21. ロックアップ(1989)
作品としては結構雑なつくりで、何でもありに仕上がっている感じがしないでもないが、一定ラインのレベルには達していると思う。あまりアクションはしていなくとも、ゴツゴツした内容は、やっぱりスタローンらしい映画だ。「ここではもたもたしていると、ファーストベースに着く前にアウトになるぜ」と言うセリフが妙に可笑しかった。 6点(2002-12-20 18:42:45) |
22. ルーカスの初恋メモリー
よくある青春もので、いたって凡庸な出来なのだが、ノスタルジックなつくりが懐かしさを感じさせる。ラストをああいう方向にもっていかれたのはちょっと残念だが、全体の印象としては概ね良好。本作が映画デビューとなった初々しいウィノナ・ライダーも見れるし、決して損はしない1本だ。 7点(2002-12-20 18:41:39) |
23. 17/セブンティーン
言葉で表現するのは難しいのだが、とても魅力的な作品に感じた。ノスタルジーに溢れていて、妙に切なくなる。世の中の汚い部分を徐々に知り、戸惑いながらも与えられた状況と向き合う少年カーチィ。崇拝していたビリーの華やかな生活も、実は見せ掛けに過ぎなかった。憧れが朽ちた現実に変わるときの寂しさが、少年を大人にさせる。そして、アメリカは移民である彼にとって、劣等感を感じる場所でもあった。だから、彼は嘘をついた。そう、アメリカが彼に嘘をつかせたのだ。そう考えると、原題の巧さが分かる。 8点(2002-12-20 18:37:02)(良:1票) |
24. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
自分の中でのSWシリーズのワースト1は今のところこれ。あらゆる面において酷い。なるほど、冒頭の追跡劇やジェダイの一大バトル等、見せ場は多い。だが、どれもみな軽薄。どのシーンも、熱くなれるものがまるでない。見せ場は多ければいいというものではないだろう。何人かの方がすでに指摘されているが、アナキンとドゥークー伯爵の対決にしたって、EP1のクワイ・ガン&オビ・ワンとダース・モールとの対決と比べても、迫力、緊迫感がまるでない。そんな中身のない見せ場の中でも、一番白けたのがヨーダがライトセーバーを手に闘うシーンだ。いくらなんでもこれはないんじゃないの?今まで持っていたヨーダのイメージが完全に壊された。ルーカスも観客に媚を売るようになるようでは終りだ。このバトル・シーンのおかげで『SWシリーズ』そのものが無茶苦茶になってしまった。前作で大バッシングを受けたジャージャー・ビンクスの出番がほとんどなかった理由もわかる気がする。それから、クリステンセンとポートマンの恋愛描写の下手なこと。さらっと流してしまえばよいのに、余分に陳腐なロマンス・シ-ンを入れることで、作品自体がだれてしまった。そうそう、そのポートマンだが、この映画に限って(そう願いたい)は本当に大根だった。今まで下手だと思ったことはなかっただけに、正直びっくりした。一見凄い(でもないか)だけで、内容のないシーンを信じられないくらいに下手な編集(ルーカス、何故にあそこまで細切れにしたのか?)で繋いだEP2。果たしてEP3はどうなるのだろうか、期待はしない方が良さそうだ。 4点(2002-12-18 18:47:40)(良:1票) |
25. 刑事ジョン・ブック/目撃者
あまりにも過大評価されている作品のように感じる。1人の刑事がことの真相を知ってしまった為に狙われるという、土台となるストーリーが大して面白くもないのにのにも拘らず、巧妙なトリックが仕掛けてあるわけでもないし、謎解きもない。そこにアーミッシュという味付けをしただけだ。するとどうなるか?腐った魚はどんな味付けをしてもまずいとだけ言っておこう。 4点(2002-12-18 18:42:42) |
26. シビル・アクション
実話を元に…なるほどね、確かに地味だわ。“駆け引きの面白い法廷物”だと思って観たら、肩透かしを食らった。そういう意味では少しがっかりしたのだが、別に観て損をしたとは思わなかった。地味は地味なりによく出来ていて、まずまず楽しめる作品だったから。環境汚染に対する民事訴訟というテーマは普遍的だが、先行きが大変興味深くもある。あまり大きな動きもなく進展していくのに、退屈せずに観れたのは、それが要因だろう。ただし、一部で聞いていた“感動の実話”というのは、どうかなと思った。はっきり言って、全く感動できる作品ではなかったから。それは、主人公があまりにも身勝手であることに起因している。そりゃ、私財を投げ出してまで闘うのは立派だ。だが、仲間をも巻き込むとなると、もはや立派とは言えまい。これは暴走と言う。何事もバランスが大事と言う常識が、この主人公には欠けていたようだ。 6点(2002-12-18 18:41:41) |
27. アメリカン・スウィートハート
意外と面白い。ロマコメとしてではなく少しシニカルなコメディとして。映画業界を皮肉った裏ネタが楽しい。途中から、ジュリア・ロバーツとジョン・キューザックの恋愛なんてどうでもよくなったりする。そんなユーモラスでちょっぴりブラックな要素のある映画を、約1名を除いたキャストがきっちり盛り上げている。まずビリー・クリスタル、こういう役ではいい味を出してる。結構姑息な役だが、憎めない。この映画では彼には相当笑わせてもらった。それから、キャサリン・ぜータ・ジョーンズ。世間の持つ自身のイメージ:ゴーマンな女性を堂々と映画の中で演じてみせた根性、ご立派。逆に好感度が上がった。ジョン・キューザックはいつもどおり確実な感じで、悪くない。そして、アンサンブル出演陣の中でただ1人浮いていたのは、はい、あなたです、ジュリア・ロバーツ。『オーシャンズ11』に引き続き、またまた映画の質を下げてくれた。 7点(2002-12-18 18:39:56) |
28. ニキータ
ヒロインに全く魅力が感じられなかった。アンヌ・パリロー、あのルックスじゃ無理だ。この映画はそれに尽きる。 3点(2002-12-18 18:37:56) |
29. スモール・ソルジャーズ
何となく観たのだが面白かった。フィギュアが人を殺しそうな勢いで闘っているのに爆笑。だが、娯楽作にとどまらず、ところどころにブラック・ユーモアを感じさせるちょっぴり毒のある作品でもある。ただ、それがさほど痛切には伝わってこなかったから、大して効果的ではなかったとは思う。むしろストレートにつくったほうが良かったのかもしれない。 7点(2002-12-18 18:37:21) |
30. オーシャンズ11
ソダ―バーグが以前撮ったクライムものの『アウト・オブ・サイト』が好きな作品なので期待して観たら、失望させられた。人数が多いのは別に構わないのだが、オーシャンのチームの11人にスペシャリティが感じられる人間がほとんどいないのは問題だ。こいつじゃなきゃいけないんだと思えないどころか、誰でもいいんじゃないのかとさえ思ってしまう。やはり映像と音楽はかっこよかったのだが、ラストの一番映像的にクールだった噴水で11人が散っていくシーンで、「こんな人いたっけ?」と思わされ、改めて上記のことを再認識させられたのは皮肉だった。無駄の多いキャストの中で、ジュリア・ロバーツのパートが最悪だったことを最後に付け加えておく。 4点(2002-12-18 18:36:36) |
31. 青春の輝き
佳作グループに入る作品。ちょっぴりほろ苦い青春ドラマ。シンプルな構成だが、少しも娯楽性には走らずに、真面目に人種差別を扱っている。前半と後半の仲間の態度の変わりようが心に痛い。だが、一方的に主演のブレンダン・フレイザーに同情させられるだけでなく、マット・デイモンや、ランダル・バティンコフの気持ちも分かる。それだけに観ていて辛い。それにしても、的外れな邦題をつけた配給会社には腹が立つ。 7点(2002-12-18 18:35:37)(良:1票) |
32. パトリオット・ゲーム
ありふれたストーリーの映画。極々凡庸。それでいて、主演が本人に魅力がなく、全ては脚本次第というハリソン・フォードなのだから、ちっとも面白くない。敵役のテロリストも、行動が行き当たりばったりで、小物に見える。加えてアクション・シーンもキレが悪く、全く印象に残らない。 4点(2002-12-18 18:34:43) |
33. トレーニング デイ
もの凄く緊迫感がある。観終わった後、ぐったりしてしまった程だ。でもこれ、実はたった1日の出来事。その中で、絶え間なくイーサン・ホーク演じる新米刑事に試練が降りかかり、こんなにも1日は長いのか、と思わされた。切れ目なくつくっているという点では、全く退屈させない映画である。ストーリーに面白みがあるわけではないのだが、とにかく濃い。賞レースを賑わせたキャストもとても良かった。中でも、この映画の1番のポイントはホークだと思う。アカデミー主演男優賞を受賞したデンゼル・ワシントンも、単なる悪役ではなく、“カリスマ”のある悪役という難しい役どころを良く演じていたのだが、それでもワシントンはホークに喰われていた感がある。ホークは勤務初日の初々しさ、緊張感から精悍さまでを正義感溢れる演技で見事に体現していた。出演時間はホークの方が多いのにも拘らず、年功序列でワシントンが主演、ホークが助演ということにされたのだろうが、ホークの方がワシントンよりもアカデミー主演男優賞に相応しかったのではないだろうか。最後に、気になった点を一つ。ワシントンがどのように良い刑事から悪い刑事に変わっていったのか、という所がまるで分からないことだ。それどころか、かっては良い刑事だったという事実すら感じられず、昔の話と噛み合っていない。どこかに善の心が残っている部分―“狼になる前の心”を入れた方が、ワシントンが演じた刑事に奥行きを持たせられたのではないだろうか。 7点(2002-12-18 18:33:46) |
34. いとこのビニー
法廷コメディものでは『ライアーライアー』の方が好きだが、この映画はこの映画で普通に面白い。まずまず笑える。 7点(2002-12-18 18:31:36) |
35. オンリー・ユー(1994)
とっても洒落ていて素敵な作品。ストーリーも面白いのだが、それ以上に映像が良い。景色も色使いもとっても綺麗で、この映画を観て、イタリアに行きたくなった。そして、何と言っても1番のポイントはマリサ・トメイ。表情が豊かで、とってもとっても魅力的。ロマコメに向いている女優さんだと思った。お相手のロバート・ダウニーjr.も純な男を自然体で演じていて憎めない。ロマンティックな物語をしっとりと締める『Once In a Lifetime』やフルートの音色が綺麗なメイン・タイトル等、サントラもお勧め。 7点(2002-12-18 18:30:58)(良:1票) |
36. 忘れられない人
純粋だからいいとか、そういう問題ではない。ストーカーはストーカー。「何度もこっそり忍び込んで寝顔を見ていた」なんて言われたら、普通は引く筈。ヒロインは引かなかったけど、自分はここでかなり引いた。この映画についてはこれ以上深い感想はなので、それ位しか書くことはないが、兎に角ベタで、見る際は胸やけに注意が必要な映画とだけ言っておこう。 3点(2002-12-18 18:29:05) |
37. スリーパーズ
どうしてこれだけのキャストが揃ったのか不思議だ。極々普通の出来だと思う。 5点(2002-12-14 20:10:59) |
38. オースティン・パワーズ:デラックス
最悪。観なけりゃ良かった。下品でつまらないギャグの連発にうんざりさせられた。 1点(2002-12-14 20:07:04) |
39. ロッキー
【ジブラルタの星】さんのコメントの通りだと思う。作品としてはちっとも面白くない。ストーリーが単調で、恋愛描写も陳腐、その上見せ場もなし。 3点(2002-12-14 20:04:37) |
40. 鬼教師ミセス・ティングル
スケールの小さな作品だが、意外と楽しむことが出来た。マリサ・カフランが『エクソシスト』の真似をするシーンがかなり笑える。ヘレン・ミレンの怪演も凄まじかった。ラストにもう一工夫あれば尚良かったのだが。 6点(2002-12-14 20:00:39)(笑:1票) |