381. ゆりかごを揺らす手
《ネタバレ》 最後はターミネーターのようになってしまったペイトン、怖すぎ。殺さずに改心させるという選択肢はなかったのか。そしたら再婚してもいいし、子供がどうしても欲しいのであれば里子をいただいて育てもいい。子供を育てるというのは決して容易いことではないが。でもちゃんと生きていれば良いことだってあるのに。まあ既にジュリアンムーアを殺しているからその時点では遅かったという事になってしまうかもしれないが。人を恨んだり復讐したりなんて、自分が不幸になるだけです。絶対ダメ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-16 18:08:55) |
382. NEXT-ネクスト-
《ネタバレ》 自分の2分後が分かるという能力だけで、あそこまで不死身とは。FBI部隊は防弾チョッキと銃携帯なのに、ニコラスケイジはまさかの丸腰。何でや~と思っていたら全て予知シーンでしたよって。つまり2分後と言っても、その2分後の2分後の2分後の……って一瞬の内にかなりの2分後が見えるって事なんですね。無理やり納得。運命の彼女の未来だけは見えちゃうという謎も、テロリストの人質になる運命の女だったからってことでいいのかな。でも主人公が彼女に関わらなければ彼女が人質になることもなかったわけだし…。そこがタイムパラドックスものの矛盾点でもあり面白いところでもあり、なわけです。でもみんな大好きニコラスケイジだからいいじゃないか、という作品。面白かったです [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-09 11:33:08) |
383. かぞくのくに
《ネタバレ》 腐った資本主義も悪くない。 [映画館(邦画)] 6点(2014-06-19 18:32:46) |
384. エリザベスタウン
キーパーソンのキルスティンダンストをもっとクローズアップすれば、もうちょっと面白いものになったろうに。子供が騒いだら見せろというビデオのチョイス、散骨旅の全面プロデュース、そういう気配りと絶妙なセンスを備えているが、どことなく影のある不思議な女の子。キルスティンの演技は良いのだが、脚本が残念なのか、監督がイマイチなのか。あら、監督兼脚本でしたか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-12 09:07:41) |
385. 手紙(2006)
《ネタバレ》 ミュージシャンからお笑い芸人に設定を変え、原作には無いエピソードをラストに付け加えた事によって、原作とは違ったメッセージを全面に押し出した別物に仕上げた。原作では、殺人(犯罪)は当事者のみならず、その関係者、血縁者及びそれに少しでも関わりを持つことになる者にいろいろな影響(もちろん悪影響)を及ぼすし、その悪影響も全てひっくるめたものがその者が犯した犯罪なのだ、というのがテーマだったと思う。日常に於いて私たちが度々考えるような種類のものではない。映画の方は、兄弟愛、夫婦愛、家族愛といった至ってポピュラーなことを着地点としている。作品としては悪くないし、ラストも普通に良かったと思うが、ちょっと物足りなさを感じる。電気店会長の言葉と、被害者遺族の言葉、ここが重要なシーンだったのだが、案外あっさりしていたし、「捨てたくても捨てられない、血のつながった兄弟だから」というセリフからもテーマはやはり兄弟愛。原作どおりの、犯罪者とその家族が背負っていかなくてはならない重たい十字架みたいなのをテーマにしたバージョンも誰か撮ってください。 [地上波(邦画)] 6点(2014-04-21 13:17:30) |
386. 追想(1956)
ユルブリンナーかっこいいなぁ。 [映画館(字幕)] 6点(2014-04-09 17:32:32) |
387. 新しい人生のはじめかた
《ネタバレ》 前半のダスティンホフマンは、ちょっと惨めなストーカーおじさんぶりが見ていて恥ずかしい程だが、彼女の方が終始まんざらでもなかったのが救い。二人の掛け合いや微妙に遠慮し合うのが微笑ましい。恋人までのディスタンス熟年版といった所か。披露宴のシーンは良かった。実父が現父から乾杯の音頭を奪い取り、そして最後に返すところはかっこ良かったし、やせ我慢がキュートです。皆が幸せになれたんじゃないかな。その辺までは良かったが、階段で倒れた瞬間、安いラブストーリーに感じてしまった。惜しい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-17 16:32:59) |
388. Dr.パルナサスの鏡
《ネタバレ》 ちょっと意味分からない部分もありましたが、おとぎ話としてそこそこ楽しめたし、ヒースレジャーの役がころころ変わるのもこの作品だから成り立ったというか、上手く使っていたと思う。不思議な映像の数々に目を奪われていると重要なメッセージが希薄に感じられてしまうが、かわいい娘(ホントにかわいい)を思う切ない父親の話。娘が幸せになって良かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-21 16:26:00) |
389. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 戦いはこれからだという形で終わったが、果たしてその方向で良かったのだろうか。非感染者は偽装ウィルスで身を守り、既感染者を焼き尽くすしかないという戦い。そんな事を続けていたらあっという間に地球の人口は激減し、それこそ人類の終焉が来るのも時間の問題。普通に考えたらゾンビに効く特効薬を開発する事の方が先決なのでは。ゾンビはもはや死人というザックリとしたアメリカ人的発想なのか。地球を救うか家族を救うかという究極の選択を迫られたブラピ父さんも、家族は国連の力によって安全な場所に隔離されており、父さんも終始ゾンビから逃げまくっているという印象。でもまあ細かいことはさて置き、映像的にはちょっと楽しめるかな、という作品。 [映画館(字幕)] 6点(2013-08-14 17:35:49) |
390. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
《ネタバレ》 あのタイタニックカップルが再び、という目で見ると完全に裏切られる。今回の二人は結婚すべきでなかった二人で、子供が二人いる四人家族なのにその家庭には子供の形跡は感じられず、極めて不自然で無機質な家庭だった。なのにこの二人は愛してると言ってみたり、救いようのない言い争いをしてみたりと直情型な夫婦なのだ。矛盾に満ち溢れていて見ているこっちも不安定な気分になる事この上ない。そして夫婦の再生などを期待してしまうとまた裏切られることになる。もともとこの作品の主役はデカプリオ夫妻ではなく、完全に単独主演の妻エイプリルなのだ。相手がデカプリオじゃなければ間違った期待をされずに純粋に鑑賞されたのではないかと思うし、他人に勧めてもいい7点を入れてもいいのだが残念。ラストで補聴器のスウィッチを切ったじいちゃんみたいにできれば、エイプリルも普通の幸せを掴めたのだろうに、これも残念な結末だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-12 15:47:22) |
391. 華麗なるギャツビー(2013)
原作は未読です。ここ最近のデカプリオに少なからずの期待を抱く者として、今回は物足りなかったと言えましょう。癖のある役と演技が定着してきた彼が、満を持して演じるにはぴったりな謎の男グレイトなギャツビーなんだろうが、ギャツビー自信は虚像のような存在で、本人は案外普通の男だったという印象。前半なかなかその姿を現さず、もったいぶって登場したときのグレイトな笑顔が、打ち上げ花火を背負っての一点の曇りもないあの笑顔の瞬間だけが、実は見どころかなぁ。 [映画館(字幕)] 6点(2013-06-25 15:03:48) |
392. ゴースト・ライト
《ネタバレ》 美しい風景と音楽をバックに、あのデミムーアが自然に綺麗だった。これまでの印象は女サイボーグ的であり、その美しさもどこか痛々しいというか、存在が痛いというかだったので、自然に美しいという事例は極めて貴重な事なのである。それにしてもこの元夫、相当の悪だ。あんな男と少しでも一緒にいた事があったという自分の愚かさに気づいた時、立ち直れるのか不安になるほどの悪である。子供もヤツがヤッたのか?と勘ぐってしまうほどの悪だが、それは無いか。歴史は繰り返される、という形で見えない霊の手によって事件は終息を迎える。なかなか粋な霊である。とは言え、子供も心の恋人も、元夫(悪)も信頼を置く友人(悪)も失ったレイチェルは、どうやって立ち直るのだろう。かなり救いようのない事態だ。これはもう陶芸でも始めるしかない事態なのである。 [地上波(字幕)] 6点(2013-05-15 09:10:13) |
393. ニュースの天才
《ネタバレ》 ジャーナリズムとは。と語り始める前途有望な若きジャーナリスト。会社では同僚からの人望もあるし、母校では成功者として自分の功績を意気揚々と(妄想で)語る。こんなヤツの化けの皮が一枚ずつ剥がされていく様が気の毒というか気持ちいいというか(笑)。ジャーナリズムとは、とかそういう話ではなく、自分を「野心家で出来るヤツ」と勘違いしてしまった小僧の話。こういうタチが悪いヤツいるなーっていう。表面的にはちゃんとしてるように見えるが崩れ始めると脆い。何かと「怒ってる?」と聞いてくるところが印象的で象徴的。なぜ捏造行為に陥ったかなんて、弱っちい甘ちゃんだったからってだけで解明する程の事でもないでしょう。地味な作品だが実話を分かりやすく伝えているし案外面白かった。 [地上波(字幕)] 6点(2013-03-29 14:19:23)(良:1票) |
394. フライト
《ネタバレ》 英雄か、犯罪者か。どちらでもあり、どちらでもない。ただ言えるのは、弱い人間であるということ。現代人には様々な依存症があり、自分がそれであると認める事が治療への第一歩であるという事が言いたいにしても、それを飛行機墜落事故で表現するのは遠回りだったのでは。テーマをストレートに表現しても面白くないからひねったんだろうけど、前半と後半が全く別物のよう。作品全体のテーマがはっきりしない、あるいは誤解を招く結果になってしまうのは致し方ない。デンゼルワシントンの演技は相変わらず素晴らしいのだが。 [映画館(字幕)] 6点(2013-03-13 15:25:37) |
395. エリザベス
ちょっとグロいが、それが当時の世の中なのでしょう。その時代をリアルに表現しようとする迫力は凄いです。ラストのエリザベスはかっこいいです。あのシーンだけで十分な気もします。歴史的背景が分かってない私なんぞはそんな乱暴な感想を述べてしまうわけです。少し勉強してから見たほうが良いです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-09 17:06:21) |
396. インビクタス/負けざる者たち
マンデラ氏の凄さ、素晴らしさは十分に分かった。ぴったりなキャスティングでさすがの演技。そこに非の打ち所は無いです。ただラグビーの試合そのものをもう少し感動的に盛り上げて欲しかったというか、スポーツものと思って鑑賞してしまったのでちょっと物足りなかったかと。やっぱマットデイモンがなぁ、違うかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-09 16:33:35) |
397. ドゥ・ザ・ライト・シング
《ネタバレ》 終始不安定で危なっかしい。誰が主人公で誰が善で、誰に感情移入して見れば正しいのか全く分からない。そもそもそういう性格の作品ではなかった。スラム街の危ない日常、言語思想の異なる民族が自分勝手に無遠慮に生活している。差別反対、権力反対とソレらしいことを言っているが、正しいことをやれよと。漠然としているがそれがメッセージ。自衛の為の暴力は知性だ、というマルコムXの言葉。この作品に知性と呼べるような自衛的暴力のシーンはあったのか?強いて言えばサルのラジカセ破壊?だとするとこの作品、深い。良い意味で。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-03 17:21:00) |
398. ノーカントリー
《ネタバレ》 期待して見たが、その期待とはだいぶ違った感じのものだった。冷酷で異常なシガーという存在は堪能できたが、難解な所が多く、ラストのトミーリーの語りで終わるところや、シガーの事故とか、予測の出来ない事に対してはどう解釈していいのか。ぐいぐい引っ張られる前半のわりに、後半はあまりすっきりしない後味を残して終わってしまった。結局は「最近の犯罪は分からない」と言う老保安官の主観でしかなかったのか。用心深い男(ルウェリン)VS.執念深い男(シガー)という血生臭い対決が尻すぼまりになってしまったようでちょっと物足りなかったが、それでも後半は殺人シーンを直接見せずにそれと分からせるような間接描写に唸らされ、圧倒的な存在感で絶対的殺人鬼のシガーは、実は自分では決められないルールマンだというところも面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-19 18:16:30) |
399. ふたりの男とひとりの女
笑えた。こんなおバカ映画をたまに見る事は大切だと思う。ジムキャリーはやっぱり面白い。誰が見てもどこから見ても他人の子なのに、複雑な心境ながらの愛情を注いで育てた三つ子が真っ直ぐに育ってくれたことが微笑ましい。 [地上波(字幕)] 6点(2011-10-27 17:57:21) |
400. アンストッパブル
《ネタバレ》 かの名作「スピード」を想像させる、という評判を聞きつけ期待大で拝見。確かに面白かったし、見終わった後には心の中で拍手を贈るに値する清々しいラストだった。グッジョブ男達! でもかの名作「スピード」と比べるとそこには決定的な違いが。私たちが映画という娯楽に、ついつい無意識にも期待してしまう、そう「あれ」が不在なのだ。優秀な「あれ」がいて、悲しげな過去や影を背負う「あれ」がいて、その上を行くかっこいい主人公が奮闘するという図式がやっぱり好きなんだと思う。「あれ」がダークで邪悪で、優秀で何だかかっこいい、というのがやっぱり好きだ。暴走列車は悪くない。間抜けな運転士も悪ではない。少なくともファストフード店に転職できるようなヤツは邪悪ではない。 [映画館(字幕)] 6点(2011-02-05 11:04:08) |