る人による。そんな中で極めつけにベタな台詞だけど、主人公の商社の元上司が言った「自分の気持ちに正直になることが一番の幸せ」が自分には響きました。それは劇中と同様に、自分が現在の不況にどっぷり浸かっていることと無関係ではない…。田中麗奈は個人的にはあまり好きな女優じゃなかったのだけど、今作は良かったです。演技に幅が出て来た印象です。森口瑶子はエンドロールを見るまで安めぐみと思い込んでいました。すみません。魚河岸に関してですが、東京に住む自分ですら別の世界があるなぁと感じた次第。別世界を見せてくれるという意味では「アバター」と同じで、映画の楽しさの原点みたいなものを少し感じました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-01-17 13:27:20)
367.  オーシャンズ13 《ネタバレ》 
くだらない楽屋オチに終始した前作に較べると何倍も良いですね。仲間のための仕返し。復讐というよりは仕返し。それが計画の規模に比べて妙に可愛くて、楽しく観られます。某アニメじゃないけど、義理堅い泥棒はやはり魅力的な設定です。お話の流れとしては、犯罪トリックを素直に感動に繋げるのが難しい時代になったと云う印象。警備システムがやたら高度で複雑。それを突破するための細工はさらに複雑ということで、少し気を抜くとすぐに置いていかれます。シナリオの練り方で、もう少しシンプルに出来ないものだろうか。可もなく不可もなく、ではなく、可もあるけど不可もある。それが自分の5点の基準です。今作はもの凄く5点な映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-01-17 12:57:45)(良:1票)
368.  のだめカンタービレ最終楽章 前編 《ネタバレ》 
原作は最終巻まで既読。TVシリーズは歯抜けで観ていて、ヨーロッパ編のテレビ特版も観ました。原作の通りに話が進むとしたら、今作の主役は千秋であって、のだめはほとんど出番なしだろうと思っていたらその通りでした。よく、この内容ならテレビで充分、という批評を見かけますが結果から言うとそれが当てはまります。せっかく映画なんだから、テレビとは何か違うことをやってくれるかな~と、少し期待していたんだけど、想定範囲内でした。TVシリーズが完成された演出のエッセンスを持ち、千秋ものだめもそれに合わせた芝居の型が出来てしまっている為に変える訳にいかない。TVの出来の良さが足枷になっている印象です。さらに、この前編のストーリーの本筋に絡んでこないのだめは、変態描写だけが先行するただのコメディアンで、本来のキャラクターが持つ繊細さや鋭さは出番が無かった。せっかく映画のスクリーンに映っている上野樹里に、もう少し真っ当な演技機会をあげたかったですね。いや、あの変態芝居も頑張ってるのは分かるんだけど…。この物語が語ってきた音楽観が集約する後編には、のだめの心理描写が重要なファクターになって来るはず。期待しています。
[映画館(邦画)] 4点(2010-01-06 01:26:09)
369.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
クレしん映画でベストの評価を得ているこの作品。私自身の観賞は2作目になりますが、ビックリでした。初めて観たクレしん映画「雲黒斎」は子供向きじゃないなぁと思うところもあったけれど、今作は子供も大人も一緒に観賞できる。そんな良作だと思います。ざっと他の方々のレビューを見ました。しんちゃん必要ないじゃん論に対して私見を述べますね。あのタイムスリップには何らかの契機があったはずで、さらっと廉姫がそのことを口にしました。「この場所で、又兵衛が戦で死なぬように祈っていた」。その願いが、あの水辺の未来で暮らす野原家に届き、しんのすけが使者として召喚されたということでしょう。まず、タイムスリップ直後に彼はその使命を果たしましたね。お尻を出して。続いて、又兵衛や廉姫、そして殿様に21世紀のこの国の状況を伝えます。それは幼稚園児なりの形容だったが、難しい理屈が省かれているだけに身分差のない平和な時代というエッセンスが強調されたようです。しんのすけの話を聞く人達の姿勢が礼を尽くしていて大変心地良い。そして、その話を聞いた殿様が廉姫を他国へ嫁がせない決心をします。これは再び廉姫の秘めた願いに応えた、ということじゃないだろうか。同時に高虎との合戦の引き金になったという意味で、それはそれは重大な転機にしんのすけは関わっています。彼がいなかったら、このストーリーは無いですよ。確かに、重みという意味では又兵衛と廉姫の悲恋に負けていたけどね…。「おい、青空侍」には私の涙腺も少し緩みました。クレヨンしんちゃんで、そんなことになろうとは! 鑑賞中、自分は宮部みゆきの「蒲生邸事件」を思い出しました。過去へタイムスリップした人物が、歴史を変えるのではなく、歴史に関わって成長する類似性。たぶん生まれて初めて近しい人を亡くす経験をしたしんのすけが、何を感じたのかにもう少しフォーカスできると良かったかな。でも、それは大人目線の話であって、あの又兵衛の生き様を観た子供たちは充分に何かを感じたことでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-05 02:47:33)(良:2票)
370.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争 《ネタバレ》 
20世紀のある年号から始まるこの映画。自分はそこに現代との大きな違いというテーマを読み取りましたが、当時を知らない世代にはレベルの低いコメディに見えても仕方がない作り方ですね。歳がバレますが、ママチャリ君はたぶん私と同学年。もうそれだけで自分にとっては観賞意義のある作品ですが、その中身には嬉しくて泣きそうになった。というのは、自分も当時の仲間たちと交番のおまわりさんを相手にいたずらを仕掛けたことがあるから。何度も。その目的も内容も、今となっては記憶の彼方に霞んでいるけれど、とても他愛のない馬鹿くさいものでした。この映画が見せてくれた「戦争」には、陰湿なイジメや過激な暴力とは違った色彩があります。現代の若者たちが、今作のようなバカなイタズラをやっているかどうかは知りませんが、ニュースで見聞きする少年犯罪や非行の中味は、当時とは明らかに様変わりしています。極めて個人的な意見ですが、部活などに精力を注がないのであれば、ママチャリ君たちのようなイタズラで発散すればいい。あのイタズラも一種のコミュニケーションです。そういう意味で、自分は彼らの行動原理に同世代の人として誇りを覚えました。駐在さんの応戦に対しても同様です。劇中に散りばめられたあの頃の風景は、とても懐かしかった。母親役の石野真子の目の前で、彼女のデビュー曲をBGMにして、その歌詞をなぞったシーンが展開します。これもイタズラ同様に馬鹿くさい。でも面白かった。考証的に多少はえっと思うシーンもありますが、R40台後半なら楽しく笑えるんじゃないかな…。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-01 12:49:40)(良:1票)
371.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
かつてここまでリアルに別世界を堪能させてくれた映画があっただろうか。その別世界は美しく、驚異に満ちた自然の宝庫でした。植物も、動物も、そこにコミュニティを作るナヴィも、生あるものすべてがひとつの世界観のなかに完結していて違和感がない。3Dは「飛び出す」ようなキワモノではなく、大きく豊かなパンドラの自然にナチュラルな奥行と風格を与えていました。ストーリーはシンプルですが、テーマもまたシンプル。それは自然賛歌という言葉以外に思いつかない。巨木が倒された時の悲痛はナヴィたちだけのものではなく、自分も体の一部を失うような喪失感を味わいました。かつて発展の為に躊躇せずネイティブを駆逐した西部開拓時代の反省も入っているようです。共棲という視点に限れば、今作は今の時代を背負った大きな映画とも捉えられます。12年間のブランクはキャメロンにとって、とても意義のある時間であったことを確認した印象です。また、ラストの大佐の頑張りには、キャメロン節が健在であることも確認できて嬉しかった。世界観を構築するうえで彼が「ナウシカ」と「もののけ」のエッセンスを取り入れたことは間違いない。それを実写で実現させたことに脱帽します。3Dに関してひと言。実はときどき3Dメガネを外して確認していましたが、字幕が付けられている場所(奥行の階層)もカットごとに変えてありました。つまり字幕にも3Dの演出がなされている訳です。基本はかなり手前側に字幕を置いていますが、室内などの近景で多階層に渡る奥行を持つシーンでは、少し画面が見づらかった。そこはまだ研究&改良の余地ありだと思います。でも、みなさん仰っていますが、自分もこの映画は絶対に3Dで観るべき作品だと思います。どんな体験が出来るのかとワクワクして劇場に向かい、何ひとつ裏切られずに劇場を後にしましたよ。
[映画館(字幕)] 9点(2009-12-31 12:45:29)(良:1票)
372.  犯人に告ぐ
面白かったです。テレビはほとんど観ない人なのでテレビドラマの世界は知りませんが、活字と映画の警察ものは組織内の足の引っ張り合いという描写が先行している感が強いこの頃です。どうもリアリティを追求すると、そのあたりに行き着くような印象だけど真偽の程はどうなのでしょう? 今作もどちらかというと、犯人探しより警察内のドロドロの方が面白かった。「太陽にほえろ」の時代は遠い過去のものと言うことですな…。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-12-29 06:11:00)(良:1票)
373.  テラビシアにかける橋 《ネタバレ》 
あのテラビシアは、二人の現実逃避という意味なのか? 妄想に浸らないといけない理由って何かあっただろうか? 仲の良い友達と秘密基地を作るのは普通だけど、ファンタジー世界の存在理由が分からず、結果として自分には散漫で断片的なエピソードの連続でした。いじめっ子たちの嫌がらせに辟易しながら、なんの共感も感慨も無く退屈な時間が流れる。90分の映画だけど2時間以上に感じた。結局、ヒロインを殺してオチを作ったとしか思えない。なかなか酷いお話だ。妹を女王にするあたり、結構あっさりと彼女のことを亡き者扱いしてますよ。いや、亡き者なんだけどね。ということで、自分には外国人の子供のメンタリティを理解するためのキーが欠けているのかもしれない。何だか嫌な違和感が残りました。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2009-12-29 05:47:42)
374.  ロボコン
正統な青春映画で、その青臭さが鼻に付く人も多いのでしょうが、自分は好きです。この感じ。いや、芝居はイマイチだし、ストーリーも特に練られた感じがある訳じゃない。でも突っ込む気にもならないのは、映画全体が発散している健全さゆえかな…。この頃の長澤まさみは実年齢に近い役で、化粧していない(ように見える)表情がとても溌剌としていて健康的でした。特に何かにつけて気だるく不貞腐れてる序盤の劣等生が面白くとても良い感じです。人気出る訳です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-28 23:02:10)
375.  永遠のこどもたち 《ネタバレ》 
ちゃんと怖いし、それ以上に悲しいお話でした。霊の存在の有無をとやかく言うことに無駄な時間を使わず、子供の霊とのコンタクトに執着する描写で母の愛情の深さを滲ませています。そこに主人公の過去と、昔に暮らした施設を絡ませる構成は緻密で深い。とても上質なミステリーホラーです。ギレルモ・デル・トロは「パンズ・ラビリンス 」で死後の世界に安寧を求めました。今作も結果としてはそこに至っている。彼は死後の世界を信じてる人なのでしょう。それは中途半端に現世に希望を描くより潔い姿勢だと思います。悲しい終わり方に説得力を持たせる手法は、彼独特の世界ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-28 22:30:07)(良:1票)
376.  誰も守ってくれない
マスコミやネットの描写の誇張に関しては、演出とはいえ、あそこまでやるのは悪ノリでしょう。でも目をつぶります。対象にされた人が理不尽に傷つけられると云う事実がある限り、リアリティの有無や演出の強弱は関係のない話だと思いました。内容のレビューからは外れますが、自分はワイドショー的ニュースメディアを心から憎んでいる人なので、これを見た現場の方々が少しでも自粛してくれることを祈ります。ネットの方も、匿名性を非難・中傷の自由と思い込んでいる輩がいることは事実です。ネット社会とは、利便性の裏にそういう資質を持つ人たちに無料のメディアを提供しているシステムです。その不完全な様は10年ほどで急激に成長した代償とも言える。法的な整備を願って止まない。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-12-26 00:18:40)(良:1票)
377.  丘を越えて 《ネタバレ》 
開戦前夜の昭和初期を背景に、文藝春秋社を設立した菊池寛と、朝鮮の童話作家・馬海松という実在の人物に、菊池寛の秘書を絡ませた物語が展開する。その関係を縦軸に、時代の空気感や世相がしっかり作りこまれていたと思う。菊池寛という人は良く知らなかったのだけど、人間味が溢れすぎているキャラクター。大衆ジャーナリズムの礎を築いた人ということで、清濁併せ呑むような描写が深かった。西田敏行はハマリ役。キザな台詞をサラッと吐く馬海松を演じるのは西島秀俊。こちらのクールキャラは菊池寛と対称的で、そのギャップが面白い。その二人に挟まれる女性を演じるのが池脇千鶴だけど、負けてませんね。本人は真面目に秘書を勤めているんだけど、妙に色っぽくて蠱惑的。悪女という感じでも無いけれど、結果的には男たちを翻弄してました。のだめと千秋の関係みたい。大衆芸術にまつわる意見やエピソードが散りばめられているようだけど、メインキャラの三角関係描写の後方に追いやられている格好で、全体的に捉えどころがない印象でした。でもそれは、自分に読解する文学的素養が無いからでもありますが…。あまり難しいことを考えずに昭和初期の空気を感じる映画と割り切れば楽しく観賞できると思います。原作者が「朝まで生テレビ」のノリで出演しているのが可笑しかったです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-12-25 23:38:38)
378.  ヒトラー 最期の12日間
物心ついた頃から滅多やたらに耳にする名前だけど、ストーリーの中で台詞付きで描かれたものを見るのは(パロディっぽい端役は除いて)たぶん初めて。初めてだけど、そういう意味での感慨は無かった。それは恐らく日常的にこの映画の中のようなシーンを目にしているからだ。この映画を見た率直な印象だけど、ヒトラーはある程度の規模の企業に時々見かけるオーナー社長でした。仕事に直接関係の無い人には優しいし、徳のある人物にも見える。ひとたび怒り出すと、論旨が変でも指摘できる人がいない。それはヒトラーだけじゃなく、周囲を取り巻く連中にも言える。本心から心酔しているタイプ。無条件に追従するタイプ。覚悟を決めて自分の意見を具申するタイプ。見切りを付けて逃げ出すタイプ。いや、企業のトップと取り巻きの関係にソックリですよ。しかも、概してヒトラーのようなタイプの社長がいる企業の方が経営的には成功していますね。求めるものが違っても、多人数を相手に組織を統べて行く方法論は似通ったものになるということか…。そういえば、傾いたら一気に崩壊という点でもソックリだ。今作はヒトラーの映画というよりは、総統府全体のお話で、ヒトラーの内面を克明に描いているという感じでもなかった。元秘書の女性の視点から見ているという構成らしいが、積極的に彼女の意見が聞こえる訳でもなく、淡々としていました。ユダヤ人虐殺に関しては何も触れられていないので、観る人によってはそのスルーぶりに怒りを覚えるでしょう。自分は、今さらヒトラーを非難することに意義を感じない人です。同じことを繰り返さなければそれで良い。だから、この映画も特に感じ入ることもなく、普通に歴史のビューポイントがひとつ増えたという感想です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-12-23 23:37:12)
379.  サマータイムマシン・ブルース 《ネタバレ》 
随分とノリの軽いタイムパラドックスもので、マジにパラドックスの中味を吟味するような気にならないコメディです。舞台劇として書かれた脚本をそのまま転用したようで、映画としては会話の突っ込み方やテンポがわざとらしく、自分には違和感が先行しました。暑苦しいバカ学生たちの中で、上野樹里がとても可愛かったの救いでした。ガンダムのBGMは何だか嬉しかったなぁ。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2009-12-20 15:25:42)
380.  ラフ ROUGH
原作はあだち充の作品の中でもコンパクトにまとまっていて、お気に入りです。例えば「タッチ」を2時間で収めるのは無理があっても、「ラフ」ならある程度は可能と思える。でも、この映画は失敗しています。実家が商売敵という事情から最初は反目しあっている高校生の男女がお互いの中に良いところを見つけて魅かれ合って行く過程が最もあだち充らしく、この原作の見どころと思っていたんだけど、そこがおなざりです。単に美形同士が魅かれ合ったようにしか見えないですね。市川由衣の使いどころにも大きな疑問符が付く。脚本・演出で原作の良さを読み違えているんじゃないか。青春は世代を代えて繰り返すという終わり方は嫌いじゃないけど、そんな雰囲気を出す前にやることがあるだろう。長澤まさみは整った顔以上に、整ったスタイルであることを知りました。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2009-12-20 15:15:55)
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