21. 続・激突!/カージャック
スピルバーグの劇映画デビュー作。この頃の「激突」や「ジョーズ」「未知との遭遇」と比べると小品の感は否めないものの、ある意味若きスピルバーグの非凡さを最も感じさせる作品。ニューシネマで立ち直ったアメリカ映画界に、そのニューシネマの匂いを残しつつ進化させた本作でデビューした彼が、この作品から30年以上もアメリカ映画の先頭を走り続けている…なんてことを思うと少し感慨深いものがある。久しぶりに見て気づいたけど撮影はあのヴィルモス・ジグモンド、やっぱり良い。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-27 02:35:03) |
22. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 面白いですわコレ。4日前に死んだ女性をモニター越しに見守る主人公にムーディーな曲が被さって、さながらシャーキーズマシーンです。この過去の映像を動かしながら事件を追いかけていくこの秀逸なアイデア!…しかし、あれあれ?後半ありがちなタイムスリップ物へとシフトチェ~ンジ…なぜに?なぜこの設定を最大限生かして最後まで楽しませてくれないの?しかも命を賭した時間旅行は、爆破を防ぐ為でなくモニター越しに恋した女性の命を救うため!何だそれ?爆破に関しても勢いで誤魔化されそうになったけど、彼女の部屋で傷の手当しながら「船に爆弾を仕掛けたぞ」と警察に電話でもすればいいのにねぇ。てな感じの面白いけどもったいない、そんな映画でした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-30 01:13:10)(良:1票) |
23. 大日本人
アリかナシかと問われるなら、アリだと思います。が、人によって好き嫌いは分かれるでしょうね。ドキュメンタリーっぽく話が進むのですが、松本人志の標準語の喋りは関西人からしても違和感アリアリで駄目でした。いっそ監督に徹して違う役者に演じさせればどんな映画になっていたでしょうか?期待と妄想が広がります。 [映画館(邦画)] 6点(2007-08-26 01:58:45) |
24. イエスタデイ(2019)
《ネタバレ》 アイデアは10点満点。観ている間は楽しかったのは事実。 でもですね。。。 結局、神楽曲を携えて主人公はスターダムに駆け上がり、幼馴染の彼女と晴れてめでたくハッピーエンド。 いいのかそれで?それだけで?と疑問は尽きない。 ビートルズが存在しない50年間。ここ大事です。 どんな世の中になってるか?無視するには大きすぎる問題では無いのでしょうか? ビートルズが登場しなかった音楽シーン、だれが埋めたの?? 当時と今とのギャップ、ジュードの名前のところだけ? レノン生きてて嬉しいけど、え?それだけ? 本作に多く登場する作品を手掛けたポールは?ポールはどうしてるの?! 50年前に世界を動かした彼らの曲。主人公が現代に発表したことで変化したのは幼馴染との距離だけに見えるのですが、気のせいでしょうか? 大きなネタを個人の恋愛ドラマに集約すること自体に異議は無いのですが、考えれば考えるほどいろいろと、、。 楽しかったんですけどね。 [映画館(字幕)] 5点(2019-10-28 16:30:46) |
25. 僕は妹に恋をする
《ネタバレ》 主演の二人にアイドルを起用しながらも、至って真面目にじっくりと撮られている作品。好感が持てます。しかし、いかんせん物語が動かない。長回しに次ぐ長回し…。劇場でなければ耐えられないのではないでしょうか。人によって評価が分かれる作品に感じました。 [映画館(邦画)] 5点(2007-10-27 01:03:05) |
26. スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
《ネタバレ》 三池崇と個性的な役者がスキヤキウエスタンというコンセプトで…これは成功が約束されたも当然!と楽しみにしていたのですが。んんん~なんだろう、一言でいうとつまらなかった。アクションにしてもギャグにしても微妙にズレが生じているように感じました。そもそも英語劇ってどうなんだろう?アイデアとしては面白いと思っていたのですが、実際はそれが微妙なズレにつながっていたようにも思います。だってギャグシーンなんて一昔前の正月のかくし芸大会の英語劇を見ているようでしたよ。石橋貴明、ちょいと浮いてました。桃井かおりは跳んだり走ったりせず、悠々と大股で闊歩して欲しかった…グロリア風に。いろいろ不満はありますが、それでもこんな感じの映画を、懲りずにまた撮ってくれ、三池崇! [映画館(邦画)] 5点(2007-09-28 23:49:46) |
27. ニライカナイからの手紙
《ネタバレ》 バレバレのオチを含め欠点だらけの映画ではあるが、役者が良いので最後まで引っ張っていってくれました。竹富の島民の暖かさにはうるっときましたが、ラストの手紙のくだりは流石にクドすぎて早々にネタばれしていることもあり苦笑してしまいました。蒼井優に+1です。 [DVD(邦画)] 5点(2007-09-13 01:56:38) |
28. トランスフォーマー
《ネタバレ》 こんなハナシを大金かけて大真面目に製作するハリウッドって、オトナですねぇ。ストーリーのことをどうこう言うのは野暮ですから、…まぁ良しとしますが、皆さんのご指摘どおりバトルシーンが早い!…早すぎる。シンプルな造型で無い分、どこが頭でどこが腕なのかが遠目で判別しづらいのに、ドッカン、グッシャーンと目まぐるしく動くのでどっちが勝ってるのかどんな攻撃をしてるのかが良く判りません。ロボットは表情が無いので痛みが伝わらないので、やられていても瀕死なのか全然平気なのかも把握出来ないうちに決着がついてしまったって感じです。見せ場のロボット変型シーンもあっというまの早代わりで名人のルービックキューブを見ている様で、味気無かったです。変型ロボット先進国の日本人的には非常に勿体無さを感じてしまいました。 [映画館(字幕)] 5点(2007-08-11 00:57:41) |
29. シュガー&スパイス 風味絶佳
《ネタバレ》 あそこで元カレを部屋に入れちゃいかんだろ、しかも自分の部屋じゃないのに。それにしても夏木マリ…やりすぎ。一人だけアニメキャラみたい。 [DVD(邦画)] 4点(2007-09-13 01:41:05) |
30. どろろ
《ネタバレ》 アクションもそれなりに頑張ってたし、しょぼいと酷評のCGも予算的にはこんなもんで許せてしまえます。出だしの妻夫木クンの百鬼丸もイイ感じ。何よりも原作が原作なので、それなりに撮っていればそれなりに面白い映画にまとめられたはずなのに…残念です。興行的な理由で柴咲コウ投入は止むを得ないとしても、もう少しちゃんと考えて使ってあげられなかったのでしょうか。別に無理に原作にあわせてどろろ=少年を引きずらなくても…あんなステレオタイプの古い少年芝居を見せられても困ってしまいます。そのあたりは彼女の責任と言うより、脚本や演出の責任でしょうね。「どろろとは、オイラのこった!」ドンドン!!…コントでやる少年の芝居ですよね、これ(笑)。「日本沈没」でも思いましたが、髪を切ることが避けられない役柄なのに、それをしない彼女とそれを容認する製作サイドにこの作品の限界を感じます。 [DVD(邦画)] 4点(2007-08-24 00:30:47)(良:1票) |
31. さくらん
いろいろ頑張ってるんだろうけど、なんか中身が無い映画。身体を張った演技といわれてもねえ…。 [映画館(邦画)] 4点(2007-07-30 01:41:29) |
32. 愛の流刑地
《ネタバレ》 「赤目」や「ヴァイブレーター」のイメージが強い私にとって、本作は寺島しのぶには合わない役だと感じてしまいました。彼女が上手い分、やりたくって仕方が無い女とそれに振り回される男にしか見えませんでした。なんだか殺して欲しいというより単なるプレイですよねあれは。法廷のシーンはほとんどコントです。あれは狙いなのでしょうか? [DVD(邦画)] 3点(2007-08-26 02:14:40) |
33. となり町戦争
《ネタバレ》 筒井康隆世代からするとまず、原作が高く評価され過ぎです。ただ映画向きな題材ではあるので、原作の不思議なテイストが上手く出せれば面白い作品になりそうだと期待したのですが…。演出、音楽、ダメダメです。森田芳光が撮ったらイイ雰囲気が出せたでしょうね。キャスティング、見事に全員ミスキャストです。知世ちゃんは嫌いじゃないんですが、ダメでした。 [映画館(邦画)] 3点(2007-07-30 00:45:34) |
34. パッチギ! LOVE&PEACE
《ネタバレ》 残念。何故こうなってしまったのか?と言うより何故こうしてしまったのか?前作は映画にとって必要と思われるであろう全ての要素が絶妙なバランスで詰め込まれた、エンターテイメントとしても奇跡的な傑作であった。そんな前作を超えることは至難の技、否ほぼ不可能、それは良くわかる。だから続編なんか撮って欲しくなかった、しかもこんな早いタイミングで。…でもちょっとは期待しましたよ、正直。もしかしたら、もしかする‥と。だが現実は残酷で、まるでヒットした映画をパクッて二流の監督が撮ったビデオストレートの作品のよう。前作にあった映画に対する熱さみたいなものが、単に差別に対する怒りとか理不尽さとか不幸とか、そんなものを押し付ける熱さに成り果ててしまったように感じる。同じ監督スタッフで撮ったとは思えない。観る前は役者が前作と総チエンジしてしまったことを残念に思っていたのだが、観終わった後、それが唯一の救いになるとは…。この作品のことは忘れるし内緒にしておくので、10年後ぐらいに前作の役者でもう一回がんばってくれんか?監督。芸能界の内幕もいらんし、難病もいらん。東京にも行かんでもいい。あのまま京都で暮らすキョンジャ=沢尻エリカと本当の「続・パッチギ」が観たい。 [映画館(邦画)] 3点(2007-07-29 02:08:16)(良:3票) |
35. 悪夢探偵
塚本晋也の映画っていつも面白そうに見えるんだけど見た後は…な感じが多い気がします。自作映画での俳優・塚本晋也がいまいち好きになれないのですが、今回はhitomiに尽きますね。 [映画館(邦画)] 2点(2007-08-11 00:37:56) |
36. 蟲師
良いところを見つけようとしている内に終わってしまった。蟲師、いい題材じゃないか、大友よ。でも、つまらなかったよ。退屈だったよ。オダジョーも蒼井優も出ているのに。なのに何故、つまらん?その理由すら見つける気にならなかった。制作中はあれだけ話題だったのに…。 [映画館(邦画)] 2点(2007-07-30 01:56:24) |
37. 遠くの空に消えた
近年ヒットした映画はコミックや小説の映画化が多く、完全否定するわけでは無いけれど個人的にはオリジナル脚本によるヒット作を期待している。しかし、本作を観て原作の重要性を再認識することになってしまった。監督自身が脚本を書き起こした2時間半にも及ぶ本作、一言で言えばひどかった。登場する人物や世界観の設定がどうにもこうにもチグハグでコメディなのかファンタジーなのかシリアスなドラマなのかを何も考えずに、単に撮って並べてつないだままの映画になっている。彼には「きょうのできごと」のようにある種の即興とノリで面白く見せるような映画のほうが向いているのではないだろうか?「天然コケッコー」に「スワロウテイル」を足して中島哲也を意識したような作品ではあるが、それはあくまでティストだけで、それぞれの作品でそれぞれの監督が見せたセンスというものが全く感じられない。本来力のあるはずの役者たちまでも見事に溶け合わず、学芸会のように個々バラバラな「お芝居をしています」的な印象を受けてしまった。辛口になってしまったが、注目の監督だからこそ、ちゃんとした作品にしなければ製作委員会の出資社も浮かばれないのではないだろか。 [映画館(邦画)] 1点(2007-09-03 01:56:08) |