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MAZEさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 105
性別
自己紹介 お久し振りの方、初めましての方、
こんにちは。

只今、写真家として水面下より目立たない所にいます。
新聞に載っても名が売れない写真家…最早、自力で行きます。
新レビューはまだ未定。

ハリポタ見るくらいなら、B級を選ぶ偏屈です!
新作は5年は寝かせます!!

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41.  ショコラ(2000)
北風吹き荒ぶある村に、春を待たずにやって来た一陣の風<親子>。まるで、強張る氷雪を内から融かす、芽吹き始めた草花のよう。 次第に、寒さに形を保っていた雪は解け始める。それは村にとって、春が訪れるよりずっと劇的な革命なのでした。  ― カソリックの厳格な規律と因習に縁取られた排他的な村が舞台。そんな頑ななコミュニティから見て、ヴィアンヌの様な存在は「はみだし者」「異端」であり、心理の奥底では新鮮で尚かつ、魅力的な「異文化」。魔女と揶揄されても、かえって相応しくも聞こえる。その象徴が「断食月」と「チョコレート」。  主演のJ・ビノシュはとても柔らかく魅力的。娘役のV・ティヴィソルも子供らしさと静けさの中に“影”を帯びた演技が印象的。   名料理長ハルストレムは、カカオ<人>元来の渋味と苦味を人情や愛情などのエッセンスでくるみ、芳醇な『ショコラ』に仕上げている。口当たりが良くて、ほんのりビター..感が心地よい。食べて不味いハズがありません。 観賞後、少々奇妙な出来事が....チョコ嫌いの私がコンビニのお菓子売り場で無意識にチョコレートを手に取っている!(笑)こ、コレは正に「ショコラ」の魔力? 劇中のチリペッパー入りホットチョコレート再現してみました。アルマンドが心解されたあの味は、甘やかだが唐辛子の刺激と薫りがとても良かった。 
8点(2004-05-29 21:03:25)(良:1票)
42.  パリ、テキサス
砂漠と群青の空…鮮やかなコントラストにひたすらと歩き続ける男があった。その不器用さ故、ただ歩き続け、「パリ」と言う名の目的地を漠然と追う。そして、男は眠らない..何も得られない現の夢を彼は彷徨う。 塀の上に整然と並んだ靴…一つ、また一つと“家族”が持ってゆく。出来た隙間を詰める姿は、必死に記憶と時間の空白を埋め合わせようと藻掻いている様にも感じられる。  …再び近づく親子の心..それは、嵌める事の出来ないパズルの1ピース。スペースを見付けても、周囲と交わる事は叶わない..それこそ4年の歳月が彼に気付かせた新しいピース。 弟夫婦の哀しみは、灯りが鏤められたLAの宵闇の様に重く、胸を刺す。 彼にとっては、約束の地「パリ」は架空の安息でしかないだろう。母子が映る窓をひっそりと眺めて、再び向かうのはやはり、砂漠にポツリと存在する『夢』だろうか..。
9点(2004-05-29 20:58:38)(良:1票)
43.  ベルリン・天使の詩
“言の葉”の流れのなんと美しいことか!「子供は子供だった頃……」まるで軽やかなステップを踏むような..まるで静かにハミングする様な詩の朗読。もう、その瞬間私は魅了されていた。  言葉が織りなす複雑なメッセージは哲学的であって、ストレートな訴えでもあると思う。それは、どんなに『壁』や人種、宗教などの隔たりがあったとしても、『愛』こそはそれらを越え、力になり得る。ヴェンダース監督の温かな、且つ非常に透明な“純愛”への思いがこの作品には満ち溢れている。  天使から観た地球<世界>はモノクロームであり、子供にしか天使の姿は見えない..それは万物の儚さを..、決して全能は存在しないと伝えたいのだろう。子供は大人になる過程で“純真”を代償にする。同じくダミエル<天使>は人間になる為に“永遠の命”を代償にした。その瞬間、天使は人に..そして“感覚(温もりや痛み)”と“色”を享受する。  「死の瀬に立つと云う事は、歴史を創ると云う事」この表現は豊かで美しいが、同時に何とも重さを孕んでいる。 ダミエルとマリオンは互いに欠けた部分を補い合いながら支え合ってゆく、それは『幻想の愛』ではない..そう伝えたいのだろう。 ゆるやかに静かに進むストーリーは、淀む事なく、そればかりか透明度を増してゆく『愛の叙情詩』かも知れない。  この作品の意味するところは、私が触れた以上に深遠なのかも知れない。だが、今の私はこう感じた..。
10点(2004-05-29 20:51:39)
44.  処刑人 アナザーバレット
B級の匂いプンプンで、堪えて観る場面も多々(否、全シーン!)あったが、割と我慢が出来る作品。タイトルロールのちょっとTVドラマ風の雰囲気も、隙だらけでデタラメな銃の構え方も、使う場面間違えてる?なテンポの良い音楽と、安っぽい効果音の御陰で割り切って観られた。…そう、「B級と判ってて借りた自分が悪いのだから」と(笑)。しかし、あのウザッたいカット割りはどうにかならないものか。
1点(2004-05-23 21:02:20)
45.  パウダー
確かにこの作品には『愛』がないかも知れない。だが、『愛』そのものを直接的にせよ間接的にせよ描いている訳でないとすればどうだろう。 パウダーは生まれ落ちたその日から、『愛』を受けられない。そこに『愛』自体を否定する要素を創り出している。 生長して、ある悲しい事件によって彼の存在が明るみに出る。そこから、外界との接点が強制的に持たれる。ここからが他作(『感動作』と称される作品)との相違。イジメや迫害を受けながらも、心の通う『友達』が出来、そこから麗しい感動劇が繰り広げられる…と言う件を想定している人の眼には、なんとも救いのない作品に映ってしまうだろう。唯一、彼の能力に惹かれ、理解を示そうとする人物はいるも、彼を救う手立てとはならない。これはある意味、人の感情や現実に忠実且つ、素直な作りだと思う。同時に感動を、涙を目的とする作品ではなく、物語を通して観る側が“考える”事を目的としている様にも思える。愛は作品そのものの形とならず、そこから『愛』とはどういうものかを考え、そして自分のものにする。或いは、自分の持つ『愛』を再確認できる―その過程に存在するだけの作品。 ラストの破綻ぶりは自分もガックリ来たが、そこに至るまでに得られたものがある事を評価とします。
7点(2004-05-23 20:56:44)(良:2票)
46.  リトル・ダンサー
サクセス・ストーリーと云う物を観て素直に感動できるのは、苦難を打破して成功を掴む主人公に自分を感情移入させ、己の『夢』を劇中の主人公に乗せて昇華させるからだろうか?だとすると、この作品は個人的にかなり自分好みか…(そんな観方しかしてないのでご了承下さいな)自分の将来云々と云う確実な道筋よりも、ちょっと学術的な道に身を置きたがった(失礼な表現だ)時期がある方ならば、この作品へ感じるものがあるでしょう。  取り巻く状況が厳しければ厳しい程、少年の思いはくすむ事がないばかりか、更に強く真っ直ぐになってゆく。その気持ちが家族を、頑固な父親を変える。暖かい、家族と親友の思いはとても暖かい。父親が仲間を裏切ってバスに乗る場面、息子が父の姿に気付く…とても心を掴んで、そしてその悲哀に胸が痛かった。家族が一つになる瞬間、彼は期待と云う重荷を背負ったはず。其れは、自身になり実力へと変化し、舞台上の白鳥に姿を変えたのだろう。頑固でも、息子を心から思う親父の姿、家族のあり方と亡き母の手紙が忘れられない..。
8点(2004-05-23 20:53:17)(良:1票)
47.  2 days トゥー・デイズ
種々雑多なエピソードが入り乱れ、一見関係無い話の連続のように見せかけ、ラスト伏線が一つの点に収束すると云う、B級味ながら見事な料理法には正直唸った。ただ、その味付けの為にだけ使い捨てされているキャラクターが何とも勿体ない。ちょっと魅力的な設定だったのに…(残念) 悪役ジミーに、笑いを堪えつつ「なかなか嵌り役じゃん」等と思っていたら、あのアイロエの禿げッぷりに唖然!本当に剃ったらしい事を聞いて絶句!そこまでしてあの作品に出演を?そう思うと何だかアイロエの「身体張ってます!」が痛々しい(笑)S・セロン…ここでも脱ぐのね..と大凡の期待(?)を裏切らぬ型のハマリ方も当時の流れでしょうか(?)J・スペイダーのB級を観るつもりでこの作品をハントしたが、思わぬ面白さに7点献上!
7点(2004-05-23 20:47:05)
48.  妹の恋人 《ネタバレ》 
私も「妹の恋人」と云う邦題に“いかがわしい”雰囲気を勝手に付けて敬遠していた1人。レビューを拝見してJ・デップ主演のロマンスだと知り、安心して(?)鑑賞までに至りました。なんとも可愛らしい映画ですね。微笑ましくて、優しい気持ちにさせてくれます。不安に駆られ、バスの中でパニックを起こすジューン、とても痛々しかった…。パントマイムを披露するサム、自分もその場にいるように楽しんだ。ジューンを守ろうとするベニー、心の変化が暖かい。2人の生活を応援したくなる、そんな作品でした。ラスト、ベニーが戸口にピンクのバラ置いてソッと立ち去るシーンが素敵です。
7点(2004-05-22 19:40:51)
49.  クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
また違った切り口での『ヴァンパイアの悲哀』を見せてくれると、大きな期待をしてしまったツケが此処まで大きいとは…夢にも思わなんだ。気が付けば、アクロバティックなヴァンパイアに品を感じることなく、歌に魅力を感じることなく、出演陣に感情移入も出来ず、ただただ、101分をボケーッと過ごした。ヘンテコ衣装のアリーヤに「可愛いかも…(もう、バカバカ!)」なんて思ったり、唯一キャラクターとしてマリウスに魅力を感じたが、それだけだった。
4点(2004-05-22 18:19:08)
50.  サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出
緊迫感と「得体の知れないモノへの恐怖」もしっかり描かれていて好感。粒子の粗い映像は、漂う緊張感を倍増させる効果大。仲間の中に必ずいる「バカ」の所為で余計な災難が罹ってくると云う件は、ありがちな設定だが、この作品に関しては危惧もなく最後まで「生死を掛けたサバイバル」を堪能でき満足。
7点(2004-05-22 18:01:16)
51.  RONIN
硬派な印象のアクション映画。ピリッと利いたサスペンスもバランスが良く、見応えは充分。人物描写は古くさい感はあるも、ストイックで小気味良い。「浪人」を描こうとしてなのか、ちょっと邦人には「?」と訝ってしまう表現ありで、戴けない箇所は否めない。ただ、登場人物の感情の機微が浮き上がり、ゆるい中にも魅力的な雰囲気を感じられる小品と云ったところか。 作品内で効果的使われるハズの“マクガフィン”=『ジュラルミンケースの中身』…やはり、気になる人がいると言うことは効果的ではなかった..と云う結果。
7点(2004-05-22 17:59:31)(良:1票)
52.  シェフと素顔と、おいしい時間
色を落とした背景に、精神的に疲れ痛んだ2人は、型抜きされた様に浮き上がる。やがて、ゆっくり溶け合うさまは、まるで弾き合うオイルと酢が混じり合うようで、心に美味しい82分でした。 少し強めのジャスミン・ベースの香水…オリーヴ油とヴィネガーの香、そしてパセリをきざんだ時の青く広がる香。最後は“夢の家”に吹くフランスの風と、メキシコの眩しい陽射しを感じた。エリック・セラの音楽も耳に心地よく、少し軽めのディナーを堪能した気分。ゆったりと満たされた時間でした。  歳を取るなら、J・レノみたいに取りたいな(私じゃムリか) 今度、出張先のホテルで「厨房貸して」と云ってみようか(丁重にお断りされるだろうね(笑)) J'ai bien mange! Merci!
8点(2004-05-22 17:58:34)
53.  アンブレイカブル
きっと、あの列車に乗らなければ、彼は息子と何の変哲もない平凡な人生を人並みに送っていただろう。そして、背中合わせの彼も、『ヒーロー』を見出す事が出来なかったら、自分の“空想”に溺れながらガラスの身体を引きずって生きていただろう。この相反する2人に起きた変化は面白い。自分の“力”を受け入れたが、結末の残酷さに打ちひしがれる。望みを叶え、尚かつ自分の過ちに終止符を打つことが出来た。 一本の線上に描かれた劇画の『善』と『悪』...それは、哀しい程型抜きされたハッピーエンドをもたらした。イライジャの真の望みは果たされたのだ。ヒーロー程、割に合わない役はないだろうな。
7点(2004-05-22 17:49:56)(良:2票)
54.  ブラインド・フューリー
本家「座頭市」を観る前に、何故か私の記憶の極一部を占拠して忘れる事が出来なかった作品が、このハリウッド版「座頭市」。 子供の頃に一度観て、タイトルこそ忘れたが、各シーンのスクラップはしっかりと脳裏に作成されてしまった...どうしても、もう一度観たいと検索を重ねるがなかなかヒットする事は無かった。そんな時、自分が映画知識の師と私淑していた方の話に突如出てきたのがこの作品。…閑話休題… 戦場で失明をし、現地住民に助けられた彼は、失った眼の代わりに、常人ならぬ感覚と技を身につけて、戦地で生き別れてしまった戦友の息子(ビリー)に会うべく帰国する..、再会するも、程なくしてある組織の悪漢にビリーは誘拐されてしまう…と言うどこかで聞き及んだ感のある粗筋。 正直、ツッコミどころは多々あり、何故??と首を傾げたまま元に戻らない状態も長い..兎に角謎だらけでB級風味満点。些細な事には眼を瞑って、否..笑って見逃せば、なかなか愉快で痛快なアクション映画。 「It's my world」とルトガー演じるニックが呟いた瞬間、ガキ心にもゾクッとした。「このオッサン、格好いいー」この頃から、銃撃戦には全くと言っていい程魅力を感じないマニアックな人間(私)が出来上がった!作中のルトガーは、底抜けに明るく、飄々としてつかみ所がない。そんなニックに引き込まれるのはさほど時間は要らない。  
8点(2004-05-22 17:40:38)(良:1票)
55.  あずみ
ただ一つのことの為に生きてきた者が、使命半ばにして解かれると云う事は、殺されるよりも惨いことかも知れない。だが、使命を全うしても尚、その束縛(呪縛か?)は消えないだろう...。布に一度染み付くと、完全にぬぐい去る事が難しい『血』の様に。 …―ただ…ただネ、「2」が出来ても観に行かないと思います。結局そんな映画。勿体ないったら、もう。
5点(2004-05-22 17:39:14)
56.  MOON CHILD
ヴァンパイアの物語と云えば、吸血鬼である事への苦悩、悲哀が描かれるが、本作から受けるそれらは、悲しいかな非常に希薄だ。描こうと云う努力の色は見て取れるが、それ以上ではない。作中の『人間と人外の友情』も描き切れておらず、勿体ない。Gackt&Hydeの演技も、笑いを堪えるのに苦心するほどオーバーアクトで、アクションも中途半端。なんとも痛いものがある。山本太郎・寺島進・豊川悦司の演技が突出して良かったのは当然。個人的には石橋凌にもっと出番があると嬉しかった。主演の2人には、今後俳優は遠慮して貰いたい…歌だけ頑張って下さい(頼むから…)
2点(2004-05-22 17:37:52)
57.  レコニング・デイ
英国製ハード・バイオレンス・アクション? インディペンデントの、低予算(100万円)でギリギリ詰めて製作した意欲作だと思い込み、この得体の知れぬ“珍品”を棚に並ぶや早速レンタル。  感想は――騙された!!  ストーリーは良くある『復讐モノ』だが、演出が曲者!兎に角、あり得ない量の血糊が飛び散る。否、吹き出る…!ココまでムダに血糊を使った作品を始めて観ました。   あまりにも有り触れた粗筋なので、ポカ~ンと観ていると繰り広げられるトンデモナイ映像に主人公が何の目的で行動しているのかすら、すっかり忘れます。  開口一発目に出た言葉「バカ映画だ…」  鑑賞中「一体、コイツは何をしたいんだ?」と我に返り考えることもしばしば…ここまで来るとひたすら笑えます。ちょっと、個人的に魅力的な設定があったので、ざんねんです。 アクション映画にちょっとうるさい方、おバカ過ぎて開いた口が塞がりませんよ! (最低)B級映画ファンの方、掘り出し物です♪ 監督は英国出身の新人、ジュリアン・ギルビー。エンドクレジットも注意深くご覧下さい。“ギルビー”と云う名前が繰り返し出てきます。実は親類縁者総出の御出演だとか(笑) 
1点(2004-05-22 17:32:32)
58.  ガタカ
遺伝子優劣がアイデンティティを上回った瞬間、...それは紛れもなく過去への否定。そして、楽園(エデン)信仰への警鐘。 夢を追い適正者を装うヴィンセントは..自分の遺伝子を提供するユージーンは..両者とも悲しい程自身を否定している。互いに一つの「希望」を支え合っていても、その存在から哀しみは払拭出来ない。現に不適正者とされながらも『神の子』と呼ばれるヴィンセントは厳しいチェックを免れ...エリートと称されながらも“純血”ではない、遺伝子操作で生み出されたユージーンが焔<業火>に包まれる場面がある事がその裏付けだろう。 本作でも、際立って素晴らしかったのがアイリーン。適正者として生まれでたが、欠陥がある..その事実に彼女は否定することも、逆らう事もない。ただ、沈黙の中で受け入れ、信念すら持っている。決して憐れで惨めな描かれ方はされていない。この存在は作品の白眉だ。 彼ら2人の旅立ちは、ハッピーエンドなのだろう。互いが望む形で終点を迎えられたのだから…
8点(2004-04-26 19:48:49)
59.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
『純正ホラー』ではないと云う事だけは、鑑賞前に耳にしていたので「これなら、自分でも..」等と馬鹿な考えを起こし、お気楽に本作を手に取ってしまったが運の尽き。どうやらそのバチが当たった様だ。  序盤はどことなく「スタンドバイミー」を彷彿とさせる、青臭くも心温まる友情劇で、すっかり私は油断させられのほほんと画面を観ていた。 だが“それ”は静かに近付き、息を潜めその時を待っていたのだ(!) だんだんと雲行きが怪しくなり始め、<41分40秒>ボンクラな私はやっと“それ”の気配に気付く「なんかイヤな感じ..」<44分46秒>そして、嫌な予感的中! <48分20分>「なんてこった!ホラーはホラーでも、きしょいクリーチャーが出てくるモンスターモノだったのか!?」私はこの作品を観た事を心底後悔した、正にキャッチコピーそのまんま!!その後、重苦しさとむかつきを抱えたまま鑑賞を続行。<1時間6分57秒>私はもう一つの“それ”に気付く。この辺りから胸のむかつきは期待へと変化する。主演の繊細な演技も加味して見応えは充分。「なんと、SFだったのね(笑)」はさほど気にもならず、序盤の雰囲気が徐々に戻ってゆく感じが良かった。この作品の意外性と云うか、突飛な展開は効果的ではなかったのかも知れないが、終点に待つ“友情”“絆”に私は好感を持った。 しかし、まんまと制作者サイドの思惑に嵌ってビビリまくっている自分が可笑しい。
7点(2004-04-25 22:45:59)(笑:1票)
60.  バッド・インフルエンス/悪影響
あるスキャンダルで転落してしまったR・ロウ起死回生の作品。  J・スペイダー演じる主人公がロウ演じる『危険な男』によって破滅に追い込まれると云うサイコ・サスペンスなのだが、コレがなかなか好演です。スペイダーはダメっぷりが嵌り過ぎなくらいピッタリ。申し分ないエリートで、美しい婚約者までいるがどこか悶々とした毎日を送る。そこへ、現れる男アレックス~まるで、マイケルの脆くなった心を見透かし、影の様に近寄ってきた“悪魔”だ。それ以前のR・ロウはどこか頼りない印象の役が多かった気がするのに対し、このロウは一味も二味も違う。執拗にマイケルを追いつめるアレックスの不気味さに、私も思わず全身泡立つ程「こ、恐ぇ!気色悪ッ!」  ラストはもっと高揚させて締めて欲しかったけど...。  あッ、そうそう(笑)D・ドゥカヴニーがエキストラで出ていたりします。懐かしの「ウォーリー君を探せ!」 より発見は至難の業!ファンの方、お暇な方は是非探してみて下さい。
6点(2004-04-18 22:41:26)
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