21. 天井桟敷の人々
ジャン・ルイ・バローのパントマイムに呆然としました。鬼気迫るとはこのことでしょうか。ある意味「開いた口がふさがりません」でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-08-07 06:10:18) |
22. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
「男ども」を見てたはずなんですがね、大竹しのぶ魚雷と広末涼子魚雷にやられちゃって轟沈しました。生存者ゼロです。 [DVD(邦画)] 1点(2009-08-06 05:41:59) |
23. 蜘蛛巣城
山田五十鈴、とてもとても恐いです。富士山腹のセット、とてもとてもすごいです。昔の森の姿、とてもとても深いです。お侍の世界、いまの勤め人とまったくまったく同じです。人がものすごく手に入れたいもの、すべてすべて、とてもはかないです。 [DVD(邦画)] 7点(2009-08-05 06:11:27) |
24. トロイ(2004)
いやぁ、大昔の隣町戦争がかなり壮大なスケールで登場します。人間が伝説を作り出し、その伝説が人間社会の中で自己肥大していくさまをまざまざと感じないではいられませんでした。 [DVD(字幕)] 2点(2009-06-15 08:03:57) |
25. ローズ・イン・タイドランド
テリー・ギリアム全開です。背景にはもちろん「不思議の国のアリス」があります。「不思議の国のアリス」って私にはぜんぜんおもしろくない話ですが、それでもいろんなところで引用されているのを見ると、西洋の感覚にはフィットしているのでしょう。そんな「不思議の国のアリス」ですが、本作ほどにグロく編集し直すとなかなか見れる作品に変質しています。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-09 05:55:30) |
26. タイタニック(1997)
大ヒットしましたね。今日の日本のような冒険もない安心・安全社会で閉塞的に生きていると、こういう歴史的大悲劇に遭遇するということは、ある意味うらやましいと思わずにはいられません。 [DVD(字幕)] 3点(2009-06-07 05:19:21) |
27. ターミナル
移民によって成立した国アメリカも、時がたつにつれ外国人を排斥するようになりました。これは国家の成熟によって生じる避けがたい事態であり、それだけアメリカ人というブランドが形成されてきたということでもあります。正義の国、開かれた国を表明してきたアメリカがたどりついた苦労の一端をうかがい知ることができます。でも本作は一応、ファミリーで楽しめる娯楽映画に仕上がっています。 [DVD(字幕)] 4点(2009-06-06 05:47:45) |
28. 至福のとき
登場人物はみんな貧しく、そしてひとくせもふたくせもあります。アメリカ映画なら無理にでもハッピーエンドにもっていきそうなんですが、この面々ではやはりどうしようもありません。でもそうした報われることの少ない日常の中にも、至福のときというものは必ず存在しています。いまを一生懸命生きることの美しさを謳いあげて、忘れることのできない映画のひとつとなりました。 [DVD(吹替)] 8点(2009-06-05 05:39:27) |
29. さらば冬のかもめ
世の中にはいろんな人間がいますが、それをたった一つの規律しか持たない集団の中に押し込めるといろんな不都合が生じてきます。軍隊などその見本のような場所です。馬鹿野郎は馬鹿野郎なりにそれと折り合いをつけ、彼らなりに仲間を助けようとするのですが、結局はどうにもなりません。寒々とした冬の景色を背景に、馬鹿騒ぎでしか生きることを表現できない男の悲しみが、観る者の心に染み込んでいきます。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-04 05:46:49) |
30. ダージリン急行
西洋の価値観で作られていますから、インドもインド人も単なるエキゾチックな背景にすぎなくなるのは「ロスト・イン・トランスレーション」における日本や日本人と同じです。また、外国を旅することとそこに住むこととはまったく意味が異なります。そこらへんをよくわきまえておけばなかなかにおもしろい映画です。汽車の内部は「マダム・トゥトリ・プトリ」を思い出させます。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-02 06:17:44) |
31. ブラザーフッド(2004)
無能なくせに正義派気取りの弟を見ていると向かっ腹が立ってきて、「たのむから、みんなの迷惑だから、早く死んでくれよっ!」と願わずにはいられませんでした。 [DVD(字幕)] 2点(2009-06-01 06:07:39) |
32. ボンボン
「アメリカの脳天気動物コメディー」だと思ってかみさんが借りてきたんですが、予想が全部うれしい方にはずれました。南米の荒涼とした大地、圧倒的な広大な空間はすがすがしささえ覚えるほどで、空の色や雲が、もう日本の常識から大きくはずれていてSFのようです。お人好しの主人公のおじさんの危うさには最後までハラハラしっぱなしですが、イヌのボンボンともどもなんとか窮地を切り抜けて生きていきます。混血の進んだ南米ならではの濃い顔立ちの人びとの笑顔も素敵ですね。生きることの切なさと喜びを描いたオススメ映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-30 06:43:01) |
33. たそがれ清兵衛
今の時代、主人公の清兵衛のように生きることは精神的にも難しいのですが、でもやっぱり憧れますね。ひさしぶりに見た宮沢りえも芯の強い女性を好演していました。そして井上陽水の主題歌「決められたリズム」もとてもすてきです! [DVD(邦画)] 8点(2009-05-16 05:58:37) |
34. ボーン・アルティメイタム
「絶対死なない+不可能なことはない+迫害されている」っていうところがまさにゲームです。場末の映画館で見たんですが画面が全体的にくすんでいてさらに臨場感に溢れていました。 [映画館(邦画)] 2点(2009-05-15 09:43:55) |
35. グラディエーター
幸福な生涯を送った英雄というのは言語学的に矛盾した存在で、英雄というのはみな悲劇的な死をとげて始めてその名に値します。英雄に憧れる人はこの点を忘れるべきではないでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-13 05:43:55) |
36. ピエロの赤い鼻
取り返しのつかない悔恨の苦しみから逃れるためには、その苦しみを真正面から受け止めなくてはなりません。そうして初めて私たちは、真実とは何であるのかを知り、人びとに勇気を与えることができるようになるのかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-12 06:10:59) |
37. クジラの島の少女
ニュージーランド先住民であるマオリ族の少女の物語です。実際にニュージーランドへ行くと白人の勤勉さとマオリ人の無気力が目立ってしまうのですが、この映画ではマオリ人の誇りが描かれています。マオリ人にせよ白人にせよ、ニュージーランドにとってはごくごく近年になって現れた外来種ですが、彼らの生活背景は基本的にまったく異なっています。マオリ人と白人とどちらが正しく、どちらが間違っているとか安易には言えません。いかなる立場に立って発言するかで判断が大きく異なってくることを十分に承知した上で鑑賞すればいいと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-11 06:14:21) |
38. フリーダ
この映画の主人公のような尋常ではないエネルギッシュな人を見ていると自分の情けなさが身に染みて感じられ、つらいです。人の思惑なんか屁とも思わなければ何かを成し遂げることはできないのでしょう。それは無思慮として非難されることが多いのですが(日本などでは特に!)、それこそ嫉妬というものの実態なのかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-10 05:33:07) |
39. ウォルター少年と、夏の休日
「男にはいい地図が必要だ」という言葉が忘れられません。いまの時代、男たちにはもはや死に場所もありません。働き続けたあげくに年老いて邪魔者扱いされるばかりです。自分の力で自分の生き様を定め、そして打ち上げ花火みたいな最後をつかみ取ったじじいたちに喝采です。 [DVD(字幕)] 7点(2009-05-08 06:06:25)(良:1票) |
40. ザ・マジックアワー
つきあいで見ました。たいへん楽しい映画です。レトロな雰囲気の中、俳優さんはみないい味を出しています。細部にいたるまでネタ満載の凝った作りは見ていて飽きません。 [DVD(邦画)] 6点(2009-05-06 05:47:13) |