21. マイノリティ・リポート
《ネタバレ》 細かい疑問点がいくつかあったものの原作は1950年代に書かれた短編小説を元に作られたというのだから驚き。 理屈っぽい映画だけど面白かったです。 主人公の息子が助からなかったのは悲しかったです。 コリン・ファレルは、あまり美味しい役とはいえなかったですね。印象薄かった。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-07-17 23:42:29) |
22. コラテラル
一夜限りのドラマ展開、テンポよく、お話が進んでいきます。 トム・クルーズの印象が役作りのおかげで、返って彼の魅力が薄れていますが、ジェイミー・フォックスがそれを見事にカヴァーしてくれています。 頭を使わないで見ることができる作品ですが、セリフの伏線が上手く効果的に使われていて十分楽しめました。 恐らく悪役のトムが見れる作品は、これから先、まずないだろうと思うと、貴重な作品かもしれません。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-07-10 21:59:06) |
23. バニラ・スカイ
《ネタバレ》 以外に点数低いなぁ。 私は十分楽しめました。 音楽がいいですね。 キャメロン・クロウの趣味でしょう。ビリーワイルダーのオードリーも含めて。 ポール・マッカートニーの主題歌も気に入りました。 スピルバーグ監督が主人公の誕生パーティーでカメオ出演していますね。 「誕生日おめでとう。デイヴィッド」って。 本作を見たあと、オリジナルの「オープン・ユア・アイズ」を見て、もう一回本作を見たけど、どっちも面白かったです。 個人的な話ですが、私は中年で自分の人生をほとんど楽しんではいません。 この映画を見て、今ここに見える全てが夢で、高層ビルから飛び降りれば、全てがやり直せる……。 そんなことが現実にあったら、飛び降り自殺も悪くないな、なんて変なこと考えてしまいました。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-07-01 22:12:35) |
24. ラスベガスをぶっつぶせ
金がなけりゃ大学へは行けない……そういう設定の主人公と自分を重ね合わせたせいか終始楽しむことができました。 夢がありますよね。 私もこんな経験してみたい。 映画って、そういうもんでなければ。 他のレビューに書かれてあった、ツッコミどころは気にせず、久々に観た「娯楽」映画でした。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-05-19 20:36:51) |
25. レスラー
《ネタバレ》 ミッキー・ロークって、あんまり好きじゃなかったけど、これはよかったです。不器用でどうしようもない、過去の栄光にすがりついているダメな人間…。だけど、この主人公にとても共感できるものがあるんです。ラストにトップロープからのダイブで画面が暗くなり、エンディングロールで、ブルース・スプリングスティーンの本作のために書かれたオリジナルソングが流れるんです。「通りを這って進む脚一本きりの犬を見たことがあるなら、それは俺……」このワンフレーズが本作の全てなんじゃないかと思います。久しぶりにいい映画を見ました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-12-28 22:21:12) |
26. スパイダーマン(2002)
《ネタバレ》 主人公のピーターがヒロインのМJに対して、スパイダーマンがMJのことをどう思っているのか伝えるシーンがあるんです。叔母さんが入院している病室でのシーンです。 「MJのすてきなところは、彼女をみつめると、彼女に見つめ返される。すると、何だか急に不思議な気持ちになる。自分がとても強くなったようで、それでいながら弱く感じる。うれしくなり、それでいて怖くなる。正直どんな気持ちか分らないけど、どんな男になりたいかわかる。ムリして手の届かないものに手を伸ばしてる感じだ。」 この時、MJはピーターがスパイダーマンなんじゃないかと思って、手を握ったのかと思いました。 でも、よく見ると、MJは、ラスト、ピーターとのキスシーンで、唇に手を当て、その感触がスパイダーマンとキスした時と似ていると感じるんです。 このへんがイマイチはっきりとしないんですよね。 今、WОWОWで、パート1を観たところです。 これから、パート2を観て、それについて、じっくり考えていきたいと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-25 03:52:09) |
27. ギフト(2000)
予備知識なしでの観賞でしたが、人間ドラマがしっかりしていたので、ドキドキ感は凄かったです。 サイコサスペンスっていうんでしょうか? スティーヴン・キングとジョン・カーペンターがタッグを組むと、こんな仕上がりになりそうな…そんな映画でした。 極力VFXに頼らずに進行していったのも面白かった要員の一つです。 ケイト・ブランシェットは最高でしたが、キアヌ・リーヴスはミスキャストのような気がしました。 主演がケイト・ブランシェットではなく、昔、テレビに頻繁に顔を出していた、おばさん占い師だったら、また違っていたかもしれませんね(苦笑)。 ヒラリー・スワンクの時代遅れのヘアースタイルに、携帯電話が全く出てこなかったことから、原作は80年代なのかなって感想も持ちました。 2時間のサスペンスものとして考えるとショボいかもしれませんが、感情を揺さぶることを考えれば、見て損はない作品です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-21 23:23:20) |
28. パンチドランク・ラブ
ポール・トーマス・アンダーソンって、本人が子供のころから、しょっちゅうキレやすい性格だったそうで、そのせいか、彼の映画の主人公はキレてばかりいます。本作の主人公もキレやすい性格ですが、秘密を暴露されて、トイレに駆け込み、片っ端から物を壊す場面は、私も何故か共感できます。なんとなく笑っちゃいました。誰でも一度はアダルトサイトにかけた経験ってありますよね。そこから広がっていく展開も面白くて、最後までいろいろな意味で主人公が爆発してくれて、私も気分爽快になりました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-04-17 08:38:32) |
29. 千年女優
「東京ゴッドファーザーズ」の今敏監督ということで期待して観賞しました。 今監督の映画は脚本がイマイチというレビューも少なくないですが、私的には満足しました。 沢山登場人物が出てきますが、ヒロインの一人称的ストーリーとして考え、決してつまらない作品ではないと思います。 現実と非現実の交差ともレビューに書かれていたりしますが「perfect blue」や「パプリカ」に比べたら、全く違和感なく観れるかと…。 最後のセリフですが、一人称として彼女だけを追いかけて観れたからこそ私は私なりに納得のいく結末だと思いました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-09-07 03:40:13) |
30. アバウト・ア・ボーイ
《ネタバレ》 ウィルとマーカスの心のつながり方がいいですね。 この映画で「キリング・ミー・ソフトリー」の使われ方が最高でした。 2人より3人がいい。その理由もちゃんとしていて納得。 ヒュー・グラントってあまり好きじゃないけど、この映画は特別。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-02 01:26:14) |
31. デスティニー 未来を知ってしまった男
《ネタバレ》 この映画、主人公のキャラが際立っていいと思うんですよ。 一見悪そうなチンピラみたいな奴で暇つぶしに占いなんか見てもらう、ホント、こんな奴しかいないでしょう? いいことが当たった途端、悪いことも信じてしまって、占い師に「もう一度見てくれ」なんて頼むんだから。 その被害妄想が益々現実味を帯びていき、追い詰められていくところが面白い。 近いうちに死ぬなんて言われて気分のいい人なんていないだろうけど、この出来そこないのチンピラは残りの人生を真っ当に生きようと「いい人」になろうとするんだから可笑しいですね。 なぜか好感が持てるこの男に8点を献上したいと思います。 作品自体も面白かったですよ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-22 10:04:27) |
32. アリス・クリードの失踪
《ネタバレ》 新人監督が作った滅茶苦茶面白い作品ですよ。ホントに。 皆がネタバレしてますが、やはり登場人物3人だけで1時間40分持たそうとする脚本力は相当優れていると思います。 個人的に思ったのは、男二人は、こういう時、大概ホモだったりするんですよね(笑)。 誘拐されたアリスと犯人二人が三角関係で有利な立場を二転三転するところは息つかせない。 こういうシナリオはホラー系統が多いですが、サイコサスペンスで最後までやってしまうところに新鮮味を感じます。 まだ未見の方はできるだけ予備知識なしに観賞されることをおススメします。 [地上波(字幕)] 8点(2013-03-09 21:04:43) |
33. モンスター(2003)
《ネタバレ》 タイトルからは想像できない、とても綺麗な映画だったと思います。 シャーリーズ・セロンって誰だっけっていうくらい顔が不細工になっていたのと(本当は美人!)、クリスティーナ・リッチがお相手だったのも後になって気づきました。 こういうのって本当の演技なんでしょうね。 主人公の犯した罪は本人にとっては罪とは言えず…、そりゃそうですよね。そういうふうに映画は撮っているんですから。「愛」を描ききっています。FU×Kという言葉が出てくるほど汚いものを感じさせないのは、二人が愛し合っているからでしょうね。その生末は主人公の尻拭いで終わるのは胸がつかえました。 二人がローラースケートを滑るシーンでジャーニーの曲が流れるのは印象的でしたが、エンディング・ロールでも使われていたのは、ちょっとやりすぎではないかと思いました。 彼女は死刑執行されたんですからね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-16 19:15:28) |
34. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 まず一言、面白い! でも、いくら「事実に基づいた…」と前置きしたからといって、どんなストーリーにしてもいいのか? ホントに本当なの?! 日本で作ったら誰も相手にしないよ。こんな設定!。 いなくなった息子が全く違っていて、そのまま話が進むものかと疑わずにいられない。 他人の子と対面して、母親が「もしかしたら私が混乱しているのかも…」って言うか?! でも、まぁいいか…。 まず、息子だと名乗り出た子供が、まるでオーメンのダミアンのようで怖かった。 それから警察を敵に回すというのは「セルピコ」を観た時のようで、これもまた恐ろしい。 あ、それから、この映画、吹き替えがミスマッチです。 普段吹き替えで観ている私ですが、本作は字幕スーパーで観た方がいいです。 吹き替えだとジョン・マルコビッチが全く生きてないのです。マルコビッチ演じる牧師と警察と、どっちが正義なのかわからないくらい声優の声が怖い。 アンジェリーナ・ジョリーの見方になる者が警察に対抗できるかどうか、そこんとこの力関係が微妙でスリルがあり、さらに感情移入できる。 どっちのほうへ進んでいくのか全くわからないまま、あっという間の2時間20分、最後は、いかにもイーストウッドらしい、観客には、スプーン一杯の幸せを味あわせてエンディングロール、いい映画でした。もう一度字幕で観賞しました。 [DVD(吹替)] 8点(2012-08-27 04:19:23)(良:1票) |
35. ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト
《ネタバレ》 好きな人が観る映画。でもこれ、やっぱりテレビより映画館で観たかった。 キースとロニーのギターの音がホーンセクションにかき消されず聴こえてくる。最高! それにしてもミック、この歳でよく動くなぁ。 スコセッシが監督?でもちょっと顔出し過ぎだよ。目立ちたがりなんだよね。 歌詞が全て字幕で出たおかげで歌に対する感動も以前と違ってみえたのはよかった。 いつもより音量上げて観てたら、「ブラウン・シュガー」の途中、突然の地震速報のアナウンスにビックリ!!。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-29 11:17:06) |
36. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 この映画の主人公が、この後どうなっていったのか、本編でもわかることですが、まずはDVDの特典映像から観た方がいいかと思います。 南米と言う舞台、私には全くと言っていいほど未知の世界ですが、場所が変われば人間も変わる環境の変化が激しく変化していく有様が、ロードムーヴィーならではの凄さを感じました。ハイライトは川が塞いでいるハンセン病患者の島に自分の誕生祝いを伝えに泳いでいくシーンではないでしょうか?腕を斬られると怖がっている若い女性も一緒になって、この必死に泳ぐ主人公を応援する姿に涙を注がれました。 共産主義って何?っと説明するのは難しいですが、一つ言えるのは苦しんでいる人たちに手を貸そうとする人たちの思想の一つであることに間違いありません。勿論、これは本質的なことを言ってるまでの話です。 [DVD(吹替)] 8点(2012-01-01 00:26:31) |
37. アマデウス ディレクターズカット
録画した「ドン・ジョパンニ」に挑戦しようと思って、まず自宅の棚から取り出したのがコレ。眠い目擦って観たけど、不思議なことに中学生の時に観た記憶と全く変わらなかった。新しい発見はなかったけど、あの頃すでに一つ残らずシーンを自分の脳に刷り込ませてしまった自分が恐ろしい。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-28 22:10:31) |
38. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 宗教色の強い観方も出来そうですが、あまり深く考えない方が観賞後の後味はいいと思います。 「サイダーハウスルール」は黒人と白人の隔たりを強く描写した一方で、本作は保守的な町にやってきた幸せ配達人という、これまたオーソドックスな作品です。 「サイダーハウス」は予告編を観た時から、すごく満足しましたが、本作はジャケットと邦題タイトルの時点で観賞意欲が湧きにくいですね。ジョニーデップ、そんなに出ていないし。 チョコレートが禁断の果実なんでしょうか?(笑) 主人公に近づいてくる人達は皆、心に傷を負った人達。完璧な人格者とされる伯爵でさえ、その完璧を目指す人格のプレッシャーゆえに女房に逃げられているという設定。チョコ作りをしているヒロインと男と駆け落ちしてしまった女房の服に鋏を入れ切り刻もうととするカットは、何が罪で、何が許されるのかという、この監督作品ならではの上手い演出ではないでしょうか? ラスト、ヒロインの家に戻ってきたジョニー・デップが「まだドアがきしむか気になって…」というセリフは格好いいですね。 最近ハズレばかりが続く映画観賞で久々に素晴らしい作品に巡り合えました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-30 01:22:46) |
39. 花の生涯 梅蘭芳
《ネタバレ》 冒頭からテンポのいいリズムとスリルを感じ期待しましたが、ジャケットと予告で『「さらば、わが愛」を越えた』というのが、どうも鼻につきました。 あまりいい宣伝文句とは言えませんね。 頑張ったのは伝わってきますが、正直全体を通していうと越えてはいません。 京劇俳優の女形スターが主人公というのが共通点ですが「さらば~」は三角関係の恋愛模様が中心、本作は梅蘭芳(メイランファン)という主人公の人生を描いた大河ドラマです。 梅蘭芳の役は時代の変化に合わせて二人の俳優さんが演じていますが、二人とも男性とは思えないほど美しい女形に変身しています。舞台の歌声も見事です。 前半は文句無しです。ここまでは一見の価値あり! しかし、冒頭で実話というテロップもあり、それから先の主人公の歴史を無理矢理詰め込み過ぎています。 時間軸を変えない手法はよかったのですが、なんだか、よくある有名人の人生を描いたハリウッド映画のように変わっていきます。 愛人役のチャン・ツィー(絶対ミスキャスト!)も含めて、周りの人物が優しいんだか冷たいんだか性格が定まっていません。 終盤は日本軍の南京侵略の影響をもろに受け、京劇が全く描けなくなってしまいます。 でも、セリフのやりとりもセンスがいいし、「さらば、わが愛」を観賞した人には、一度観てもらいたい作品です。 [DVD(吹替)] 8点(2010-05-02 00:23:18) |
40. ネメシス/S.T.X
最近作られたリメイクがあまりにも幼稚だったので、まだ観たことがなかった本作を観賞してみたのですが、本作は、これこそ「スタートレック」らしい映画だったと思います。 そもそもスタートレックというものは、宇宙戦争を繰り広げるものではなく、宇宙平和を前提に、そのギリギリの展開を楽しむものだと思います。 エンタープライズと敵艦が、お互いの動きを察知し合うスリリングな描写と、一発の攻撃による宇宙船の打撃は、潜水艦映画に共通するのではないでしょうか? 私にとって、ピカード艦長のシリーズはテレビ的には難解でした。途中で席を立てないくらい伏線とセリフが多い。 しかし、このセカンドシリーズの映画版は、カーク船長の映画シリーズより、どれも群をを抜いていると思います。 どことなく構成が「スタートレック2 カーンの逆襲」に似ていますが、私はスタトレファンとして、本作を支持します。 [DVD(吹替)] 8点(2010-04-10 17:51:00) |