21. 少年時代(1990)
よい音楽にのっかっただけのうすっぺらい話としか思えませんでした。 [ビデオ(邦画)] 4点(2011-08-14 21:18:52) |
22. プリティ・リーグ
好きな監督だしキャストなんだけど、何の意外性もなく退屈したことしか覚えてません。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-08 22:03:06) |
23. リトル・ヴォイス
【かーすけ】さんにはドンピシャのツボだったみたい(【かーすけ】さん、今どうしてはるの~?)ですが、私は「痛かった」「いたたまれなかった」ですわ~。なので、実は2004年頃に初めて見たとき途中で挫折。次に、昨年CSを録画して見始めたのですが、また途中で挫折。今回、3回目の鑑賞でやっと最後まで見終えてのレビューです。いたたまれなさの原因は絶賛する人も多いキャスティングそれぞれに微妙に感じてしまう「違和感」だったかも。見終わってしまえば「これもありか~」と思いましたが、私が演出するなら(図々しくてごめんなさい)、マイケル・ケインはもっと情けなく、ブレンダ・ブレッシンはもう少しかわいく、LVとユアンはもっとさらに素朴なキャラに演出するがなあ、と思ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-07 10:49:25) |
24. 12人の優しい日本人
これは『十二人の怒れる・・』とはまったく別物。同列に比較して論ずることはまったく意味がないと思います。パロディーとは言わば「からかい」なんですから。同列に論じたら、本家に対しても失礼。とはいえこの国にはいまだ確立した解釈はないので、みんながそれぞれ勝手に思い込んでますね。誰か何とかしてほしいもんです。まとにかく、これはコメディの一作品。アハアハと笑いつつ、最後は鮮やかなオチにうなる。完璧! 蛇足ですが、そもそも日本の陪審員制度、という設定からすでに「ギャグ」(将来はこれがギャグとして通じなくなると思うとそこは残念)。だから(解説するのもおこがましいが)本作はトボケた味が身上です。本家のようなシリアスさ、重厚さとは無縁。三谷氏のセンスのよさは、元ネタの重々しさを逆転して、ここまで軽い笑いに持っていき、しかも多かれ少なかれ誰にも「日本人てこうだよなあ」と思い及ばせたこと。また本作は「舞台としてはよくても映画としてちょっと」という声もわかるけれど、中原監督はかなりがんばったと思います。キャスティングもよかったしね。 [ビデオ(邦画)] 9点(2011-08-07 10:34:38) |
25. マディソン郡の橋
こういうイケてない恋愛を描いたものを、私は恋愛映画とは認めません。元々が反モラルなんだし、ほんの短い期間のお話なんだから、最高級の演技、演出でなかったら、観客を納得させることはできないでしょうに、どうも安易に作った気配が濃厚です。シワだらけのラブシーンがわるいんじゃないんですよ、恋愛のパッションを表現するなら、その人のシワも含めて、もう全身が、全存在がいとおしくてたまらない、ということが伝わってくるようでなくちゃ、ダメです。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-06-29 00:58:36) |
26. 黙秘
女優陣の演技がそれぞれ白熱で、それが何よりすごい作品でした。主演の2人だけでなく、キャシー・ベイツが仕えていた奥様もね。それと、CGを使うことにちゃんと必然性のある画像を見て、CGを使うのもわるくないもんだ、と思えた、私にとっては初めての作品でした。但し、あとでビデオで見直したとき、このシーンは残念ながらショボかったー。これを見て、ロードショーで見た人との評価はかなり分かれるだろうなと思っていました。やっぱりね。 [映画館(字幕)] 9点(2011-06-07 21:58:25) |
27. すべてをあなたに
佳作でしたね。トム・ハンクスファンとしては、裏切られなかったな、という感想。どうしてもまた見たい!というタイプではないけど、偶然TVでやってると知ったら、すかさず見るだろうなあ、そういう映画。シャーリーズ・セロンがかわいかったしね。そこももう一度見たいなあ。それにしても、こういうわけわからん邦題は、ほんっとにもうやめてほしーい! [ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-07 20:11:49) |
28. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 (書き直しました)ずるっこいシナリオと演出だなあ(笑)。何か書こうとすると、全部「ネタばれ」につながってしまうし。たまたまWOWOWで再放送してたのを、あまり気をいれずにボンヤリ再見してたら、自分的には「新しい発見」がありました。登場人物が全員、一人の役者に花を持たせるための「コマ」みたくなってしまってるのはつまんないなあ、と。なんで、最初に見たときよりマイナス1点にしました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-07 20:09:11) |
29. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 何がいいって、登場人物の造形がすばらしい。血肉の通った人間のにおいがします。不倫相手のあの奥さんさえね。監督の、人間に対する愛を感じます。ペッキーが自立したミューズであるとこもいいなあ。ところで、最後のシーン、あれは旅立ちだったんですね。私は違うと思っていました。ボカしていると。でも「もしや」とムスコに本日あえて尋ねてみたところ、「今まで何見てたの?」と呆れられてしまいました(笑)。ま、いいや。映画には色んな見方がありますよね。ヘヘ。 [映画館(字幕)] 10点(2011-06-05 19:33:42) |
30. リトルマン・テイト
レンタルショップに並び始めた当時、仕事仲間から勧められて見た。ジョディ・フォスターが初監督作品として天才ゆえの悩みを描きたかったのは、自分がその孤独感を切実に感じてきたからなんだろうなあ・・ということはよくわかる出来栄えだった。だが、天才ではない私は共感にまでは至らなかった。ま、それは当然として、けっこうKYなとこもあった彼女が、この映画の何に感動して私に勧めたのかは、いまだにナゾのままだ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-06-05 18:38:57) |
31. メリーに首ったけ
私は大好きですが、レビューを読んで大笑い。この映画以上に、笑わせていただきました。 そりゃ、たとえばキャメロンがドサクサで髪をおったてることになった整髪剤が何なのか知ったら、ふつうにお上品な人なら「ゆるせない!」となっても、ムリもないですねー。 でも、すべてはキャメロンのすがすがしいキャラのせいで、これはきわどいところで、成功していると思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-05-29 22:48:36) |
32. シャイン
実のところ、この作品はいつも涙なくしては見られません。 あそこまでの抑圧を受けたわけではないけれど、私自身が親の望むコースに抗えなかった一人なので、他人ごととして受けとめられないのです。 しかも、私の涙をさらにしぼるのは、監督が、泣かせよう、という作り方をしていないから。父親の描き方があざとくなくて、父のほうもいっぱいいっぱいだったのがよくわかる。 その悲劇性も心にしみます。 でも、いくら愛情から出発したことでも、個人の人生を抑圧しちゃいけない。 そちらのメッセージのほうが上回っている。 だから、その人間理解の深さ、監督が人間に寄せる愛の深さに、余計に泣けるのです。 このストーリーを、芸術家の特異な人生、と読む人も多いかもしれないし、それも間違いではないと思いますが、普遍性をも描ききれたからこその、名作だと思います。 過去を浄化する力も持っている音楽の力にも感動しますが、それ以上に、後半、運命的に出会ったパートナーと交わす、シンプルで豊かな愛情表現に心打たれました。 [ビデオ(字幕)] 10点(2011-01-12 00:26:51)(良:1票) |
33. 恋はデジャ・ブ
ビル・マーレイ好きのムスコが見てたので一緒に見たら、あらまこれはいいじゃありませんか! 相変わらず脱力系演技ではピカイチのビル・マーレイですが、これが最高傑作かも。モグラが春の到来を占うという妙なホノボノ感や、説教くさくないところがホントいいです。ちなみに、私はタイトル嫌いじゃないです。これに、壮大なタイトルをつけられても、ちと困ります(笑)。 [DVD(字幕)] 8点(2010-12-27 21:41:22) |
34. 失楽園
渡辺淳一はたとえばアメリカだったらフェミニストに暗殺されてるんじゃないかと思うし(某知人の指摘の受け売りですが)、それでも全く同情に値しないと思うくらいだけど、ここまで表層的な感想が多いと、少しは肩をもってあげたくなる私。原作者と監督の女性観には賛同できないが、描こうとしている(のかもしれない)生というものの無常感には、賛同。 [映画館(邦画)] 5点(2010-12-27 21:08:32)(良:1票) |
35. ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由(わけ)
ファッションをはじめとして、細かいディテールに、見どころがたくさん! ラブコメの定石を踏んでいる上に、新しさもあって、特に前半がGOOD。冒頭シーンがまず、TVドラマには出てきにくいシチュエーションだから、「これは映画だゾー」という主張をしてるようで、なかなか痛快。しかも、女の子からはちょっと言いづらいことをキッパリ言ってるから、ここでジェニファーは女性ファンをググッとつかんだよね、きっと。そして、友達の結婚パーティーのシーンも面白い。こういう場面に身を置いたときの微妙な心理も、かわいく表現されています。若い女の子だったら、この映画を見たらもう絶対に好きになるんでは?と思うなあ・・。但し、ラストは納得いかない。だからここはちょっと減点の6点としました。(→7点に変更しました。2010/12/8)とにかくオシャレで楽しい! ここを見てね。(登場する男たちは、まあふつうでしょ。可もなく不可もなく。ケビンも、どうぞあれでひっこんでてください。ここを読んでる殿方たちは、間違っても、イケスカナイあの男にも、一縷の望みはあるだろう、なんて思わないように。) [ビデオ(字幕)] 7点(2010-12-08 13:13:16) |
36. ビジター/欲望の死角
《ネタバレ》 テレビ放映で見たので、詳しく覚えているわけじゃないんです。ごめんなさい。だけど、「ブルースチール」の犯人と「ゆりかごを揺らす手」の犯人が(この人たちのコワサ、どちらもハンパじゃなかった!)、今度は襲われる側の役、というのがどうも信じられなくて( ̄◇ ̄;、もしかしたら、どこかで本性を現して、逆に襲ったりするんじゃなかろうか、と気がきでなくて、素直に楽しめなかったような・・・。ま、そういう意外性も味わえる作品ではあります。未見の人は、こっちを見てから両作を見ては?と思いますが、この映画を探すのは至難の業かもしれませんね。 [地上波(字幕)] 6点(2010-12-08 12:59:28) |
37. マイ・ガール
《ネタバレ》 「死」をモチーフにしている(そもそもお父さんは葬儀屋さん!)のに、独特の明るさがあるのは、登場人物がみんなチャーミングで、「今」を大切に生きているからかな。衝撃的な事件が起こり、少女は混乱していく。でも描き方が温かいから、悲しみさえも浄化していく。未来に対してポジティブになれる。みんな演技がとてもナチュラルで、アンサンブルがよかったですね。ダン・エイクロイド、ジェイミー・リー・カーチスは2人とも好きな俳優ですが、彼らの出演作の中では本作が私にとってのベスト。実は先生役でグリフィン・ダンが出ていたりとか、とっても凝ったキャスティングでした。ベーダを演じたアンナ・クラムスキー、今はどうしているのでしょうか? ステキな女優さんになってる? あるいは、何かまったく違うアーティスティックな仕事をしてるかもしれないなあ、なんて勝手に想像しています。 [ビデオ(字幕)] 10点(2010-10-24 23:39:33) |
38. 死の棘
夫に対する妻の業の激しさに、たじろぐ人は多いでしょうけれど、人の心の中には、多かれ少なかれこういうものの片鱗はあるはず。そのデフォルメとして見てみれば、決して極端な話とばかりは思えない。哀れでもあり、滑稽でもあり、戦慄でもあり、まあつまりとても映画的なのかもしれないなあ、と思うわけです。岸部と松坂は、それぞれなかなか的確な演技。どんな感想を持っているのかは知りませんが、21歳の息子もこの映画をある意味、評価しているようです。友達とたまたま本作の話になり、彼が「あーそれ見た」と言ったところ、その友曰く「お前ほんとに何でも見るんだなあ」と驚いていたとか。確かに若者が好む作品とは到底思えませんが、まあ雑食よろしく何でも見ることは、わるいことじゃないでしょ。 [ビデオ(邦画)] 8点(2010-10-20 19:13:55)(良:2票) |
39. 彼女を見ればわかること
こういう、「映画でなければ表現できない世界」をもった作品はいいですね。 「映像へのこだわり」は近年、CGとか特殊メイクとかそういうほうばかりへ行ってしまって、こういうアナログ的世界が忘れられすぎてると思う。 良心的な供給側の人たちにもそういう思いはあるのだろう。 多くの女優がこの映画に出たがったということ、また実際にゴージャスな出演陣であることが、そのことを裏付けている。 内容はほのぼのしたものもありはしたけれど、ヒリヒリとしたものが多かった。 でも、多くの女優の「映画づくり」に賭ける意欲が伝わってきて、そのことに心がなごんだ。 [映画館(字幕)] 9点(2010-10-20 19:03:55)(良:2票) |
40. グリーンマイル
私は皆さんがこの映画の弱点として挙げている所が気にならない・・どころか、そこが私の気に入っているとこなんだけど・・だったりします。最初の書き込みで「9、5点」とした気持は今もかわらないので、10点に書き換えます。但し、私が一番気に入っているシーンは、トムが個室でホッとした表情を浮かべてたとこだったりするので、私のレビューはこの映画を見るのについては、何の役にもたたないかとは思います。あしからず。(あ、あとね、このことにはっきり言い及んでいる人がほとんどいないのはなぜかなあと思うんですがね、気とか超能力を信じているかどうかでも、実はこの映画への評価は分かれると思うんですよ。わたし? 人からはそういうタイプに見られないんですが、信じていますとも。) [ビデオ(字幕)] 10点(2010-10-20 19:03:01)(良:2票) |