561. スピード(1994)
最初のエレベーターシークエンスに引き込まれます。バスから地下鉄までのアクションも緊張感はそれなりですが、緻密な仕掛けの爆弾と杜撰な身代金強奪計画のアンバランス感、人質を取れば何でもアリ見たいな展開が続くので終りになるほどテンションが下がってきます。 [地上波(字幕)] 6点(2016-03-29 23:08:22) |
562. 真夏の方程式
15年前の衝動殺人に今回の計画殺人、どちらも殺意に至る切羽詰まった動機が伝わってきません。ミステリーより感動に重きを置いているようですが、最後の延々と続く感動シークエンスも空虚に映ります。小説も無理っぽかったような記憶があるので原作の問題ですか。 [地上波(邦画)] 5点(2016-03-27 01:09:43) |
563. 花様年華
《ネタバレ》 ストーリーの説明が暗示的なのでちょっとわかりにくいです。小津作品のようなカメラアングルとキスシーンもセックス描写もない恋愛ドラマが印象的ですが、チャン夫人が4年後に子連れでアパートを訪れ、子供の父親がチャウであることを匂わせています。仄めかしが随所に見られるけだるい映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-03-26 21:12:43) |
564. グッドナイト・ムーン
こんな風な慈愛に満ちた家族があってもいいと思いますが、大人の対応がお伽話のようでなんとも居心地の悪い映画でした。彼らの会話も自分の言葉に酔っているようで殆ど響いてきません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-03-26 00:27:14) |
565. ローラーガールズ・ダイアリー
エレン・ペイジの滑りや体格がイマイチローラーゲームの選手に見えませんでした。親子関係、友情、恋愛の葛藤や修復にそれほど深みがあるわけでもなく、ヒロインと監督は気にはなりますが、中身は普通の青春コメディでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-24 23:27:30) |
566. 幸福の黄色いハンカチ
倍賞千恵子は健気でいじらしい女がよく似合います。不器用な高倉健もいい感じですが人格が中途半端なのでしっくりこないです。熱演している武田鉄也と桃井かおりがわざとらしくて鬱陶しくなります。久々に鑑賞しましたが、感性の物足りなさは相変わらずでした。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-03-24 15:29:40) |
567. 顔(1999)
見応えのあるキャスト陣でした。脚本、演出、演技に無理がないので登場人物の心情に抵抗なく寄り添えるようで、妹殺しの主人公に思わず感情移入してしまいます。自己防衛のために心を閉ざしていても心に響くものは何かしらあるもので、居場所が無くてもそれが人間の生存本能を強く刺激する事を実感させられます。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-21 23:30:18) |
568. ザ・クリミナル 合衆国の陰謀
実際に起きたCIA情報漏洩事件を基に作られたフィクションで、低予算の為か作りが粗いです。プライバシーや表現の自由と国家の安全保障の問題はデリケートで、中身はとても重たいですがオチは軽くて可愛いです。女性記者の「主義こそ命」の思いは、いかにもフィクションっぽいですが熱く伝わってきます。 [地上波(吹替)] 7点(2016-03-21 15:57:17) |
569. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 天才数学者の絶望とか希望の思いがイマイチ分かりませんが、すり替えトリックの違和感以上に献身レベルが凄すぎです。ラストのクライマックスもとても切ないですが、変な雪山シーンのない原作の方が深みがありました。 [地上波(邦画)] 8点(2016-03-20 00:26:35) |
570. メリー・ポピンズ
古びていますが初めて見ました。大人と子供では響くところが違うようにも思いますが、ファンタスティックな作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-18 23:21:20) |
571. スーパーマン(1978)
スーパーヒーローには敬意を表しますが、眠気をこらえるのがやっとでした。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-03-16 22:57:10) |
572. カサブランカ
ロマンスをこんな風に渋く戦意高揚に絡めるのは全体主義国家ではまず無理でしょう。久々でしたが相変わらずダンディな映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-03-16 00:34:17) |
573. レ・ミゼラブル(1998)
人間らしさというか人間臭さが殆ど伝わってこない、ある意味無情な映画でした。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-03-15 21:16:03) |
574. 婚前特急
吉高由里子がホントにアホで性悪な女に見えました。地ではないと思いますので彼女の演技力を称賛したいです。中身はいい加減ですがなかなか楽しくて可笑しいラブコメです。ラブストーリーのリアリティを高めるともっといい映画になりそうですが。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-14 21:09:52) |
575. モンスターズ・ユニバーシティ
前作よりドラマ性は深まってますが、斬新さが失せているのか面白味がありきたりです。 [地上波(吹替)] 6点(2016-03-13 21:00:38) |
576. モンスターズ・インク
バズっぽいサリバンですが、悲鳴がエネルギー源っていうのが一番面白かったです。 [地上波(吹替)] 6点(2016-03-13 20:59:22) |
577. 家族ゲーム
日本の家族の虚構性をシュールに描いたコメディといった寸評をどこかで見たような気がしますが、確かに一体感の無い横並びの食卓とか受験によって変っていく家族の描写は非現実的です。人間のストレスは周囲との優劣という相対的な関係に強く影響されるように思いますが、兄と弟の評価が逆転していく様子をもっと丁寧に描いてほしかったです。全編せわしない飲食音が効果音になっているようでちょっと鬱陶しいですが、その後に続くバブル時代の虚栄の始まりの雰囲気が伝わってくる映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-12 01:41:23) |
578. ハチ公物語(1987)
ハチが飼い主や家族にあまりなついていないのが映画の中で分かってしまうのには目をつぶるとして、「ハチがいると亡くなった主人が生きているようで息が詰まる」って随分やるせないセリフですね。忠義なのか習慣なのか毎日駅で待っている犬の気持ちは知る由もないですが、散歩がてらに時々駅に迎えにきてくれた前の飼い犬とダブって涙ボロボロでした。渋谷の銅像が愛おしくなりました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-03-12 01:39:02) |
579. 千と千尋の神隠し
さすがに初めて見た時の神秘的な緊張感や先の読めない意外性から受ける衝撃は薄れてきますが、八百万神と魔法の世界は相変わらずファンタスティックです。作者の思いとはズレているかもしれませんが、想像力や右脳が目いっぱい刺激される直感的な映画でした。 [DVD(邦画)] 9点(2016-03-10 23:35:32) |
580. 東京家族
《ネタバレ》 68歳の母親が随分婆さん臭く描かれていますが、その死が身近で起きるので母親に絡むシーンには涙を誘われます。父親の方はキャラクターがブレているようであまり人間臭くないです。親への不義理感も時代が豊かになっている分ソフトです。なんだかんだとオリジナルと比較してしまいますが、今風のアレンジで人間の本質をより身近なものに感じさせてくれます。 [地上波(邦画)] 7点(2016-03-09 23:26:42) |