561. エリン・ブロコビッチ
事実がそうなのかもしれないが結局大金を手にしたことがハッピーエンドであるかのように描いているのは映画の趣旨と外れているような気がするものの概して楽しめた。もともと自分とは無関係にも関わらず、この責任感、正義感、行動力。彼女が本当に映画のままの人間ならば尊敬します。彼女の夫も含め、人は外枠で判断するなという教訓も生きている。どんな役をやらしても演じきるジュリア・ロバーツ。アカデミー賞おめでとう [DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 16:19:39)(良:1票) |
562. 愛しのローズマリー
話自体は面白いし7点クラスの作品ではあるのだが、こちらがファレリー兄弟に期待してるのはやはりメリーやダマーのような大笑いできる作品なので少し期待はずれな感じだった。外見より中身と言いますが、別に外見と中身に優劣は無いと思いますがね。外見も中身も同じレベルで大事なことですよ。結局これも心の綺麗な女性は「美人」に見えるわけですしね。心が綺麗な人間が平和がどうとか言ってるのは寒かった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-24 16:18:28) |
563. 生きてこそ
航空機事故からの生還を描いた史実の物語。これはもう映画というよりドキュメンタリーか。こういうことがあったんだというほとんど小説を読んでいるような感覚。人肉を食べるということにテーマが寄りすぎてる気もするが。もっとサラリと当然のように描いたほうが深長な映画になったのではないか。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-24 16:17:29) |
564. アンタッチャブル
裏社会の大巨人アル・カポネ摘発を目指すという映画。次々に暗殺の手を伸ばしてくるマフィアから逃げながらドンパチやる普通のギャング映画だが、史実が元であることもあり楽しめた [DVD(字幕)] 7点(2005-08-24 16:16:33) |
565. 或る夜の出来事
ローマの休日やプリティウーマンといった「経典ラブコメ」のさらに経典的存在。男がかなり傲慢な性格で、また犯罪紛いの行為をしてたりと結構悪どい男ではないかと思ってしまったのだが、こういう男が魅力的な時代だったんだろう。「席取り」や「夫婦ゲンカ」や「ヒッチハイク」など随所にコミカルで面白いシーンが鏤められており、この古さにも関わらず今でも十分楽しめる映画だった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 16:15:41) |
566. アルカトラズからの脱出
《ネタバレ》 映画の限りではあまりにもうまくいきすぎたようで、大脱走のような山あり谷ありのドラマではない。舞台も警備が厳重な以外はよくある普通の刑務所で、欠点がある映画ではないが特に高く評価する点も無い地味な映画である。まあ面白いことは面白い [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-24 16:13:28) |
567. ALI アリ
あまりにも史実に忠実にしようとしすぎたのか、何の山場もなく平坦な流れで3時間過ぎる退屈な映画。少し脚色してでも見せ場を作ったほうが楽しめるんだろうが・・・ [DVD(字幕)] 3点(2005-08-24 16:12:03) |
568. アダムス・ファミリー2
特異な価値観を持つ家族の話なので、前作あまり無かった外部との接触を増やした今作は、前作よりも周りの反応など楽しめる要素が増えた。個性派揃いのキャストは前作と変わらないが、特にクリスティーナ・リッチの演技が前作より良くなっていて子役と思えぬ名演だった。1より2のほうが面白いというのは珍しいですね。ブラックなのは変わらないが、見る人を選んだ前作と違い、今作は普通にエンターテイメントコメディ映画。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 16:10:40) |
569. アダムス・ファミリー(1991)
人気漫画が原作のオカルトコメディ。いかにも漫画原作的でみんなキャラが立っている。ストーリー自体は普通だが何もかもが過剰すぎる演出と、個性派俳優揃いで見ていて飽きない [ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-24 16:09:28) |
570. S.W.A.T.
とにかくドンパチやるだけだが迫力あり。ストーリーもそこそこ楽しめた。どこにも味方だと確信出来る人間は居ず、息をつかせないのがポイント。もう一波乱欲しかった気もするが [DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 16:07:58) |
571. K-19
ソ連原潜K-19で実際に起こった事故を映画化した映画。米がソ連の話を描いたにしてはそれほど政治的なものは無い。普通に楽しめるパニック映画 [地上波(吹替)] 8点(2005-08-24 16:04:36) |
572. ゴジラ×メガギラス G消滅作戦
田中美里以外見るべきところがない。つまらない倫理観により原発が作れなくなったりさえしなければ無駄金大量につぎ込んだ挙句のこんな大騒動起きなかったのにね。今更何が描きたかったのか。結局お台場を破壊したかっただけじゃないの。大阪首都とか×メカゴジラには女性総理なんてのもあったが、最近のゴジラはくだらない所で作品を歪めてるね。田中美里じゃなきゃ1点、ゴジラじゃなきゃ0点だよ [CS・衛星(邦画)] 4点(2005-08-23 18:32:46) |
573. 救命艇
まさに第二次世界大戦の戦時中ど真ん中の作品だが、ああヒッチコックもこんなん作ってたんだなという反ナチのプロパガンダ映画。グランドホテルや12人の怒れる男、CUBEなどの密室劇にも繋がる、狭い限られた空間に偶然集まった人々による人間模様を描くというのはヒッチコックの得手なのだが、ヒロイズムなどに頼らず、あくまで群像劇で戦意高揚映画を仕上げるというのはヒッチコックらしいものの差別的でプロパガンダ色が強く、深さというものも無かった。戦時中なので仕方ないのかもしれないが、同じ戦意高揚映画でもハワイ・マレー沖海戦などエンターテイメント映画として今見ても傑作という物もある中で、ヒッチコックにしては凡作を作ってしまったと言えるだろう。 [インターネット(字幕)] 5点(2005-08-21 12:41:47) |
574. 真昼の決闘
西部劇は見たことが無かったがBTTF3がどの辺りをパロってるのかを見るという興味が加わっていたこともあり楽しめた。主人公が周囲に応援されながらではなく、どちらかというと疎まれながら孤立して悪党と闘うという内容も西部劇の定型的なヒロイズムとはずれていて斬新(ジョン・ウェインが批判するのもわかる)。その周辺の人間の心理描写も含めた社会的な話が中心でむしろ決闘シーンはさらりと描かれているのはテンポも後味もよく好印象。当時のハリウッドの赤狩りに対する皮肉的な内容になっている。空撮風の引き、ガラス越しの緊迫感、馬上から一人佇む保安官を見下ろすシーンなどカメラワークが多彩かつ斬新で西部劇的な古さが無い。そして何よりも映画内の時間進行と現実の時間進行が一致しているというリアルタイムムービーという斬新さ。とにかく斬新という言葉が似合うニュータイプウェスタンムービー [インターネット(字幕)] 8点(2005-08-20 03:44:32) |
575. 桃色(ピンク)の店
後にユー・ガット・メールとしてリメイクされるオリジナル。格下コロムビアに『或る夜の出来事』という名作スクリュー・ボール・コメディを、あろうことか自社のスターを使って撮られてしまった当時の映画界の重鎮MGMの面目躍如。あくまで対立しながらも惹かれていく過程を描くS・コメディに工夫を加え、お互い合った事の無い相手との文通というシチュエーションを使い恋愛模様と当人同士の現実世界での関係を分離・独立させることにより、一般的なS・コメディとは一線を画している。この事により、客は秘密を知り得ることで完全な傍観者として素直に感情移入できる。いつ、どのように当人達に「秘密」を気付かせるかというお楽しみの要素が増えたことは、ラブコメと主人公入れ替わりモノが好きな自分にとってはまさにど真ん中ストライクというお好みの映画で、多少描き方が足りない部分も感じたものの抜群に楽しめた映画だった。当人達だけではなく周囲の(限られた世界での、特に日常生活範囲、この場合店のオーナーと従業員達の)人間模様も(社会への皮肉を込めて)濃く描いていること、特にその描き方は、主演がジェームズ・スチュワートということもあるかもしれないが、ヒッチコックの映画を連想させる。もしヒッチコックがラブコメを撮ったらこんな感じなんだろうか。この映画もある意味スリラーと言えなくもないのだが [インターネット(字幕)] 9点(2005-08-20 03:40:56) |
576. トゥー・ウィークス・ノーティス
サンドラ・ブロックとヒュー・グラントのこの手のドラマやらせたら最強のコンビで送る現代版スクリューボールコメディ。もうね、ストーリーは典型的な話で王道なんだがこの二人が組んでる時点で楽しめる。特別感動はないだろうが見て損は無い後味のいい映画 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-20 03:36:47) |
577. ボウリング・フォー・コロンバイン
マイケル・ムーアの作品にしては毒がない。突撃取材も中途半端でテーマがシリアスとはいえ笑えるギャグなんかも1回も無かった。銃と日々接してる国の人間には底を衝かれるような良いドキュメンタリーなのだろうが、映画でもあるように人口比で考えて銃被害者が驚異的に少ない日本人にとってはそもそも実感が無いテーマなだけに、特別優れたドキュメンタリーとは思わないだろう。この作品の一つのテーマとして簡単に権力の思想支配にかかってしまう米国民というテーマがあるが、この程度の映画に殊更に迎合してしまう人間こそ最大の被害者候補であるということは皮肉だ。 [DVD(字幕)] 2点(2005-08-14 15:00:37) |
578. 光の雨
あさま山荘事件はよく取り上げられるが、なぜか取り上げられない連合赤軍による同志連続虐殺事件の映画化。若者にありがちな歪んだ正義感、「子供」を離脱したいという思いが起こした子供の戦争ごっこを、今更彼らが何か崇高な目的を持って行動していたかのように印象付けしなおそうという誘導映画。しかも監督が悩みの末失踪してしまうという裏ストーリーまで作ってあえて客に考えさせようと誘導、あわよくば客観化までしようとしている。ただし思想操作は随所に見られるが事件を追っている部分は史実であり、興味があった事件をよくぞ映像化してくれたということで評価は高くつけておく。実名役ではないが、本人達の写真などを見たことのある人にはすぐどれが誰なのかわかるほどイメージ通りだった。 [ビデオ(邦画)] 7点(2005-08-14 06:16:26) |
579. 王子と乞食(1977)
原作はハックルベリー・フィンやトム・ソーヤーを書いたアメリカ児童文学の大作家マーク・トウェインの名作。アーネスト・ボーグナインはじめチャールトン・へストン、ジョージ・C・スコット、レックス・ハリソンらアカデミー賞俳優が揃った異様に豪華な「脇役」陣には驚いた。このキャストを見る限りかなり気合の入ったエンターテイメント大作だったんだろうが、どうでもいい些細な原因に起因する理不尽な本格格闘がやたら多く、どうも一昔前の大作風で安っぽさ(B級臭)を作ってしまっている。が、やはり原作が名作なだけあってストーリーラインは素晴らしいし、当時の英国の雰囲気などよく描かれた社会派ドラマの範疇の映画にはなっている。いかにもアメリカ人的な、王室・貴族文化をはじめとする英国に対する皮肉がキモ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-14 06:04:17) |
580. RUN/標的にされた男
もう追われ追われて、周囲ももはやヤケクソ気味に追いまくってるB級アクションだがこういうひたすら一直線な映画も面白けりゃたまには良い。最初から内容の濃さも伴った一流映画なんて目指してなく、コメディタッチだしね。これをもう少し真剣に作って制作費も高くするとS.W.A.Tみたいなのが出来上がるんだろう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-14 05:32:50) |