361. F/X 引き裂かれたトリック
《ネタバレ》 ブライアン・ブラウンもブライアン・デネヒーも、いい味した役者さん。伸びていく役者さんと期待してたけど、イマイチ作品に恵まれないですね。デネヒーを情報面で補佐する眼鏡の女性もスゴく印象に残ってます。終わり方が好きです。続編は駄作。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-08-27 13:24:31) |
362. 引き裂かれたカーテン
《ネタバレ》 もし今初見だとどんな感想を持つことになるか分からないけど、大学1年の時初めて観た時は「おもしれぇ~!」と思いました。あの、おばちゃんバレリーナの、飛びながら獲物に定めをつける鷲のような目が、くるくる回りながらストップモーションでアップになっていく映像、大好きです。作曲家ともめて、結局、音楽なしとなったとされる、台所での格闘シーンもスゲェはらはらしました。ポール・ニューマンのこの格闘シーンでの首締められる表情が、結構いい感じ。ニューマンとアンドリュースのカップルで昼メロ調の起承転結なのも、微笑ましい感じで、僕は好きです。蛇足ですが、『タイタニック』でジャックがスケッチブックに描いてたボロ着て宝石だらけのおばはんの絵を見ると、この映画で保証人つかみそびれたオバさんを思い出します。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-08-27 12:54:41) |
363. ブリキの太鼓
《ネタバレ》 観たのはずいぶん昔のことで、ストーリーはほぼ忘れています。もし今観たらどう評価できるのか分からないけど、そう簡単に「また観てみようかな」とは思えないですし、なんといっても浜で引き上げた馬の頭がマジでトラウマでして、強烈な恐怖と嗚咽でした。これほど身がよじれるような映像は未だ他に体験していません。あれ、多分作り物じゃないよね。主人公の役者は子供なのか小人なのか、僕は知らないんだけれど、あの主人公はなんかキモくて怖かった。やってること子供じゃなく大人じゃんという印象があったし「こんなん子供に演じさせていいの?」と気になったのも覚えてます。きっと小人さんなんでしょう。そうであってほしい。本物のフリーク・ショーを観たら、こんな気分になるのかなー、ってくらい強烈に鬱で病的な気分に。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-27 12:31:59) |
364. 華氏451
《ネタバレ》 トリュフォーの映画は多分これが初めて。体制側に疑問を抱き、ルールにシャットアウトされた向こう側を覗いてみたい好奇心を応援する監督の姿勢や、男女で抱き合ってるしぐさのイタズラ青年をちょっと映してみたりする子供っぽい遊び心などから、何となく彼が『未知との遭遇』に呼ばれたのにうなづけると思いました。何年制作か知らずに見ましたが、多分かなり古いはずと思いながらも、モノレールや薄型パネルの壁掛けTVやロッカーや電話機などのデザインを見るうち「このセンスだと、思ったほど古くないのかな・・・?」と思い始め、しかしまだ幼いマークレスターが学校の廊下に表れて「こりゃ思ったより古いぞ!」と驚きました。というわけで感心したのはデザインセンス。あと、マッチで焼身するオバチャンの存在感がGOOD! けれど、物語はつかみOKで、それなりに引っ張ってくれたもの、自分としては「それがオチかい」という拍子抜けな話でした。オープニングで印象に焼き付くTVやラジオの存在と、書物の違いがいまいちピンと来ないのも腑に落ちませんでした。アンテナはまるで『ゼイリブ』みたいに洗脳を感じさせるし、視聴者参加型ドラマの寒気がくる演出も良かったけれど、本作の映画自体が映像ものなのだし、こうしたものがテレビで流される事態を考えてしまうと、書物ばかりが全面的に否定される理由が分からないし、TVでも架空の人物の話とかしそうなんだけど・・・。多分、国民に知識を与えずアホにさせとくことが上の狙いという感じなんだろうけど、それによって国民が何を吸い取られているかの部分は描かれてない感じで・・・なーんか納得いかない。「仕事で発生する書類の束とか、どういう扱いになってるんだろう?」とか考えると本全般を目の敵にする社会設定は不便きわまりなく無理があると思う。最後に、DVDの特典は音声も字幕も日本語ナシって、どういう考えで収録したのサ? [DVD(吹替)] 4点(2011-08-27 06:44:13) |
365. 笑う警官
《ネタバレ》 実話をもとにした原作云々ということで、警察の腐った実態を見てみたくてレンタルしてみました。話自体は面白いのに、映画としての出来が悪過ぎです。オープニングから「まだ?」と思ってしまう『雰囲気だけ映像』の長いこと。うーん・・・何かの商品とかポスターなら分かるけど、英文字にしたらカッコ良くなるとか思わないでぇ~。オレンジ~セピア系のフィルターかけたら画面がカッコ良くなるとか思わないでぇ~。そして「音楽、違うと思う」な演出。もんのすごくボリューム上げないとセリフ聞こえない音量設定は、どっかでドカーンと大きな音をたてるんやねという意図ミエミエなうえに効果なくウザイばかり。野村祐人は口がトカゲっぽい、それはどうでもいいが、松雪泰子もっと普通に声だせ。ああ、もっと実話性を大事にしたものが見たかった。なんか(一度も観たことはないけれど)Vシネマでも借りてしまったのかと思いました。宮迫の最後の演技は見せ所なのに、あれじゃアカンわ。笑ってしまいそうでした。そして・・・ラストの締め方はいったいどうしちゃったのサ!! 原作に申し訳ないけど、このタイトルからして、ミル姉さんとか出てきそうな気がしちゃう僕でした。 [DVD(邦画)] 3点(2011-08-23 23:18:58) |
366. アンストッパブル(2010)
《ネタバレ》 豪華で念の入ったCGがスゴイわりに全く興奮できない映画が増えた中で、この作品はグイと引き込む力を持っていたと思います。ちゃんとハラハラドキドキできました! よほどの作品でない限り、このテの映画でヒューマンなドラマパートなど、さほど記憶に残る出来にはならないのだから、そういう部分の物語は、内容じゃなくて記憶に残るワンシーンさえあれば合格点と思ってます。で、僕の場合、無事に列車が止まった後でコルソンが開いたケータイのディスプレイに奥さんの着信履歴の画面。彼女が電話したことは先に描かれていて観客は分かってはいるのだけど、コルソンがさんざん無視された冒頭への心地よいオチとして、彼が着信を知るあの1画面は絶品だと思います。二人のシークエンスについてはそこで終わらせて余計な愛の再確認の会話とかさせずにクールにまとめていて良かったと思います。うたの歌詞なんか作るとき、印象的に絵が思い浮かべられる情景を盛り込めるとイイと聞いた覚えがあるけど、こういうことなんだろうなと思います。現場を長く経験したベテランの話も無視して、職権で部下を脅しコントロールしたがる上司がクビになるというのも気持ちよく締めてくれた感じで、妙にヒネたことしてないからスッキリ出来ました。 [DVD(吹替)] 8点(2011-07-26 00:58:11)(良:1票) |
367. ゾンビランド
《ネタバレ》 期待せずに見始めたけれど、オープニングの出来になんだかワクワクしてしまいました。で、ワクワクしてしまったテンションはゆっくり落ちていきました。うーん・・・僕が思うに、ロメロがゾンビを生み出した発端は、「人間性」を失って他人のことなどオカマイなしに自己の欲求に貪欲な人々が増えていく社会に対する風刺だったんだろうなと思ってます。要するに文字通り「テメーら人間じゃねぇ!」な奴らをゾンビとして描き、そいつらがみるみる拡大してマトモな人間が少数派になって居場所を失っていくことを描こうとしたんだと思ってます。そこに今どきのサエナイ引きこもりというキャラを持ってきたのは、いいんじゃないかなと思ってました。いじめゾンビに溢れた学校から避難して、マトモでいるために不登校になったみたいな(笑) で、その主人公の描き方のノリは『キック・アス』のサエナイ主人公と似てるなーと思いました。けれど『キック・アス』でも思ったけれど、現実にサエナイおたくや引きこもりな青年達は増えたかもしれないけど、そういうヤツを主人公にしてどれだけ共感を誘おうってのサ? と思わなくもないです(サエナイおたくに共感できる人が圧倒的多数になる世界も怖い)。もっとフツーのヤツでもいいのに。ラスト、結局「家族」とかそういうこと言ってウマく締めたいのだったら、僕が思うにあの主人公が実の親とか兄弟とかと、どんなわけでどれだけ冷めていたのか、劇中ナレーションで語らせるのではなく、きちんと具体的に描写して欲しかったです(タラハシーの幼い息子の描写削ってでも!)。そこをきちんと提示してこそのラストでしょ。 [DVD(吹替)] 3点(2011-07-22 17:44:56) |
368. イノセンス
絵がカタ過ぎて嫌い。電脳ナンタラを言っても、描くのは人間のはずでしょう。その人間がハナからセルロイド人形かなんかにしか見えない。主要人物達の妙にカッコつけて陰な感じの喋り方もかったるい。気取ってんじゃねぇと言いたくなる。 [DVD(邦画)] 1点(2011-07-13 19:02:35)(良:1票) |
369. トロイ(2004)
監督さん、超大金かけて現代の人々に何を思ってほしかったんですか? あんたは何を大切にして生きてんだ? [映画館(字幕)] 0点(2011-07-13 18:24:10) |
370. テラビシアにかける橋
《ネタバレ》 『ジュマンジ』や『ポーラーエクスプレス』などが映像化されたオールズバーグという好きな絵本作家が『2匹のいけないアリ』という絵本を出しているのを知ったとき、僕は衝撃を受けた。パステルの柔らかい感触から離れて、硬質なタッチのロボットみたいなアリを描きながら、冒険することを良しとしない物語が展開され、真面目に砂糖を女王様のもとに運び、喜ばせ、やっぱりおうちが一番と言わしめるのです。いったい何がどうして、こんな寒気のするものを出すのか、自分が知らない世の中の裏事情に思いを巡らせ怖くなりました。日本人青年が他国で集団に捕まり首を切られた事件の記憶がまだ鮮明な時でした。それから、あるダークファンタジーの映画で主人公の少女が殺されるも、その少女は死に際、別の世界(夢の世界)で王女となるというものを観てしまいました。とんでもない。世の悪事に目をつぶって、被害を受けた弱者に対して「よけいな所に勝手に行ったあなたがいけない」とか「本気で夢を描ければ、どんな場所にいたって幸せになれるよ」とか本気で言えるのだろうか?! その点、この映画は「危ないことするから死ぬのよ」みたいな冷たい説教はしないし「あの人はひどい死に方(殺され方)したけど脳内は幸せでしたよ」みたいな他人事キレイゴトも言わない。世の現実に危険なことや辛いことがあることには、きちんと寄り添いながら、それでも「あの世界は忘れないよ」っていう姿勢が好感持てました。 [DVD(吹替)] 6点(2011-07-13 17:25:13) |
371. GAMER ゲーマー
《ネタバレ》 プレイヤーと繋がってるとかプレイヤーに全て支配されてるとか、ほとんど関係なくなってない? 最後は結局主人公だけで勝てた感じがするんですけど。プレイヤーの青年をもっと存在感ある役者さんでやって、最後は『ダイ・ハード』の主人公と黒人警官のタッグと同じくらい、2人3脚による達成感をもたらして欲しかったです。プレイヤーからフリーの状態で自ら志願して送り込まれたという黒人キャラは『バトル・ロワイヤル』のパクリかと思いました。ジェラード・バトラーの出てる映画って、あまり良かったためしないね。目力とか存在感はあるのに・・・早くなにかドカンと当たり役に恵まれるといいんでしょうけど [DVD(吹替)] 3点(2011-07-11 20:04:39) |
372. 疑惑(1982)
《ネタバレ》 どのレンタル店に行っても、松本清張作品がズラリと並ぶ中に『疑惑』だけは取り扱われていない。どういうワケでどこにもないのか妙に気になりましたが、この度ようやく離れ町の1店舗に1枚入荷! 車で30分以上かけてやっとレンタル。高校生のときにTVで観たきり、忘れられない邦画なのです。当時、僕は邦画を馬鹿にしていました。「邦画なんてどうせ暗くてジメジメしたものか、チャチな特撮で中身空っぽか、ヤクザ映画でしょ」てな具合です。けれどこの映画をTVで見た時、桃井かおりのキャラに強烈なパンチを食らった気分でした。「こんなスゲー映画が日本でも作れるのか!」と放心状態に近い感覚を味わいました。それからおよそ30年ぶりの鑑賞となるのですが、やはり面白かったです。謎解きものとしてはいきなり強引な解答で、その点では面白みはないですが、この映画の面白みは桃井かおりと岩下志麻のキャラが火花を散らすとこにあります。で、どっちの女も「嫌われ者」なんですよね。「正しいか正しくないか」とかより「好きか嫌いか」ってところで行動しちゃう人間の性みたいなものが柄本明演ずる新聞記者のキャラを通して分かりやすく描かれます。で、桃井かおりのキャラは「正しいか正しくないか」なんてまるで考えないタイプの女で、一方の岩下志麻のキャラは弁護士でもあるし少なくとも職務上のことは正しい行動を選択。けれどそんな岩下志麻も結局嫌われ者なワケです。世間の鼻つまみ者の命を救ってあげた唯一の存在なのに誰からも好かれておらず、唯一愛する娘とも別れるはめになる。一方の桃井かおりはただ1人の男には溺愛され、その男に始末されそうになるも「1人だけで死なせるのは可哀想」と思ってもらえた。彼女は誰も愛してなんかいないのに。そして自分を嫌ってる世間には飄々と舌を出してみせる。どっちの女にもなりたくないが、辛い感がないのはどっちの女かってことだよね。こういうの見せつけられると『愛されることより、愛することの方が大事だ』とか言い切れるかな? 【2014/4/26追記】別府3億円保険金殺人事件という現実にあった事件をヒントに作られた話なんですね。鬼塚球磨子のモチーフは荒木虎美という男性。なぜ警察は捕まえないのかと批判が殺到したとかで、そんななかTVのワイドショー『3時のあなた』に出演したとか。森田健作演じた電話ボックスの目撃者も、タクシー運転手の実在人物にヒントを得てるようです。 [DVD(邦画)] 9点(2011-07-11 18:07:47)(良:1票) |
373. モモ
《ネタバレ》 原作を読んだことがあり、その時に印象に焼き付いたのは、花が咲いては消えゆく大振り子の場面と、ラストに列車内でのおじさんのお話として締めくくられるところでした。もともと大人が読んだって難解このうえない物語だと僕は思ってますが、自分が思うに、この物語は社会の搾取的なシステム構造について「自分たちがいったい誰の為に人生の多くの時間を使っているのか気づけよ」とほのめかしている話だと思っています(全然違うかもしれないけど)。けれど、この物語をそのまんま映像化したからって、さらにワケ分からん感じだなと思いました。頭よくないから、ホントのことは分からないけど、この物語の原作は文章の中にいっぱいいっぱい謎かけが隠れてるんだと思ってます。大きな搾取構造がどのようなカラクリで人々を騙しているのかってことを、いくつかの職種の灰色の人たちの登場で説明している感じもしました。喋るおもちゃのくだりなんかリアル過ぎてゾッとした程です。だから、その謎について解釈できていないと、ただ文章にある通りに映像化したって、なんにも理解できないんじゃないかなと・・・それに、自分が原作読んで強く印象に残した花咲く振り子の場面とラストの列車の場面、この映画で観た記憶がない(あったのかもしれないけど、映像として見た記憶が残ってないんです)。単に意味もなく映像化するにしても、こういうのこそCGが発達した今の時代に映像化をチャレンジして欲しいです。ふと思ったけれど、『モモ』をカーペンター作品の『ゼイリブ』テイスト交えてアレンジしたらスゴく分かりやすい映画が出来たりして(笑) [ビデオ(字幕)] 3点(2011-07-08 18:08:13)(良:1票) |
374. 知らなすぎた男
TSUTAYAで発掘良品コーナーにあったので観てみました。ものすごくつまらなかったです。子供と一緒に観る為、吹き替えで観ましたが、吹き替えわざとらしいし、こういうのは英語そのものの持ち味も影響するんでしょうかね。そもそもギャグなんかは日本語で訳出来ないものもありますし。ジム・キャリーの『ライアー ライアー』なんかは吹き替えでも家族で大爆笑できたんですけど・・・。この作品は子供さえもシラケていました。 [DVD(吹替)] 2点(2011-07-07 19:48:36) |
375. unknown アンノウン(2006)
《ネタバレ》 6点か迷ったけれど、5点で。アイディア悪くないと思うし、ラストも「ほう!」と思ったけど、そろいもそろってみんな記憶喪失っていうのが、なかなかリアルには受け止めにくいです。しかもその原因がガスですか? それに、短期間で記憶がよみがえるけど「ああ、いったいダレが先に思い出しちゃうんだ?! あいつが先に思い出したらヤバいよ!」みたいなスリルがない。ただ、謎を解き明かされて「そうだったんですか」と思うだけ。勿体ない作りです。 [DVD(吹替)] 5点(2011-07-05 20:23:33) |
376. もののけ姫
《ネタバレ》 神妙に葛藤してるっぽく説教くさくてハナにつく。手の痣が消えないラストとか、映画版『バトル・ロワイヤル』で主人公がラストにナイフを手にするのと同じシチュエーション。「100パーセントよい子ちゃんにはなれませぬ、それでは生きていけませぬ」っていう、そういうことをウダウダ抜かして神妙ぶるのって、うさんくさぁ~~~~いっ!! まるでサラダを食べながら「植物にだって命はあるんだよね、食べちゃってゴメンね」とか言ってるヤツを見てる気分。バカみたい。 [映画館(邦画)] 4点(2011-07-04 00:36:52)(笑:1票) |
377. ドリームキャッチャー
《ネタバレ》 命をかけても爪楊枝が欲しいのか? っていう突っ込みどころを除けば、宇宙人が出てくるところまでは好きです。記憶違いかもしれないが、吹き替えだと「イースター・ゲイ」の謎はなくなってしまっていたような気がする。他人の頭を覗くとか、頭を乗っ取られるとか、パソコンやインターネット当たり前の時代だとハッカーの暗喩として観られるネタなはずなのに、こんなにスリルがなくて共感も出来ない演出はどういうものだろう。分裂する人格表現はなんだか失笑ものだし、記憶倉庫(パソコンのファイル置き場の暗喩?)とそこに侵入して追っかけてくる宇宙人(ハッカーの追撃の暗喩?)もお粗末で「これギャグ?」と観る姿勢に戸惑う。それに木の実を食べただけで惨事が展開されたのに、ラストはあんなもんで本当に大丈夫なんだろうか。 [DVD(吹替)] 5点(2011-07-04 00:10:10) |
378. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 この計画を実際に遂行したら、目的達成へ向けてうまくいくわけがない。シナリオライターは登場人物を好き勝手に動かせるが、現実の人間は誰かの計画したシナリオ通りに動いてくれはしない。不慮のアクシデントだって考えとかなきゃいけない。こんなことされて怒りまくらない兄なら、そもそもこんな計画に陥れる必要のある人間にはならないのではないかと思ったりもする。映画で、(やらせの)どっきりカメラを制作する意味が分からない。気が抜けるオチで面白くも何ともない。 [映画館(字幕)] 1点(2011-07-03 23:17:06)(良:1票) |
379. タイムマシン(2002)
《ネタバレ》 原作を読んだことなかったので、かなり楽しめました。月が割れてしまうシーンは夢に見そうです。地底人の出現もビックリでした。前半は軽快なテンポで進んでいくので、80万年後に行ってから、けっこうダラダラしたムードも感じはしましたが、好きな作品です。ただ、自分の場合、好きになった作品は何度も観たりするのですが、この作品は中だるみに付き合うのがかったるくて何度も観る気になれません。ガイ・ピアースは前半の雰囲気には高貴でシャレたムードで合ってると思いますが、80万年後を舞台にしたとたん、なんとなく存在感が物足りない感じに思えてしまいます。ボディビルに打ち込んで優勝もした経歴だそうですが、そのわりになんだか僕の目には貧相で頼りなさそうなイメージに見えてしまいます。かわりに理知的というふうにも見えてこない(タイムマシンを作り出したというのに)。80万年後は図書館のガイドさんに存在感と頼もしさを持っていかれた感じがします。そんな彼が最後に対峙するジェレミー・アイアンズの安っぽすぎるメイクも、萎えてしまうところです。とてもノスタルジックかつワクワクする映像も多々あるのに、とても勿体ない。ラストの風景も余韻があって印象的だし、部分部分はスゴく良い感じだと思ってます。本当に勿体ない。 [映画館(字幕)] 8点(2011-07-03 22:54:54) |
380. グリーンフィンガーズ
《ネタバレ》 7点にはしたけれど、ちょっとどうしても気になって納得できないことがあります。映画の始まりに「これは本当にあった物語である」と日本語字幕が出ます。けれど原文は「This story is inspired by actual events」です。英語は得意じゃないけれど、この日本語字幕は少々乱暴なのではと思い、見終わった後にDVDに収録された「プロダクションノート」というのを覗いてみると・・・・「プロデューサーがニューヨーク・タイムズの記事『英国でベルフラワーを育てる自由』を読み、イギリスで囚人達がガーデニングをしていることを知った。そして、脚本・監督のジョエル・ハーシュマンは、美しく繊細な一輪の花と、無骨な男という、対照的な二つのイメージをモチーフに、この笑いと感動に溢れた、救いと再生のヒューマン・ドラマを作り上げた」とありました。結局、ほとんど作り話なんじゃないですか??? 最後の最後に出る字幕とかホントなんですか??? もう、どこまで信じたらいいのか分かんないんですけど・・・もうさ『一杯のかけそば』的なことだけはしないでいただきたいです。うまく作った作り話で構わないのに、「実は実話じゃないんです」みたいなシャレにもならんことがあると後味悪くなっちゃいますけど。そこんとこハッキリしないから目をつぶって「最初から作り話」としての7点です。 [DVD(吹替)] 7点(2011-07-03 01:34:08)(良:1票) |