501. イレイザーヘッド
クローネンバーグ派の俺としては、昨今やたらほめられまくっているリンチには勝手に嫉妬してしまっている。だから、いつも評価は厳しくなってしまうのだが、これは無視できない傑作。意味なんて考えず、ひたすら不気味な映像・音を感じればいい。それだけで充分。 8点(2003-11-21 16:19:54) |
502. イレイザー(1996)
なかなか興味をそそる設定だったにも関わらず、あまり印象に残っていない。『マスク』でブレイクしたC・ラッセル監督が今ひとつ画面を制御しきれていないのも気になる。 5点(2003-11-21 16:11:23) |
503. イヤー・オブ・ザ・ガン
とても硬派な映画でした。シリアスな題材を正攻法で観客に突きつけてきて・・・。でも、それぐらいしか印象がないというのが正直なところ。 4点(2003-11-21 16:06:25) |
504. いまを生きる
浪人生活が決まった日、この映画を観た。泣いた。自分の人生って何なんだろうって。確かにキーティング先生の主張は思い込みが強すぎ、必ずしも真実を表しているものではない。そんな粗がわかるようになっても、あの日の涙が忘れられない俺はこの映画を否定できない。やはり映画はファーストコンタクトが大切だと痛感せざるをえない。 9点(2003-11-21 16:03:03)(良:1票) |
505. 犬神家の一族(1976)
日本でしか作り得ない恐怖映画の傑作。ミステリーなどと思わず、欲深き人々の織りなすドラマに畏怖を感じればいいのだろう。そして、その畏れは自分自身の中にあることに気づくのも時間の問題であり、その時この映画の恐怖は最高潮に達する。 9点(2003-11-21 15:56:35) |
506. 犬、走る DOG RACE
歌舞伎町のいかがわしさが再現されている点はいいが、ただそれだけ。岸谷五朗は好きな役者だが、この作品にはあまりはまっていないのでは? やはり松田優作こそ適任の脚本である。また、20世紀末に映画化するならば、もっと細部にも手を加える必要があっただろう。 3点(2003-11-21 15:50:47) |
507. いとこのビニー
演技過剰になりすぎうるさく感じることの多い、J・ペシをうまくコントロールしているジョナサン・リンの演出力を評価したい。『隣のヒットマン』同様、ケレン味にかけるが、程良く笑え、程良く爽快感を味わえるいい仕上がりである。 7点(2003-11-21 15:46:24) |
508. いつかギラギラする日
テンションは異常なほどに高い映画。しかし、故人を冒涜するつもりはないが、深作監督のセンスが現代(公開当時)とずれすぎていて、世界観についていけなかった。使われていたバンドの曲もチープすぎた。熱いショーケンの芝居が地に足つかない映像・音楽にかきけされてしまったのが残念でならない。 4点(2003-11-21 15:41:02) |
509. 異人たちとの夏
時を越えた親子の交流。鶴太郎の抑えた芝居が涙を誘う。だから・・・母子家庭育ちにはこういうのはきついって・・・。俺も父親とキャッチボールをしたかったな・・・。 7点(2003-11-21 15:35:44) |
510. 居酒屋ゆうれい
妻に先立たれてほとぼりがさめると若い女に走る男。もう成仏していいはずなのに、死んでまでも夫をしばろうとする女。人間というのはなんて業の深い生き物なのだろう。情念をコミカルに描いた渡邊孝好監督の手腕はなかなかのもの。 6点(2003-11-21 15:31:36) |
511. イグジステンズ
『裸のランチ』に続く、傑作『ヴィデオドローム』のセルフ焼き直し第2弾。随所にクローネンバーグらしい味わいはあるのだが、如何せん消化不良。近未来の悪夢を見せ続けていたクローネンバーグにしては、ゲームという題材に着手するのに遅すぎたのか? おそらくゲーム先進国日本だからこそ今更という感があるのだろう。 5点(2003-11-21 15:25:56) |
512. イーストウィックの魔女たち
期待値が高かっただけに拍子抜けした印象だけが残っている。それにしても、これを陣内孝則でミュージカル化かぁ・・・まぁ、似合いそうな気もするが。 4点(2003-11-21 15:20:37) |
513. E.T.
大学生の時に近所の図書館で上映されていたので観て泣いてしまった。まわりは子供ばっかりだったのに・・・。なぜかなぁ、妙に熱いものがこみあげてきたんだなぁ。俺も母子家庭だったため、E.T.に兄弟や父親といったものを重ねて観てしまったのかもしれない。気がつくとあの醜悪な顔がとてもかわいらしく、そしてあたたかく感じられてくるんだよね。 9点(2003-11-21 15:18:02)(良:1票) |
514. サラリーマン金太郎
《ネタバレ》 中盤までは緊張感が漂い、好印象。揺れる扉越しの悪役や爆発時のフィルムが溶解する映像処理は上手くはまっていて、さすが三池とうならせる。しかし、テレビドラマのノリを活かした金太郎ファミリーの間や迫力に欠ける暴走族の爆走シーンなどは興ざめである。パチンコ屋での死闘でテンションがあがったところで尻すぼみな逮捕劇。カタルシス不足が致命的。 5点(2003-11-21 15:10:26) |
515. ダイ・ハード3
限定空間で孤独に戦いを挑む世界一運の悪い男、マクレーン。これこそが『ダイ・ハード』シリーズの肝なのだから、「3回も事件に偶然巻き込まれるのはおかしいのでは?」などという迷いを製作陣が持つのは愚かではないか。また、せっかく名優J・アイアンズを悪役に招聘しながら、あのラストでいいのか? 逃げおおせた犯人をマクレーンがわざわざ海外のバーまで殺しに行くという当初のラストも不満だが・・・。 3点(2003-11-21 15:01:37) |
516. ダイ・ハード2
緻密な脚本が際だっていた前作にどう対抗するのか? ハーリンはパワープレイでこれを乗り切ろうとした。1のテイストが好きだった俺には違和感もあったが、この選択は間違ってはいなかったのだろう。不満点も多く残るが、高いテンションのままラストまで観られるという意味では成功作と言える。 7点(2003-11-21 14:56:18) |
517. ダイ・ハード
ブルース・ウィリス自らマクレーンにユーモアを加えたとのこと。そのおかげでマクレーンはただのアクションヒーローとはひと味違うキャラクターとなった。個人的には、本作品でB・ウィリスがオスカーにノミネートされなかったことは納得がいかない。弱さこそ時には最大の強さにつながること。この映画は男としての俺のバイブルである。だから、俺は家でも決して裸足にはならず靴下だけは履くようにしている。特にこれからの季節には。 10点(2003-11-21 14:52:29)(笑:2票) (良:1票) |
518. アンラッキー・モンキー
う~ん・・・ワンパターンにすぎるかな、この監督は。これ単体ならばもう少し評価も高いのかもしれないが、『弾丸ランナー』『ポストマンブルース』を観た後では、正直つらい。しかし、ラストの堤真一は一見の価値あり。 4点(2003-11-21 14:42:05) |
519. アンブレイカブル
《ネタバレ》 「『シックスセンス』の夢よ、もう一度」とばかりに、ラストで伏線を回収するスタイルにこだわったのが敗因。この物語を活かすためには、ミスターガラスを主人公に設定し、少年期の苦悩から自己探求のためにヒーローを見つけようと犯罪を画策するようになる過程をおっかけていくべきだったのではないか? ミスターガラスの造形が出色なだけに残念。 5点(2003-11-21 14:38:19)(良:1票) |
520. Undo “アンドゥー”
岩井監督に映像センスがあるのはわかる。しかし、それだけで押し通されても息苦しいだけで何も伝わってこない。雰囲気だけは一流なのだが・・・。 3点(2003-11-21 14:33:15) |