21. 奇人たちの晩餐会
《ネタバレ》 職人芸的喜劇の傑作。 彼女が事故って・・・という流れは勝手ですが。 [DVD(吹替)] 9点(2007-07-17 08:29:15) |
22. ミラーズ・クロッシング
《ネタバレ》 昔、ながら観していたせいで筋を把握できないままに終わらせてしまっていた。 改めて観てみたのですが、えらく込み入った内容ですね。 でも、素晴らしい。 唯一、不可解なのが、やはりあの時バーニーの死を確認しなかったことぐらい。 主人公の真意が明かされないことが多いので、解釈の仕方は多様になってしまう作品。 個人的には、主人公・トムはその都度、都合よく立ち回っていただけだと思う。ラスト、レオの去っていく姿を見つめる彼は、いい加減に行動したために失ったあれこれのことを省みているのでしょう。 私生活はふしだらだけど、ヤクザやらすと一級品ってキャラ設定なのかしら。 [DVD(吹替)] 9点(2007-07-16 20:39:43) |
23. ブロードウェイと銃弾
《ネタバレ》 傑作ですが・・・ ラスト、彼女とよりを戻す流れを一考願いたい。 あれでは、愛に逃げただけに映ってしまう。 それもアイロニーだと捉えても、彼女側によりを戻す理由がないのは痛い。 [DVD(吹替)] 9点(2007-06-25 16:39:26) |
24. デーヴ
スマートにまとめられた職人芸的傑作コメディ。 ただ、辞めさせられていた副大統領がいい人だった時点で、それなりに先が見えてしまう。展開自体の意外性がないのは味気ないけどね。 [DVD(吹替)] 9点(2007-06-14 23:33:01) |
25. トゥルーマン・ショー
「生きることは欲すること」 こんなにもわかり易くシチュエーションものだと提示している作品なのに、設定に対して変にリアリズムを求める人が多いんですね。 何故なのでしょうか? [DVD(吹替)] 9点(2007-03-31 19:11:20)(良:3票) |
26. 12モンキーズ
この内容で恋愛要素を入れるのには無理があるでしょう。いかにもハリウッド的。 [DVD(吹替)] 9点(2007-03-26 12:56:42) |
27. バウンス ko GALS
日本にもこんな素晴らしい群像劇があるんです。 タイトルや援交という題材によって、かなり客を敬遠させてしまっているのが勿体ない。 これを観て佐藤仁美って綺麗で上手い子がいるもんだなと認識したんだけど、今は目立った活躍をしてないですね。残念。 [ビデオ(邦画)] 9点(2007-03-23 11:55:52)(良:1票) |
28. ウォレスとグルミット、危機一髪!
素晴らしき哉、漫画映画。 ただ、趣味が合わないということでシラッとロマンスを終わらせてしまうのには芸を感じられなかったかな。 [DVD(吹替)] 9点(2007-03-22 13:57:58) |
29. 機動警察パトレイバー2 the Movie
押井守という唯一無二の才能が遺憾なく発揮された傑作。 ただシリーズものの一環として製作しなければならなかったために、メインストーリーとは無関係な人物たちを前後にくっつけているという残念。故にマイナス1点。 また、あまりにも率直に啓蒙されて、安易に改憲すべきだなんていう人が出そうで怖い。 [ビデオ(邦画)] 9点(2007-03-20 05:50:51) |
30. セブン
難を言えば、犯人探しをメインとする話ではないのだけれど、図書館周りでちょこちょこしているだけで犯人に辿り着いてしまうのはやはり安易すぎるような。 しかし、穿った見方をすれば、それすらも犯人の策ということも・・・。 他愛無い犯人に見せ掛けることや、あの時ブラット・ピット演じる刑事を殺せるのに殺さなかったこと(これは副産物でしょうが)は、確実に最後の彼の行動を誘発させる一因になっているでしょうからね。 やっぱ傑作だわ。 [DVD(吹替)] 9点(2007-03-04 16:59:00) |
31. 日の名残り
《ネタバレ》 結局失恋もすんなりと受け入れ、執事の職へと戻っていく顛末故に難解と捉えられてしまうのかもしれない。 劇的なドラマを期待しても現実では早々そんなものは起こらないし、自らそういう行動をとるのも難しい。 彼にとってはかつての同僚に声を掛けるのが精一杯。彼女の幸せを省みずにドラマを求めるなんて彼にとっては堪えられない愚行。 現実はどんな感情も後悔も飲み込みながら、続く。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-27 16:57:23)(良:1票) |
32. 母の眠り
《ネタバレ》 親が子に果たすべき責任はあるにしても、子が親に果たすべき責任はないと思う。 老後、病身の世話や介護を期待して子を産んだりするのは無責任極まる。 社会が便宜上提供した「家族」という幸せの観念を鵜呑みにしていた典型的一家に降り掛かるその実態。本作では明らかに子に任せて逃げっぱなしの父親が元凶。家族を持つ覚悟を全くしてなかった人ですね。日本人の父親には山といそう。 結局父親は逃げ切っちゃった感じの扱いなので墓前で「愛してた」て言われてもね・・・。 まあ、こういうことがあると記憶という情念は意外なほど自分の骨身となっているのに気付くもんです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-11-30 00:03:23) |
33. インサイダー
《ネタバレ》 構成はしっかりと施されており、その展開も面白い。 ただ、ワイガイドの扱いがどうにも釈然としない。 彼の動機がないままに進むからだ。 ワイガイドのにわかな正義感とバーグマンの巧みな誘導で事が進んだという線でみせていれば問題なかったと思う。 それに、そもそもこれはバーグマンの物語だ。 ワイガイドをラッセル・クロウなんてメジャーな役者に振るべきではないし、あそこまでクローズアップすべきではない。 あくまで巻き込まれた軽率な告発者としての存在でよかったのでは。 実話ものとしての配慮なのかな? [ビデオ(字幕)] 8点(2007-11-09 07:39:54) |
34. レオン(1994)
初見の時は好きな材料が揃っているのに何故だかピンと来なかった作品。 ロリコンの素養がないからかな、と不思議でしたが、何年かの後観てみるとやはり傑作。 それでも、自分にはロリコンの趣向は全くないんだなと実感させられる。 いくら愛を知らずに育ったからといって、あんなオッサンになるまで生きた野郎が・・・と思ってしまう。 [地上波(吹替)] 8点(2007-10-11 11:32:39) |
35. ルームメイト(1992)
よく出来たサイコ・サスペンス。ラストにテーマが見えてくるものの、中盤に葛藤を盛り込まなければちと退屈。 [地上波(吹替)] 8点(2007-08-22 23:27:47) |
36. フランケンシュタイン(1994)
初めてフランケンシュタインを物語として知った作品。 ホラーなのかと思っていたら童話みたいな内容ですよね。 [地上波(吹替)] 8点(2007-07-18 02:58:30) |
37. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
特に何があるというわけではないが、ジュブナイル要素を多分に含む内容と岩井マジックで好感触。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-07-17 08:35:04) |
38. 羊たちの沈黙
《ネタバレ》 内容的には大したことないとは思うのですが、シーンの作り方、演出の仕方が秀逸なんでしょうね。 「小羊の悲鳴は止んだかい?」のやり取りの後、再び殺人へと向こう姿は今でも鳥肌もの。 [地上波(吹替)] 8点(2007-07-16 06:09:36) |
39. 逃亡者(1993)
オーソドックスな内容。真相がチャチなのと、ドラマが挿入されていないというので多少減点。 作りはしっかりしているのですが、今日日じゃもっと捻ってくれないと満足には至らないでしょうね。 [地上波(吹替)] 8点(2007-07-06 23:10:02) |
40. ファーゴ
コピーだった「人間はおかしくて、哀しい」なんて文句が切なく響く良作。 婦警の存在が唯一の救いですが、個人的にはあれはあれで哀しいものを感じてしまうので、人間の哀しさばかりが募る作品です。 [DVD(吹替)] 8点(2007-06-25 17:58:06) |